具体的には、タイのバンコクで、米国企業のシニアアカウンタントとして働いていたんだけれど、自分でその仕事をみつけたので、いわゆる現地採用だよ。
現地採用以外で海外で働くルートも模索していたので、自分の経験をもとにお話ししていくね。
【海外駐在】USCPAのための海外で働くチャンスの見つけ方
海外で働く場合、大きく分けると以下の2つの方法があります。
海外で働く方法
- 勤務先から海外に派遣(駐在員)
- 自分で海外の仕事を探す海外就職・転職(現地採用)
今回は、勤務先から海外に派遣される駐在員について見ていきます。
自分で海外の仕事を探す海外就職(現地採用)については、こちらを参考にしてください☟

どこは、海外で働きたいとずっと考えていました。
そして、USCPA取得後、以下のような道のりを歩みました。
- Big4大手監査法人で海外派遣を希望する(→希望通りにならず)
- 事業会社の海外駐在前提の仕事を探す(→希望のポジションが見つからず)
- 現地採用で自分で仕事を探す(→希望のポジションに就く)
つまり、USCPAが現地採用以外で、どのように海外で働くチャンスをものにするかというと、監査法人、または、海外へ派遣されることが確約された事業会社のポジションに就くことという結論になります。
USCPAが海外で働くチャンスを得る方法
- 転職して、海外に派遣される。
- 転職先は、監査法人か事業会社。
- この記事では、今現在、海外展開している企業に勤めており、かつ、海外に派遣されることが決まっている場合は除きます。
- つまり、転職をすることで、海外で働くチャンスを得ることが前提となります。
USCPAの場合、資格を取った後は、監査法人で監査やアドバイザリーなどの仕事をするか、事業会社で経理などの仕事をするか、大きくは2つに分かれると思います。
ですので、海外に派遣される場合も、監査法人からか、事業会社からか、大きくは2つに分かれると考えて良いと思います。
海外に派遣されるパターン
- 監査法人から派遣される
- 事業会社から派遣される

1.監査法人から派遣される
監査法人は、Big4大手監査法人(新日本、あずさ、トーマツ、あらたの4法人)を想定します。
Big4大手監査法人については、他の記事が詳しいです。
Big4大手監査法人の情報は、以下の記事を参考にしてください☟

