MENU
【USCPAキャリア】海外

USCPA資格の相互承認制度を利用して、米国以外の国でも公認会計士になる

USCPA資格の相互承認制度を利用して、米国以外の国でも公認会計士になる

困った君
困った君
将来、海外で働きたいから、USCPAを取ろうか迷っているよ。

でも、USCPAを持っていると、どの国で働けるのか分からなくて困ったな。

どこ
どこ
どこは、USCPA資格を取ったあと、タイのバンコクで、米国企業のシニアアカウンタントとして働いていたよ。

USCPA資格は、国際的な専門資格なので、基本的にはどの国でも評価されるよ。

でも、「相互承認協定」を結んでいる国だと、その国の公認会計士として働けるから、USCPA資格がより活かせるよね。

今回は、USCPA資格の「相互承認制度(MRA)」について、ご紹介していくね。

 

1.相互承認制度(MRA)とは

まずは、相互承認制度MRA:Mutual Recognition Agreements)についてご説明します。

相互承認制度

  1. USCPA資格を持っていると、相互承認協定を結んでいる国々では、その国の会計士資格を再取得しなくても、その国の会計士と同じ業務ができる。
  2. 相互承認協定を結んでいる国々の会計士は、米国でUSCPAと同じ業務ができます。

AICPA(米国公認会計士協会)によると、相互承認協定を結ぶ目的は、会計専門家の国家間での流動性を高め、米国および相互承認協定を結んでいる国々において、会計専門家の育成に貢献するためだそうです。

ちなみに、CPA試験の受験も、米国以外の国々でできるようになってきましたが、それもグローバル化の一環と考えられます。

 

2.相互承認協定を結んでいる国

つぎに、相互承認協定を結んでいる国について見ていきます。

2021年9月時点では、AICPA(米国公認会計士協会)/NASBA(全米州政府会計委員会)と、以下の会計専門家団体との間で、相互承認協定が結ばれています(NASBAのサイトの相互承認協定の記載を参照しました)。

 

米国と相互承認協定がある国の会計専門家団体

  1. South African Institute of Chartered Accountants
  2. CPA Australia
  3. Chartered Accountants Australia and New Zealand (CAANZ)
  4. CPA Canada (CPAC)
  5. Hong Kong Institute of Certified Public Accountants (HKICPA)
  6. Chartered Accountants Ireland (CAI)
  7. Instituto Mexicano de Contadores Publicos (IMCP)
  8. Institute of Chartered Accountants of Scotland (ICAS)

注)シンガポールは、2016年に相互承認協定からはずれました。

注)南アフリカは、2020年1月15日に相互承認協定が結ばれました(“AICPA and NASBA sign mutual recognition pact with South African accountants”)。

 

つまり、以下の8か国の会計士協会と相互承認協定が結ばれており、以下の8か国では、USCPA資格が特に活かせるということになります。

米国と相互承認協定がある国

  1. カナダ
  2. メキシコ
  3. 南アフリカ
  4. オーストラリア
  5. ニュージーランド
  6. 香港
  7. アイルランド
  8. スコットランド

現時点では、米国と地理的に近いカナダとメキシコ、英国と関連の強い南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、香港、アイルランド、スコットランドと相互承認協定を結んでいるといったところでしょうか。

 

日本人のUSCPAとしては、今後、日本をはじめとして、韓国や中国などのアジアの国々とも相互承認協定が結ばれてほしいです。

日本は、日本語という言語の問題と、日本の公認会計士試験の難易度の高さによる「参入障壁」により、グローバルなCPA競争に巻き込まれていない気がしますが、相互承認協定が、この壁を崩すきっかけになるのではないかと思います。

ちなみに、以前タイでUSCPAとして働いていましたが、タイもタイ語という言語の問題があり、タイの公認会計士試験は、日本の公認会計士試験以上に難易度が高いため、日本よりさらに高い「参入障壁」があるように感じました。

 

CPA試験の受験地についても、アジアでは日本だけでしたが、最近、ネパール(2020年12月)とインド(2021年1月より)が追加されました(NASBAのサイトのTesting Center Eligibility Tableより)。

英語圏かつ英国と関連が強いといった点を考慮すると、インドの方が日本より先に相互承認協定が結ばれるかもしれませんね。

 

3.相互承認協定国で会計士資格を取得するには?

