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【2024年最新】TCPはどんな科目?試験対策をUSCPAが解説!

TCPの試験対策と傾向を解説
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困った君
困った君
USCPA(米国公認会計士)試験の選択科目はTCPにしたよ。

TCPはどんな科目で、どのように勉強すればいいのかわからなくて困ったな。

どこ
どこ
どこは、ワシントン州のUSCPA(米国公認会計士)だよ。

新USCPA試験では選択科目を1つ選ぶことになったけど、TCPを選ぶ人は今のところほとんどいないから情報が少ないよね。

TCPという科目の特徴と試験対策を解説するね。

新USCPA試験のTCPのBlueprintは、こちらを参考にしてください。

TCPの試験対策と傾向を解説
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新USCPA試験のREGの試験対策は、こちらを参考にしてください。

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新USCPA試験の選択科目の選び方については、こちらを参考にしてください。

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新USCPA試験制度については、こちらを参考にしてください。

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USCPAの勉強を始めていない場合「USCPAの始めかた」も参考にしてください。

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どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。

新USCPA試験に対応しています!

 

1.TCPはどんな科目?

USCPA試験のTCPはどんな科目?

 

この記事を読んでくださっているのは、USCPA試験の選択科目でTCP(Tax Compliance & Planning:税法遵守と税務計画)を選んだ方でしょう。

もし、まだ選択科目が選べていない場合新USCPA試験の選択科目の選び方を参考にしてくださいね。

 

2024年からの新USCPA試験で選択科目ができて

  • こんなキャリアの人にこの科目を選んでほしい!
  • この科目ではこんなことを学んでほしい!

など、旧USCPA試験より求められることが明確になっています。

 

よって、TCPを選んだからには、TCPという試験科目についてよく理解してから試験対策を始めた方がいいでしょう。

TCPはどんな科目?

  1. TCPは税法遵守と税務計画に重点を置いている
  2. TCPはREGが前提となっている。
  3. TCPでBECの内容は出ない
  4. TCPはMC問題とTBS問題が50%ずつ
  5. TCPで求められるスキルレベルは高い
  6. TCPは新出事項があるので対策がしにくい

 

(1)TCPは税法遵守と税務計画に重点を置いている

TCPという試験科目がどんな科目かというと、個人と法人の税法遵守・税務計画、個人の財務計画に関する受験者の知識を評価します。

 

AICPAのBlueprintsによれば、このような内容がTCPに含まれます。

  • Identifying taxable and nontaxable transactions(課税取引と非課税取引の識別)
  • Tax implications of business formations & liquidations(事業設立・清算における税務上の影響)
  • Analyzing tax alternatives to maxmize wealth(富を最大化するための税制上の選択肢の分析)

 

税務計画や個人の財務計画を理解する必要があります。

個人の税務計画については、ファイナンシャルプランナー(FP)がアドバイスするようなことですね。

 

(2)TCPはREGが前提となっている

TCPは、REGの延長にある科目、つまりREGを前提とした科目です。

 

新USCPA試験では、3つの必須科目(FAR・AUD・REG)でUSCPA受験生の基礎的な知識を試します。

そして、3つの選択科目(BAR・ISC・TCP)で高度な知識を試します。

 

新USCPA試験での必須科目と選択科目の関係

必須科目 選択科目
会計 FAR BAR
監査 AUD ISC
税務 REG TCP

 

 

つまり、税務について、REGで基礎的な知識が試され、TCPでは高度な知識が試されることになります。

ただし、REGはビジネス法を含みますが、TCPはビジネス法を含みません

 

REGの税務の基本的な計算のルールと「Basis」は理解しておきましょう(忘れていたら復習しておきましょう。

REGでは出題されないCorporationの「Basis」や同種交換なども出題されます。

 

また、新USCPA試験制度でのREGとTCPの違いは、以下のようになっています。

新USCPA試験制度のREG(必須科目)とTCP(選択科目)の違い

  1. REG(必須科目):日常的で反復的なタスクに焦点を当てる
  2. TCP(選択科目):非日常的なタスクに焦点を当てる

 

REGでは日常的で反復的な税務と規制に関する知識、TCPでは非日常的で詳細な税務と規制に関する知識が問われます。

簡単に言ってしまうと、REGはUSCPA全員が知っておほしい税務、TCPは税務を専門とするUSCPAが知っておいてほしい税務ということですね。

 

