知りたい君
知りたい君
2026年にUSCPA試験に挑戦するよ。

2024年の新試験制度から必須3科目と選択1科目になったけど、科目の難易度や合格の有効期限は今どうなっているのかな?

どこ
どこ
どこは、ワシントン州の米国公認会計士(USCPA)だよ。

新試験制度になって、戦略的な学習計画がこれまで以上に重要になっているよ。

この記事では、試験の基本的な仕組みから科目構成、費用、そして合格までの具体的なプロセスまで、短期合格を目指すすべての日本人受験生が知っておくべき情報をまとめたよ。

ぜひ、あなたの受験戦略に活用してね。

 

USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。

おすすめのUSCPA予備校アビタスです!

日本のUSCPA合格者の約90%がアビタスで学習したんですよ(もちろん、どこもです)。

 

\無料・すぐに読める・オンライン参加可能/

アビタスに資料請求・セミナー申し込み↓

USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス

 

どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。

USCPA資格の活かしかたUSCPA短期合格のコツを記載しています。

 

 

音声で聞きたい場合は、USCPAどこチャンネルの動画を参考にしてください。

【はじめてのUSCPA】試験制度をこれ1本で解説

 

1. USCPA試験の基本的な仕組み

USCPA試験は、米国の公認会計士資格を得るための全国統一試験です。

その運営は、以下の3つの基本要素で成り立っています。

 

(1)試験形式

USCPA試験の試験形式は、全米で統一されたコンピュータ形式の試験(CBT: Computer-Based Testing)です。

どの州に出願しても、試験問題は同じで、データベースからランダムに出題されます。

 

(2)採点基準

USCPA試験の採点基準は、どの州に出願しても、試験問題の内容や採点基準は完全に同一です。

これにより、全米で一貫したレベルの会計士が輩出される仕組みになっています。

 

(3)関連機関

USCPA試験の運営は、以下の3つの専門機関が役割を分担しています。

USCPA試験の関連機関

  1. AICPA(米国公認会計士協会):USCPA試験の作成と採点
  2. NASBA(全米州政府会計委員会):USCPA試験受験の手続き全般
  3. Prometric(プロメトリック):USCPA試験受験会場の運営

 

AICPA(米国公認会計士協会)

AICPA(米国公認会計士協会)は、USCPA試験を作成しており、学習に役立つ情報を発信しています。

たとえば、AICPAサンプルテストAICPAリリース問題Blueprintsは、必ず受験前に取り組みたいマテリアルです。

 

NASBA(全米州政府会計委員会)

NASBA(全米州政府会計委員会)は、USCPA試験の受験に関して情報を発信しています。

受験資格の審査、受験票(NTS)の発行、試験結果の通知など、受験手続き全般を管理します。

 

Prometric(プロメトリック)

Prometric(プロメトリック)は、試験会場の運営を担当する民間企業です。

日本国内を含め、世界各地にテストセンターを展開しています。

USCPA試験の会場に関して、分からないことがあったらプロメトリックに問い合わせるといいでしょう。

たとえば、受験当日に持っていく物、持ち込める物など疑問点があったら、丁寧に教えてくれます。

 

 

USCPA試験の関連機関については、こちらを参考にしてください。

USCPA(米国公認会計士)試験の受験で知っておきたい関連機関
USCPA(米国公認会計士)試験の関連機関【受験生は知っておきたい】米国公認会計士(USCPA)受験生が覚えておいた方がいい試験関連機関は主に4つ!Boards of Accountancy(BoA)、AICPA、NASBA、Prometricの4つ。「USCPAどこのブログ」のどこが解説!...

 

 

2.USCPA試験科目と構成

2026年からのUSCPA試験は、「Core + Discipline」モデルと呼ばれる新しい制度に基づいています。

これは、すべてのCPAが持つべき中核知識と、専門分野の知識を両立させることを目的としています。

 

(1)試験制度の概要

USCPA試験に合格するためには、必須3科目(Core)と、選択1科目(Discipline)の合計4科目に合格する必要があります。

各科目の試験時間は4時間です。

どの科目をどの順番で受験するかは、受験生が自由に決めることができます。

 

(2)科目一覧

必須3科目(Core)と選択1科目(Discipline)は次の通りです。

 

 

USCPA試験科目

 

