USCPAの予備校に行くと、受講料がかかるから、独学にしたいのかな。
どこも、USCPA試験を受けると決めたとき、独学が可能か考えたよ。
結局は、アビタスというUSCPA予備校を利用することにしたけどね。
その時に考えたことを基に、独学が可能なのか、説明していくね。

結論から言うと、USCPA試験は独学可能です。
ただし、追加単位が必要ないことが大前提です(詳しくはこのあと見ていきます)。
それに、独学はかなりハードルが高いと言わざるを得ません。
結局のところ、独学可能なのは、以下のような人だと思います。
独学可能なのはどんな人?
- 受験資格を満たしている人(追加単位が必要ない人)☜大前提
- 米国大学の会計学専攻の卒業生
- 監査の実務経験者
- 日本の公認会計士(JCPA)
- 英語力がある人(海外の大学卒業、TOEIC900点以上など)
- 分からないこと、困ったことを自力で解決できる人
たとえば、このような人なら、独学は可能かもしれません。
独学だと、USCPA試験に全科目合格できるまでに、ものすごく時間がかかったり、合格できず、途中で諦めてしまう可能性が高まります。
それだったら、受講料はかかっても、USCPA予備校を利用した方が本当は良いでしょう。
それでも、USCPA試験を独学したい場合、考慮すべきポイントは、以下の5点かと思います。
USCPA(米国公認会計士)試験を独学する場合のポイント
- 単位 ーどうやって単位を取得する?
- 受験手続き ーどうやって受験手続きを進める?
- 勉強時間 ーどのくらい勉強時間がかかる?
- テキスト ーどうやってテキストを手に入れる?
- 勉強法 ーどうやって勉強すればよい?
1つずつ、順番に見ていきたいと思います。
1.単位 ーどうやって単位を取得する?
まず、独学の場合、どうやって単位を取得するのかについて、見ていきましょう。
(1)そもそも、単位って?
少し単位について補足すると、USCPAの試験を受験するには、受験資格を満たしていなければいけません。
受験資格は、大きく分けると2つの要件があります。
- 学位要件:大学を卒業して一定の学位があるか
- 単位要件:会計単位とビジネス単位を一定以上取得しているか
詳しくは、以下の記事を参考にしてください☟

受験資格には、単位要件というものがあり、一定以上の会計単位とビジネス単位を持っている必要があるわけですね。
USCPA受験生の多くが、会計単位またはビジネス単位、あるいは両方の単位が足りていないです。
そして、USCPA予備校の「単位取得サポート」を利用して、単位を取得することになります。
(2)独学の場合、単位を取得するには?
結論から言うと、独学の場合、自力で単位を取得するのは無理です。
USCPA予備校を利用すれば、単位を取得できるわけですが、これはUSCPAのプログラムを申し込んだ受講生を対象としています。
現時点で、「単位取得サポート」のみを提供しているUSCPA予備校はありません。
USCPAの予備校を利用するのは、教材(テキストや講義)だけのためだけではなく、受験資格を満たすためとも言えるわけですね。
反対に言えば、もとから会計学部やビジネス系の学部卒で、単位を十分に持っていて、追加で単位を取得する必要が無ければ、USCPA予備校を利用する必然性は下がるということになります。
結局どうする?:単位が足りているか確かめる!
各USCPA予備校に、大学の「成績証明書」を見せれば、どの程度受験資格を満たしているか、どの州が適しているかアドバイスしてもらえます。
各USCPA予備校への「無料単位診断サービス」依頼
独学できるかの重要ポイントなので、4つの予備校全部に依頼して、結果を比較してみましょうか?
独学の場合、USCPA予備校を利用せずに、単位を取得するのは無理。
単位が足りていなかったら、独学はあきらめましょう。
2.受験手続き ーどうやって受験手続きを進める?
つぎに、独学の場合、どうやって受験手続きを進めるのかについて、見ていきましょう。
(1)どんな手続きが必要なの?
まず、USCPA試験受験の手続きの流れです。
USCPA試験受験の手続きの流れ
- 学歴評価依頼
- 出願
- 出願手数料と試験料の支払い
- 受験票(NTS)の確認と印刷
- 日本会場手数料の支払い
- 試験会場の空きの確認と予約
- 試験結果(スコア)の確認
USCPA試験では、まず1科目目の受験ができる状態になるまでが大変です。
そして、全科目合格までに、多くの手続きがあります。
手続き先も、一か所だけではないので、余計に複雑です。
しかも、手続きは、英語で行わなくてはなりません(米国の試験ですから)。
手続き先については、こちらの記事を参考にしてください☟

