1年で合格できると聞いていたけど、自分はもっとかかってしまいそうで、困ったな。
USCPA試験に約1年で合格し、USCPA受験生と多くの交流をもってきたどこが、「1年で短期合格できる人の共通点」について話すね。
1年で短期合格できるヒントを得てもらえると嬉しいよ。
USCPA試験に1年で短期合格できる人の共通点5つ
USCPA試験は、会計知識ゼロ、経理経験ゼロ、英語力ゼロだと、たしかに1年での合格は難しいかもしれませんが、それでも1年半くらいで十分合格できる試験です。
簿記検定2級に合格していたり、TOEICが600点以上あったりすれば、USCPA予備校の宣伝通り、1年で合格できるでしょう。
ですが、合格できずに脱落してしまう人も少なくないようです。
USCPAの予備校のスタッフの方から以前聞いたのですが、受験までたどりつけるのは受講生の半分くらいだそうです。
1年間で合格できる人と、受験すらできないままあきらめてしまったり、いつまでも合格できない人の違いは何なのでしょうか。
今回は、「1年間でUSCPA試験に合格できる人の共通点」を5つ挙げていきます。
これらは、どこが周りの受験生仲間で、短期合格を果たした人たちを見ていてみつけた共通点です。
多少逆説的なものもありますが、少しでも参考になって、短期間での合格につながれば幸いです。
1.USCPA試験の特徴を理解し、USCPA試験向けの勉強ができること
日本の公認会計士試験に合格していたり、日商簿記検定の1級を取得しているのに、合格まで時間がかかる人がいます。
逆に、会計の知識がないのに、すんなりと合格できてしまう人もいます。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。
それは、日本の公認会計士試験合格者や、日商簿記検定1級取得者は、会計の知識があるからだと思います。
(1)日本の公認会計士試験は英検、USCPA試験はTOEIC
矛盾しているようですが、会計系の試験と言っても、日本の公認会計士試験や日商簿記検定と、USCPA試験には、大きな隔たりがあります。
USCPA試験は、英語で出題されることはもちろんのこと、実務的な知識が求められますし、ざっと問題を読んで内容を把握して答える能力が必要になります。
英語の試験で言えば、ちょうど実用英語検定(英検)とTOEICのような関係かと思います。
- 英検:アカデミックな内容の理解が試される。難しい文章を深く読む力が必要。
- TOEIC:ビジネスシーンで必要な英語運用力が試される。比較的簡単な文書をさっさと読みこなす力が必要。
(2)USCPA試験向けの勉強法を謙虚にやる
日本の公認会計士試験合格者や日商簿記検定1級取得者は、既にかなり会計知識があると自負しており、さらに自分なりの勉強法をもっています。
そのため、USCPA試験に対しては、少しピントがずれてしまった効率の悪い勉強をしてしまったり、その自信が手を抜く要因になっていたりします。
それだったら、会計の試験の勉強経験がない人の方がマシかもしれません。
会計の試験の勉強経験が無い人は、USCPA予備校から言われたとおりに、言われたことだけを素直にします。
自分なりの勉強法のクセがなく、USCPAの合格に必要な会計知識だけを一から学んでいくので、最短でUSCPA合格を果たせます。
USCPA予備校は、会計初学者向けのプレ講座を設けており、USCPA試験の勉強を始める前に最低限必要な基礎知識が身につけられます。
ですので、USCPAの試験という面では、会計知識がない人が不利というわけでは決してありません。
- 役に立つかもと、USCPA試験以外の会計試験の勉強も始めてしまう。
- 他の会計試験を受けたときの自分の勉強法に固執して、USCPA予備校の勉強法のアドバイスを聞かない。
- USCPA試験は簡単だと聞いて、自分は既に会計の知識が多少はあるからと、USCPA予備校のカリキュラムをめんどくさがってきちんとやらない。
USCPAの試験の勉強を始めたら、USCPA試験に速攻で効かないものには、手を出さないこと。
手を広げている余裕などないだろうから、USCPA試験特有のノウハウを身につけることに焦点を当てるべきだね。
2.時間が無いと言わないこと
USCPA受験者の多くは社会人で、仕事で忙しい日々の中勉強することになります。
1年間で合格する人は、いちいち「時間が無い」と言いません。
時間があり余っている人など、そもそも世の中にほとんどいないでしょう。
社会人の勉強と仕事との両立方法については、こちらの記事を参考にしてください☟