必須科目(Core):3科目マスト

  1. FAR (Financial Accounting and Reporting):財務会計
  2. AUD (Auditing and Attestation):監査と証明業務
  3. REG (Taxation and Regulation):税法と商法

 

選択科目(Discipline):3科目の中から1科目選択

  1. BAR(Business Analysis and Reporting):ビジネス分析と報告
  2. ISC(Information Systems and Controls):情報システムと統制
  3. TCP(Tax Compliance and Planning):税法順守と税務計画

 

 

(3)出題方針

USCPA試験の出題方針は、伝統的に「広く浅く」と言われています。

これは新試験制度でも変わりません。

問われるのは、新人CPAとして実務を行う上で必須となる基礎知識であり、決して難解な奇問が出題されるわけではありません。

そのため、試験範囲は広いですが、1つ1つの論点の難易度は決して高くないのが特徴と言えます。

 

選択科目の選びかたについては、以下の記事を参考にしてください。

新USCPA試験選択科目の選びかた
【2026年】USCPA試験の選択科目(BAR・TCP・ISC)選びかた4選【2026年】USCPA試験の選択科目(BAR・ISC・TCP)の違いと選びかた4パターンをUSCPAどこが徹底解説。学びたい内容・キャリア・予備校・試験難易度の4つの軸から、自分に合ったUSCPA選択科目の決め方がわかります。...

 

試験科目ごとの時間配分については、以下の記事を参考にしてください。

USCPA試験 受験当日の各科目(FAR・BEC・AUD・REG)の時間配分
USCPA受験当日の科目別の時間配分と4つのポイントを解説!USCPA新試験の時間配分が知りたい方は必見!各試験科目ごとの受験当日の時間配分を解説しています。時間が足りず問題が解けない、その結果不合格にならないよう、タイムマネジメントのポイント4つも紹介。...

 

USCPA試験科目の特徴と試験対策については、以下の記事を参考にしてください。

必須科目

FAR試験の特徴と受験対策

【FAR】USCPA試験のFARはどんな科目?2024年新試験の対策と傾向を解説
【2025年・2026年】FAR(財務会計)のUSCPA試験対策を徹底解説!【FAR】USCPA試験のFAR(財務会計)はどんな科目?新試験での受験対策をUSCPAどこが解説!必要な勉強時間、受験戦略、重要ポイント、受験生による手応えと結果も紹介!...

AUD試験の特徴と受験対策

【AUD】USCPA試験のAUDはどんな科目?2024年新試験の対策と傾向を解説
【2025年・2026年】AUD(監査と証明業務)のUSCPA試験対策を徹底解説!【AUD】USCPA試験のAUD(監査と証明業務)はどんな科目?新試験での受験対策をUSCPAどこが解説!必要な勉強時間、受験戦略、重要ポイント、受験生による手応えと結果も紹介!...

REG試験の特徴と受験対策

【REG】USCPA試験のREGはどんな科目?2024年新試験の対策と傾向を解説
【2025年・2026年】REG(税法と商法)のUSCPA試験対策を徹底解説!USCPA試験のREG(税法と商法)はどんな科目?新試験での受験対策をUSCPAどこが解説!必要な勉強時間、受験戦略、重要ポイント、受験生による手応えと結果も紹介!...

選択科目

BAR試験の特徴と受験対策

USCPA試験のBAR
【2026年】BAR(ビジネス分析と報告)のUSCPA試験対策を徹底解説!【2026年】USCPA試験のBAR(ビジネス分析と報告)はどんな科目?新試験での受験対策をUSCPAどこが解説!必要な勉強時間、受験戦略、重要ポイント、受験生による手応えと結果も紹介!...

FAR試験の特徴と受験対策

USCPA試験のISCはどんな科目?2024年新試験の対策と傾向を解説
【2026年】ISC(情報システムと統制)のUSCPA試験対策を徹底解説!USCPA試験のISC(情報システムと統制)はどんな科目?新試験でのISC受験対策を徹底解説!ISCは選択科目の中で、必要なスキルレベルは低い。ただしISCの出題情報は少ないため、情報集めが大切!...

TCP試験の特徴と受験対策

TCPの試験対策と傾向を解説
【2026年】TCP(税法遵守と税務会計)のUSCPA試験対策を徹底解説!USCPA試験のTCP(税務遵守と税務計画)はどんな科目?新試験でのTCP受験対策をUSCPAどこが解説!必要な勉強時間、受験戦略、重要ポイント、受験生による手応えと結果も紹介!...

