米国公認会計士(USCPA)とは?最初に読む全体像ガイド|10のポイントで整理
- 米国公認会計士(USCPA)とは?ポイントを10にまとめて紹介!
- 1.USCPA試験の試験制度:まず「仕組み」をつかむ
- 2.USCPA合格までに必要な勉強時間:設計で差が出る
- 3.USCPA試験の難易度:合格率の読み方に注意
- 4.USCPAに必要な英語力と会計知識(TOEICだけでは測れない)
- 5.USCPAの受験資格(州でルールが違う)
- 6.USCPAの受験スケジュール:出願~受験までの流れ
- 7.USCPA試験にかかる総費用:「再受験」で増える
- 8.USCPAの勉強法:王道だけど、王道が一番強い
- 9.USCPAのステイタスとライセンス:誤解されがち
- 10.USCPA試験合格後のキャリア:「転職しない」でも活きる
- まとめ:USCPAについて最初に知っておけば試験でもキャリアでも失敗なし!
米国公認会計士(USCPA)とは?ポイントを10にまとめて紹介!
「USCPAって最近よく聞くけど、結局なに?」
「始めたいけど、何から確認すればいいの?」
このページは、そういう人のための地図です。
米国公認会計士(USCPA:U.S. Certified Public Accountant)は、米国各州が認定する公認会計士資格。
米国(U.S.)の公認会計士(CPA)ということで、日本では日本の公認会計士(JCPA)と区別して「USCPA」と呼ばれることが多いです。
日本と米国の公認会計士は呼び方を区別
日本の公認会計士:JCPA
米国の公認会計士:USCPA
米国公認会計士(USCPA)は米国の資格ですが、国際的な認知度が高く、日本でも転職・キャリアアップ・国際業務を視野に入れて挑戦する人が増えています。
USCPAに興味をもった人が最初に押さえるべき内容を10のポイントに絞って整理します。
ここでは「入口」だけを押さえて、詳しい解説はそれぞれの別記事へ。
このページは、このように使うのをおすすめすします。
このページのおすすめの使い方
- まだ何も決めてない人:まず「USCPA10のポイント早見表」→気になった所だけ読む
- 受験する気持ちが固い人:5・6・8を優先(受験条件・手続き・学習進め方)
- 「意味ある?」が引っかかってる人:3・4・10を優先(難易度のとらえ方・必要スキル・キャリア)
USCPA10のポイント早見表(ここだけ読んでもOK)
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- 試験の仕組み:CBT/4科目(必須3科目+選択1科目)/75点合格
- どれくらい勉強時間が必要?:目安は幅広い。設計次第で差が出る。
- 難易度の見方:合格率は「その時の受験者層」も影響。絶対評価が基本。
- 必要スキル:英語×会計の「処理力」が大事(TOEICだけでは測れない)
- 受験できる人:週ごとに要件が違う。日本の学位でもOKの州が多い。
- 手続きの流れ:州決め→評価→出願→NTS→予約→受験→スコア
- お金の全体像:教材・手続き・受験料が積み上がる。再受験で増える。
- 勉強の基本戦略:予備校+問題演習の回し方が勝負。
- 合格後のステイタス:試験合格とライセンスは別。名乗れる条件に注意。
- キャリア:「転職しない」活かし方もある。使い方で価値が決まる。
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1.USCPA試験の試験制度:まず「仕組み」をつかむ
USCPA試験の試験制度は、どんな感じなのでしょうか。
USCPAは「何をどんな形で受ける試験か」を最初に押さえるだけで、学習計画の制度が一気に上がります。
ここでつまずく人は、知識ではなく「前提の取り違え」が多い印象です。
USCPA試験の試験制度
- コンピュータ試験(CBT)で受けやすい
- 試験科目は4科目(必須3科目+選択1科目)
- 合格基準は75点(絶対評価)
- 科目合格の考え方(期限は州で違う)
(1)コンピュータ試験(CBT)で受けやすい
USCPA試験は、コンピュータ形式の試験(CBT:Computer Based Testing)です。
ペーパー試験ではありません。
テストセンター(Prometric)で受験するので、海外資格の割に「受験という行動」のハードルは低めです。
ここでよくある誤解は「海外試験=海外に行かないと受けられない」というもの。
実際は、国内で受けられる環境が整っています。
東京か大阪のテストセンター(Prometric)で受験可能です。

試験日は自分で決められ、テストセンターに空きさえあれば、土日を含め毎日受験できます。
