【2026年】USCPA試験の選択科目(BAR・ISC・TCP)の選び方4選
USCPA試験の新制度が始まり、「USCPAの選択科目をどう選ぶか?」という相談をたくさんいただくようになりました。
この記事は「USCPAの選択科目の選び方」で迷っている人向けの完全ガイドです。
- BAR・ISC・TCPの違いは?
- どの選択科目が自分に合っている?
- 合格率、ボリューム、難易度だけで選んでいいの?
こういった疑問に、USCPAどこ がデータと実務目線でお答えしていきます。
この記事でわかること
- USCPA新試験における選択科目(BAR・ISC・TCP)の位置づけ
- USCPA選択科目の選び方4パターン(学びたい内容・今後のキャリア・予備校の対応・試験難易度)
- 合格率を選択科目選びにどう活用するか
- USCPA選択科目に関するよくある質問(Q&A)
BlueprintsやAICPA/NASBAの公式情報、日本人受験生のデータがだいぶ出そろってきました。
そのうえで、2026年にUSCPA選択科目を受験する人向けの「今」ベストな選び方を整理しています(2026年8月時点)。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにも、USCPA予備校のサポートがほぼ必須となります。
どこ がおすすめする USCPA予備校はアビタス。
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USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も、USCPA受験の全体像をつかむのに役立ちます。
USCPA選択科目(BAR・ISC・TCP)の全体像
最初に、USCPA試験の選択科目(BAR・ISC・TCP)について解説していきます。
(1)新試験から「選択科目」が導入
2024年1月にUSCPA新試験制度(CPA Evolution)がスタートし、科目構成が次のように変わりました。
- 旧試験:必須4科目(FAR・BEC・AUD・REG)
- 新試験:必須3科目+選択1科目
新試験の試験科目(必須3科目+選択1科目)
必須(コア)科目:3科目(全員受験)
- FAR (Financial Accounting and Reporting):財務会計
- AUD(Auditing and Attestation):監査と証明業務
- REG (Taxation and Regulation):税法と商法
選択(専門)科目:1科目(3つのうち1科目)
つまり、USCPA試験の必須3科目を押さえつつ、自分で1科目だけ専門分野を選ぶ仕組みになりました。
USCPA受験生としては、選べるので嬉しい反面、選ばなくてはいけないという悩みが発生したわけです。
(2)選択科目制になって良くなった点
新試験の狙いはざっくりいうと、
- 必須科目:専門家として最低限必要な「基礎」
- 選択科目:より複雑で反復性の低い「専門分野」
という役割分担です。
旧試験では、FAR・AUD・REGでもかなり深い内容まで問われていました。
ですが、新試験では、
- 必須科目:基礎寄り
- 選択科目:専門寄り
に分かれたことで、科目ごとの役割がわかりやすくなりました。
「何となく全部やる」のではなく、自分のキャリアを意識して専門分野を選べるようになったのがメリットです。
受験生にとっては、将来の専門を考えて受験科目を選べば、今までより専門性が磨きやすくなりますね。
まずは結論:USCPA選択科目のザックリ選び方
先に「ザックリ結論」を出しておきます。
ザックリ選ぶならこうなる!