 

出題内容・出題割合・必要とされるスキルレベルは「Blueprints(ブループリント)」に書かれていますので、一読しておくことをおすすめします。

2025年USCPA試験Blueprints(ブループリント)改訂の変更点を解説!
USCPAのBlueprints(ブループリント)とは?何が分かる?利用法と注意点USCPAのBlueprints(ブループリント)について知りたい方は必見!BlueprintsはAICPAが提供するUSCPA試験の設計図。実は、しっかり利用していない人が多いですが、利用するとUSCPA短期合格の可能性が上がる!Blueprintsの利用法と注意点を解説!...

 

 

3.USCPA試験の出題形式・構成・配点

USCPA試験の出題形式と配点を解説します。

 

(1)出題形式

USCPA試験の出題形式は、大きくは2種類です。

USCPA試験の出題形式

  1. Multiple-Choice Questions (MCQ):MC問題と呼ばれる。四択問題。4つの選択肢から最も適切な答えを1つ選ぶ、客観式の問題。
  2. Task-Based Simulations (TBS):TBS問題と呼ばれる。事例形式問題。実務で遭遇するような具体的なケース(事例)が提示され、関連資料を基に分析や計算、リサーチを行う応用力が問われる問題。

 

なお、旧試験制度で出題されていた記述式問題(Written Communication)は、現在の試験では廃止されています。

 

MC問題とは、4つの選択肢の中から、1つ正解を選ぶ形式です。

TBS問題とは、ケース・スタディーの形式で、USCPAが実際に実務で遭遇するであろう業務がケース化され、分析力・判断力・応用力・リサーチ力などが問われます。

 

(2)テストレット構成

各科目の試験は、5つのテストレット(問題群)で構成されています。

各科目のテストレット(問題群)の構成

  1. テストレット1 と 2:Multiple-Choice Questions(MC問題)
  2. テストレット3、4、5:Task-Based Simulations(TBS問題)

 

受験中はテストレット1から順番に解答を進めます。

各テストレット内では問題間を自由に行き来できますが、一度次のテストレットに進むと、前のテストレットに戻ることは絶対にできないため要注意!

 

テストレット内は、色々なトピックの問題が順不同で並んでいます。

よって、同じトピックの問題別に問題演習をしていると、本番でとっさに何のトピックの問題か判断するのが難しくなるので、気をつけてくださいね。

 

(3)科目別出題数・配点比率

各科目のMC問題とTBS問題の出題数・配点比率は以下の通りです。

科目
MC問題数
TBS問題数
MC配点比率
TBS配点比率
FAR
50問
7問
50%
50%
AUD
78問
7問
50%
50%
REG
72問
8問
50%
50%
BAR
50問
7問
50%
50%
ISC
82問
6問
60%
40%
TCP
68問
7問
50%
50%

 

特にISCはMC問題の配点比率が60%と高く、基礎知識の正確な理解と記憶がより重視される科目であることが示唆されます。

ISCを選択した場合は、学習計画を立てる上でこの特徴を考慮してくださいね。

 

 

4.USCPA試験の合格基準と科目合格制度

USCPA試験の合格基準と科目合格制度について解説していきます。

 

(1)合格基準

USCPA試験は、各科目99点満点中、75点以上で合格となる「絶対評価」の試験です。

合格者数に上限はなく、基準に達した受験生は全員が合格できます。

つまり、「落とすための試験ではない」と言えますね。

 

この75点というスコアは、単純な正答率(例:100問中75問正解)ではありません。

問題ごとの難易度に応じて統計的な処理が施されたスケールドスコアが採用されており、より難しい問題に正解した方が高い評価を得られる仕組みになっています。

 

USCPA試験の採点方法については、以下の記事を参考にしてください。

USCPA(米国公認会計士)試験の採点方法
USCPA試験の採点方法は?スコアはどう決まる?正解数で決まるのではないので注意!USCPA受験生は必見!合格したいならUSCPA試験の採点方法を知っておくべき!スコアはどう決まる?合格点75の意味は?スコアは正解数で決まるのではない!...