フレキシブルな試験なので、週末しか休みが取れない社会人でも受験しやすいのが強み。

「いつ受けられる状態になるか」の見積もりができるかどうか。
(2)試験科目は4科目(必須3科目+選択1科目)
現在のUSCPA試験は、必須3科目と選択1科目の4科目です。
USCPA試験の試験科目
必須科目(Core):3科目必須
- FAR (Financial Accounting and Reporting):財務会計
- AUD (Auditing and Attestation)監査と証明業務
- REG (Regulation and Taxation):税法と商法
選択科目(Discipline):1科目選択
- BAR(Business Analysis and Reporting):ビジネス分析と報告
- ISC(Information Systems and Controls):情報システムと統制
- TCP(Tax Compliance and Planning):税法順守と税務計画
財務会計、監査、税務、法律、IT、原価計算、経済学、ファイナンスなどの知識が幅広く問われます。
4科目の受験の順番は自分で決めることができます。
どのように順番を決めるかは、こちらを参考にしてください。
USCPA試験科目の学習順番・受験順番の決めかた【BAR/ISC/TCP別の最短ルート】
選択科目は3科目ありますが、受験は3科目から1科目、自分で選ぶことになります。
どのように選択科目を決めるかは、こちらを参考にしてください。
USCPA試験の選択科目(BAR・TCP・ISC)選びかた4選

逆に、選び方が雑だと遠回りになりやすい。
(3)合格基準は75点(絶対評価)
USCPA試験は75点以上で合格(満点は99点)。
絶対評価なので、相対評価の席取りではなく「基準に届けば受かる」試験です。
なので、気にすべきは「周りがどうか」より、「自分が合格点に届く状態を再現できるか」。
この前提が腹落ちすると、勉強の焦りが減って、やることが具体化します(つまり、伸びます)。

絶対評価で、自分さえよくできれば合格になるので、努力が結果に結びつきやすい。
(4)科目合格の考え方(期限は州で違う)
USCPA試験は科目合格を積み上げる方式。
税理士試験と似ていますね。
ただし、科目合格実績(Credit)には有効期間があります。
以前は18ヶ月でしたが、現在は30ヶ月の出願州が多いです(ワシントン州は36ヶ月)。
最初の科目に合格してから30ヶ月(36ヶ月)以内に4科目合格を揃える必要があります。

なので、出願州を決めたら最初に科目合格実績の有効期間を確認し、受験順とスケジュールをそのルールに合わせるのが鉄則。
USCPA試験の試験制度については、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
2.USCPA合格までに必要な勉強時間:設計で差が出る
USCPA合格までに必要な勉強時間は、どのくらいになるのでしょうか。
「何時間で受かりますか?」への答えは、正直1つではないです。
ただ、目安を持たないと計画が経たないので、まず「相場」を押さえましょう。
USCPA試験合格までに必要な勉強時間
- 目安は1,000~1,500時間
- 「会計知識」×「英語力」で必要時間はズレる
- 戦略次第で、同じ時間でも合格確率が変わる
(1)目安は1,000~1,500時間
USCPA予備校の公表ベースでは、合格までの勉強時間は、1,000~1,500時間と言われることが多いです。
USCPA試験合格までに必要な勉強時間の目安
1,000時間~1,500時間
ただし、これは平均値。
短い人もいれば、長い人もいます。
- 「1,000時間では合格できない」
- 「社会人が働きながらだともっとかかる」
- 「予備校は短く言いすぎる」
という人がいます。
ですが、どこは働きながら、約1,000時間・1年で合格していますよ。
週20時間の勉強を1年間(50週)続け、全科目(4科目)合格できました。
ただ、これをそのまま真似する必要はありません。
(2)「会計知識」×「英語力」で必要時間はズレる
スタート地点が違えば、必要時間も変わります。
USCPA試験合格に必要な勉強時間は、勉強を開始した時の「会計知識」×「英語力」のレベルで大きく違うと言えます。
USCPA試験合格までに必要な勉強時間
- 「日本の公認会計士試験合格」×「TOEIC600点以上」=800時間くらい?
- 「日商簿記検定2級・3級合格」×「TOEIC600点以上」=1,000時間くらい?
- 「会計関連資格なし」×「TOEIC600点未満」=1,500時間くらい?
