USCPA試験ってどれくらい難しいのかな?
仕事をしながらでも、本当に合格できるのかな?
資格サイトでのアテにならない、他の資格との難易度比較ではなく、本当の難易度が知りたいよ。
USCPA試験については、簡単と言う人がいたり、難しいと言う人がいたりするよね。
実際に受験したことがないのに、聞いた話だけで難易度について解説していたり。
どこは、USCPA試験を実際に受験しているし、多くの受験生のご相談にのってきたので、USCPA試験の本当の難易度ついては信用してね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにも USCPA予備校のサポートがほぼ必須となります。
どこ がおすすめする USCPA予備校はアビタス。
社会人でも短期合格できる教材で、日本でのUSCPA合格者の約9割はアビタス受講生(卒業生)です。
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USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
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(2025/11/29 09:34:47時点 Amazon調べ-詳細)
USCPA試験の難易度まとめ(結論)
USCPA試験の難易度については、実はよく質問されるんです!
なので、USCPA試験の難易度のツイートをよくしています。
USCPAは簡単と言えば難しいと言われる。
難しいと言えば簡単と言われる。
どっちなの?と思う人が多い。
「内容は難しくないが、量があるので合格まで勉強するのは難しい」が実感に近い。私は週20時間ペースで1年間勉強し合格。
コツコツ勉強すれば合格。
忙しいとサボれば不合格。
実にシンプル😊— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) April 10, 2023
USCPA試験の勉強をしたどこの感じ方としては、「USCPA試験は合格しやすいが簡単ではない」です。
合格しやすいというのは、USCPA試験はほぼ毎日受験するチャンスがあって受験しやすい試験制度だから。
難問奇問は出題されず、基本的な知識・スキルがあれば合格できます。
さらに、絶対評価なので、よくできていれば全員合格となります。
ちなみに、日本の公認会計士試験は受験する日が限られるし、相対評価。
自分がよくできたとしても、他の人の方が良くできれば不合格になってしまいます。
USCPA試験は合格しやすいとはいえ、しっかりと勉強をしないと合格点に達しない試験になっています。
恐れる必要はないですが簡単というわけではありません。
結論として、USCPA試験の本当の難易度を数字と実体験の両方から話すと、このようになります。
- USCPA試験の難易度は「合格しやすいが、決してラクではない」
- 合格率は科目ごとにおおむね40%~60%(REGやTCPは60%超)
- 合格までの勉強時間の目安は、1,000時間~1,500時間
- 日本の公認会計士試験よりは合格しやすいが、簿記1級より「範囲が広く英語の分だけ負荷が高い」イメージ。
「簡単な資格」ではありませんが、戦略的に時間を確保してコツコツ続ければ、十分に狙える難易度です。
ざっくり、難易度を比較するとこのようになります。
| 資格 | 合格率の目安 | 勉強時間の目安 | 試験科目・制度 | 難易度のイメージ |
| USCPA試験 | 科目別40~60%前後(REG・TCPは60%超) | 1,000時間~1,500時間 | 必須3科目(FAR/AUD/REG)
選択1科目(BAR/ISC/TCP) 多くの州で30ヶ月(ワシントン州は36ヶ月)以内に全科目合格が必要 |
「会計×英語」に慣れれば、働きながらでも現実的に狙える。 |
| 日本の公認会計士試験 | 最終合格率は直近も約7.4%と狭き門 | 3,000時間~4,000時間以上 | 短答式4科目+論文式6科目、年2回・年1回など試験日固定 | 専門学校フル活用&数年単位での長期戦が前提。 |
| 日商簿記1級 | 10%前後で推移 | 800時間~1,000時間前後 | 2科目(商業簿記・会計学)/工業簿記・原価計算)、年3回 | 計算中心・日本語。範囲はUSCPAより狭いが、深い分野も多い。 |
「USCPAの難易度」で調べていたであろうあなたは、きっと次の3点が気になっているのではないでしょうか。
- 他の資格と比べてどれくらい大変か
- どれくらい勉強時間を確保すればいいのか
- 英語力や会計知識はどのレベルが必要か
ですので、この3点を中心に詳しく見ていきます。
1.合格率から見たUSCPA試験の難易度
合格率から、USCPA試験の難易度を見ていきましょう。
