どんな資格なのか、取ったらどんないいことがあるのか知りたいな。
米国公認会計士(USCPA)は世界で通用するビジネス資格。
「会計知識」だけではなく「英語力」や「IT知識」があると判断されて、グローバル人材として評価してもらえるから人気なんだよ。
米国公認会計士(USCPA)について知っておきたい情報を10個にまとめたので紹介していくね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要なため、USCPA講座を受講することになります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。
米国公認会計士(USCPA)とは?ポイントを10にまとめて紹介!
米国公認会計士(USCPA:U.S. Certified Public Accountant)は、米国各州が認定する公認会計士資格。
米国(U.S.)の公認会計士(CPA)ということで、日本では日本の公認会計士と区別するため「USCPA」と呼ばれています。
米国公認会計士(USCPA)は米国の資格ですが、世界中で認知度が高いです。
日本においても転職やキャリアアップがしたい人、国際的な仕事に就きたい人がUSCPA試験にチャレンジしています!
どこは、アビタスというUSCPA予備校を利用して、1年間の勉強でUSCPA試験に合格。
その後、ワシントン州のUSCPAライセンスを取得しました。
USCPA試験に合格してすぐ、BIG4大手監査法人の会計監査職に転職。
海外勤務を経て、現在はグローバル企業の決算業務および海外子会社を担当しています。
どこが監査法人や海外で会計専門家として働けたり、国際業務に携われたりするのはUSCPA資格のおかげです。
USCPA資格のおかげで順調にキャリアが築けたので、他の方にもUSCPA資格を取得していただき、自分の望むキャリアを築いていただきたいと思っています。
米国公認会計士(USCPA)の立場から、USCPA資格に興味を持った方に向けて、最初に知っておいていただきたいことを10個に厳選してご紹介していくことにします。
USCPAについて知っておきたい10のポイントまとめ
- USCPA試験の試験制度
- USCPA試験合格までに必要な勉強時間
- USCPA試験の難易度
- USCPA試験合格に必要な英語力と会計知識
- USCPA試験の受験資格
- USCPA試験の受験スケジュール
- USCPA試験合格までにかかる総費用
- USCPA試験の学習方法
- USCPA資格のステイタスとライセンス
- USCPA試験合格後のキャリア
1.USCPA試験の試験制度
まず、USCPA試験の試験制度についてご説明します。
USCPA試験の試験制度
- コンピュータ形式の試験(CBT)で受験しやすい
- 試験科目は4科目で好きな順に受験できる
- 75点以上で合格で科目合格制度がある
(1)コンピュータ形式の試験(CBT)で受験しやすい
USCPA試験は、コンピュータ形式の試験(CBT:Computer Based Testing)です。
現在は、わざわざアメリカに行って受験する必要はなく、日本(東京と大阪)にあるテストセンター(プロメトリック)で受験可能。
試験日は自分の都合で決められ、土日を含め毎日受けられるフレキシブルな試験です。
ですので、週末しか休みが取れない社会人でもUSCPA試験は受験しやすいです。
(2)試験科目は4科目で好きな順に受験できる
USCPA試験の試験科目は、必須科目3科目と選択科目1科目の4科目です。
2024年1月から試験科目が変わりましたので、注意してくださいね。
USCPA試験の試験科目
必須科目(Core):3科目必須
- FAR (Financial Accounting and Reporting):財務会計
- AUD (Auditing and Attestation)監査と証明業務
- REG (Regulation and Taxation):税法と商法
選択科目(Discipline):3科目から1科目選択
選択科目は3科目ありますが、1科目だけ自分で選ぶことになります。
財務会計、監査、税務、法律、IT、原価計算、経済学、ファイナンスなどの知識が幅広く問われます。
基礎的なことが問われ、奇問・難問は出題されません。
4科目の受験の順番も自分で決めることができます。
(3)75以上で合格で科目合格制度がある
USCPA試験の合格点は75以上(満点は99)。
「科目合格制度」が採用されていますので、1科目ずつ受験し合格を積み上げていけます。
科目合格の有効期限は30ヶ月(ワシントン州は36ヶ月)。
最初の科目に合格してから18ヶ月以内に全科目合格すれば「USCPA全科目合格」となります。
注意:モンタナ州はまだ18ヶ月のまま(10月時点で)。
USCPA試験の科目合格実績の有効期間拡大について、5月29日時点の状況が公表されました。
