【USCPA試験】基礎情報

【2020年7月以降の新制度】USCPA(米国公認会計士)試験の試験制度

知りたい君
知りたい君
USCPA(米国公認会計士)試験を受けようと思ってるんだけど、どんな試験なのか知りたいな。
どこ
どこ
どこは、ワシントン州のUSCPA(米国公認会計士)だよ。

USCPA(米国公認会計士)試験の試験制度について、説明していくね。

2020年7月に、通年受験制度(Continuous Testing)が導入されました。

Testing Window(四半期の区切り)が廃止され、「各科目各期1回、年間最大4回受験」の制約がなくなり、通年で受験できるようになっております。

古い情報を参照する際は、ご注意ください。

USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス

1.試験形式

USCPA試験は、全米統一の試験ですので、どの州に出願しても試験の内容は同じです。

また、CBT(コンピュータ・ベースド・テスティング)で、コンピュータが出題から採点まで行います。

受験生は、コンピュータのモニター画面に出題される問題に対し、コンピュータのキーボードで回答を入力します。

問題は、データベースに蓄積された中から、コンピュータがランダムに出題します。

受験に必要なコンピュータースキルについては、以下の記事を参考にしてください。

USCPA(米国公認会計士)試験の受験に必要なパソコンスキルUSCPA(米国公認会計士)試験は、パソコンの画面上に問題が出題され、解答していく形式の試験(CBT: Computer-Based Test)です。USCPA試験受験で必要なパソコンスキルと、パソコン試験の注意点について説明していきます。...

 

2.試験科目

試験科目は、以下の4科目で、各科目試験時間は4時間です。

試験科目

  1. FAR (Financial Accounting & Reporting):財務会計
  2. BEC (Business Environment & Concepts):企業経営環境・経営概念
  3. REG (Regulation):諸法規
  4. AUD (Auditing & Attestation):監査及び諸手続き
    各科目の出題内容と出題割合は、以下の通りです。

試験各科目の出題内容と出題割合

  1. FAR:企業会計が80%、政府と非営利組織会計が20%
  2. BEC:管理会計、コーポレートガバナンス、経済学、IT概論からまんべんなく
  3. REG:連邦税法が85%、ビジネス法が15%
  4. AUD:監査と証明業務が80%、会計士としての責任が20%

試験科目ごとの時間配分については、以下の記事を参考にしてください。

USCPA試験 受験当日の各科目(FAR・BEC・AUD・REG)の時間配分USCPA(米国公認会計士)試験の各科目ごとに、受験当日のおすすめの時間配分をご紹介します。また、タイムマネジメントについてのアドバイスもしています。...

試験科目の特徴については、以下の記事を参考にしてください。

USCPA試験 各科目(FAR・BEC・AUD・REG)の特徴と対策USCPA(米国公認会計士)試験は、FAR、BEC、AUD、REGの4科目ありますが、科目ごとに特徴があります。各科目の特徴と、どのように勉強するといいのかご説明します。...

出題内容や、出題割合、さらに必要とされるスキルのレベルなどは、「Blueprints」に書かれていますので、一読すると良いでしょう。

「Blueprints」については、以下の記事を参考にしてください。

USCPA試験 Blueprintsとは?何が分かるの?どう使うの?USCPA(米国公認会計士)試験の学習には、AICPAのBlueprintsが不可欠だと思いますが、あまり活用されていない気がします。Blueprintsとはどんなもので、Blueprintsから何が分かって、どう使ったら良いのかご紹介していきます。...

 

3.出題形式

出題形式は、大きくは、Multiple ChoiceとSimulationの2つです。

ただし、BECのみ、Simulationの一部として、Written Communicationが出題されます。

USCPA試験の出題形式

  1. Multiple Choice Questions(択一問題):個別問題(四択問題)
  2. Task-based Simulation(事例形式問題):総合問題(プルダウン選択)
  3. Written Communication(記述式問題):ビジネスメール等の作成

そして、各科目につき、5つのテストレット(問題群)があります。

各科目のテストレット(問題群)の出題形式

FAR、REG、AUD

  1. テストレット1と2:Multiple Choice Questions(択一問題)
  2. テストレット3、4、5:Task-based Simulation(事例形式問題)

BEC

  1. テストレット1と2:Multiple Choice Questions(択一問題)
  2. テストレット3と4:Task-based Simulation(事例形式問題)
  3. テストレット5:Written Communication(記述式問題)