- 財務会計が得意・経理/FP&A/コーポレート寄り →BAR
- 監査+IT・IT監査・データ・システムに興味 →ISC
- 税務が得意・タックス/税務アドバイザリーに興味 →TCP
ただし、これはあくまで「第一印象の当てはめ」です。
選択科目は、まず今後のキャリアとの関連性を確認し、次に自分の経験・得意分野・学習しやすさを踏まえて選ぶのがおすすめです。
早期合格を重視する場合も、最初から合格率だけでTCPに決めるのではなく、税務・IT・監査・会計のうち、どの分野と相性がよいかを確認しましょう。
そのうえで、各科目への適性に大きな差がない場合には、合格率も判断材料の一つとしてTCPを検討してよいと考えます。
この記事では、4つの視点で、もっと具体的に選んでいきます。
スキマ時間に音声で確認したい場合は、USCPAどこチャンネルのUSCPA選択科目の選び方 BAR・ISC・TCPどれにする?をどうぞ。
選択科目の選び方1:学びたい内容で選ぶ
「何を勉強したいか」で選びたい人向けの選び方です。
AICPAやNASBAは、選択科目のBlueprint(ブループリント)を見て、各科目でどんな項目が出題されるのか確認するようアドバイスしています。
USCPA試験の選択科目のBlueprints
BARのBlueprintはこちら↓
ISCのBlueprintはこちら↓
TCPのBlueprintはこちら↓
そもそもUSCPAのBlueprints(ブループリント)って何?という場合こちら↓
本来は自分で読んでいただきたいのですが、時間がないですよね。
それぞれ選択科目で、ザックリどんな内容を学ぶのか整理しますね。
(1)BAR:ビジネス分析と報告
BARのキーワード:財務諸表分析・テクニカルアカウンティング・州政府会計
BARでは主に以下のような内容を扱います。
- データ分析:過去実績と予算・予測の比較、投資案の比較、財務・非財務KPIの分析など
- テクニカルアカウンティング/レポーティング:収益認識・リース・株式報酬・企業結合・デリバティブ・ヘッジ会計など
- 州・地方公共団体会計(Governmental Accounting)
旧FARの中でも「レベルが高めのトピック」と、旧BECの一部(管理会計・原価計算・非財務業績評価など)がBARに移っています。
BARで学べること(超ザックリ)
- データ分析
- 財務リスクマネジメント/プランニング
- テクニカルアカウンティング/レポーティング
- 州・地方公共団体の会計
「会計をガッツリ深掘りしたい!」「財務のプロとしてやっていきたい!」人向けのUSCPA選択科目です。
詳しくは、BARはどんな科目?試験対策を参考にしてくださいね。
(2)ISC:情報システムと統制
ISCのキーワード:IT・内部統制・セキュリティ・SOC監査
ISCは、ITと統制にフォーカスした科目です。
- 情報システム・データマネジメント:ソフトウェア・ハードウェア・ネットワーク・データ管理など
- セキュリティ・機密保持・プライバシー:内部統制フレームワーク(COSO)、情報セキュリティ、BCP/DR(事業継続・災害復旧)
- SOC業務(サービス組織に対する保証業務)
旧BECのうち「IT・内部統制・業務プロセス」系の内容がISCに移っています。
ISCで学べること(超ザックリ)
- ビジネスプロセス
- 情報システム
- 情報セキュリティ
- IT監査
- SOC業務
「IT+会計」「データ+監査」「テクノロジー寄りのキャリア」に興味がある人向けのUSCPA選択科目です。
詳しくは、ISCはどんな科目?試験対策を参考にしてください。
(3)TCP:税法遵守と税務計画
TCPのキーワード:個人/法人税務・タックスプランニング・財産取引
TCPは「上級REG」というイメージです。
- 個人の税法遵守・税務計画・財務計画
- 法人の税法遵守・税務計画
- 財産取引(資産売却・交換などの課税/非課税取引)
旧REGのうち、より複雑で非定型な税務(連結納税・国際税務など)がTCP側に寄っています。
TCPで学べること(超ザックリ)
- 上級の個人向け税法遵守/個人向け財務計画
- 上級の法人向け税法遵守/法人向け税務計画
- 財産取引
「税務が好き」「タックスアドバイザリー系に進みたい」人向けのUSCPA選択科目です。
詳しくは、TCPはどんな科目?試験対策を参考にしてください。
選択科目の選び方2:今後のキャリアで選ぶ
選択科目を決めるうえで重要なのが、今後のキャリアとの関連性です。
AICPAやNASBAは、これまでの教育、実務経験、得意分野、個人的・職業上の関心などを踏まえて、自分に合う選択科目を選ぶよう勧めています。
USCPA合格後にどのような仕事をしたいのかも考えながら、選択科目を決めるとよいでしょう。
USCPA合格後のキャリアに結び付けて選択科目を選ぶというのは、興味深いですよね。