アラスカ:30ヶ月に拡大
グアム:30ヶ月に拡大
モンタナ:30ヶ月に拡大の見込み
ニューヨーク:30ヶ月に拡大
ワシントン:36ヶ月に拡大モンタナはまだ拡大の見込みのままのようです。#USCPA pic.twitter.com/SFrEwMPxNz
— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) May 30, 2024
USCPA試験の試験制度については、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
2.USCPA試験合格までに必要な勉強時間
USCPA試験合格までに必要な勉強時間は、どのくらいでしょうか。
USCPA試験合格までに必要な勉強時間
- 1,000時間の勉強は必要と言われている
- 「会計知識」×「英語力」で必要な勉強時間は変わる
- 戦略的に勉強できるかで必要な勉強時間は違う
(1)1,000時間の勉強は必要と言われている
USCPA試験に必要な勉強時間は、USCPA予備校の公表では、1,000時間と言われています。
あくまでも目安ですので、もっとかかる人もいますし、もっと短かった人もいます。
1,000時間では合格しないという人がいますが、どこも大体1,000時間の勉強時間、1年で合格しているので、これは間違っていないと思っています。
週20時間の勉強を1年間(50週)続けることにより、全科目(4科目)合格できました。
注意:ただし、2024年からの新試験では1,000時間以上かかると思われます。
勉強時間は今後、どの選択科目を選ぶかにより異なってきますが、おそらく多くの受験生がBARを選ぶのではないでしょうか。
ボリュームの小さ目なBECの代わりに、ボリュームの大きなBARを受験するとなると、物理的に時間が多くかかると考えられます。
(2)「会計知識」×「英語力」で必要な勉強時間は変わる
USCPA試験の必要な勉強時間は、USCPA試験勉強開始時の「会計知識」×「英語力」のレベルにより、大きく変わってきます。
USCPA試験合格までに必要な勉強時間
- 「日本の公認会計士試験合格」×「TOEIC600点以上」=800時間くらい?
- 「日商簿記検定2級・3級合格」×「TOEIC600点以上」=1,000時間くらい?
- 「会計資格なし」×「TOEIC600点未満」=1,500時間くらい?
「会計知識」がなく、かつ、「英語力」が高くない場合は、必要な勉強時間は少し多めに見積もっておいた方がいいです。
どこは、大体1,000時間の勉強時間で合格しました。
USCPA試験の勉強を始めた当初は、日商簿記検定3級合格済み、TOEICのスコアは850点でした。
よって、会計知識も英語力もそこそこはあったので、1,000時間の勉強時間ですんだわけです。
保守的に1,000時間ではなく1,500時間くらいUSCPA試験合格までに必要としておくといいでしょう。
実際と見積りのギャップが大きくならずにすみますよ。
(3)戦略的に勉強できるかで必要な勉強時間は違う
もともとの会計知識や英語力によって必要な勉強時間は変わります。
ですが、戦略的に勉強できるかによっても違ってきます。
高得点ではなく、75点から80点くらいで効率よく合格することを目標とすれば、勉強時間はかなり減らせます。
さらに、効率的に勉強するため、各科目ごとの勉強法を戦略的に考えているかで、勉強時間が大幅に変わってきます。
USCPA試験の勉強時間と、どのように勉強時間を減らすかについては、以下の記事を参考にしてください。
USCPA試験の各科目の特徴と試験対策は、以下の記事を参考にしてください。
必須科目
選択科目
3.USCPA試験の難易度
USCPA試験の難易度は、どのくらいなのでしょうか。
USCPA試験の難易度
- USCPA試験の合格率からの難易度
- 他の会計資格との比較からの難易度
(1)USCPA試験の合格率からの難易度
USCPA試験の合格率(Pass Rate)は、以下のようになっています。
USCPA試験の合格率(Pass Rate)
- FAR:41.16%
- AUD:45.71%
- REG:63.44%
- BAR:41.04%
- ISC: 56.15%
- TCP:78.16%
(2024年10月時点で最新のAICPAデータより)
USCPA試験の2024年Q2の合格率(Pass Rate)が公表されました。
依然としてTCPの合格率は75.67%と選択科目の中で一番高く、REGの合格率も63.45%と必須科目の中で一番高いです。
ISCの合格率が50.93%から57.93%へと大幅に高くなったのにも注目ですね。#USCPA pic.twitter.com/8cvVUti0UU— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) August 8, 2024
USCPA試験の合格率は高いですよね!