「会計知識」がなく、かつ「英語力」が高くない場合、必要な勉強時間は少し多めに見積もっておいた方がいいです。
どこは前述のように、約1,000時間の勉強時間で合格しました。
USCPA試験の勉強を始めた当初は、日商簿記検定3級合格済み、TOEICのスコアは850点でした。
よって、会計知識も英語力もそこそこはあったので、1,000時間の勉強時間ですんだと言っていいと思います。
保守的に、1,000時間ではなく1,500時間くらいの勉強時間が必要としておくといいでしょうね。
実際と見積りのギャップが大きくならずにすみますよ。

保守的に見積もっておけば、途中で焦って崩れにくい。
(3)戦略次第で、同じ時間でも合格確率が変わる
もともとの会計知識や英語力によって必要な勉強時間は違ってきます。
それに加えて、戦略的に勉強できるかによっても違うことも念頭に置いてください。
高得点を狙うより、合格点の75点+5点の80点前後を取りに行く設計にした方が、時間は削れます。
さらに、効率的に勉強するため、各科目別の勉強の組み方(インプット→演習→弱点潰し)を戦略的にやれるかで、同じ100時間でも伸びが変わります。
USCPA試験の勉強時間については、以下の記事を参考にしてください。
3.USCPA試験の難易度:合格率の読み方に注意
USCPA試験の難易度は、気になる人が多いですね。
難易度の話で一番ズレるのは「合格率が高い=簡単」という短絡。
USCPAは絶対評価なので、ここは読み方が大事です。
USCPA試験の難易度
- 合格率は「試験の簡単さ」ではなく「受験生層」も映す
- 他資格との比較は「受かり方」が違う前提で
(1)合格率は「試験の簡単さ」ではなく「受験生層」も映す
USCPA試験の合格率(Pass Rate)は、以下のようになっています。
USCPA試験の科目ごとの合格率(2025年Q3までの累積)
- FAR:43%
- AUD:48%
- REG:64%
- BAR:43%
- ISC: 68%
- TCP:78%
(2025年12月時点で最新)
USCPA試験の合格率は、数字だけ見ると高い科目もありますよね。
平均すると50%くらいなので、難易度が低いと思うかもしれません(低いと実際に話題になります)。
ですが、これはUSCPA試験が「簡単」という意味ではありません。
受験生のレベルが高い(受験生の準備度合いが高い)ということを示しているだけです。
米国では会計専攻者がUSCPA試験を受験する場合が多いです。
また、日本でも、USCPA受験生は英語力のあるキャリア志向の強いビジネスマンであることが多いです。
合格率は高いのですが「受験生のレベルが高いだけ」です。
実際はそんなに簡単な試験ではありませんので、難易度は低いと軽く見ない方がいいですよ。
USCPA試験の合格率は、こちらも参考にしてください。
USCPA試験の本当の合格率を徹底解説!日本の受験生やUSCPA予備校ごとの合格率も
(2)他資格との比較は「受かり方」が違う前提で
資格難易度ランキングを見てみましょう。
資格難易度ランキングでの評価
- USCPA試験:偏差値61
- 日本の公認会計士試験:偏差値77
- 日商簿記検定1級:偏差値67
USCPA試験の偏差値は61とのことで、日本の公認会計士試験の偏差値77、日商簿記検定1級の偏差値67とは大きく差をつけられています。
正直なところ、USCPA試験の偏差値が低く評価され過ぎていると思います。
日本の公認会計士試験とは16も差がありますが、こんなには差はないでしょう。
少なくとも、日商簿記検定1級が偏差値67でしたら、USCPAもそれくらいにはなると思います(英語力によっては、それ以上)。
USCPA試験のFAR(財務会計)1科目だけの比較ならわかります。
全科目での比較であれば、USCPA試験はこんなに簡単ではありません!