(1)USCPA合格率(新試験制度)
AICPAが公表している2024年の科目別合格率(Pass Rate)は、以下のようになります。
2024年度の合格率(Pass Rate)
| 科目 | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | 累計 |
| FAR | 42% | 41% | 40% | 37% | 40% |
| AUD | 45% | 47% | 48% | 44% | 46% |
| REG | 63% | 63% | 63% | 61% | 63% |
| BAR | 43% | 40% | 40% | 34% | 38% |
| ISC | 51% | 58% | 62% | 56% | 58% |
| TCP | 82% | 76% | 73% | 72% | 74% |
ざっくりまとめると、
- 必須科目(FAR/AUD/REG):40%~60%台
- 専門科目(BAR/ISC/TCP):40%~70%台
といったレンジで推移しています。
平均すると「だいたい2人に1人は合格する試験」とイメージしていいでしょう。
75点以上のスコアを取れば全員合格なので、日本の公認会計士試験のように、合格者の制限はありません。
よって、しっかり勉強さえすれば、全員が合格になります。
落とす試験ではないので、実際に試験を受けてみた感想としても、難しいと感じたことはありませんでした。
USCPA試験の合格率については、以下の記事が詳しいです。
(2)日本人だけの合格率は?【低くはない】
AICPAの合格率は、全世界の受験生を含んだ数字です。
「日本人だけ切り出したら、もっと合格率は低いのでは?」と思う人も多いはず。
実は、日本会場だけの合格率(2024年)が公表されているのですが、「日本人の合格率は決して低くはない」んですよ。
- FAR:40.9%(1,725人)
- AUD:36.3%(1,147人)
- REG:65.3%(1,007人)
- BAR:50.7%(1,094人)
- ISC:42.2%(74人)
- TCP:82.2%(139人)
USCPA試験について
2024年の日本の受験者だけの合格率が
公表されました(括弧内は受験者数)。FAR:40.9%(1,725人)
AUD:36.3%(1,147人)
REG:65.3%(1,007人)
BAR:50.7%(1,094人)
ISC:42.2%(74人)
TCP:82.2%(139人)ISCとTCPは受験者が少ないため、
参考にはならないです。— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) September 8, 2025
英語で受験するというハンデがあるのに、国別で見ると英語が公用語の国より合格率が高かったり、よく健闘していると思います。
どこがUSCPA受験生だったとき、アビタスで一緒に勉強していた仲間に関していえば、合否を聞くと、2人に1人は合格していました。
ですので、肌感でも「だいたい2人に1人は合格」というデータの通りとの実感があります。
(3)「合格率が高い=簡単」ではない【受験生のレベルが高いから】
合格率だけを見ると、USCPA試験は日本の公認会計士試験よりずっと高く、「簡単そう」に見えてしまいます。
ただし、
- 受験しているのは、会計大学院卒や監査法人勤務など、もともと会計・英語が得意な層も多い
- 長期間コツコツ勉強を継続できる人だけが受験しているケースが多い
といった事情があり、「受験生のレベルが高いから合格率も高くなる」側面があります。
つまり、
- 合格率が高い→「試験が簡単」という意味ではない
- 「ちゃんと準備した人だけが受けているから、自然と合格率も上がっている」
と理解した方が、実態に近いです。
- 特に、米国では会計大学院卒や、既に監査法人などで働いている方が受けていたりします。
- なので、少し試験対策をするくらいで合格してしまう方までいます(ちなみに、米国の合格者の1科目あたりの平均勉強時間は、46時間だそうです!!!)。
- USCPA試験には受験資格(基本的には4大卒で、一定数の会計やビジネス単位が必要)がありで、日本の公認会計士試験のように誰でも受験できるわけではありません。
- 受験生のレベルが高いため合格率が高くなると考えられるので、合格率が高くてもUSCPA試験は簡単ということにはならないです。
- 特に、日本の公認会計士試験不合格者でUSCPA試験に挑戦する方は、甘く見るのはやめてください(甘く見るて苦戦する人を多く見ます)。
(4)何回くらい受験して合格してる?【6回が多かった】
「合格率50%前後」と聞いても、ピンと来ない人も多いはず。
結局、何回受験すれば合格できるのかの方が知りたくないですか?