今まで以上に、USCPAになるということはどのようなことなのか、自分はUSCPAとしてどのようなキャリアを築きたいのか考える必要があります。
(1)AICPA・NASBAのおすすめ
AICPAとNASBAは、USCPA受験生が自分にとって最も魅力のある専門分野を選択することを期待し、以下のようにおすすめしています。
AICPA・NASBAのおすすめ
BARが向いている人
- 保証サービスやアドバイザリーサービス
- 財務諸表分析・レポーティング
- 財務およびオペレーション管理
TCPが向いている人
- 個人/法人の税務コンプライアンス・税務計画
- 個人のファイナンシャル・プランニング
ISCが向いている人
- クライアントのビジネスプロセス、ITシステム、情報セキュリティ、ガバナンスに関する保証・アドバイザリーサービス
(2)どこ的おすすめキャリア別イメージ
どの選択科目を取ると、どんなキャリアがイメージしやすくなるのかというと、こんな感じだと思います。
おすすめキャリア別イメージ
BARを取るとイメージしやすいキャリア
- 監査法人の会計監査・会計アドバイザリー
- 外資系・グローバル企業の経理・財務・FP&A
- 経理部長・コントローラー・CFO候補
ISCを取るとイメージしやすいキャリア
- IT監査人・システム監査
- ITリスク・内部統制・SOC業務に関わる人材
- 情報セキュリティやデジタル変革に関わる会計・監査人材
TCPを取るとイメージしやすいキャリア
- タックスアナリスト
- タックスコンプライアンスオフィサー
- 税務専門の担当者・税務アドバイザリー
どこなら何を選択する?と質問をいただきますが、ISCとお答えします。
今後の市場環境を考えると、「ITとデータに強い会計人材」が最も不足していると感じるからです。
その意味で、ISCでテクノロジー側の感覚を早めに身につけておくのは、かなり賢い選択だと思っています。
選択科目の選び方3:USCPA予備校の対応で選ぶ
日本在住のUSCPA受験生は、ほぼ全員が予備校を使います。
つまり、

は、予備校側の対応に大きく左右されるのが現実です。
(1)アビタス受講生の場合
アビタスは、
- BAR・ISC・TCPの3科目すべてに対応
- 自分のキャリアや適性に合った選択科目を選べる
- 受験しなかった選択科目も、合格後に追加学習しやすい
という環境が整っています。
選び方の基本は、次のとおりです。
- 会計・ファイナンス分野を深めたい人はBAR
- IT、内部統制、監査との相性がよい人はISC
- 税務が得意でREGとの相性がよい人はTCP
早期合格を重視する場合も、まずは経験・得意分野・学習しやすさを確認しましょう。
各科目への適性に大きな差がない場合には、合格率も参考にTCPを検討してよいと考えます。
特にアビタスはISC講座も用意しているため、受験時にISCを選べるだけでなく、BARやTCPで合格した後にISC分野を追加学習しやすい点も強みです。
(2)TAC受講生の場合
TACは、
- REG・TCPを一体的に学ぶ「Hybrid講義」を導入している
- REGの学習内容を活かしてTCPへ進みやすい構成になっている
という特徴があります。
TAC受講生は、

という感じです。
(3)CPA会計学院
CPA会計学院は
- TCP講座は、他校より遅れて2025年10月に開講
- ISC講座の用意はなく、選択できる科目はBARとTCP
という状態です。
会計学院受講生は、


ので要注意。
選択科目の選び方4:適性・学習しやすさ・スキルレベルで選ぶ
「とにかく短期で全科目合格したい」という人も、合格率だけでなく、自分にとっての学習しやすさを確認しましょう。
Blueprintsに記載されているスキルレベル別の配点割合を見ると、次のような違いがあります。
- BAR:FARに近く、応用・分析の割合が高い
- ISC:記憶と理解の割合が高く、応用・分析の割合が低い
- TCP:REGよりスキルレベルが高く、応用・分析の割合が高い
スキルレベルのザックリイメージは、次のとおりです。
- 評価:判断・評価をして結論を出す
- 分析:原因や関係性を考えて分析する
- 応用:知識や概念を使って解く
- 記憶と理解:知識を理解し、覚える
ISCは「記憶と理解」の割合が高いため、IT分野への抵抗がなく、暗記中心の学習と相性がよい人には、学習しやすい可能性があります。
ただし、Blueprintsのスキルレベルは、問題を解く際に求められる認知レベルを示したものです。
すべての受験生に共通する難易度や、合格しやすさを直接示すものではありません。
税務が得意でREGとの相性がよい人にはTCPが学習しやすく、会計や財務分析が得意な人にはBARが学習しやすい可能性があります。
早期合格を重視する場合も、スキルレベル・合格率・本人の適性を合わせて判断しましょう。
USCPA試験のBlueprintsのスキルレベルについては、こちらも参考にしてください。
(1)BARのスキルレベルは高い!