ですが、これはUSCPA試験が簡単という意味ではありません。
受験者のレベルが高いということを示しているだけです。
米国では会計を専攻してきた人がUSCPA試験を受験する場合が多いです。
また、日本でも英語力のあるキャリア志向の強いビジネスマンが多くUSCPA試験に挑戦しています。
合格率は高いのですが、受験生のレベルが高いだけです。
実際はそんなに簡単な試験ではありませんので、簡単だと軽く見ない方がいいでしょう。
(2)他の会計資格との比較からの難易度
USCPAは、資格難易度ランキングでは、偏差値61という評価を受けています。
資格難易度ランキングでの評価
- USCPA試験:偏差値61
- 日本の公認会計士試験:偏差値77
- 日商簿記検定1級:偏差値67
USCPA試験の偏差値は低く評価され過ぎている気がします。
日本の公認会計士試験が偏差値77で、USCPA試験が偏差値61。
こんなには差がないと思います。
また、日商簿記検定1級が偏差値67で、USCPA試験が偏差値61。
USCPA試験のFAR(財務会計)だけとの比較ならわかりますが、4科目との比較であれば、USCPA試験はこんなに簡単ではありません。
USCPA試験制度を日本の公認会計士試験制度と比較すると「受験しやすく、勉強しやすく、合格しやすい」という特徴があります。
というのは、日本の公認会計士試験と違って、いつでも試験日を設定することができ、1科目ずつの受験が可能だからです。
また、USCPA試験は絶対評価の試験ですが、日本の公認会計士試験は相対評価の試験です。
よくできれば全員合格になりますし、基礎的な問題が出題されますので、十分に準備さえすれば努力に見合う結果が得られます。
よって、USCPA試験自体が簡単とは言えませんが、合格する難易度は日本の公認会計士試験より確実に低くなるのは納得です。
日商簿記検定1級と比較した場合、USCPA試験のFAR(財務会計)だけとの比較であれば、USCPA試験の方が簡単です。
というのは、USCPA試験は会計知識としては日商簿記検定1級レベルのことも一部問われますが、大半が日商簿記検定2級レベルだからです。
また、出題形式も、USCPA試験の方が日商簿記1級よりシンプルなので、勉強しやすいとは言えるでしょう。
USCPA試験の難易度については、以下の記事を参考にしてください。
4.USCPA試験合格に必要な英語力と会計知識
USCPA試験合格に必要な英語力と会計知識は、どのくらいなのでしょうか。
USCPA試験合格に必要な英語力と会計知識
- 「英語力」×「会計知識」のセンスが必要
- BATICで「英語力」×「会計知識」のセンスがあるか分かる
(1)「英語」×「会計」のセンスが必要
USCPA予備校などは、USCPA試験合格に必要な英語力はTOEIC、会計知識は日商簿記検定で目安を示しています。
ですが、TOEICも日商簿記検定も、USCPA試験とは全然違う試験です。
よって、正直なところ目安にならないと思っています。
USCPA試験は英語で受ける会計の試験ですので「英語」×「会計」のセンスがあるかが大切でしょう。
(2)BATICで「英語」×「会計」のセンスがあるか分かる
「英語」×「会計」のセンスが必要とはいえ、どうやったらセンスがあるのか分かるのでしょうか?
どこは、BATIC(国際空系検定)の学習をしてみることをおすすめしています。
BATIC(国際会計検定)は英文会計の検定試験。
BATICの勉強がスムーズにできれば「英語」×「会計」のセンスがあるということ。
少なくとも「英語」×「会計」の勉強をしても苦痛ではないことがわかります。
「英語」×「会計」のセンスがあり、「英語」×「会計」の勉強が苦痛ではない。
そうであれば「USCPA試験に合格できる可能性が十分にある」と言えるでしょう。
ただし、BATIC(国際会計検定)はすでに終了してしまったので、受検はする必要はありません(というか、受検ができないですが)。
テキストと問題集はまだ販売中なので、ぜひ購入して英文会計が苦手ではないか試してみてくださいね。
BATIC(国際会計検定)については、以下の記事を参考にしてください。
USCPA試験合格に必要な英語力と会計知識については、以下の記事を参考にしてください。
英語に苦手意識があってもUSCPA試験が受けられるかについては、以下の記事を参考にしてください。
5.USCPA試験の受験資格
USCPA試験の受験資格があるのは、どんな人なのでしょうか。
USCPA試験が受験できるのは?