(3)TCPでBECの内容は出ない

TCPには、旧USCPA試験のREGの内容が含まれますが、BECで出題されていた内容は含まれません。

旧USCPA試験の科目と新USCPA試験の科目の対応

BECの内容は、税務科目(REGとTCP)以外に配分されます。

 

(4)TCPはMC問題とTBS問題が50%ずつ

TCPの得点割合は、MC問題が得点の50%、TBS問題が残りの50%を占めます。

 

テストレット(問題群)は5つあります。

テストレット1と2は、それぞれ34問のMC問題(四択問題)で、合計68問。

テストレット3、4、5は、2問、3問、2問のTBS問題(事例形式問題)で、合計7問。

TCP 新試験テストレット問題数

TCPのMC問題は68問で、得点の割合は50%です。

MC問題も確実に得点していく必要があります。

 

(5)TCPで求められるスキルレベルは高い

TCPで合格するために必要なスキルレベル(Skill Level)は高いです。

 

スキルレベル割合 TCP

TCPは、Remembering and Understanding(記憶と理解)、Application(応用)、Analysis(分析)という3つのスキルレベルがあります。

 

のちほど改めて解説しますが、TCPには3つの出題分野があります。

TCPの出題分野

  1. 個人の税法遵守と税務計画 (30~40%)
  2. 企業の税法遵守(30~40%)
  3. 企業の税務計画(10~20%)
  4. 財産取引(10~20%)

 

Remembering and Understanding(記憶と理解)

記憶と理解は、たった5%から15%です。

覚えておけば解ける問題はかなり少ないですね。

主に出題分野1と2で出題され、新しく資格を取得したCPA(nlCPA:newly licensed CPA)が遭遇するであろう非定型的な税法遵守が出題されます。

 

Application(応用)とAnalysis(分析)

応用は、全体の55%から65%です。

分析は、全体の25%から35%です。

4つの出題分野全てが該当します。

税務、個人の財務計画、税務申告書の作成とレビューなど、新しく資格を取得したCPA(nlCPA:newly licensed CPA)が実行しなければならない計画業務が出題されます。

 

USCPA試験で必要なスキルレベルについては、こちらを参考にしてください。

USCPA試験 Blueprintsのスキルレベルとは?
USCPAのBlueprintsのスキルレベル(Skill Level)とは?効果的な学習で必須!USCPA試験の学習を効果的に進めるため、Blueprints(ブループリント)に書かれているスキルレベル(Skill Level)は知っておくこと!スキルレベル(Skill Level)は4つあり、ブルームの「教育目標分類法」が基になっている。...

 

(6)TCPは新出事項があるので対策しにくい

旧USCPA試験から新USCPA試験への過渡期の受験生向けの話になりますが、TCPには新出事項があります。

よって、TCPの対策は新USCPA試験に切り替わったばかりだと、対策しにくい科目と言えます。

 

選択科目の中では、ISCは新出事項がかなり多いですし、TCPも新出事項が多いです。

よって、新出事項が少ないBARがおすすめされ、TCPはオススメされていないわけです。

ちなみに、TACだけはTCPをおすすめしています。

 

11月時点では、2024年1Qから4Qの受験可能期間が終わっています。

アンケートを取ったところ、TCPを受験した方の割合は、徐々に増えていることが分かりました。

 

当初、TCPを選んだ日本人の受験生は、米国在住の方が多かったように思います。

つまり、米国で働いているので、米国税務の知識が不可欠ということで選んでいたようですね。

 

また、BARよりTCPの方がボリュームがないということで選んでいる人もいましたね。

特にTACは、ボリュームがないということでTCPをおすすめしているため、TAC受講生はTCPを選んでいるように見えました。

 

ですが、現在はどんな理由でTCPを選んだかというと、合格率が高いから。

合格率で選んでもいいのですが、おそらく日本人だけの合格率でいったら、BARは全体より高く、TCPは全体より低いと思いますよ。

 

(7)TCPの合格率は2024年Q1は約82%、Q2は約76%

2024年Q1とQ2の合格率は既に公表されています(11月時点で)。

TCPの合格率は、Q1は約82%、Q2は76%でした。

 

 

TCPの合格率は異常に高いです。

色々な事情で高かったので、今後は下がると予想されます。

とはいえ、元からREGの合格率は高めだったので、TCPも高めにはなると思われます。

 

USCPA試験の合格率については、こちらを参考にしてください。

USCPA試験の難易度ー合格率から
USCPA試験の本当の合格率を徹底解説!日本の受験生やUSCPA予備校ごとの合格率もUSCPA(米国公認会計士)試験の合格率(Pass Rate)を徹底解説!USCPA試験の直近の合格率、日本と他国の合格率、アビタス・TAC・プロアクティブ受講生の合格率・現在と過去の合格率の傾向を紹介。...