(2)独学の場合、手続きを進めるには?
結論から言うと、USCPA試験の受験手続きに関しては、自力でも可能だと思いますが、かなり非効率的だと思います。
ちなみに、日本語で説明された、受験手続きマニュアルのようなものは、市販で手に入りません。
AICPA(米国公認会計士協会)やNASBA(全米州試験委員会連合)などの英文サイトで、受験手続きに関する情報を集めてきて、自力で手続きをすることになりますが、時間がかかるでしょう。
困ったときに助けてくれる人もいませんし。
その点、USCPAの予備校を利用すれば、受験手続き資料が用意されていますし、何かわからなければ、スタッフに質問できます。
どこは、アビタスの元受講生ですが、アビタスの受験手続き資料には、非常に助けられました。
きちんと、1つ1つ見本付きの手続きマニュアルが用意されており、それに従えばスムーズに手続きが進められました。
恐らく、自分で調べながらでは、勉強に集中できないし、手続きで分からないところが出てきたら、どうしたらよいのか分からず、ストレスが溜まって、受験自体をあきらめていたと思います。
結局どうする?:「USCPA受験サポート」を利用する!
アビタスのサポートの良さを挙げていても、独学したいあなたには意味が無いですね。
どうしても独学したい場合、かつ、少しでも受験手続きの負担を減らしたい場合、「USCPA受験サポート」を提供している会社さんにお願いしてはいかがでしょうか☟
また、合格後の話になりますが、USCPAライセンスの取得や更新などは、「CPAライセンスサポート」を提供している法律会計事務所さんにお願いできます☟
アビタスに、ライセンスに関して質問すると、この関口法律会計事務所を紹介してきます(アビタスは、取得まではサポートがありますが、更新に関してはサポートはなく、専門外です)。
どこも、ライセンスの更新でトラブルがあったときに、関口法律会計事務所さんにサポートをしてもらいましたが、対応が丁寧かつ迅速で、信頼がおけると思いました。
どうしても独学したいけれど、受験手続きの手間は省きたい場合、「USCPA受験サポート」などを利用してみる!
USCPA予備校のフルサポートではなく、必要なところだけ、外部にサポートをお願いするのが、コスパがいい?
3.勉強時間 ーどのくらい勉強時間がかかる?
独学の場合、勉強時間はどのくらいかかるのでしょうか。
(1)USCPA予備校を利用した場合の勉強時間
まず、USCPA予備校を利用した場合です。
どのくらいの勉強時間が必要かは、USCPA試験の勉強開始時点での、受験者の会計知識(会計の実務経験)と英語力に大きく左右されます。
USCPA予備校を利用した場合の、合格までに必要な勉強時間(目安)
- 日本の公認会計士試験合格者×TOEIC600点以上=800時間くらい?
- 日商簿記検定2級か3級合格者×TOEIC600点以上=1,000時間くらい?
- 会計の資格何もなし×TOEIC600点未満=1,500時間くらい?
ちなみに、どこは、アビタス利用、USCPAの勉強開始時点は、日商簿記検定3級合格、TOEIC845点というスペックで、約1,000時間の勉強時間で合格しました。
勉強時間については、こちらの記事も参考にしてください☟

(2)独学の場合の勉強時間
つぎに、独学の場合です。
独学にチャレンジするような人は、会計の知識も英語の知識も、USCPA試験の勉強開始時点であると推測します。
独学の場合の、合格までに必要な勉強時間(推測)
- 日本の公認会計士試験合格者×TOEIC600点以上=1,000時間くらい?
- 監査実務経験者×TOEIC900点以上=1,000時間くらい?
会計知識も英語の知識もあれば、独学で勉強することによる非効率さがあるとしても、結局は1,000時間くらいになるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
勉強時間については、USCPA予備校を利用しても、1,000時間で合格するのは無理だと言う人もいますし(どこは、無理ではないと思いますが)、人それぞれなので、推測するのは難しいですね。
結局どうなの?:独学を選ぶ人は、ハイスペックなので、勉強時間は長くならないのでは
独学の場合は、そもそも、全然だめなら、全科目合格までに(もしかしたら、一科目合格までに、はたまた、1科目も受験できないままに)、挫折してUSCPA試験から撤退していそうです。
よって、独学での合格者は、結果的に、USCPA予備校利用者とあまり変わらない勉強時間で合格するのではないでしょうか。
独学したい人は、そもそもハイスペックだと思うので、多少非効率的な勉強になっても、1,000時間くらいの勉強時間で合格すると思うのですが。。
4.テキスト ーどうやってテキストを手に入れる?
独学の場合、テキストはどうやって手に入れるかです。
(1)市販のテキストはあるの?
USCPA試験については、残念ながら、日本人受験生向けの日本語の独学用のテキストは市販されていない状態です。
補足:Anjoインターナショナル(2006年に破綻した、当時の最大手USCPA予備校です)が出版したUSCPAのテキストは、まだ本屋などで見かけますが、古すぎて役に立たないので、買うのはやめましょう。
ただし、Wiley(ワイリー)という米国大手のUSCPA受験テキストが、Amazonなどや、紀伊国屋書店といった大型書店の洋書売り場などで手に入ります。
ほか、米国大手のUSCPA受験テキストとしては、Becker(ベッカー)、Roger(ロジャー)、Gleim(グレイム)などもありますが、価格と入手のしやすさの点から、Wiley(ワイリー)の一択となると思います。
WileyのTest Bankという、オンライン問題集がおすすめです。
【科目ごと:1年間アクセス可】
【4科目セット:2年間アクセス可】
注)購入の際は、最新年度の物を選んでください。
洋書問題集については、以下の記事を参考にしてください☟