- 米国の大学卒ではなくても受験できる!
- 四年生大学卒で単位があれば受験できる!
- 四年制大学卒ではなくても州によっては受験できる!
- USCPA予備校で単位を取得すれば受験できる!
(1)米国の大学卒でなくても受験できる!
USCPAは米国の資格ではありますが、米国の大学を卒業していないと受験できないというわけではありません。
日本の大学の学位でも受験資格として認められます!
米国の大学出身ではないからと、USCPAに挑戦するのをやめてしまう人がいますが、日本の大学出身でも大丈夫ですよ。
(2)四年制大学卒で単位があれば受験できる!
日本の四年生大学を卒業し、必要な単位さえ持っていれば受験資格があります。
USCPA試験の受験資格
- 「学位要件」:四年制大学を卒業して一定の学位があること
- 「単位要件」:会計単位・ビジネス単位を一定以上取得していること
USCPA試験の受験資格は、「学位要件」と「単位要件」です。
「学位要件」については、基本的には日本の四年生大学を卒業していれば、「学士号」を取得しているので、満たしていることになります。
「単位要件」については、「会計単位」・「ビジネス単位」をどのくらいの数もっているかによります。
会計学部、経済学部、経営学部といった、会計やビジネス系の学部出身者なら、「会計単位」・「ビジネス単位」をたくさん持っている可能性が高いでしょう。
(3)大卒でなくても州によっては受験できる!
たとえ大学を卒業していなくて「学位要件」が満たせていない場合(高卒、短大卒、専門学校卒、大学中退、大学在学中の場合)でも、受験できる州もあります。
大学を卒業していなくても最初からあきらめず、USCPA予備校に相談してみるといいですよ。
(4)USCPA予備校で単位を取得すれば受験できる!
「単位要件」ですが、必要な「会計単位」と「ビジネス単位」を持っていなくても、USCPA予備校で単位が取得できます!
日本の大学で取得した単位だけで「単位要件」が満たせている受験生はほとんどいません。
多くのUSCPA受験生は、USCPA予備校で単位を取得して「単位要件」を満たしていくことになります。
USCPA予備校は日本には4校ありますが、その中でもアビタスは単位取得がしやすいシステムになっています。
単位が足りない場合も安心。
そもそも「単位要件」を満たしていないとUSCPA試験が受験できないので、早い段階で自分は何単位「会計単位」と「ビジネス単位」を持っているのか把握するのが大事です。
何単位「会計単位」と「ビジネス単位」があるのか把握↓
USCPA試験の受験資格と楽に受験資格を満たす方法については、以下の記事を参考にしてください。
6.USCPA試験の受験スケジュール
USCPA試験合格までの受験スケジュールはどのようになっているのでしょうか。
受験スケジュール
- 出願州を決める
- 学歴評価を依頼する
- 受験資格を満たす
- 出願する
- 試験会場を予約する
- 受験する
- 結果を確認する
- 不合格の場合、再受験する
USCPA試験の受験前(受験できるようになるまで)、USCPA試験の受験本番、USCPA試験の受験後(合否が出る)の3段階に分けて見ていきます。
(1)USCPA試験の受験前(受験できるようになるまで)
USCPA試験を受験できる状態になるまでには、以下のようなことをする必要があります。
USCPA試験の受験前
- 出願州を決める
- 学歴評価を依頼する
- 必要な単位を取得して受験資格を満たす
- 出願手続きをする
- 試験会場を予約する
出願州を決め、学歴評価を依頼し、必要な単位を取得して受験資格を満たし、出願手続きをする必要があります。
出願手続きが終わると、NTS(受験票)が発行され、試験会場の予約ができるようになります。
USCPA試験は米国の試験です。
よって、日本の大学を卒業した日本人が受験する場合、日本の大学で取得した学位や単位を米国の学歴評価機関に評価してもらう必要があり、やることが多いです。
また、本来USCPA試験は米国で受験するものです。
日本で受験できるようになりましたが、国際会場手数料など、支払うものが多いです。
(2)USCPA試験の受験本番
USCPA試験はプロメトリックテストセンターが受験会場です。
日本でUSCPA試験を受験する場合は、以下の2か所のプロメトリックテストセンターで受験します。
USCPA試験の受験会場(日本受験の場合)
受験日は、試験会場の空きさえあれば、自分の都合で決められます。
受験には、パスポートなど必ず持っていかなければならないものがあるので、忘れないようにしましょう。
(3)USCPA試験の受験後(結果の確認)
USCPA試験の合否(結果)は、自分でウェブサイトで確認します。
75点以上のスコアが取れたことが確認できれば、その科目は合格です。
USCPA試験 結果発表(スコアリリース)はいつ?発表日と日本時間
不合格だった場合は、再出願して再受験をすることになります。
最初の科目合格の有効期限内に他の3科目も合格すれば、全科目合格となります。
USCPA合格までにやることは、以下の記事を参考にしてください。
7.USCPA試験の合格までにかかる総費用
USCPA試験合格までにかかる総費用は、どのくらいになるのでしょうか。
USCPA合格までにかかる総費用
- 合格までにザックリ100万円かかる!