テストレット1から順に回答することになります。

各テストレット内では問題ごとの行き来ができますが、次のテストレットに進むと、前のテストレットには戻ることはできません。

Task-based Simulation(事例形式問題)とWritten Communication(記述式問題)については、以下の記事を参考にしてください。

USCPA試験 TBS問題(事例形式問題)まず知っておきたい概要と対策USCPA(米国公認会計士)試験のTBS問題とは、どんな種類があり、どう解いていくのか、どんなツールが使えるのかなど、TBS問題について知っておきたい情報と対策をご紹介しています。...
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4.合格基準

各科目99点満点中、75点以上で合格となります。

合格者数の制限はなく、落とすための試験ではないため、一定の基準に達成した受験生は全員合格となる、「絶対評価」の試験です。

参考:日本の公認会計士試験は、「トップから何%が合格」という決め方をする、「相対評価」の試験です。

採点方法については、以下の記事を参考にしてください。

USCPA(米国公認会計士)試験の採点方法 ースコアは正解数で決まるわけではないUSCPA(米国公認会計士)試験は、各科目75点以上で合格ですが、75点の意味が分かっていない人は多いです。USCPA試験の採点方法について説明します。...

 

5.科目合格制度

試験科目は4科目ありますが、科目合格制度であり、1科目ずつ受験できます。

4科目全て合格になった時点で、「USCPA試験合格」となります。

ただし、最初の科目に合格してから、18か月以内に全科目合格する必要があります。

18ヶ月経過した科目は合格実績が失効しますので、再度受験する必要があります。

 

6.難易度変化

テストレット1と2はMultiple Choice Questions(択一問題)ですが、正答率によりテストレットの難易度が変化します。

まず、テストレット1では「通常(Medium)」の問題を解きます。

よくできていると、テストレット2では「難しい(Difficulet)」の問題が出題され、あまりできていなければ、テストレット2でも「通常(Medium)」の問題が出題されます。

難易度変化は、限られた問題数で、効率的に受験生の実力を測る方法であり、理屈は「視力検査」と同じです。

ただし、難易度変化は判断がつかない場合も多いため、受験中は気にしなくて良いと思います。

 

7.ダミー問題

出題されるのに、採点されない「ダミー問題」が出題されます。

採点されないので、正解でも不正解でも、合否には関係ありません。

全てのテストレットに「ダミー問題」は含まれています。

Multiple Choice Questions(択一問題)は、約20%、つまり5問に1問くらいは「ダミー問題」です。

「ダミー問題」は、出題者側のデータ収集が目的です。

ただし、「ダミー問題」は判断がつきませんので、受験中は気にしなくて良いと思います。

「難易度変化」と「ダミー問題」については、以下の記事を参考にしてください。

USCPA(米国公認会計士)試験の2大特徴 ー難易度変化とダミー問題USCPA試験の2大特徴である「テストレットの難易度変化」と「ダミー問題の出題」について説明します。この2つの特徴を理解すると、試験の手ごたえと結果が一致しない理由がご理解いただけると思います。...

 

8.休憩時間

テストレットは5つありますが、テストレットとテストレットの間に休憩を取ることができます。

ただし、テストレット3とテストレット4の間以外に休憩をとると、試験時間が短くなってしまいます(時計が進みます)。

テストレット3とテストレット4の間の15分間の休憩は、試験時間に含まれません(時計が進みません)。

休憩時間には、ロッカーを開けて、飲み物、お菓子などを取り出し、飲食が可能となります。

 

9.試験会場

日本で受験する場合、東京の御茶ノ水か、大阪の中津のプロメトリックテストセンターでの受験となります。

 

受験当日の持ち物、流れなどについては、以下の記事を参考にしてください。

【2021年】USCPA試験 受験当日の持ち物USCPA試験を受ける際に、必ず持っていく必要がある物、持っていくと便利な物、貸し出される物を取りまとめましたので、ぜひ参考にしてください。...
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10.受験料

受験料は、全米統一料金です。

さらに、日本で受験する場合、日本会場手数料がかかります。

料金はしばしば変更されるのですが、2021年3月時点では、以下の通りです。

受験料

225ドル/科目

日本会場手数料

370ドル/科目

受験料をはじめとして、USCPA試験合格までにかかる費用については、こちらを参考にしてください。

USCPA(米国公認会計士)試験の合格までにかかる総費用USCPA(米国公認会計士)合格までにかかる費用について、学習にかかる費用、受験資格を得るまでにかかる費用、受験にかかる費用の3つに分けて見ていきます。...