 

(2)科目合格制度

USCPA試験は、1科目ずつ自分のペースで受験できる「科目合格制」を採用しています。

1科目ずつ受験し、4科目全て合格になった時点で「USCPA試験全科目合格」となるわけです。

ですが、科目合格には有効期限が定められています。

 

最初の科目に合格した時点から、残りの3科目に合格するまでの期間には制限があります。

この期間は出願する州によって異なります。

 

日本のUSCPA受験生がよく出願する州については、科目合格の有効期限は以下のようになっています。

  • アラスカ(AK)/グアム(GU)/ニューヨーク(NY)/モンタナ(MT)州:スコアリリース日(結果発表日)から 30ヶ月
  • ワシントン(WA)州:スコアリリース日(結果発表日)から 36ヶ月 

 

もし、有効期限内に4科目全てに合格できなかった場合。

最初に合格した科目の合格実績が完全に失効(Expire)し、ゼロから再受験しなければならなくなります。

 

 

5.USCPA試験のその他の特徴

USCPA試験には、日本の試験にはないユニークな特徴がいくつかあります。

 

(1)ダミー問題(Pretest Questions)

本試験には、全ての科目に「ダミー問題」が含まれています。

「ダミー問題」は採点されないので、正解でも不正解でも、合否には関係ありません。

 

これは、AICPAが将来の試験問題として採用するための難易度データを収集する目的で出題されるもの。

USCPA試験の問題は、膨大な問題のデータベースからランダムに抽出される仕組み。

問題のレベルを一定の範囲に保つため、受験者の正答率を調査するための実験的な採点しない問題を出題しています。

 

受験生はどの問題がダミー問題か見分けることはできません。

ですので、受験中は気にしなくて良いと思います。

ただし、もしあまりにも難しい問題が出題された場合「ダミー問題」の可能性があるとして、時間をかけず次に進むのは大事な受験戦略のひとつです。

 

正答率が極端に低い難問や奇問は、実力を判定するのに適さないとして、試験のデータベースから省かれています。

よって、あまりにも難しい問題の場合「採点される問題(Operational Questions)」ではない可能性が高いからです。

 

新試験制度では、ダミー問題の正確な出題数は公表されていません。

ですが、旧試験制度と同じくらいと仮定すれば、MC問題は約20%、つまり5問に1問くらいは「ダミー問題」となります。

 

注意:2024年1月からの新USCPA試験でのダミー問題の出題数は、AICPAより教えられないと回答があったため不明です。

 

USCPA試験の「ダミー問題」については、以下の記事を参考にしてください。

USCPA(米国公認会計士)試験の2大特徴 難易度変化とダミー問題
USCPA試験のダミー問題とは?手応えと結果が乖離する原因!?USCPA受験生は必見!USCPA試験の「ダミー問題」を知っていますか?ダミー問題のせいで「USCPA試験は手応えと結果が一致しない」と言われがち。ダミー問題の特徴とUSCPA試験中に気を付けるべきことをUSCPAどこが解説!...

 

また、動画でも(啓蒙動画なので短いですが)解説しています。

USCPA試験の“ダミー問題”知ってる?焦った人から落ちていく

 

 

(2)休憩時間

USCPA試験は、5つのテストレットで構成されていますが、テストレット3と4の間に、試験時間とは別に15分間の公式な休憩が与えられます。

テストレット3とテストレット4の間の15分間の休憩は試験タイマーが停止するため、リフレッシュのために有効活用できます。

 

もちろん、それ以外のタイミング(例:テストレット1と2の間)で休憩を取ることも可能です。

ですが、その場合は試験時間が消費されてしまい、試験時間が短くなってしまいます(タイマーが進みます)ので、注意してくださいね。

 

試験の画面上で「休憩する」を選択すると、席から離れて休憩することになります(席で休憩する際は「休憩する」を選択しないようにします)。

休憩時間には、お手洗いに行ったり、ロッカーを開け、飲み物、お菓子などを取り出し、飲食が可能となります。

注意:現在、水だけは試験中に席で飲めるようになっています。

 

 

テストレット中に休憩を取る行為について

 

テストレットとテストレットの間に休憩を取るのは問題ありません。

ですが、テストレット中に(テストレットを終わらせずに)トイレに行こうとする方がいます(結構多いです)。

テストレット中に休憩することを大ごとと思わず気軽に取る人がいますが、実際は禁止行為です。

 