- 不合格が続くと費用がさらにかかる!
USCPA試験の総費用は、初めに知っておきましょう。
趣味でUSCPA試験を受けるのではない限り、USCPAの費用対効果を知っておく必要があるからです。
(1)合格までにザックリ100万円かかる!
合格までにかかる総費用は、ザックリ100万円です。
USCPA合格までにかかる総費用
- 学習にかかる費用:40万円~61万円
- 受験資格を得るまでにかかる費用:2万円~4万円
- 受験にかかる費用:42万円(11万円増/1受験回数増)
総費用:84万円~107万円くらい(2024年10月時点では)
合格までにかかる総費用の幅が大きいのは、どのUSCPA予備校を選ぶのか、そして、どのくらい単位が必要になるかによって、学習にかかる費用が異なるからです。
節約できるのは予備校代ですが、予備校代は安ければいいというものではありません。
安さで予備校を選ぶと不合格を繰り返して、結局は受験料がかさんで高くなります。
自分に合った予備校を選びましょう。
(2)不合格が続くと費用がさらにかかる!
日本の試験会場でUSCPA試験を受験する場合、1回の受験に約10万円かかります(USドルでの支払いですのでレートにより変わります)。
1回不合格になるたび、約10万円費用が追加になることも覚えておきましょう。
よって、不合格の回数を減らすためには、自分に合った予備校で勉強することが大事です。
無用なUSCPA費用増を防ぐために
- 受講料が安いという理由で予備校を選ばない
- 予備校以外の教材が必要な購入する
USCPA合格までにかかる費用については、以下の記事を参考にしてください。
8.USCPA試験の勉強法
USCPA試験の勉強法ですが、どう学習していけばよいのでしょうか。
USCPA試験の勉強法
- USCPA予備校を利用するのが基本!
- 計画的にメリハリをつけて学習を進める!
(1)USCPA予備校を利用するのが基本!
USCPA試験は、実は、受験資格で必要となる単位さえ持っていれば独学が可能です
とはいえ、最初から単位を持っている方はかなり少ないと思うので、実質的にUSCPA予備校を使うのがマストといえるでしょう。
日本には、USCPAの予備校は、以下の4校あります。
USCPAの予備校
- アビタス
- TAC
- 大原
- CPA会計学院
プロアクティブは新規募集していません。
会計初学者で、かつ、高い英語力がなくても、合格まで効率よく学習を進めることができるのは、アビタスです!
どこも、アビタスのUSCPA講座を受講し、約1年でUSCPA試験合格を果たすことができました。
(2)計画的にメリハリをつけて学習を進める!