USCPA試験は
- いつでも受験日を設定できる
- 1科目ずつ積み上げ
- 絶対評価(よくできれば全員合格)
ということで、「受験しやすく、勉強しやすく、合格しやすい」という特徴があります。
一方、日本の公認会計士試験は
- 受験日が固定
- 全科目一度に受験
- 相対評価(良くできても周りがもっと良くできれば不合格)
よって、USCPA試験は構造上、合格までの難易度は、日本の公認会計士試験より下がると考えられます。
ただし「試験が簡単」という意味ではなく、やるべき準備をやった人が受かりやすいという意味。
USCPA試験と日本の公認会計士の比較は、こちらを参考にしてください。
日商簿記検定1級と比較した場合も、出題範囲や形式が違うので、単に目安にするのが安全だと思います。
出題範囲は、USCPA試験のFAR(財務会計)だけであれば、日商簿記検定1級レベルのことも一部問われますが、大半が日商簿記検定2級レベルではあります。
ですが、出題形式は、USCPA試験は英語での出題ですし、事例形式問題(シミュレーション問題)が出題されるので、FAR1科目だけの比較でも簡単とは言えないです。
USCPA試験の難易度については、以下の記事を参考にしてください。
4.USCPAに必要な英語力と会計知識(TOEICだけでは測れない)
USCPAに必要な「英語力」と「会計知識」は、どのくらいなのでしょうか。
USCPA試験の「英語力」と「会計知識」については、
- 「TOEIC何点ならいけますか?」
- 「英検2級では難しいですか?」
- 「簿記検定1級があるので余裕ですか?」
- 「簿記検定2級に合格したら挑戦していい?」
などの質問がでるのが定番。
USCPA予備校などは、USCPA試験合格に必要な英語力はTOEICや英検、会計知識は日商簿記検定で目安を示すことが多いです。
ですが、TOEICも日商簿記検定も、USCPA試験とは全く異なる試験なので、参考になっても、合否を直接決める指標にはならないです。
USCPA試験合格に必要な英語力と会計知識
- 「英語力」×「会計知識」センスが必要
- おすすめは、無料説明会 or サンプルで体感:最短で「相性チェック」
(1)「英語」×「会計」センスが必要
USCPA試験は英語で受ける会計の試験。
英語ができれば受かる試験でも、会計ができれば受かる試験でもないです。
英語単体でも会計単体でもなく、「英語」×「会計」のセンスがあるかが大切。
英語で会計を処理する力が必要であるという前提が腹落ちすれば、準備の方向性がズレなくなりますよ。
- 英語:長文を精読する力より「設問の意図を素早くつかむ力」
- 会計:用語暗記より「論点を判断してあてはめる力」
たとえば、英語が得意でも、会計論点が腹落ちしていないと、選択肢の差が見えません。
逆に会計の知識がある人は、英語が完璧でなくても「何が問われているか」を推測しながら前に進めます。
大事なのは、「英語力の証明」ではなく「USCPA形式で解ける形」になっているか。
(2)おすすめは、無料説明会 or サンプルで体感:最短で「相性チェック」
「英語」×「会計」のセンスが必要とはいえ、どうやったらセンスがあるのか判断できるのでしょうか?
どこは
- USCPA予備校の無料説明会に参加する
- サンプルテキスト(無料配布)をもらう
- 実際のUSCPA試験のサンプル問題を見る
をおすすめしています。
これをやれば、たった30分から1時間で「英語」×「会計」のセンスがあるかわかりますよ。
- 英文の説明を読んで「何を聞かれているか」を掴めるか
- 選択肢の違いが「会計の判断」として見えるか
- 文章量と時間制約に耐えられそうか(処理の感覚)
つまり、USCPAの土俵での相性チェックができます。
もし
- 「読むのが苦しい」
- 「何を聞いているかわからない」
と感じてもOKです。
そもそもまだ勉強していないので、そう感じるのは当然ですし、その感覚は対策に活かせて、最短合格につながります。

「英語」×「会計」のセンスをチェックするおすすめ方法
- USCPA予備校の無料説明会に参加>>>アビタス公式サイト
→無料のサンプルテキストをもらってくださいね。
- USCPA試験のサンプル問題を見る>>>サンプルテスト
USCPA試験合格に必要な英語力と会計知識については、以下の記事を参考にしてください。
英語に苦手意識があってもUSCPA試験が受けられるかについては、以下の記事を参考にしてください。
USCPA受験生用の英語の勉強方法については、以下の記事を参考にしてください。
5.USCPAの受験資格(州でルールが違う)
USCPA試験の受験資格があるのは、どんな人なのでしょうか。
実はどの州に出願するかによって受験要件が異なってきます。
出願州が違うと、必要単位やプロセスがズレます。
USCPA試験が受験できるのは?
- 米国の大学卒ではなくても受験できる!
- 四年生大学卒で+必要単位で受験できる!
- 高卒・短大卒でも州によっては受験できる!
- 単位が足りないなら、USCPA予備校での単位取得で受験できる!
(1)米国の大学卒でなくても受験できる!
USCPAは米国の資格ではありますが、米国の大学を卒業していないと受験できないというわけではありません。
日本の大学の学位でも受験資格として認められる州がありますよ。
米国の大学出身ではないからと、USCPAに挑戦するのをやめてしまう人がいますが、もったいないです。
日本の大学出身でも大丈夫ですよ!
(2)四年制大学卒+必要単位があれば受験できる!