今のところ、テストレット中に休憩をしたことで失格となった例は日本のプロメトリックでは聞きません。

ですが、休憩を取った事実は、プロメトリックからAICPAに報告がいっているそうです。

 

失格の例はないとはいえ、本来のルールとしては失格となってもおかしくないので、テストレット中に気軽にトイレに行くのはやめたほうがいいです。

テストレットとテストレットの間に行くようにしてくださいね。

 

 

(3)難易度変化(新試験から廃止)

かつては、MC問題の正答率に応じて次のテストレットの問題難易度が変動する仕組み(アダプティブテスト)が採用されていました。

ですが、この仕組みは2024年1月の新試験制度から廃止されました。

現在は、受験生全員が同じ難易度構成の問題を解くことになっています。

 

 

6.USCPA受験日と試験会場

USCPA試験の受験日と試験会場について解説していきます。

 

(1)受験日

USCPA試験は、プロメトリックテストセンターの休業日を除き、年間を通じて土日祝日を含めほぼ毎日受験することが可能です。

 

ただし、科目によって試験結果の発表(スコアリリース)のタイミングが異なります。

  • 必須科目(Core): 通年で随時結果が発表される傾向にあります(ローリングベース)
  • 選択科目(Discipline): 四半期ごと(3ヶ月に1回)にまとめて結果が発表される傾向にあります。

 

スコアリリーススケジュールは、USCPA試験の受験戦略で非常に大事ですので、以下の記事を参照してよく研究してください。

USCPAスコアリリースはいつ?結果発表日と日本時間予想

USCPA スコアリリース 発表 日本時間
【2025年・2026年】USCPAスコアリリースはいつ?結果発表日と日本時間予想【2025年・2026年】USCPA試験のスコアリリース(結果発表)の日と日本時間が知りたい方は必見!最新のスコアリリースの時間予想、スコアリリースまでにやること、全科目合格後にやることも併せて解説!...

 

(2)試験会場

USCPA試験の試験会場は、プロメトリック(Prometric)というコンピュータ試験を運営する会社のテストセンターです。

日本の受験生は、米国本土やその他の海外のテストセンターで受験できますが、日本で受験する場合は、東京の御茶ノ水か、大阪の中津のプロメトリックテストセンターとなります。

 

 

日本だと東京と大阪の2ヶ所のプロメトリックテストセンターのみ。

ですが、米国には約300か所の受験会場があり、さらに欧州、南米、中東などでも受験が可能です。

 

米国で受験する場合は、出願州と受験州を一致させる必要はありません(たとえば、出願はワシントン州、受験はグアムなども可能)。

ちなみに、日本で受験できなかった頃は、グアムで受験する日本人が多かったのですが、グアム会場も日本会場と同じく追加手数料の支払いが必要です。

 

USCPA受験当日の持ち物USCPA受験当日の流れUSCPA試験パソコン画面の流れについては、以下の記事を参考にしてください。

USCPA 持ち物リスト
【2025年】USCPA受験当日プロメトリック持ち物リスト!何を準備?何が貸出?【2025年最新】USCPA受験当日の持ち物リスト!試験会場(プロメトリック)に必ず持っていく必要がある物、持っていくと便利な物、貸し出される物を紹介。定期的にプロメトリックに確認し最新情報に更新中!...
USCPA試験 受験当日の流れと知っておきたいこと
USCPA受験当日の流れを5つに分けて解説!知っておきたいこともUSCPA(米国公認会計士)試験を受験する人は必見!USCPA試験受験当日の流れを5つに分けて解説。落ち着いてUSCPA試験が受けられるよう、受験当日に知っておきたいことも紹介。...
USCPA試験 受験中のパソコン画面上での試験の進め方と知っておきたいこと
USCPA受験中のパソコン画面上での試験の進め方【知らないと焦ります!】USCPA(米国公認会計士)試験の受験中のパソコン画面上での試験の進め方と、知っておいた方がいいことをご紹介。知っていないと焦って致命的なミスをしてしまうかも?試験開始前、試験中、試験終了時の3つに分けて解説。...