BARのスキルレベルは、BARのBlueprintではこのようになっています。
BARの必要なスキルレベルと配点割合(和訳)
- 評価:出題無し
- 分析:30–40%
- 応用:45–55%
- 記憶と理解:10–20%
BARのスキルレベルについて、他の科目と比較してみます。
BARは、FARに近いです。
「記憶と理解(Remembering and Understanding)」が10%から20%と少ないので、覚えておけば解ける問題は少なめと言えるでしょう。
一方「応用(Application)」のレベルの出題が45%から55%、「分析(Analysis)」も30%から40%と割合としては大きいでしょう。
BARでは、最も高いスキルが必要な「Evaluation(評価)」のレベルの出題はありません。
(2)ISCは「記憶と理解」の割合が高い!
ISCのスキルレベルは、ISCのBlueprintではこのようになっています。
ISCの必要なスキルレベルと配点割合(和訳)
- 評価:出題無し
- 分析:10–20%
- 応用:20–30%
- 記憶と理解:55–65%
ISCのスキルレベルについて、他の科目と比較してみます。
ISCは、驚くくらい「記憶と理解(Remembering and Understanding)」の割合が高く、55%から65%を占めますので、覚えておけば解ける問題がかなり多いと言えるでしょう。
一方「応用(Application)」のレベルの出題が20%から30%、「分析(Analysis)」も10%から20%と割合としては小さいでしょう。
計算させたり、分析させるというのは、この科目の内容ではそぐわないため、このような割合になっていると思われます。
ISCでは、最も高いスキルが必要な「Evaluation(評価)」のレベルの出題はありません。
(3)TCPのスキルレベルは高い!
TCPのスキルレベルは、TCPのBlueprintではこのようになっています。
TCPの必要なスキルレベルと配点割合(和訳)
- 評価:出題無し
- 分析:30–40%
- 応用:50–60%
- 記憶と理解:5–15%
TCPのスキルレベルについて、他の科目と比較してみます。
TCPは、REGに比べるとスキルレベルが高く、FARやBARに近いです。
「記憶と理解(Remembering and Understanding)」が5%から15%と少ないので、覚えておけば解ける問題は少なめと言えるでしょう。
一方「応用(Application)」のレベルの出題が50%から60%、「分析(Analysis)」も30%から40%と割合としては大きいでしょう。
TCPでは、最も高いスキルが必要な「Evaluation(評価)」のレベルの出題はありません。
補足:合格率は適性を確認した後の判断材料にする
新試験の開始後、TCPは他の選択科目より高い合格率が続いています。
そのため、早期合格を重視する人にとって、TCPが有力な候補になるのは自然です。
合格率を判断材料の一つとして使うこと自体が間違いというわけではありません。
ただし、科目全体の合格率が高いことと、すべての受験生にとって最も合格しやすいことは同じではありません。
選択科目を決める前に、まず次の点を確認しましょう。
- これまでの実務経験
- 税務、IT、監査、会計の得意不得意
- REG、AUD、FARとの相性
- 学習内容への興味や取り組みやすさ
- 今後築きたいキャリア
税務が得意で、REGとの相性がよかった人には、TCPが向いています。
一方で、税務に苦手意識があり、IT、内部統制、監査との相性がよい人であれば、ISCの方が学習しやすく、結果として早期合格につながる可能性もあります。
各科目への適性に大きな差がなく、早期合格を最優先する場合には、合格率も判断材料の一つとしてTCPを検討してよいでしょう。
適性を確認しないまま、現在の合格率だけを根拠に、全員が一律にTCPが一番いいと結論付けてしまうのはおすすめできません。