日本の四年生大学を卒業し、必要な単位さえ持っていれば受験資格があります。
USCPA試験の受験資格
- 「学位要件」:四年制大学を卒業して一定の学位があること
- 「単位要件」:会計単位・ビジネス単位を一定以上取得していること
USCPA試験の受験資格は、「学位要件」と「単位要件」です。
「学位要件」については、基本的には日本の四年生大学を卒業していれば「学士号」を取得しているので、満たしていることになります。
「単位要件」については「会計単位」・「ビジネス単位」をどのくらいの数もっているかによります。
会計学部・経済学部・経営学部といった、会計やビジネス系の学部出身者なら、「会計単位」・「ビジネス単位」をたくさん持っている可能性が高いでしょう。
(3)高卒・短大卒でも州によっては受験できる!
たとえ大学を卒業していなくて「学位要件」が満たせていない場合でも、受験できる州があります。
このような四年制大学卒ではない方でも、州によっては受験できます。
- 高卒
- 短大卒
- 専門学校卒
- 大学中退
- 大学在学中
自分では「学位要件」が満たせないと最初からあきらめず、USCPA予備校に相談してみるといいですよ。
(4)単位が足りないなら、USCPA予備校での単位取得で受験できる!
「単位要件」ですが、必要な「会計単位」と「ビジネス単位」を持っていなくても、USCPA予備校で単位が取得できます!
実は、日本の大学での取得単位だけで「単位要件」が満たせるUSCPA受験生は多くないです。
多くのUSCPA受験生は、USCPA予備校での単位取得で「単位要件」を満たすケースが一般的という整理です。
受験資格の詰まり、つまり単位取得の難しさは、撤退理由の1つになるので、注意が必要。
USCPA予備校の中でもアビタスは単位取得がしやすいシステムになっています。
「単位要件」を満たしていないとUSCPA試験が受験できないので、自分がどれだけの認められる単位を持っているかの棚卸を最初にすべき。
ですが、自分では単位が認められるか判断が難しいです。
よって、おすすめは、USCPA予備校のセミナー(無料)に出席し、個別相談を受け、単位診断をすることです。
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USCPA試験の受験資格と楽に受験資格を満たす方法については、以下の記事を参考にしてください。
6.USCPAの受験スケジュール:出願~受験までの流れ
USCPA試験合格までの受験スケジュールはどのようになっているのでしょうか。
USCPA受験スケジュール(8ステップ)
- 出願州を決める
- 学歴評価を依頼する
- 受験資格を満たす
- 出願する
- 試験会場を予約する
- 受験する
- 結果を確認する
- 不合格の場合、再受験する
このUSCPA受験スケジュールを、
- USCPA試験の受験まで
- USCPA試験の受験本番
- USCPA試験の受験後
の3段階に分けて見ていきます。
(1)USCPA試験の受験まで
USCPA試験を受験できる状態になるまでには、以下のようなことをする必要があります。
USCPA試験の受験前
- 出願州を決める
- 学歴評価を依頼する
- 必要な単位を取得して受験資格を満たす
- 出願手続きをする
- 試験会場を予約する
出願州を決め、学歴評価を依頼し、必要な単位を取得して受験資格を満たし、出願手続きをする必要があります。
出願手続きが終わると、NTS(受験票)が発行され、試験会場の予約ができるようになります。
USCPA試験は米国の試験です。
よって、日本の大学を卒業した日本人が受験する場合、日本の大学で取得した学位や単位を米国の学歴評価機関に評価してもらう必要があり、やることが多いです。
また、本来USCPA試験は米国で受験するものです。
日本で受験できるようになっていますが、国際会場手数料など、追加での費用負担が必要となります。
(2)USCPA試験の受験本番
USCPA試験はプロメトリックテストセンターが受験会場です。
日本でUSCPA試験を受験する場合は、以下の2か所のプロメトリックテストセンターで受験します。
USCPA試験の受験会場(日本受験の場合)
受験日は、試験会場の空きさえあれば、自分の都合で決められます。
受験には、パスポートなど必ず持っていかなければならないものがあるので、忘れないようにしましょう。
(3)USCPA試験の受験後
USCPA試験の合否(結果)は、自分でウェブサイトで確認します。
75点以上のスコアが取れたことが確認できれば、その科目は合格です。
不合格だった場合は、再出願して再受験をすることになります。
最初の科目合格の有効期限内に他の3科目も合格すれば、全科目合格となります。
USCPA合格までにやることは、以下の記事を参考にしてください。
USCPA合格後にやることは、以下の記事を参考にしてください。
7.USCPA試験にかかる総費用:「再受験」で増える
USCPA試験合格までにかかる総費用は、どのくらいになるのでしょうか。
USCPA試験の総費用は、初めに把握しておきましょう。
趣味でUSCPA試験を受けるのではない限り、USCPAの費用対効果を知っておく必要があるからです。
USCPA合格までにかかる総費用
- 合格までにザックリ100万円かかる!