 

 

2.TCPはどう試験対策をする?

TCPの試験対策と傾向を解説

 

TCPの試験対策を解説します。

 

TCPの試験対策

  1. REGとTCPを同時並行で学習・受験しないこと
  2. TCPはTBS問題に十分な時間を残すこと
  3. TCPの出題内容をよく理解すること
  4. TCPの問題集を追加してみる

 

(1)REGとTCPを同時並行で学習・受験しないこと

REGの次にTCPを学習・受験する方が多くなると思います。

順番としては、REG→TCPというのが効率的でしょう。

 

とはいえ、REGとTCPを同時に学習・受験することはおすすめできません。

なぜなら、どのくらいのレベルで合格できるのかわからないため、学習が多すぎたり、反対に足りなかったりする可能性があるからです。

 

まずはREGを受験し、合格レベルを把握(たとえREGに不合格であっても)。

それからTCPの学習をするのがいいと思います。

 

今のところ、TACはいっぺんにREGとTCPを勉強するのをおすすめしているように見えます。

一長一短ではあると思うので、よく考えながら学習を進めてくださいね。

 

(2)TCPはTBS問題に十分な時間を残すこと

TCPは4時間のコンピューター・ベースの試験です。

5つのテストレットに分かれており、次のテストレットに進んでしまったら、前のテストレットには戻れません。

この限られた時間の中で、すべての問題を解き終えるためには、タイムマネジメントが重要です。

 

TCPの試験でのおすすめの時間配分は、以下のようになります。

TCP新USCPA試験のおすすめの時間配分

テストレット1と2のMC問題に時間をかけすぎず、テストレット3、4、5のTBS問題に十分な時間を残す必要があります。

特に、テストレット5で時間が足りなくなってしまう受験生が多いので、要注意。

 

TCPのおすすめの時間配分については、こちらも参考にしてください。

USCPA試験 受験当日の各科目(FAR・BEC・AUD・REG)の時間配分
【2024年新試験】USCPA受験当日の科目別の時間配分と4つのポイントUSCPA新試験の時間配分が知りたい方は必見!各試験科目ごとの受験当日の時間配分を解説しています。時間が足りなくて問題が解けないということがないよう、タイムマネジメントのポイント4つも紹介。...

 

(3)TCPの出題内容をよく理解すること

TCPは、個人や企業のより高度な税法遵守に加え、個人や企業の税務計画に焦点を当てた追加コンテンツを含む税務トピックが出題されます。

 

TCPには4つの出題分野があります。

TCPの出題分野

  1. 個人の税法遵守と税務計画 (30~40%)
  2. 企業の税法遵守(30~40%)
  3. 企業の税務計画(10~20%)
  4. 財産取引(10~20%)

 

出題分野1と2がメインなことが分かりますね。

出題分野に沿って出題内容を見てみましょう。

 

出題分野1:個人の税法遵守と税務計画(30~40%)

出題分野1では、非定型的な取引や問題に対する連邦税の税法遵守、税務計画(Tax Planning)、個人の財務計画(Financial Planning)を扱っています。

  1. 総所得・調整後総所得・課税所得・見積税に関する個人の税法遵守と税務計画の考慮事項
  2. 受動的活動およびアットリスク損失制限の税法遵守(税額控除への影響を除く)
  3. 贈与税の税法遵守と税務計画
  4. 個人の財務計画

TBS問題での高度な知識・スキルが求められます。

 

出題分野2:企業の税法遵守(30~40%)

出題分野2では、非定型的な事業体の税務取引や懸念事項に関する連邦税法遵守を扱っています。

  1. C Corporation:通常の法人
  2. S Corporation:小規模法人
  3. パートナーシップ
  4. 信託
  5. 非課税組織

MC問題での出題がほとんどでしょう。

 