USCPA予備校の教材を利用して、学習を進めていきます。
基本的には、USCPA予備校が作成してくれたスケジュールに基づき、学習スケジュールを設定します。
USCPA試験の学習スケジュール
- いつまでに合格すると「ゴール」を決める
- 「ゴール」までにすべきことを把握する
- すべきことのタイミングを決める
いつまでに合格すると「ゴール」を決め、「ゴール」までにすべきことを把握し、すべきタイミングを決めていきます。
USCPA試験の学習スケジュールの作り方はこちらの記事を参考にしてください。
また、学習を効率的に進めるためにどうしたらよいのか、特にFARの学習を始める前に勉強法を理解しておきましょう。
FARの勉強のポイントとコツはこちらの記事を参考にしてください。
さらに、具体的にUSCPAの学習に取り入れたい学習のコツがありますので、自分に合ったものを試してみて、自分が決めた「ゴール」に向かって学習を進めましょう。
USCPA試験の目的別(暗記・理解・解く)勉強法はこちらの記事を参考にしてください。
アビタス受講生向けの勉強法と勉強のコツも参考にしてください。
9.USCPA資格のステイタスとライセンス
USCPA資格のステイタスとライセンスについてご説明します。
USCPA資格のステイタスとライセンス
- USCPA資格のステイタスの種類
- USCPAライセンスの取得
- USCPAライセンスの維持・更新
(1)USCPA資格のステイタスの種類
USCPAのライセンス(営業免許)を取得すると「USCPA」として、名刺に肩書を書いたり、対外的に名乗れるようになります。
ただのUSCPA試験合格だけでは「USCPA合格者」として就職や転職でアピールできるだけですので注意が必要です。
USCPAのライセンスについては、CPA Verifyで確認可能。
氏名を入力すると、その人のライセンス州、ライセンス番号、ライセンスのステイタスが確認できるようになっています。
(2)USCPAのライセンスの取得
アメリカでUSCPAとして働くのではない限りは、どの州のライセンスを取っても違いはありません。
ライセンス取得に必要な要件を考慮して、取得しやすい州を選ぶといいでしょう。
日本人が登録しやすいライセンス州として、ワシントン州とグアムが挙げられます。
USCPAライセンスはワシントン州とグアムのどちらがおすすめ?については、こちらの記事を参考にしてください。
(3)USCPAのライセンスの維持・更新
USCPAライセンスは取得して終わりではありません。
維持するためには継続教育(CPE:Continuous Professional Education)を受け、単位を取得・記録する必要があります。
USPCAライセンスの維持・更新については、手間もお金もかかります。
ですが、それほど大きな負担ではないので、それを理由にライセンス登録を辞める必要はないと考えます。
USCPAのライセンスの維持・更新方法はこちらの記事を参考にしてください。
ライセンスの詳細については、以下の記事を参考にしてください。
10.USCPA試験合格後のキャリア
USCPA試験合格後のキャリアについて見ていきましょう。
「USCPAは取る意味がない」とよく言われますが、どんな形でもいいのでキャリア形成で活かせれば、USCPAは取る意味があるのではないでしょうか。
キャリア形成については、転職をする場合と転職をしない場合の2つに大きく分けて考えます。
USCPA試験合格のキャリア
- 転職しない場合のUSCPAとしてのキャリア
- 転職する場合のUSCPAとしてのキャリア
- 転職で想定されるUSCPAの年収
- USCPAにおすすめの転職エージェント
(1)転職しない場合のUSCPAとしてのキャリア
USCPA試験合格後、すぐに転職をしない人は、以下のように社内でUSCPA資格が活かせます。
社内でのUSCPA資格の活かし方
- USCPA資格が昇進の要件である。
- 名刺にUSCPAという肩書を書いて顧客からの信頼を得る。
- 海外駐在のチャンスを得る。
- USCPA試験を通してビジネスの知識を身につけ、その知識で難易度の高い業務にチャレンジする。
USCPAという資格自体が直接活かせることもありますし、USCPA試験の学習を通して身につけた知識が活かせることもあります。
USCPAの社内での活かし方については、以下の記事を参考にしてください。
(2)転職する場合のUSCPAとしてのキャリア
USCPA試験合格後、転職する場合は、以下のような転職先があります。
USCPAの転職先
- 監査法人
- 税理士法人
- コンサルティングファーム
- 一般事業会社
- 海外就職
USCPA資格は、監査法人への門戸が開かれる「パスポート」になります。
監査・会計・税務の専門家として、監査法人、税理士法人、コンサルティングファームに勤務してもいいでしょう。
また、英語力を活かして、外資系企業の経理や、グローバル企業の連結担当に就く道もあります。
さらに、海外駐在や現地採用など、海外で働くことも考えられます。
特に、USCPA資格の「相互承認制度」がある国では、公認会計士として働けるので、よりUSCPA資格を活かせるでしょう。
USCPA資格の「相互承認制度」がある国(2024年10月時点)
- 南アフリカ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- カナダ