- 不合格が続くと、費用が一気に増える
(1)合格までにザックリ100万円かかる!
合格までにかかる総費用は、ザックリとでは100万円です。
USCPA合格までにかかる総費用
- 学習にかかる費用:43万円~84万円
- 受験資格を得るまでにかかる費用:4万円~6万円
- 受験にかかる費用:49万円(12万円増/1受験回数増)
総費用:96万円~139万円くらい(2025年12月時点では)
合格までにかかる総費用の幅が大きいのは、
- どのUSCPA予備校を選ぶのか
- どのくらい単位が必要になるか
によって、学習にかかる費用が異なるからです。
節約できるのは予備校代ですが、USCPA予備校代は安ければいいというものではないことに注意。
また、独学ができるものではないと考えた方がいいです。
(2)不合格が続くと、費用が一気に増える
日本の試験会場でUSCPA試験を受験する場合、1回の受験で約10万円かかります(米ドルでの支払いですので為替レートで変動)。
不合格が1回増えるたび、約10万円費用が追加になるイメージ。
よって、合格までの再受験回数を減らす設計が大事。
USCPA予備校選びは、「受講料が安いから」ではなく「自分に合うから」を最優先することをおすすめしています。
無用なUSCPA費用増を防ぐために
- 受講料が安いという理由ではなく、合格実績でUSCPA予備校を選ぶ
- USCPA予備校をきちんと比較検討して選ぶ
安さでUSCPA予備校を選ぶと不合格を繰り返し、受験料がかさんでいきます。
自分に合った予備校を選んでくださいね。
どこは全てのUSCPA予備校を比較検討し、アビタスを選びました。
そして、アビタスのおかげで短期合格できたので、アビタスをおすすめしています。
アビタスが自分に合うか確かめてみてください。
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USCPA合格までにかかる費用については、以下の記事を参考にしてください。
8.USCPAの勉強法:王道だけど、王道が一番強い
USCPA試験の勉強法ですが、どのように学習していけばよいのでしょうか。
USCPA試験は情報が多いぶん、勉強法で迷子になりがち。
ここは王道が強いです。
理由はシンプルで、出題形式に合わせた演習量がものを言うから。
USCPA試験の勉強法
- 実質、USCPA予備校利用がスタンダード
- 計画的にメリハリをつけて学習を進める!
(1)実質、USCPA予備校利用がスタンダード
USCPA試験は、理屈の上では、必要単位が揃っていれば独学も可能です。
でも現実は、最初から単位が揃っている人は少ないため、実質的にUSCPA予備校を使うのが一般的と言えます。
日本には、USCPA予備校が以下の3つあります。
会計初学者で、かつ、高い英語力がなくても、合格まで効率よく学習を進めることができるのは、アビタスです!
どこも、アビタスのUSCPA講座を受講し、約1年でUSCPA試験合格を果たすことができました。
(2)計画的にメリハリをつけて学習を進める!
USCPA予備校の教材を利用して、学習を進めていきます。
基本的には、USCPA予備校が作成してくれたスケジュールに基づき、学習スケジュールを設定します。
USCPA試験の学習スケジュール
- いつまでに合格するか「ゴール」を決める
- 「ゴール」までにすべきことを把握する
- すべきことのタイミングを決める
いつまでに合格するか「ゴール」を決め、「ゴール」までにすべきことを把握し、すべきタイミングを決めていきます。
つまり、ゴール→逆算→配置の3ステップですね。

「いつ受けられる状態になるか」の見積もりができるかどうか。
USCPA試験の学習スケジュールの作り方はこちらの記事を参考にしてください。
また、学習を効率的に進めるためにどうしたらよいのか、特にFARの学習を始める前に勉強法を理解しておきましょう。
FARの勉強のポイントとコツはこちらの記事を参考にしてください。
アビタス受講生の場合は、英文会計入門の学習のポイントも押さえておいてください。
具体的にUSCPAの学習に取り入れたい学習のコツがありますので、自分に合ったものを試してみて、自分が決めた「ゴール」に向かって学習を進めましょう。
USCPA試験の目的別(暗記・理解・解く)勉強法はこちらの記事を参考にしてください。
アビタス受講生向けの勉強法と勉強のコツを参考にしてください。
9.USCPAのステイタスとライセンス:誤解されがち
USCPA資格のステイタスとライセンスについて説明します。
SNSでも履歴書でも、混乱や誤解が起きやすいですよ。
USCPA資格のステイタスとライセンス
- 試験合格=「USCPA」ではない
- 米国で働かない限り、どの州のライセンスでも大きな差異なし
- USCPAライセンスの維持・更新
(1)試験合格=「USCPA」ではない