出題分野3:企業の税務計画(10~20%)

出題分野3では、組織の連邦税の税務計画を扱っています。

  1. 事業体の設立・清算
  2. C Corporation 向け税務計画
  3. S Corporation 向け税務計画
  4. パートナーシップ向けの税務計画

TBS問題での高度な知識・スキルも求められます。

 

出題分野4:財産取引(10~20%)

出題分野4では、資産売却に関連する連邦税法遵守に関する事項を扱っています。

  1. 非課税資産の譲渡
  2. 資産売却損益の金額と性質・ネッティング処理
  3. 帰属利息を含む、関連当事者との取引

どちらかといえば、TBS問題での出題が多くなるでしょう。

 

詳しくは、TCPのBlueprintsを参照してくださいね。

TCP Blueprint
【TCP】新USCPA試験のTCPのBlueprint(ブループリント)を徹底解説!【TCPのBlueprint】USCPA試験合格のため、AICPAのBlueprintsを一読するのをおすすめしています。BlueprintsのTCP部分に何が書かれているか、特に高いスキルが必要なのは何か解説!...

 

(4)TCPの問題を追加でやってみる

選択問題については、現時点で問題数が少ないです。

なので、追加で問題集を取り入れてもいいかもしれません。

 

Darius Clarkという人がUSCPAの動画(i75)を出していますが、2024年新USCPA試験の問題集をAmazonで販売しています。

動画は評判がいいため、問題集もおそらくいいのではないかと思います(まだサンプル数は少ないのですが、使った人の評判は悪くないです)。

 

しかも、Kindle Unlimited 加入者なら無料です!

普通に購入すると15,000円ほどしてしまい高いです。

 

なので、Kindle Unlimitedに加入していない場合は、加入してもいいかもしれません。

初めての登録なら、30日間無料か、2ヶ月で499円です。

 

 

 

アビタス受講生の場合は、アビタス教材との相性がいいとのことでGleimを使っている人が増えてきました。

ただし、Gleimを使う際には気を付けていただきたい点があります。

 

TCPに合格したアビタス受講生さんたちからアドバイスやフィードバックをいただきました。

これからGleimでTCPの学習を始める方に向けたアドバイスとなっていますので、共有します。

 

GleimのTCP問題集を使うときの注意

  • Gleimは米系テキストによくあるメタボ感がある(論点のメリハリがあるアビタス教材とは大きく違う)。
  • 短期集中で合格しなければならない社会人受験生にとってはtoo muchだと思う。
  • 時間に余裕がなければ、アビタスのテキスト・問題集・リリース問題をマスターするのが最適となる。
  • だが、Gleimはやりこめば合格の手応えが得られる。
  • おすすめの使い方としては、問題数がべらぼうに多いので、仕上げ用にランダムで問題を抽出し、初見対策的に使うのがいいかもしれない。
  • テキストは、まとめの表・年金関係・AMT系統以外は読まなくていい(アビタスのテキストで十分まとめられており、Basis系はアビタスの方がうまく説明されている)。

 

「問題数が多いが、一度全部解いてみたら見識が深まったので、有意義な演習だった」という声もあります。

「難問やマニアックな問題もあるけれど、全部見ておけば本試験はラクに構えられそう」とのこと。

全部を完璧にやるのではなく、優先度を決めて取りかかるというのがいいでしょうね。

 

USCPA試験の洋書問題集については、こちらを参考にしてください。

【2022年】USCPAの洋書問題集は必要?Wiley(ワイリー)が追加教材としておすすめ!
USCPA教材は追加で必要?洋書問題集はWileyでなくGleimがおすすめ!USCPA(米国公認会計士)洋書問題集は、GleimのMega Test Bankがおすすめ!Wiley(ワイリー)のTest Bankは単科購入できない。また、どんな受験生が洋書問題集を追加でやる必要があるのかも併せて解説。...

 

 

3.TCP受験体験記・感想、手応えと結果は?

受験体験記・感想、手応えと結果は?