さいごに、相互承認協定を結んでいる国で、USCPAが会計士資格を取得するためには何が必要かを見ていきます。

たとえば、オーストラリアの場合は、USCPAのライセンスを保持していれば、オーストラリアの指定された大学にて、オーストラリアの会社法と税法を履修し、単位を取得することで、オーストラリアでの会計士資格が得られます。

また、香港の場合も、USCPAのライセンスを保持していること、香港の税法の試験に合格すること、会計分野での3年の実務経験があることなどが要件となっています。

 

相互承認協定のまとめ

相互承認協定を結んでいる国においては、その国の会社法や税法などの勉強が追加で必要にはなりますが、その国の公認会計士試験をわざわざ受験しなくても公認会計士資格が取得できます。

2021年9月時点で、米国と相互承認協定を結んでいる国は以下の通りです。

米国と相互承認協定がある国

  1. カナダ
  2. メキシコ
  3. 南アフリカ
  4. オーストラリア
  5. ニュージーランド
  6. 香港
  7. アイルランド
  8. スコットランド

USCPA資格は、米国に限らず海外(特に、相互承認協定を結んでいる国)で、公認会計士として働くことを考えている人にとって、取る意味のある資格と言えるでしょう。

 

 

以上、「USCPA資格の相互承認制度を利用して、米国以外の国でも公認会計士になる」でした。

困った君
困った君
USCPA資格があれば、米国以外でも、公認会計士資格が取得できるんだね。
どこ
どこ
日本の公認会計士資格は、相互承認制度がないから、USCPA資格の方がグローバルに働きたい人向けと言えるね。

今後さらに相互承認協定を結ぶ国が増えていくと思うから、ますますUSCPAが活躍できる場が増えるね。

もし、USCPA試験を受けようか迷っている人がいたら、このUSCPA資格の相互承認制度もぜひ考慮に入れてね。

USCPAについては、以下の記事も参考にしてください。

USCPA(米国公認会計士)とは?
USCPA(米国公認会計士)とは? 知っておきたい情報を10にまとめてご紹介USCPA(米国公認会計士)の立場から、USCPAについて、試験制度、勉強時間、難易度、受験資格、総費用、学習方法、キャリアなどを10にまとめてご紹介しています。...

 

USCPAが海外で働くことについては、以下の記事も参考にしてください。

USCPAが現地採用として海外で仕事を得るために知っておきたいこと
USCPAが現地採用として海外で仕事を得るために知っておきたいこと3つUSCPAの現地採用に関して、「現地採用はそんなに簡単にはできないよね?」「現地採用されるには英語力はどのくらい必要なの?」「失敗しない現地採用は?」といったご質問にお答えしていきます。...
USCPAのための海外で働くチャンスの見つけ方 ー海外駐在
USCPAのための海外で働くチャンスの見つけ方 ー海外駐在海外で働く場合、勤務先から海外に派遣される駐在員と、自分で海外の仕事を探す現地採用の2つのパターンがあります。今回はUSCPAが駐在員として海外に派遣される場合について見ていきます。...
【体験談】USCPAの海外就職ー難しく考えなくてもいいんじゃない?
【体験談】USCPAの海外就職ー難しく考えなくてもいいんじゃない?USCPAが海外就職する際のポイントについてご紹介します。1.どの国(都市)で働くか決める 2.海外での仕事はどう探す? 3.海外での就職面接をパスするコツ...
海外移住・海外就職のための情報@タイ・バンコク
海外移住・海外就職のための情報@タイ・バンコクタイに移住して働きたい人のために、タイの基本情報、タイの就職情報、タイ(バンコク)の生活情報、タイ(バンコク)の情報源について書いています。...

 

海外で働ける英語力を身につけるには、英語のコーチングがおすすめです☟

おすすめ英語コーチングスクール4選
USCPAが10の英語コーチングスクールから選んだ!おすすめ英語コーチングスクール4選トライズという英語コーチングスクールに入会しました。トライズに決めるまでに、10の英語コーチングスクールの無料体験レッスン・カウンセリングを受けました。ビジネスで使える英会話力(英語力)を身につけたい方、英語コーチングに興味があるが、どのスクールが良いのか分からない方のために、トライズを含めた4つの英語コーチングスクールをおすすめします。...

ABOUT ME
USCPAどこ
ワシントン州USCPA(米国公認会計士)。USCPAの立場から、USCPA試験、USCPAのキャリア、USCPAの人生設計について書いています。BIG4大手監査法人監査人→米国企業経理職@バンコク→大手グローバル企業連結決算担当。