(1)なんとか勉強時間を作ろうとする
USCPA試験に合格したかったら、時間をなんとか強引に作って、勉強するしかないのです。
1年間で合格する人は、どのように時間を作れば良いか知っています。
「時間が無い」と言っている人ほど、無駄なことをしている時間が多く、勉強時間を作ろうとする気持ちがありません。
1年間だけと覚悟を決めて、勉強以外のことはあきらめて勉強時間を作った人が、合格しています。
「今日は疲れたから勉強しなくていいか」「今日は飲み会があるから勉強できなかった」「残業で帰るのが遅くて勉強はやめた」「家の用事があるから勉強できない」など、色々と言い訳を挙げても意味がありません。
通勤時間、ランチの時間、寝る前など、こまごまとした時間も利用して、勉強時間をどんどん積み上げていきましょう。
勉強時間の作り方については、以下の記事を参考にしてください☟

(2)時間管理をする
目標を決め、勉強内容を具体的にスケジュールに落とし込んでいける「時間管理能力」が必要です。
毎日進捗を把握し、必要に応じて軌道修正をし、確実に目標に向かっていける人が、1年間で合格していきます。
- 最低でも、平日2時間、週末は土日各5時間、勉強する時間を確保すること。「忙しい」と言っても仕方がないので、どうやって時間を確保するか考える。
- 出勤前にカフェで勉強したり、お風呂の中で暗記したり、ランチの時間を半分勉強に充てたりする。移動時間や待ち時間などの細切れ時間も無駄にしない。
- 時間がかけられないなら、忘れないよう、勉強したことの復習を大事にする。確実に覚えたことが定着するよう、復習のタイミングに気を付ける。
- だらだら勉強せず、ストップウォッチなどで時間を計って(時間を意識して)勉強する。スピード感を養っておくことは、本番でも大切。
まずは、夜にだらだらするのをやめて、勉強することにするよ。
自分に合った方法で、勉強時間を確保してね。
3.試験の戦略を立てていること
1年間できっちりと合格している人は、事前に大まかな戦略を決めています。
(1)学習プランを立てる
USCPA試験は4科目ありますので、どのような順番で、どのようなタイミングで受験するかが大事になります。
きちんと事前に計画せず、ちょっとずつ勉強しては違う科目の勉強をしてと、行ったり来たりするのは非効率なのでやめましょう。
学習プランの立て方については、以下の記事を参考にしてください☟

(2)優先順位をつける
出題範囲が広いので、全てを網羅する勉強は不可能だと悟り、限られた時間での勉強の割り切りをしています。
そして、各科目の中でも、時間をかけても理解に時間がかかり、なかなか点数に結びつかない分野、そもそもあまり出題されない可能性の高い分野などがあります。
全てに同じ時間をかけていると、大事なところに十分な時間をかけられなかったり、サラッと済ませれば良いところに時間をかけすぎたりしてしまいます。
具体的には、USCPA予備校の先生に質問したり、スタッフの方にカウンセリングしてもらったり、授業の中で先生が言及していることに従えば良いでしょう。
(3)記録をしつつ、振り返る
漠然と問題を解くのはやめましょう。
どの問題が解けたかどうか記録に残しましょう。
自信を持って正解を導き出せたのか、たまたま合っていたのか、なぜ間違えたのか、もう一度解く必要があるのか。
見た目に分かりやすい表を作成したり、ノートに記録するなどしましょう。
自分の実力がどのくらいなのか客観的に把握し、自己分析もしましょう。
自分に必要なことがわかったら、そこを重点的に勉強しましょう。
日々振り返りながら勉強を続けていくといいでしょう。
- 受験するタイミングや、どの科目から受験するか、きちんと決めておらず、行き当たりばったり。
- きれいなノートを作ることに時間をかけすぎている。問題を解いて、自分の弱点を知り、弱点を克服することに時間をかけていない。
- 勉強に強弱をつけていない。とりあえず、全部授業を聴いて、全部問題を解くだけになっている。どの分野に力を入れないといけないのか把握していない。
USCPA試験って、仕事の実務能力を見る試験なんじゃない?
4.情報収集が上手なこと
1年間で合格している人は、USCPA試験に合格するための情報をきちんと集めています。
正しい勉強法や適切な予備校(次項で書いています)に行きついています。
必要な情報をタイムリーに拾える情報収集力と選択力があります。
USCPA試験のコツやテクニックも学んでいます。
会計の学者になるのならまた話は別ですが、USCPA試験で75点以上のスコアを取ることだけを目的としているのなら、多少は邪道なことをしても良いと思います。
(1)USCPA予備校から情報を得る
USCPA予備校では、問題の解き方やアプローチの仕方を詳しく教えてもらえます。
また、自分と同じ立場の受験生や合格生からも、知っておくといいと思われる情報が共有されています。
たとえば、試験の解き方のコツ(例えば、FARは企業会計と政府・非営利組織会計は、テストレット内で別々に解くなど)や、重要論点の覚え方(語呂合わせから、理解しやすい表、覚えるための歌)など、まるでTOEICの攻略本に出ているようなことが、USCPA試験に楽をして合格するために共有されていました。
(2)ネットから情報を得る
インターネットでも、必要な情報は必ずどこかにあります。
ただその情報は玉石混交なので、徹底して調査吟味をする必要はあります。
必ずしも適切な情報とは限りません。
また、合格者の体験談から勉強法を参考にしようとした場合など、極端に自分と立場が違う人ではなく、標準的な能力で、合格することを第一目標としている人の体験談を選ぶようにしましょう。
自分と同じスタンス、目的の人からの情報や意見を参考にして、効率的な勉強法を導き出すことが大事です。
勉強法の収集については、こちらの記事も参考にしてください☟