合格率は無視するのではなく、キャリアや適性を確認した後の判断材料として活用しましょう。
そもそも合格率について誤解があると思うので、詳しくはUSCPA試験の本当の合格率を徹底解説!も参考にしてください。
選択科目は合格後の追加学習まで考えて選ぶ
USCPA試験では選択科目を1科目だけ受験しますが、合格した科目以外の知識が将来不要になるわけではありません。
受験時は、自分のキャリア、適性、学習しやすさを踏まえて科目を選び、合格後は仕事で必要となる分野を補えばよいと考えます。
(1)BARで合格した場合
IT、内部統制、監査との関係を深めたい人は、ISC分野を追加学習するとよいでしょう。
(2)ISCで合格した場合
経理、会計監査、FP&A、コンサルなどに進む人は、BARの会計・ファイナンス分野を追加学習するとよいでしょう。
財務会計だけでなく、管理会計や財務分析も、業務に応じて補う意味があります。
(3)TCPで合格した場合
今後のキャリアに応じて、BARの会計・ファイナンス分野、またはISCのIT・内部統制・監査分野を追加学習するとよいでしょう。
ただし、BARやISCの全範囲を一律に学び直す必要はありません。
自分のキャリアや業務に必要な分野を選んで補うことが大切です。
USCPA選択科目のよくある質問(Q&A)
USCPA選択科目に関して、よくある質問に回答しておきます。
Q1:合格したUSCPA選択科目はライセンスに記載される?
いいえ、記載されません。
- ライセンス証に「どの選択科目で合格したか」は出ない
- 実務上も、選択科目で仕事に制限がかかることはない
- 日本での転職活動でも、選択科目を聞かれることはまずない
話題になるのは、USCPA受験生同士の雑談くらいだと考えてOKです。
Q2:どの選択科目が一番簡単?
「全員に共通して一番簡単な科目はない」というのが正直な答えです。
- IT、内部統制、監査との相性がよい人はISC
- 税務が得意でREGとの相性がよい人はTCP
- 会計、財務分析、計算問題が得意な人はBAR
が学習しやすい可能性があります。
Blueprintsのスキルレベルを見ると、ISCは「記憶と理解」の割合が高い構成です。
一方、科目別合格率を見ると、TCPが他の選択科目より高い状態が続いています。
各科目への適性に大きな差がなく、早期合格を最優先する場合には、合格率も参考にTCPを検討するのは合理的です。
ただし、全体の合格率が最も高い科目が、すべての受験生にとって最も簡単とは限りません。
合格率だけで決めず、自分の経験・得意分野・学習しやすさも確認したほうがいいですよ。
実際に見てきた受験生の中には、合格率を理由にTCPを選んだものの合格できず、その後BARに切り替えて合格した人もいます。
全体の合格率だけでは、個人との相性までは判断できません。
Q3:必須科目のスコアとUSCPA選択科目はリンクさせるべき?
よくあるパターンは、
- FARが得意→ BAR
- AUDが得意→ ISC
- REGが得意→ TCP
ですが、「スコアが高かったから絶対その選択科目を選ばないといけない」というルールはありません。
AICPA/NASBAも、「スコアで縛る必要はない」と明言しています。
キャリアの方向性・興味・得意分野も含めて総合的に判断しましょう。
Q4:複数の選択科目を受験できる?
以下のルールを知っておきましょう。
- 合格としてカウントされるのは選択科目1つだけ
- 選択科目に合格した後は、他の選択科目を受験できません
- 不合格だった場合は、別の選択科目に切り替えて再出願することは可能
ただし、
- 同じタイミングで複数の選択科目を同時出願することはできない
- BARで出願中にTCPへ変更したい場合は、「BARを受けて不合格になる」または「受けずにNTSを失効させる」必要があります。
再出願ルールに注意してください。
Q5:選択科目はいつ受験できる?
