試験内容

USCPA試験 Blueprints(ブループリント)とは?何が分かる?活用法は?

AICPA Blueprints 2021年7月1日有効、2021年10月18日改訂
サイト内にプロモーションを含む場合があります
知りたい君
知りたい君
USCPA(米国公認会計士)試験の勉強中だよ。

AICPAのBlueprints(ブループリント)って、読んだ方がいいと聞くけど、何なのか知りたいよ。

どこ
どこ
どこは、ワシントン州のUSCPA(米国公認会計士)だよ。

Blueprints(ブループリント)は、AICPA(米国公認会計士協会)が作成したもので、USCPA試験受験者の試験準備をサポートしてくれるものだよ。

Blueprintsとはどんなもので、Blueprintsから何が分かって、どう使ったらいいのか見ていこうね。

1.Blueprints(ブループリント)とは?

まず「Blueprints(ブループリント)」とは何なのか見ていきましょう。

 

(1)BlueprintsはCPA試験の設計図

「Blueprints」は、AICPA(米国公認会計士協会)が作成します。

AICPAというのは、CPA試験の作成と採点をしている団体です。

AICPAは、「Blueprints」という設計図を基にCPA試験を作成します。

 

(2)BlueprintsはCPAが知っておくべき会計業務のまとめ

「Blueprints」は、CPA資格を新たに取得する人が知っておくべき会計業務(タスク)をトピックごとにまとめたものです。

これらのタスクは、アクションアイテムとして記載されています。

「Blueprints」のアクションアイテムの例

  1. ~を理解する。
  2. ~を作成する。
  3. ~を修正する。
  4. ~を適用する。

アクションアイテムは、常に動詞の形で記載されているのが特徴です。

 

(3)Blueprintsの構成

「Blueprints」は、科目(AUD、BEC、FAR、REG)ごとに、4つから5つのコンテンツエリア(出題範囲)で構成されています。

コンテンツエリアでは、CPA試験のトピックの階層が説明されています。

知っておく必要のあるタスクがトピックごとにまとめられ、そのトピックがコンテンツグループにまとめられ、コンテンツグループがコンテンツエリアにまとめられています。

 

 

2.Blueprintsから何が分かるの?

つぎに、「Blueprints」から何が分かるのか見ていきましょう。

 

(1)BlueprintsからCPA試験に出題される概念が分かる

「Blueprints」には、CPA試験で出題される可能性のある概念が記載されています。

とはいえ、CPA試験の学習に必要な実際の内容が含まれているというわけではありません。

ですが、CPA試験で出題される各問題は、「Blueprints」の概念のどれかに直接関連しているので、理論上は「Blueprints」のタスクをすべてこなすことができれば、CPA試験に合格できると言えます。

 

(2)Blueprintsから何が、どのくらい、どのレベルで出題されるかわかる

「Blueprints」を読むと、以下のようなことが分かります。

Blueprintsから分かること

  1. 何がCPA試験に出題されるのか
  2. どのコンテンツがどのくらいCPA試験に出題されるのか
  3. 各概念がどのレベルでCPA試験に出題されるのか

 

①どこに労力を割くべきかわかる

コンテンツエリアの割合が記載されています。

例えば、2021年7月から有効のBlueprintsにおける、AUDのコンテンツエリアの割合は、以上のようになっています。

これを見ると、どのくらいの労力や時間をどのコンテンツエリアに割くべきかが分かるでしょう。

 

②どのくらいのレベルのスキルが必要かわかる

各タスクがどの程度のスキルを必要とするかが記載されています。

「Blueprints」においては、各タスクに対して、4つのスキルレベルのいずれかが割り当てられています。

「Remembering and Understanding(記憶と理解)」が最もシンプルなスキルレベルで、「Evaluation(評価)」が最も複雑なスキルレベルとなります。

つまり、高いスキルが必要な順に上から並んでいます。

 

スキルレベル

  1. 「Evaluation(評価)」:問題を検討または評価し、そして判断して結論を出すこと。
  2. 「Analysis(分析)」:原因を特定し、推論を裏付ける証拠を見つけるために、別々の分野の相互関係を調査、研究すること。
  3. 「Application(応用)」:知識・概念・技術を使用、あるいは実証すること。
  4. 「Remembering and Understanding(記憶と理解)」:ある分野の重要性を認識し、理解すること。

 

各科目ごとのスキルレベルの割合は、以下の通りです。

最も複雑なスキルレベルである「Evaluation(評価)」は、AUDにしかないことが分かると思います。

 

AICPAによると、「RememberingとUnderstanding(記憶と理解)」のタスクは、ほとんどがMCで出題され、「Application(応用)」のタスクは、MCかTBSのどちららかで出題され、「Analysis(分析)」と「Evaluation(評価)」は、ほとんどがTBSであるとのことです。

スキルレベルと出題形式の関係

  1. 「Remembering and Understanding(記憶と理解)」:MCで出題
  2. 「Application(応用)」:MCかTBSのどちらかで出題
  3. 「Analysis(分析)」と「Evaluation(評価)」:ほとんどTBSで出題

ちなみに、「Evaluation(評価)」は、AUDのTBSでのみ出題され、BECのWCとリサーチ問題は、「Application(応用)」とのことです。

 

スキルレベルについては、以下の記事を参考にしてください。

USCPA試験 Blueprintsのスキルレベル【効果的な学習がしたいなら知っておく】

USCPA試験 Blueprintsのスキルレベルとは?
USCPA試験 Blueprintsのスキルレベル【効果的な学習がしたいなら知っておく】効果的にUSCPAの学習を進めていくために、Blueprintsに書かれている「スキルレベル(Skill Level)」について、ブルームの「教育目標分類法」と併せてご説明していきます。...