 

 

7.USCPA試験にかかる費用

USCPA試験の受験には、大きく分けて3種類の費用が必要です。

日本で受験する場合は、さらにもう1種類の費用が必要となり、合計で4種類の費用となることにご注意ください。

 

(1)Education Evaluation Application Fee(受験資格審査料)

最初の出願時に一度だけ支払う手数料です。

出願する州によって金額が異なります。

出願州
受験資格審査料
アラスカ州
$121.00
グアム
$136.00
モンタナ州
$146.00
ニューヨーク州
$96.00
ワシントン州
$96.00

 

(2)Exam Section Fee(科目別試験料)

1科目ごとに出願する際に支払う受験料です。

どの州でも同じ額です。

出願州
受験資格審査料
アラスカ州
$265.57
グアム
$265.57
モンタナ州
$265.57
ニューヨーク州
$265.57
ワシントン州
$265.57

 

(3)Exam Application/Registration Fee(試験登録手数料)

1科目ごとに出願する際に支払う登録手数料です。

こちらも州によって若干異なります。

出願州
受験資格審査料
アラスカ州
$109.00
グアム
$116.00
モンタナ州
$143.00
ニューヨーク州
$96.00
ワシントン州
$103.00

 

日本受験の場合:日本会場手数料 (International Administration Fee)

さらに、日本で受験する場合、追加で手数料が必要です。

受験票(NTS)を受領し試験会場を選択する前に、日本会場手数料(国際試験追加料金)を支払う必要があります。

どの州でも同じ金額です。

 

出願州
受験資格審査料
アラスカ州
$390.00
グアム
$390.00
モンタナ州
$390.00
ニューヨーク州
$390.00
ワシントン州
$390.00

 

 

1科目750ドルから800ドルくらい、4科目で3,000ドルから3,200ドルくらい。

全科目1回で合格しても3,000ドルから3,200ドルかかるというわけですね(円換算すると、11万円から12万円くらいだと考えてください)。

  • 受験資格審査料が2024年9月に3ドル高くなりました。
  • また、2025年6月に受験料の内訳が明確化され(それまでは、試験料と出願手数料が1つになっていました)、アラスカが22ドル、グアムが40ドル、モンタナが50ドル高くなりました。

 

 

USCPA試験合格までにかかる費用は、こちらを参考にしてください。

USCPA 総費用
米国公認会計士(USCPA)の総費用は100万円!?費用を安くする方法!【2025年最新】米国公認会計士(USCPA)の総費用が知りたい人は必見!実は100万円もかかる!USCPA総費用の内訳も詳しく紹介。USCPA合格までのコストを安く費用対効果を高くする方法は自分に合ったUSCPA予備校を選ぶこと!...

 

 

8.USCPA試験の受験予約と結果確認

USCPA試験の受験予約と結果確認について解説します。

 

(1)受験予約

受験予約については、以下の3つのステップとなります。

  1. NTS(受験票)の発行: NASBAでの出願手続きが完了すると、NTS(Notice to Schedule)と呼ばれる受験票が発行される。
  2. 会場手数料の支払い: 日本で受験する場合は、NASBAのサイト上で会場手数料を支払う。
  3. 会場予約: プロメトリックのウェブサイトにアクセスし、NTSに記載されたSection IDを使って希望の日時と会場を予約。

 

➀NTS(受験票)の発行

NTS(受験票)の有効期限は発行日から6ヶ月間です。

よって、テストセンターに空席さえあれば、NTS(受験票)が発行されてから6ヶ月以内の好きな日に受験できます。

6ヶ月以内に受験を完了する必要があるため、計画的に予約を進めましょう。

 

➁会場手数料の支払い

NASBAモバイルアプリが最近できて、会場手数料の支払いができるようになっています。

USCPA受験生必須!NASBAモバイルアプリとは?

 

③試験会場の予約

試験会場の予約は、プロメトリックのサイトで手続きできます。

受験したいプロメトリックテストセンター(日本での受験の場合は、東京御茶ノ水ソラシティか大阪中津試験会場)を選び、空席状況を確認します。

 

それから、NTS(受験票)の試験IDを入力して予約します。

日本での受験の場合は、日本会場手数料を払ってから約24時間経つと(カード決済が処理されると)、日本会場の予約ができます。

 

また、受験日の予約変更も可能です。

ただし、受験予約日からどのくらい前かにより手数料が変わり、受験予約日の24時間以内は変更ができません(受験料が没収されます)ので注意が必要です。

 

さらに、各科目の年間の受験回数に制限がありませんので、試験結果が不合格だと分かりしだい、その科目を再受験することができます。

ただし、選択科目は四半期ごとに1回のスコアリリースですので、受験回数は多くても年間4回までとなります。

 

プロメトリックテストセンターのUSCPA試験予約と変更(リスケ)について、こちらの記事を参考にしてください。

USCPA試験 プロメトリックテストセンターの予約方法と変更(リスケ)
USCPA試験プロメトリックの空席確認と予約方法【リスケ・キャンセル・再出願】USCPA受験生は必見!プロメトリックテストセンター(試験会場)の空席確認、予約方法、リスケ・キャンセル・再出願について「USCPAどこのブログのどこ」が解説。USCPA試験はリスケする際、場合よって手数料がかかるので注意!...