USCPAのライセンス(営業免許)を取得すると「USCPA」として、名刺に肩書を書いたり、対外的に名乗れたりするようになります。
ただのUSCPA試験合格だけでは「USCPA」と名乗れません。
USCPA試験合格だけの場合「履歴書」に合格の事実を書き、就職や転職でアピールできるだけとなります。
USCPAのライセンス情報は、CPA Verifyで確認可能。
氏名を入力すると、その人のライセンス州、ライセンス番号、ライセンスのステイタスが確認できるようになっています。
(2)米国で働かない限り、どの州のライセンスでも大きな差異なし
アメリカでUSCPAとして働くのではない限り、どの州のライセンスを取っても大きな違いはありません。
どの州でライセンスを取得するかは、必要な要件を考慮し、取得しやすい州を選ぶのが現実的です。
日本人がライセンス取得しやすい州は、ワシントン州とグアムです。
ワシントン州でもグアムでも、日本でUSCPAとして働く場合は、大きな違いはありません。
なぜなら、日本ではどの州のライセンスか重要視される場面はないと言っていいから。
もちろん、ワシントン州で働きたいならワシントン州、グアムで働きたいなら、グアムがおすすめです。
USCPAライセンスはワシントン州とグアムのどちらがおすすめ?については、こちらの記事を参考にしてください。
(3)USCPAのライセンスの維持・更新
USCPAライセンスは取得して終わりではありません。
維持するためには継続教育(CPE:Continuous Professional Education)を受け、単位を取得・記録する必要があります。
USPCAライセンスの維持・更新については、手間もお金もかかります。
ですが、それほど大きな負担ではないので、ライセンス登録を断念する理由にはならないと思います。
USCPAのライセンスの維持・更新方法はこちらの記事を参考にしてください。
ライセンスの詳細については、以下の記事を参考にしてください。
10.USCPA試験合格後のキャリア:「転職しない」でも活きる
USCPA試験合格後のキャリアについて見ていきましょう。
「USCPAは取る意味がない」とよく言われます。
ですが、どんな形でもいいのでキャリア形成で活かせれば、USCPAは取る意味があるのではないでしょうか。
キャリア形成自体は、転職をする場合・転職をしない場合の大きく2つに分けられます。
USCPA試験合格のキャリア
- 転職しない場合のキャリア:社内での活かし方
- 転職する場合のキャリア:転職先の王道は6つ
- 転職で想定されるUSCPAの年収:戦略が大事
- USCPAにおすすめの転職エージェント:会計資格者向けが強い
(1)転職しない場合のキャリア:社内での活かし方
USCPA試験合格後すぐに転職をしない場合、以下のようにUSCPA資格が活かせます。
社内でのUSCPA資格の活かし方
- 昇進の材料にする
- 名刺に書いて信頼を得る(注:名乗れるのはライセンス取得後)
- 海外駐在のチャンスを得る
- 試験で得た知識で難易度の高い業務に挑戦する
ポイントは、「肩書が直接効く場面」も「間接的に効く場面」もあること。
どちらも「活かし方」です。
USCPAの社内での活かし方については、以下の記事を参考にしてください。
(2)転職する場合のキャリア:転職先の王道は6つ
USCPA試験合格後、転職する場合は、以下のような転職先があります。
USCPAの転職先の王道
- 監査法人
- 税理士法人
- コンサルティングファーム
- 一般事業会社
- 海外就職
USCPA資格は、監査法人への門戸が開かれる「パスポート」になります。
監査・会計・税務の専門家として、監査法人、税理士法人、コンサルティングファームに勤務してもいいでしょう。
また、英語力を活かして、外資系企業の経理や、グローバル企業の連結担当に就く道もあります。
さらに、海外駐在や現地採用など、海外で働くことも考えられます。
特に、USCPA資格の「相互承認制度」がある国では、公認会計士として働けるので、よりUSCPA資格を活かせるでしょう。
USCPA資格の「相互承認制度」がある国(2025年12月時点)
- 南アフリカ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- カナダ
- アイルランド
- メキシコ
USCPAの転職先については、以下の記事を参考にしてください。
(3)転職で想定されるUSCPAの年収:戦略が大事
転職によりUSCPA資格が評価される職を得た場合、20代で年収が1,000万円を超えることも珍しくありません。
ただし、何の戦略もなく転職をしても、年収を上げることはできません。
転職では転職エージェントを利用する場合が多いので、失敗しない転職エージェントの選び方を理解することがも大事になってきます。
早めにどのようなキャリアを築くのか転職エージェントに相談するのが、年収を上げるポイントです。
(4)USCPAにおすすめの転職エージェント:会計資格者向けが強い