- 情報収集には時間をかけている。余計な時間をかけているようだが、結果的に近道になる。
- 自分と同じスタンス、目的の人から情報を得ている。
- 合格者の体験談を参考にする場合は、自分と似たような立場の人のものを複数読み、共通点を読み取る。素直な気持ちで読んで、自分が全くやっていなかったこと、やっているつもりでやっていないことなどを選び取る。
試験自体もそうなんだけど、試験の勉強でも。
情報収集はある程度時間をつかってやった方がいいと思うよ。勉強を始める前も、勉強をしている間も。
5.自分に合ったUSCPAの予備校を選んでいること
最後に書いていますが、実はこれが一番大事かと思います。
1年間で合格した人は、自分に合ったUSCPAの予備校を選び、その予備校の先生やスタッフのアドバイスに従い、その予備校の授業、テキスト、問題集を信じて勉強をしています。
(1)独学は避ける
まず前提ですが、独学は避けた方がいいです。
おそらく、受験までたどり着けずに、受験をあきらめてしまうでしょう。
学歴評価など、受験までにやらなくてはならないことが多くあり、思ったよりスムーズに進まないため嫌になってしまう「罠」が、ところどころ仕掛けられています(笑)。
USCPAの予備校に通っていれば、情報をもらったり、うまくいかないときにサポートしてもらえますので、罠を回避したり、罠から這い出す方法が手に入ります。
独学については、以下の記事を参考にしてください☟

(2)USCPA予備校は比較検討する
USCPA予備校については、国内には大手予備校が4校(アビタス、プロアクティブ、TAC、大原)あり、それぞれに特徴があります。
事前に無料セミナーで授業やテキストを確認し、4校の比較をするといいでしょう。この予備校なら信じてついていけると思ったところを選びましょう。
USCPAの予備校の選び方については、以下の記事を参考にしてください☟



短期で合格する際の絶対条件だよね。
そして、アビタスのテキストと授業を信じて、それ以外はよそ見せず合格まで突き進んだよ。
たとえば、TACで日商簿記検定講座を取っていたから、USCPA講座もTACにする、というような決め方はやめた方がいいと思うよ(たとえ、割引特典の適用が魅力的だとしても)。
きちんと、各予備校のUSCPA講座のセミナーに出席して決めると、納得のいく、後悔のない選択ができると思うよ。
以上、「USCPA試験に1年で短期合格できる人の共通点5つ」でした。
1年でUSCPA試験に合格するため、もう一度戦略を立て直して、情報収集もするよ。
仕事をするのと同じ気持ちで、USCPA試験にも取り組んでいる人が合格しているんだよね。
USCPA試験をあきらめた人などから、「USCPAはそんな簡単には受からない」「USCPAは受かっても意味がない」「USCPAの予備校の教材だけでは受からない」とか聞くかもしれないね。
でも、合格している人は、そんな言葉ではブレず、自分が選んだUSCPAの予備校で、予備校のアドバイスに従って勉強をして、きっちりと1年で合格しているからね。
USCPAになりたいと思った初心を忘れず、勉強を続けてね。

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