アビタスの勉強仲間でよくあったパターン
- 最初はUSCPA試験を甘く見たり、勉強法がイマイチ。
- 1科目目のFARは不合格。
- 心を入れ替えたり、勉強法を見直して、2回目の受験でFAR合格。
- 2科目目のAUDはギリギリ不合格。
- 理解を深める勉強をして、2回目の受験でAUD合格。
- REGや選択科目は1回目の受験で合格。
どこは運が良いことに、各科目1回ずつの受験、つまり4回の受験で全科目合格しました。
ただし、どこが受験生だった頃より、試験制度の変更により気軽に何度も受験できるようになったので、もしかしたら、もっと受験回数は増えているかもしれません(以前は、1年を4つのWindowに分け、1Windowごとに1回しか受験ができませんでした)。
ただ、日本で受験する場合、1回の受験料は10万円くらい(ドルでの支払いですので、円安になるともっと高くなります)なので、あまり気軽に受験すると費用がかさみます。
きちんと対策をしてから受けていれば、恐らく今も、平均で6回受験くらいに落ち着くのではないかと思います。
- USCPA試験の合格率は高いが、簡単な試験というわけではない。
- USCPA試験の受験生はハイレベルな人が多いから、合格率は高くなっているだけで、甘く見ると不合格になる。
- 75点以上で全員が合格できる絶対評価の試験なので、合格率を気にするよりは、確実に75点以上取れるよう学習を進めることが大切。
- 日本人の受験生が米国の受験生に比べて合格率が低すぎることはない。
- どこのUSCPA受験仲間を見た限りでは、2人に1人は合格、大体6回くらいの受験で全科目合格している人が多かった。
- 「6回くらい受けるのはむしろ普通」くらいに思っておいた方が、メンタルが安定する。
2.科目別に見たUSCPA試験の難易度
USCPA試験は、
- 必須科目3つ(FAR/AUD/REG)
- 選択科目3つのうち1科目(BAR/ISC/TCP)
の合計4科目で構成されています。
ここでは特に、簿記2級・1級、または日本の公認会計士試験の学習経験がある人向けに、
- どんな内容化(ざっくり)
- どこが難しいのか
- どういう部分でつまずきやすいのか
に絞って解説します。
(1)必須科目(FAR/AUD/REG)の難易度
必須科目の難易度を解説します。
➀FAR
簿記1級+会計士短答の財務会計をUSGAAPベースで広くカバーする科目。
個別財務諸表、連結、リース、収益認識、政府会計などが出題されます。
NASBAの調査では、FARが一番大変だと思っている受験生が多かったです。
ただ、回答を見ると、内容の難しさ(Difficulty)よりは、ボリュームの大きさが理由なようです。
FARは一番最初に受験する受験生が多いです(どこもFARが1科目目)。
まだUSCPA試験の勉強法が確立できていなくて、受験したら不合格になってしまったり。
必要以上にFARの勉強に時間をかけることになるので、時間がかかって大変と感じる受験生が多いのでしょう。
いつまでもFARの勉強が終わらず、1科目も受験せず、USCPA試験自体から撤退してしまう人が発生するのですよね。
以前アビタスのスタッフに聞いたのですが、1科目目の受験に到達するのは、受講生の半分だそうです(少し前の話なので、最近は変わっていたらすみません)。
大事なので、ここにしっかりと書いておきます。
FARの勉強はとっとと終わらせて受験しましょう。
いつまでも時間をかけてのんびり勉強していると。
いつまでも受験できず、たとえばプライベートや仕事の関係で勉強を中断することになったりして、USCPA試験から撤退することになりますよ。