USCPAが転職する場合、転職エージェントを使うのが大切です。
特に「会計の有資格者向けの転職エージェント」を利用するのがおすすめです。
USCPAが利用すると考えられる転職エージェント
- USCPA向けの転職エージェント(主に、USCPAの予備校が運営)
- 会計の有資格者向けの転職エージェント(USCPAに特化しない)←おすすめ
- 一般的な転職エージェント(会計に特化しない)
「USCPA向けの転職エージェント」が一番いいと大多数の方が思うでしょう。
どこも最初はそう思いました。
ですが、わざわざ「USCPA向けの転職エージェント」を選んで求人を出すような企業は、USCPAを安く雇おうとしている場合が多かったです。
「会計の有資格者向けの転職エージェント」を選ぶのが転職で成功しやすいと考えています。
その中でMS-Japanという転職エージェントをおすすめしています。
どこもBIG4監査法人への転職で利用しました。
他の転職エージェントが「今はBIG4監査法人はUSCPAを採用してないので無理」と応募すらさせてくれなかった状況で、採用までこぎつけてくれたので今でも感謝しています。
たとえ今すぐ転職する気がなくても、転職エージェントに登録だけはしておいた方がいいですよ。
なぜなら、いざ転職したいということになったとき登録から始めると出遅れてしまうから。
転職エージェントの登録や相談は無料。
登録しておけば希望に合った新規求人や転職可能なおすすめ求人がメールで届きます。
気になる求人をストックしておけば、転職したくなったときに必ず役立ちます!
USCPA(米国公認会計士)におすすめの転職エージェント「MS-Japan」

どこがおすすめしている、USCPA向けの優良な求人情報が集まる転職エージェントは「MS-Japan」だよ。
USCPAにおすすめの転職エージェント「MS-Japan」
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現時点でおすすめの転職エージェントは「MS-Japan」の一択。
ぜひすぐに登録し、転職戦略の相談をしてみてください。

「MS-Japan」はどこがUSCPA合格後にBIG4転職で成功した際にお世話になった転職エージェントなんだよ。
まとめ:USCPAについて最初に知っておけば試験でもキャリアでも失敗なし!
USCPA(米国公認会計士)について興味をもったら、最初に知っておきたいことを10にまとめて紹介しました。
USCPAについて知っておきたい10のポイントまとめ
\知りたい項目にジャンプできます/
- USCPA試験の試験制度
- USCPA試験合格までに必要な勉強時間
- USCPA試験の難易度
- USCPA試験に必要な英語力と会計知識
- USCPA試験の受験資格
- USCPA試験の受験スケジュール
- USCPA試験にかかる総費用
- USCPA試験の勉強法
- USCPA資格のステイタスとライセンス
- USCPA試験合格後のキャリア
「USCPAになりたい!」と思ったら、USCPA予備校を比較検討してください。
おすすめのUSCPA予備校は、どこも利用したアビタスです。
USCPA予備校についてしつこくお知らせするのは、正直なところ、自分に合った合格実績のある予備校で勉強すれば、合格は難しくないからです。
反対に言うと、なんとなくで学校を選んでしまうと、撤退リスクが高まります。
また、USCPA合格後のキャリアについても、よく考えてみてください。
転職エージェントに登録してUSCPAの求人チェックをするだけなら、どの転職エージェントでも無料です。
おすすめの転職エージェントは、どこも利用したMS-Japanです。
以上、「米国公認会計士(USCPA)とは?最初に読む全体像ガイド|10のポイントで整理」でした。

試験自体は受けやすいけど、決して簡単というわけではないみたいだね。
勉強時間は1,000時間くらいは必要だし、受験料も1回あたり10万円くらいはかかるから、半端な気持ちで挑戦できない資格だね。

たしかに、USCPA試験合格までには時間もお金もかかるけど、キャリアアップ・キャリアチェンジすることで、かけただけの時間とお金は回収できると思うよ。
USCPA試験は、効率よく戦略的に勉強することが大切だから、試験の情報収集はしっかりね。
ぜひ、USCPA試験合格後のキャリアもしっかり考えて、USCPAにチャレンジしてみてね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
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USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
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