(1)Big4の海外派遣プログラム
どのBig4大手監査法人にも、世界各地にある提携先のグローバルファームに人員を派遣するプログラムがあります。
派遣先は、米国、欧州、アフリカ、アジアと世界中に行くチャンスがあります。
基本的には、マネージャー以上の職位になり、自分の希望と派遣先の受け入れがマッチすれば派遣されていました。
現地での仕事は、日本で監査をしていれば監査、アドバイザリーならアドバイザリーとなる場合と、コーディネーター的な仕事をする場合の2つがあります。
どこは、Big4大手監査法人で監査人として働いていました。
将来は海外で働きたかったため、入所1年目から積極的に「海外派遣説明会」や、海外事務所の人たちが帰国したタイミングで開かれる「海外事務所報告会」などに出席していました。
当時は、インドに進出する日系企業が増えてきた時期で、インドに派遣される人を増やしたかったようで、インドの「海外事務所報告会」で派遣希望者を集めていた印象でした。
せっかく派遣しても、インドが合わなくて、すぐ戻ってきてしまう人が多かったようです。
(2)派遣国の希望があると難易度が上がる
どの国でもいいならともかく、行きたい国が決まっている場合は、法人内で競争に勝ち残る必要があります。
米国や欧州は人気でしたので、派遣されるのは競争率が高かったです。
一方アジアはあまり人気ではなく、どこはアジア希望でしたので「海外派遣説明会」のアジアのブースに行くと、「うちの国に希望を出して」と引っ張りだこになっていました(笑)。
結局どこの場合は、当時提携ファームがまだなかった国が希望で、事務所開設までに時間がかかりそうだったので、監査法人から派遣されるのではなく、監査法人を辞めて自分で仕事を探す方向に舵を取ってしまいました。
(3)実際に監査法人から派遣されている例
USCPAの同期の2人は現在海外に派遣されており、行き先はロンドンとジャカルタです(ただし、ジャカルタに関しては、新型コロナの関係で一時帰国となっています)。
また、タイで働いていた時や、現在勤務中のグローバル企業では、現地に派遣されているBig4大手監査法人の日本人スタッフとやりとりをする機会があります。
日本の公認会計士で、コーディネーター(日系企業のサポート業務・営業業務)だけをしている方に会うので、それはキャリア的にもったいないと思うことが多々あります。
- USCPAならば、Big4大手監査法人から海外に派遣される道は十分ある。
- ただし、希望する国に行けるとは限らない。
- 派遣先でどのような仕事を任されるか、要確認。
2.事業会社から派遣される
USCPAとして事業会社から海外に派遣される場合、考えられるのは、海外展開している日系企業に入社し、海外子会社に出向することでしょう。
(1)米国や欧州に会計のスペシャリストとして派遣
米国や欧州に会計のスペシャリストとして派遣されるパターンです。
これは、USCPAとして能力が発揮できる一番良いパターンだと思います。
海外展開している日系企業に入社し、まず1年ほど日本のオフィスで経理業務を担当し、それから海外に派遣されるという条件での求人を見かけます。
財務や会計の実務経験に加え、マネジメントの経験、高い英語力が求められるため、ハードルは高いです。
どこの場合、当時、既に米国や欧州で駐在経験があることが前提での求人しかなかったため、応募ができませんでした。
これから駐在したいのに、既に駐在した人ことがある人しか採用しないとのことで、やむを得ずあきらめました。
(2)アジアにゼネラリストとして派遣
アジアにゼネラリストとして派遣されるパターンです。
これは、正直、USCPAはあまり評価されません。
タイ、ベトナム、ミャンマーなど、まだまだ人件費の安い国に進出する日系企業が多いため、現地の工場の経理責任者として派遣するための求人です。
どちらかというと、原価計算の知識と経験があることが大事であり、さらに、経理実務は現地スタッフがやるので、現地スタッフのマネジメントや、予算管理ができるかが重要視されます。
経理職というよりは、CFOのような立場となります。
日本の本社のことを理解しており、現地スタッフと日本の本社の橋渡しになれて、現地スタッフをうまくコントロールできるマネジメントスキルや、現地語のスキルがあることが大切です。
どこの場合、当時、原価計算の実務がないのと、若すぎるし女性なので、工場長として工場管理をするのは無理という理由で、応募できませんでした。
企業が求めているのは(求人票には書かれていませんでしたが)、「50代以上の工場での管理業務経験のある男性」とのことで、やむを得ず応募をあきらめました。
- USCPAとして会計のスペシャリストとして働きたいのならば、アジアより、米国や欧州に進出している企業への入社を考えた方が良い。
- アジアに進出している企業だと、ゼネラリストとして働くことになり、USCPAである必要がなく、原価計算や現地語ができることが重要視される。
事業会社から海外に派遣されたい場合、どのような企業を選ぶとよいのかについては、以下の記事を参考にしてください。

3.まとめ
USCPAが海外で働く場合、監査法人に転職して監査法人から派遣されるか、事業会社に転職して事業会社から派遣されるか、大きくは2つに分かれます。
USCPAが海外で働くチャンスを得る方法
- 転職して、海外に派遣される。
- 転職先は、監査法人か事業会社。
監査法人も、事業会社も、選択次第では、USCPAを活かしたポジションに就けない可能性があるので注意が必要です。
監査法人の場合は、現地スタッフと現地の日系企業のコーディネーター的な業務のみをすることになったり、事業会社でも経理職ポジションでの採用ではないと、現地スタッフのマネジメント業務をすることになります。
どちらも、なぜUSCPAを取ったのか、USCPAを取った意味があるのか悩むことになる可能性があります。
どのような業務を任されるかには注意が必要です。
どちらにしても、現地で良いパフォーマンスが残せれば、日本に帰国後に幹部候補生としてキャリアアップにつながります。
海外駐在は、給与や手当などの保証が手厚いなどのメリットと、希望する仕事ができなかったり、自分で駐在期間が決められないなどのデメリットがあります。
ですので、場合によっては、自分で海外の仕事を探す海外就職(現地採用)の道を考えても良いでしょう。
自分で海外の仕事を探す海外就職(現地採用)について知りたい場合、こちらを参考にしてください☟

以上、「【海外駐在】USCPAのための海外で働くチャンスの見つけ方 」でした。
それも難しかったら、自分で仕事を探す海外就職かな。
本当に海外で働きたかったら、日ごろからアンテナを高くして情報収集しておくことが必要。
自分が希望する国で希望する仕事に就けるかは、運しだいなところがあるけれど、可能性は自分の努力で高められるよ。

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