 

TCPを実際に受験したUSCPA受験生からの受験体験記・感想、手応えと結果を紹介します。

まだTCPを受験した人が少ないので、今後どんどん追記していきます。

 

(1)アビタス受講生:TCP合格

TCPの手ごたえはREGよりなかったが、結果(スコア)はREGより良かった。

 

(2)アビタス受講生:TCP合格

基本的な問題が多く出題され、アビタスの教材をやりこんだので手応えがあった。

これはREGと同じ。

曖昧な問題が多く手応えが感じられなかったAUDとは違った。

 

(3)アビタス受講生:TCP合格

4科目の中で一番手応えがあった。

出題者の意図を理解して解答できた感覚があり、合格している気がしていた。

 

(4)アビタス受講生:TCP合格

Gleimを補足として導入した。

REGはアビタスの試験範囲と本番でかなり乖離があったので、TCPだと思ったらREGで出題された。

Gleimをやる時間が足りなかったことを後悔した。

TCPはGleimをやりこんだので、かなり救えた問題があった感覚だった。

 

 

Q&A:TCPに関するよくある質問

よくある質問 Q&A

 

(1)旧REGのどの部分がTCPに移ったの?

どのような内容が旧USCPA試験制度のREGからTCPに移ってきたのかというと、以下の通りです。

TCPに再配分される旧USCPA試験制度でのREGの内容

  1. 総所得の概念など
  2. インセンティブ・ストック・オプション(ISO)の行使
  3. 低金利融資の利息の計上
  4. 米国外で雇用されている間に得た報酬

 

REG(必須科目)では、個人の総収入の概念が出題されます。

たとえば、賃金、利息、配当金、パートナーシップから受け取った保証金、適格退職年金制度からの所得などですね。

 

TCP(選択科目)では、総所得の概念が出題されます。

たとえば、インセンティブ・ストック・オプション(ISO)の行使や米国外での雇用で得た報酬などですね。

 

(2)BECのどの部分がTCPに移ったの?

旧USCPA試験のBECのどの部分がTCPに移ったのかというと、移った部分はありません。

アビタス受講生なら、アビタス教材の相関図が分かりやすいですね。

 

(3)TCPの新出事項ってどれ?

TCPは新出事項があるので、BARよりはおすすめできない科目と言われます。

では、何が新出事項なのかというと、TAX Planning(税務計画)の部分です。

Form計算がREGと異なって、節税やキャッシュフローの視点で問われることになります。

 

(4)TCP学習前にREGで復習しておいた方がいいのは?

REGを勉強からTCPの勉強まで間が空いてしまった場合。

TCPの勉強を始める前にREGの復習をしておいた方がいいですね。

REGの何を復習するといいか、出題分野ごとに挙げていきます。

 

出題分野1:個人の税法遵守と税務計画(30~40%)

出題分野1で復習しておいた方がいいのは、次のような項目です。

  • Scoloarships and fellowships(奨学金とフェローシップ)
  • Stock option(ストックオプション)
  • Individual retirement account (IRA:個人退職口座)
  • Standard deduction(標準控除)
  • Itemized deduction(項目別控除)
  • Charitable contributions(慈善寄付)
  • Alternative Minimum Tax(AMT:代替ミニマム税)

 

出題分野2:企業の税法遵守(30~40%)

出題分野2で復習しておいた方がいいのは、次のような項目です。

  • C corporation、S corporation、パートナーシップとは?
  • C corporation、S corporation、パートナーシップの設立
  • C corporation、S corporation、パートナーシップでの持分のBasis
  • S corporation、パートナーシップでの分配
  • パートナーシップのPass throughの仕組み
  • パートナーシップ損失の制限
  • Net Operation Loss(NOL)
  • Net Capital Loss(法人の場合)

 

出題分野3:企業の税務計画(10~20%)

出題分野3で復習しておいた方がいいのは、次のような項目です。

  • 米国でのさまざまな事業形態 ← ビジネス法の知識
  • パートナーシップのPass throughの仕組み
  • QBI deduction
  • パートナーシップでの Guaranteed payment
  • S corooration 選択の要件
  • S corporatin での分配

 

出題分野4:財産取引(10~20%)

出題分野4で復習しておいた方がいいのは、次のような項目です。

  • Recovery of capital doctrine(資本不課税の原則)
  • Basisとは?
  • Capital gain/loss

 

(5)TCPのリリース問題はある?

TCPのリリース問題(AICPAのReleased Questions)は、2024年のものだけあります。

ちなみに、リリース問題というのはUSCPA試験の過去問で、通称リリ問です。

 

新USCPA試験でのTCP対策として、どのリリース問題をやる?