 

 

3.Blueprintsはどう使うの?

さいごに、「Blueprints」をどう使えば良いのか見ていきましょう。

 

(1)Blueprintsはガイドブックとして参照する

「Blueprints」は、CPA試験のガイドブックとして活用するといいのではないでしょうか。

「Blueprints」を見ると、CPA試験でどのようなトピックが扱われるかの内容や、どの分野が重点的にカバーされているかの概要が把握できます。

 

AICPAは、CPA試験の内容に透明性を持たせるため、「Blueprints」を公開しています。

CPA試験中に出題された内容に驚くことがないように、CPA試験前に情報を得られるようにしているわけです。

 

ですので、CPA試験の学習の「オトモ」にして、どの分野にどのくらいの学習時間をかければよいのか悩んだ際に参照するなどして、困った時の「ガイド」にするといいのではないでしょうか。

 

(2)BlueprintsをUSCPA予備校の代わりにしない

「Blueprints」には、学習に必要なものが記載されてるので、「Blueprints」があれば、USCPA予備校は必要ないと思われるかもしれません。

ですが、「Blueprints」を自分の学習計画に活かすことはできると思いますが、「Blueprints」だけで学習を進めるのは難しいでしょう。

 

そもそも、USCPA予備校は、「Blueprints」に基づいてカリキュラムを作成し、教材を提供しています。

USCPA予備校が、受講生のために「Blueprints」の分析をしてくれていますので、受講生は、何を勉強すべきなのか考えることに時間をかける必要がなく、勉強自体に時間をかけることができるわけです。

 

さらに、USCPA予備校の教材で演習することで、「RememberingとUnderstanding」といった、ただ覚えたり理解していればいいという問題だけではなく、「Analysis」や「Evaluation」といった、高いレベルでのスキルが必要な問題にも対応できるようになります。

ですので、「Blueprints」があれば、USCPA予備校は必要ないとは考えない方がいいと思います。

Blueprintsの出題分野とアビタス教材の対応表は、アビタスの受講生専用サイトに掲載されています。

アビタスは「Blueprints」に基づいてカリキュラムを作成し、教材を提供しているので、心配はいりませんよ。

 

 

以上、「USCPA試験 Blueprints(ブループリント)とは?何が分かる?活用法は?」でした。

知りたい君
知りたい君
AICPAのBlueprintsは、自分の学習のサポートになりそうだね。

USCPA予備校の代わりにはならないけど、知っておくべきUSCPA試験の情報が詰まっているから、ガイドとして使うといいみたいだね。

どこ
どこ
USCPA予備校に通っていれば、Blueprintsを隅から隅まで読んで理解しようとしなくてもいいと思うよ。

USCPA予備校は、高いスキルが必要なところは教材で深く説明し、単に覚えておけばいいところは、一応教材で取り上げていても、講義では軽く触れるだけなど濃淡をつけているはずだから。

まずは、学習を始めるときに、学習を始める科目のBlueprintをざっと読んで、概要をつかむといいかな。

それから、効率よく勉強をしたいけど、USCPA予備校の情報だけでは、何にどのくらい時間をかけるべきか迷ったときに、Blueprintsを参照するといいと思うよ。

あとは、なかなかギリギリの点で合格できないときに、Blueprintsを読んでみると、深く理解できないといけないものが抜け落ちているのに気が付くかもしれないよ。

USCPA予備校とBlueprintsと、どちらもうまく活用してUSCPA試験に合格してね。

ABOUT ME
USCPAどこ
USCPA(米国公認会計士)/「USCPAどこのブログ」でUSCPA試験とUSCPAのキャリアを発信/アビタス元受講生(アビタス紹介割引の紹介可)/ 著書『USCPAになりたいと思ったら読む本』中央経済社
USCPAのための転職情報
USCPAのための転職情報

 

転職エージェントに登録し、早めに転職活動を始めるのが転職成功のポイント。

USCPAにおすすめの転職エージェントは「MS-Japan」。

 

USCPAにおすすめの転職エージェント「MS-Japan」

 

\登録無料、相談無料

MS-Japan公式サイト



USCPAにおすすめの転職エージェントは「MS-Japan」の一択。

ぜひすぐに登録だけしてみてください。

  1. どこがBIG4大手監査法人に転職した際にお世話になった転職エージェント。
  2. 管理部門・士業特化型エージェントNo.1」で、希望職種が経理職・財務職だったり、監査法人志望だったりするなら、登録必須!
  3. USCPA」で検索でき「USCPA」向けの求人が多いので、どの転職エージェントよりも質の高い「USCPA」の求人に出会えます!

 

どこ
どこ
USCPAに合格したら転職すると決めているなら、USCPAの勉強を始めてすぐ、転職エージェントに登録してね。

すぐに転職する気がなくても、転職エージェントに登録だけはしておいた方がいいよ。

希望に合った新規求人・転職可能なおすすめ求人がメールで届くよ。

気になる求人をストックしておけば、転職したくなったときに必ず役立つからね。

こちらの記事もおすすめ