 

 

(2)試験結果(スコア)確認

試験結果(スコア)は、NASBAのCPA Portalサイトで、自分で確認することになります。

結果発表(スコアリリース)のスケジュールは、AICPAのサイトに記載されています。

 

結果(スコア)は、必須科目は年間を通じてローリングベースで、選択科目は四半期ごとの発表となっています。

必須科目のローリングベースは、受験日のカットオフが決まっており、その期間に受験した場合、何日に結果発表(スコアリリース)されると決まっています。

ですので、受験日を決める際に、結果発表(スコアリリース)までの期間がなるべく短くなるようにするなど、受験戦略で大事になるわけです。

 

USCPA試験結果発表(スコアリリース)については、以下を参考にしてください。

USCPA試験 結果(スコア)とScore Notice(スコアレポート)の確認方法
USCPA試験の結果(スコア)と「Score Notice(スコアレポート)」の確認方法USCPA試験の結果(スコア)と「Score Notice(スコアレポート)」の確認方法を解説!実は、確認方法が分からず、試験結果が見られなくて慌てる方がいます。事前に確認方法をチェック!...
USCPA スコアリリース 発表 日本時間
【2025年・2026年】USCPAスコアリリースはいつ?結果発表日と日本時間予想【2025年・2026年】USCPA試験のスコアリリース(結果発表)の日と日本時間が知りたい方は必見!最新のスコアリリースの時間予想、スコアリリースまでにやること、全科目合格後にやることも併せて解説!...

 

万が一不合格だった場合でも、Performance Report(パフォーマンスレポート)が提供されます。

このレポートには、分野ごとの成績が「Weaker(合格者より下回る)」「Comparable(同等)」「Stronger(上回る)」の3段階で示されています。

 

このレポートは単なる不合格通知ではなく、再受験に向けた具体的なロードマップです。

弱点分野を客観的に把握し、学習計画を再構築するための貴重なツールとして活用してくださいね。

 

Performance Report(パフォーマンスレポート)でのUSCPA再受験対策については、以下を参考にしてください。

USCPA試験 「Performance Report」の見かたと再受験対策
Performance Report(パフォーマンスレポート)でのUSCPA再受験対策USCPA試験不合格で再受験対策をする受験生は必見!再受験で合格するには「Performance Report(パフォーマンスレポート)」の活用が必須。「Performance Report(パフォーマンスレポート)」の有効活用の方法を伝授。...

 

 

 

以上、「米国公認会計士(USCPA)試験制度を解説!【短期合格したい人用】」でした。

知りたい君
知りたい君
USCPA(米国公認会計士)試験がどんな試験なのかわかったよ。

コンピュータ試験で、試験会場の予約から、受験、試験結果の確認までパソコンでできるんだね。

好きな日に受験できるし、全員が同じ問題を解くのではなく、ランダムに出題されるとか進んでるね。

どこ
どこ
USCPA試験制度は複雑に見えるかもしれないけど、1つ1つ仕組みを正しく理解すれば、効率的に合格への道筋を描けるよ。

USCPA試験は、自分のタイミングで土日も含めて受験できるから、働いていても受験しやすいよね。

年間を通して受験できるのも、基本的な知識が身についていれば全員合格になるのも、日本の公認会計士試験に比べて魅力的だよね。

USCPAに興味があったら、ぜひチャレンジしてみてね。

 

USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。

おすすめのUSCPA予備校アビタスです!

日本のUSCPA合格者の約90%がアビタスで学習したんですよ(もちろん、どこもです)。

 

\無料・すぐに読める・オンライン参加可能/

アビタスに資料請求・セミナー申し込み↓

USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス

 

どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。

USCPA資格の活かしかたUSCPA短期合格のコツを記載しています。