  1. 2024年のTCPの問題
  2. 旧USCPA試験でのREGでTCPに移った内容の問題

 

旧USCPA試験のREGは、一部はTCPに移っています。

よって、TCPに移った内容の問題を解くことになります。

 

アビタス受講生ならば、アビタスがリリース問題の分類をしてくれています。

また、リリース問題の分類表を用意してくれていますので。その表を見ながらTCPに該当する問題を解くといいですね。

 

AICPAリリース問題分類

 

多少、REGなのかTCPなのか分類が不明な問題があるかもしれません。

その場合は、REGかもしれない問題も解いておけばいいと思います(悩む時間がもったいないのと、正しい分類など誰もわからないので)。

 

(6)TCPでリサーチ問題は出題される?

TCPでリサーチ問題は出題されます。

とはいえ、新試験では本番で Authoritative Literature のデータベースが使えなくなっており、単純な検索スキルは試されません。

 

新旧リサーチ問題比較

TCPの場合は、Internal Revenue Code 資料が添付されると考えられるので、どんな構成なのか見ておくといいでしょうね。

USCPA試験 Internal Revenue Code(内国歳入法) の内容一覧
【REG】Internal Revenue Code(内国歳入法)USCPA受験生用USCPA試験のREGのリサーチ問題では、Internal Revenue Code(内国歳入法)を検索して、条文を探し当てることになります。Internal Revenue Code(内国歳入法)の構造と内容ができるよう一覧を記載。...

 

USCPA試験のリサーチ問題については、こちらの記事を参考にしてください。

USCPA試験 リサーチ(Research)問題 これだけは知っておきたい基礎知識と対策
【完全版】USCPA試験のリサーチ(Research)問題対策USCPA(米国公認会計士)試験のリサーチ(Research)問題対策の完全版!「USCPAどこのブログ」のUSCPAどこが解説!これを読めばリサーチ問題に関する基礎知識は十分。リサーチ問題は簡単で得点源になるので、最初から捨てるのはやめること!...

 

(7)TCPはREGより難しい?

TCPはREGが前提となっており、REGの延長線上にあります。

TCPはREGより専門的であることは確かです。

 

難易度は、トピックに対するあなたの慣れや準備の程度によって異なります。

ですので、TCPはREGより難しいとは言い切れません。

 

とはいえ、TCPはREGが前提ですので、REGを学習した後に準備を始めるのがおすすめです。

REGとTCPを並行して学習するのではなく、REGで合格レベルの感触を得てから、TCPの学習を始めるのが安全でしょう。

 

(8)TCPの「Tax Planning」って?

TCPの出題分野1個人の税法遵守と税務計画では「Tax Planning(税務計画)」があります。

 

Tax Planningをやる目的は、納税者の納税額を最適化することです。

合法的な範囲で節税するものであり、不正に脱税するものではありません。

 

Tax Planningは、主に以下の3つの方法があります。

  1. 所得と控除のタイミングを考慮する
  2. 納税者間で所得を移転する
  3. 所得と控除の性質を変換する

 

(9)TCPの「Financial Planning」って?

TCPの出題分野1個人の税法遵守と税務計画では「Financial Planning(財務計画)」があります。

ファイナンシャルプランナー(FP)がアドバイスするような内容が出題されます。

 

Financial Planningをやる目的は、個人の人生の目標や夢をかなえることです。

資金計画を立て、経済的な面で実現に導きます。

 

いくらお金が必要になるのか、どれだけの収入を得て、どれだけの税金がかかり、貯蓄し、消費するのか。

生命保険、適格退職年金制度、高等教育(大学など)の資金計画などが重要なテーマとなります。

 

 

 

以上、「【2024年最新】TCPはどんな科目?試験対策をUSCPAが解説!」でした。

困った君
困った君
TCPは、2024年1月からの新試験になって初めて出題される項目があるから、対策が大変そうだね。

REGの内容は完璧にして、TCPだけで出題される内容をベストを尽くしてカバーするよ。

どこ
どこ
TCPはREGより専門的な内容が出題されるし、対策が大変だよね。

でも、出題範囲はBARよりも狭いので、その点では対策に時間はかからないかもしれないよ。

なので、予備校が用意している問題は全てしっかり解けるようにしておくのが、現時点でできることかな。