 

11.受験日

年間を通じて、土日を含めほぼ毎日受験可能です(テストセンターの休業日は、受験できません)。

受験日は決まっておらず、テストセンターの空きがあれば、自分の都合で受験日を選ぶことができます。

また、各科目の年間の受験回数に制限がありませんので、試験結果が不合格だと分かりしだい、その科目を再受験することができます。

さらに、受験する科目の順番も、自分で決めることができます。

2020年7月に通年受験制度(Continuous Testing)が導入されました。

「各科目各期1回、年間最大4回受験」の制約がなくなり、通年で受験できるようになっております。

 

12.試験予約

試験の予約は、プロメトリックのサイトで手続きできます。

受験したいプロメトリックテストセンター(日本での受験の場合は、東京御茶ノ水ソラシティか大阪中津試験会場)を選び、受験可能日を確認します。

それから、NTS(受験票)の試験IDを入力して予約します。

ちなみに、NTS(受験票)の試験IDの有効期限は6か月ですので、NTS(受験票)が発行されてから、6か月以内に受験する必要があります。

プロメトリックテストセンターの予約と変更(リスケ)について、こちらの記事を参考にしてください。

USCPA試験 プロメトリックテストセンターの予約方法と変更(リスケ)NTS(受験票)を受け取ったあと、どのようにテストセンターを予約するのか、また、どうしても予約を変更(リスケ)しなくてはならなくなった時にどうなるのかについてご説明しています。...

 

13.試験結果(スコア)の確認

試験結果(スコア)は、NASBAのサイトで発表されます。

結果発表(スコアリリース)の日は、AICPAのサイトで知ることができます。

また、NASBAがスコアリリースの正確なタイミングをお知らせしてくれます。

結果発表(スコアリリース)については、以下を参考にしてください。

USCPA試験 結果(スコア)とScore Noticeの確認方法USCPA(米国公認会計士)試験の結果(スコア)とScore Noticeをどのように確認するのかご説明しています。...
【2021年】USCPA試験 結果発表(スコアリリース)はいつ?発表の日と時間2021年のUSCPA(米国公認会計士)試験の結果発表(スコアリリース)の日を記載しています。また、結果発表(スコアリリース)の日を調べる方法と、結果発表(スコアリリース)の時間を確認する方法についてもご説明しています。...

 

補足:USCPA試験の関連機関

既に、当然のように書いてしまっておりますが、USCPA試験の関連機関として、以下の3つは最低限知っておいた方が良いでしょう。

USCPA試験の関連機関

  1. AICPA(米国公認会計士協会):USCPA試験の作成と採点
  2. NASBA(全米州政府会計委員会):USCPA試験受験の手続き全般
  3. Prometric(プロメトリック):USCPA試験受験会場の運営

USCPA試験の関連機関については、こちらを参考にしてください。

USCPA(米国公認会計士)試験の受験で知っておきたい関連機関USCPA試験の受験に関連する、Boards of Accountancy、AICPA、NASBA、Prometric、NIES、FACS、ERESといった機関について、とりまとめました。...

 

 

以上、「【2020年7月以降の新制度】USCPA(米国公認会計士)試験の試験制度」でした。

知りたい君
知りたい君
USCPA(米国公認会計士)試験がどんな試験なのかわかったよ。

コンピュータ試験で、試験会場の予約から、受験、試験結果の確認までパソコンでできるんだね。

好きな日に受験できるし、全員が同じ問題を解くのではなく、ランダムに出題されるとか、すごいね。

どこ
どこ
自分のタイミングで土日も含めて受験できるから、働いていても受験しやすいんだよ。

年間を通して受験できるのも、基本的な知識が身についていれば、全員合格になるのも、日本の公認会計士試験に比べて魅力だよね。

USCPAに興味があったら、ぜひUSCPA試験にチャレンジしてみてね。

 

USCPAの試験制度については、日本の公認会計士試験と比較すると分かりやすいと思いますので、参考にしてください☟

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また、USCPAについては、こちらの記事も参考にしてください☟

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ワシントン州USCPA(米国公認会計士)。USCPAの立場から、USCPA試験、USCPAのキャリア、USCPAの人生設計について書いています。BIG4大手監査法人監査人→米国企業経理職@バンコク→大手グローバル企業連結決算担当。
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