(2)USCPA予備校の中古教材を買えばいい?
独学用の教材として、一番候補に挙がるのは、メルカリ、ヤフオクで出品されているUSCPA予備校(アビタス、TAC、プロアクティブ)の中古テキスト・問題集でしょう。
ただし、既に全科目合格した人や、途中で挫折してしまった人などが出品しているので、なかなか最新版が手に入らなかったり、最新版は価格が高かったりします。
USCPA試験は、科目によっては、出題内容の改定が頻繁にありますので、最新の出題内容に基づいて問題を解くことが大切となります。
最新版でないと、出題されないことを勉強したり、既に変更されていることを間違って覚えてしまったりします。
結局どうする?:Wileyの問題集と予備校テキストを併用する!
一番いいのは、Wileyの最新版のオンライン問題集(Test Bank)を4科目分Amazonで買い、USCPA予備校(アビタスがおすすめです)の中古テキストのなるべく新しい版をメルカリなどで買い、内容の理解をすることでしょうか。
そうすれば、たとえ、中古テキストが改定内容が反映されていなかったとしても、最新版のWileyの問題集を解いていれば、少なくとも大きな改定には気が付くのではないでしょうか。
- 内容理解は、USCPA予備校の中古テキストで。なるべく、最新のものを探す。
- 問題演習は、Wileyのテキストの問題部分で。必ず最新版を購入する。
5.勉強法 ーどうやって勉強すればよい?
独学の場合、どうやって勉強すればよいのでしょうか?
(1)テキストだけでどうにかできる?
メルカリやヤフオクでUSCPA予備校のテキストを購入したとします。
ですが、USCPA予備校の講義は聴けません。
つまり、テキストを読み込み、問題をひたすら解くという勉強法になります。
分からない場合に、USCPA予備校のスタッフに質問もできません。
そもそも、USCPA予備校のプログラムは、テキスト、問題集、講義がワンセットになっており、講義を聴くことで、理解が深まるようになっています。
この講義がすっぽり抜け落ちてしまうので、効率よく勉強することは難しいでしょう。
(2)実践演習はどうする?
ただテキストを読んで、問題集を解いても、受験対策としては不十分です。
模擬試験を受けたり、AICPA Released Questionsを解いたり、直前対策講義を受講したりすることで、問題集を解くだけでは理解不足だった点を補い、合格可能なスコアに到達できるようになります。
USCPA予備校を利用しない場合、このような実践演習が不足となり、不合格となる可能性が高まります。
いかに、Wileyの問題を完璧に仕上げるかが大切になるのではないでしょうか。
結局どうする?:米国のUSCPA受験生から情報をダイレクトに仕入れる
独学は非効率なのはわかってはいるけれど、それでも独学したい場合、米国のUSCPA受験生の情報交換サイトを確認したりして、そのようなサイトから情報を仕入れるといいかと思います。
実は、どこは自分が受験生だったときは、米国のCPA受験生が、どのように勉強しているのか、どのように情報交換をしているかなど、全く関心がありませんでした。
ですが、合格後に、そのような情報交換サイトを見ていると、色々な情報にあふれていることに気が付き、驚きました(米国の試験なので、当たり前ですが、米国のサイトの方が情報が多いです)。
疑問に思うところは、万人共通なようで、誰かが疑問に思って書き込むと、誰かが回答しています。
こんな勉強法が良かったとか、こんな問題が出題されたとか(本当は出題された問題は共有してはダメですが)、色々な人が書いています。
ですので、いかに情報を探してきて、自分の勉強に活かすのかが、独学の勉強のコツでしょうか。
米国の試験なので、米国の受験生の方が、情報は多く持っている。
独学するなら、情報戦で勝つ。
以上、「USCPA(米国公認会計士)試験は独学可能?独学の勉強時間、テキスト、勉強法は?」でした。
ただ、単位が足りない場合は、USCPA予備校を利用せざるを得ないよね。
少しでも独学したいという気持ちがある人は、まず自分は単位が足りているのか、USCPA予備校の「無料単位診断サービス」を受けてみるのが、独学できるか判断する第一歩だよ。
単位が足りていて独学できるということになったら、あとは、自分で情報を集めつつ、受験手続きと勉強を並行していく。
大変だと思うけど、情報収集能力を発揮して、がんばってみてね。
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