- アイルランド
- メキシコ
スコットランド注:なくなったようです
USCPAの転職先については、以下の記事を参考にしてください。
(3)転職で想定されるUSCPAの年収
転職によりUSCPA資格が評価される職を得た場合、20代で年収が1,000万円を超えることも珍しくありません。
ただし、何の戦略もなく転職をしても、年収を上げることはできません。
USCPA資格を武器に満足のいく転職をするためには、転職する前に「転職の思考法」を身につけたり、「転職で年収を上げるための戦略」を考えたり、「失敗しない転職エージェントの選び方」を知ることが大事になってきます。
特に、転職エージェントにコンタクトを取るのは「USCPA試験に合格後」ではなく、「USCPAの勉強を始める前」および「USCPAの勉強を始めた時点」であることに注意です。
早めにどのようなキャリアを築くのか転職エージェントに相談するのが、年収を上げるポイントです。
(4)USCPAにおすすめの転職エージェント
USCPAが転職する場合、転職エージェントを使うのが大切です。
特に「会計の有資格者向けの転職エージェント」を利用するのがおすすめです。
USCPAが利用すると考えられる転職エージェント
- USCPA向けの転職エージェント(主に、USCPAの予備校が運営)
- 会計の有資格者向けの転職エージェント(USCPAに特化しない)☜おすすめ
- 一般的な転職エージェント(会計に特化しない)
「USCPA予備校の転職エージェントが一番いい」と大多数の方が思うでしょう。
ですが、そう思いこまない方が良いと思います。
わざわざUSCPA予備校の転職エージェントを選んで求人を出すような企業は、USCPAを安く雇おうとしている場合が多いです(自分の経験から)。
「会計の有資格者向けの転職エージェント」を選ぶのが転職で成功しやすいです。
その中でMS-Japanという転職エージェントがおすすめです。
どこも、BIG4監査法人に転職する際にMS-Japanにサポートしてもらいました。
他の転職エージェントが「今はBIG4監査法人はUSCPAを採用してないので無理」といった状況で、採用までこぎつけてくれたので今でも感謝しています。
USCPA(米国公認会計士)におすすめの転職エージェント「MS-Japan」
たとえ今すぐ転職する気がなくても、転職エージェントに登録だけはしておいた方がいいですよ。
なぜなら、いざ転職したいということになったとき登録から始めると出遅れてしまうから。
転職エージェントの登録や相談は無料。
登録しておけば希望に合った新規求人や転職可能なおすすめ求人がメールで届きます。
気になる求人をストックしておけば、転職したくなったときに必ず役立ちます!
どこがおすすめしている、USCPA向けの優良な求人情報が集まる転職エージェントは「MS-Japan」だよ。
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「MS-Japan」はどこがUSCPA合格後にBIG4転職で成功した際にお世話になった転職エージェントなんだよ。
まとめ:USCPAについて最初に知っておけば試験でもキャリアでも失敗なし!
USCPA(米国公認会計士)について興味を持ったら、最初に知っていただきたいことを10にまとめてご紹介しました。
USCPAについて知っておきたい10のポイントまとめ
- USCPA試験の試験制度
- USCPA試験合格までに必要な勉強時間
- USCPA試験の難易度
- USCPA試験合格に必要な英語力と会計知識
- USCPA試験の受験資格
- USCPA試験の受験スケジュール
- USCPA試験合格までにかかる総費用
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- USCPA資格のステイタスとライセンス
- USCPA試験合格後のキャリア
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また、USCPA合格後のキャリアについても、USCPAの学習を始める前に転職エージェントに相談してみてください。
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以上、「米国公認会計士(USCPA)とは?ポイントを10にまとめて紹介!」でした。
試験自体は受けやすいけど、決して簡単というわけではないみたいだね。
勉強時間は1,000時間くらいは必要だし、受験料も1回あたり10万円くらいはかかるから、半端な気持ちではとりかかれない試験だね。
たしかに、USCPA試験合格までには時間もお金もかかるけど、キャリアアップ・キャリアチェンジすることで、かけただけの時間とお金は回収できると思うよ。
USCPA試験は、働きながら勉強することになるだろうから、効率よく、戦略的に、勉強することが大切だから試験の情報収集はしっかりね。
ぜひ、転職などのUSCPA試験合格後のキャリアもしっかり考えて、USCPAにチャレンジしてみてね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要なため、USCPA講座を受講することになります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。