現状、選択科目はこういうイメージです。
- 四半期ごとに基本1回だけ受験可能
- 受験可能期間は約1ヶ月の短いウィンドウ
- 受験生が3科目に分散されるため、受験期間を絞って受験者数を集め、スコアリングの精度を確保している
必須科目よりも「受けられるタイミング」が限られるので、


を早めに設計しておくことが大事です。
詳しくは、USCPA試験スコアリリースの記事を参考にしてください。
Q6:USCPA選択科目はどうやって勉強する?
基本的には、
- USCPA予備校のテキスト・講義・問題集をまず1周きちんと回す
- Blueprintsで出題範囲とスキルレベルを必ず確認する
- それぞれの科目で、頻出トピックの「型」を掴む
BAR・ISC・TCPの試験対策については、以下の記事を参考にしてください。
Q7:USCPA選択科目のBlueprintはどこで確認できる?
選択科目のBlueprints(ブループリント)については、こちらの記事を参考にしてください。
Blueprintsは「出題の設計図」なので、見ずに勉強するのは正直ありえません。
USCPA選択科目の勉強を始める前に必ず一度は目を通しておいてくださいね。
Blueprintsのタスクが確認したい場合は、USCPAどこチャンネルに全タスク聞き流しがあります(全科目分あります)。
まとめ:自分が納得できるUSCPA選択科目を選ぼう
最後に、USCPA選択科目の選び方をもう一度整理します。
まず、ザックリUSCPA選択科目の基本から。
USCPA選択科目の基本
- 選択科目は、BAR・ISC・TCPの3つのうち1つ
- 必須科目との関係は、ザックリこう。
FAR→BAR、AUD→ISC、REG→TCP
USCPAの選択科目は、4つの視点から選べます。
USCPA選択科目の選び方
1.学びたい内容で選ぶ
- 財務会計・データ分析 →BAR
- IT・システム・内部統制 →ISC
- 税務・タックスプランニング →TCP
2.今後のキャリアで選ぶ
- 会計監査人・経理・CFO/CEO候補 →BAR
- IT監査人・データ/テクノロジー寄りの会計人材 →ISC
- 税務専門化・タックスアドバイザリー →TCP
3.USCPA予備校の対応で選ぶ
- 予備校がどのUSCPA選択科目に強いかを必ず確認
- 特にISC・TCPのような新領域では、教材と情報量の差が合否に直結
4.適性・学習しやすさ・合格率を踏まえて選ぶ
- IT、内部統制、監査との相性がよければISCを検討する
- 税務が得意でREGとの相性がよければTCPを検討する
- 会計、財務分析、計算問題が得意ならBARを検討する
- 各科目への適性差が小さく、早期合格を最優先する場合には、合格率も参考にTCPを検討する
USCPAの選択科目は、次の順番で考えましょう。
- 今後のキャリアとの関連性を確認する
- これまでの経験、得意分野、学習しやすさを確認する
- FAR、AUD、REGとの相性を確認する
- 利用している予備校の対応科目と教材を確認する
- 各科目への適性差が小さく、早期合格を最優先する場合には、合格率も参考にTCPを検討する
- 合格後は、キャリアに応じて受験しなかった科目の必要な分野を補う
合格率を無視する必要はありません。
ただし、合格率だけを見て全員が同じ科目を選ぶのではなく、自分にとって学習しやすく、合格後のキャリアにもつながる科目を選ぶことが大切です。
TCPを選ぶこと自体に問題があるわけではありません。
税務やREGとの相性がよい人、または各科目への適性差が小さく、早期合格を最優先する人にとって、TCPは有力な選択肢です。
一方で、IT、内部統制、監査との相性がよければISC、会計・ファイナンス分野を深めたい場合はBARも候補になります。
受験時の選択だけで完結させず、合格後の追加学習まで含めて考えましょう。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにも USCPA予備校のサポートがほぼ必須となります。
どこ がおすすめする USCPA予備校はアビタス。
社会人でも短期合格できる教材で、日本でのUSCPA合格者の約9割はアビタス受講生(卒業生)です。
\無料・すぐ読める・オンライン参加可能/
USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も、USCPA受験の全体像をつかむのに役立ちます。