日本人の受験生の場合は、簿記2級くらいの勉強をしてからUSCPA試験に取り組む方も多いため、FARの計算問題などを苦手とする方はそれほど多くない印象です。
ボリュームがあっても、既に知っていることも多く、アビタスのテキストでいうとFAR1から5のうち、FAR1と2はさらさらっと終えられる人が多いのではないでしょうか。
ですが、反対に「知っている論点だから大丈夫」と思って演習量が少なくなる人も多いです。
日本語でやったことのある論点が多いので油断して、本試験での英語表現+TBS形式に慣れておらず、後悔することになります。
また、簿記やに会計士試験の担当では触れないUSGAAP固有の処理や政府会計で、「見たことがないから後回し」のまま時間切れになりがち。
「日本語なら余裕で解ける問題」を英語で読み解いて計算する負荷を甘く見ない方がいいですよ。
USCPA試験のFARの勉強のポイントについては、こちらの記事を参考にしてください。
FAR(財務会計)の難易度
- 合格率は必須科目の中で一番低く、累計約40%。
- 範囲が広く「インプット量×計算」の負荷が大きい科目。
- 最初の1科目目に選ぶ人が多く「FARで甘く見て痛い目を見る」パターンもよくある。
- 簿記や会計試験の学習経験者は、「知っている論点だから大丈夫」と思って演習量が足りなくなる。
- USGAAP特有の論点・政府会計で戸惑って、対策を後回しにする傾向がある。
- 本番ではMC問題もTBS問題も分量が多く、英語で読み解かないといけないので時間切れになる。
➁AUD
監査の目的・プロセス・内部統制・サンプリング・監査報告・職業倫理などを扱う、理論中心の科目です。
NASBAの調査では、AUDが一番大変と思っている受験生が少ないようです。
これは、米国の受験生の場合、既にBIG4監査法人などで監査の実務を積んでいる人が多いので、実務経験があるため大変と思わないだけではないかと思います。
どこの感覚としては、AUDは、難しくはなかったのですが、深く理解しないといけない科目で、理解にかなり時間をかけることになりました。
繰り返し教科書を読み、問題を解く際も、なぜこの選択肢が正解なのか、不正解なのか、何を変えれば正解になるのかと深く考えなくてはいけませんでした。
どこは運よく1度の受験で合格しましたが、AUDに関しては10回以上不合格になっている受験生や、74点でギリギリ不合格になり続けている受験生を何人も知っています。
AUDに連続不合格して、最初に合格した科目の合格実績が無効になり、USCPA試験から撤退する人もいますので、AUDの沼は深いと思っています。
会計士試験の学習経験者で概念(たとえば「重要性」「リスクアセスメント」「内部統制の限界「)は知っていても、英語の用語(「Control Deficiency」「Material Weakness」をきちんと把握していないと選択肢が区別できないです。
そして、AUDは長めの英文を読み、微妙な表現の違いで正誤を判断する問題が多めで、会計士短答よりも「似たような選択肢の読み比べ」のウェイトが高いです。
USCPA試験のAUDの勉強のポイントについては、こちらの記事を参考にしてください。
AUDは70点から74点でギリギリ不合格になる受験生が多いので、USCPA試験「74点と75点の間の壁」の乗り越えかたも参考にしてください。
AUD(監査)の難易度
- 合格率はFARよりやや高く、40%台後半。
- 理解ベースの理論問題が多く「監査を日本語で学んだ経験がある人」は有利。
- 逆に、日本語でも監査を学んだことがない場合は、「監査とはそもそもなにをしているのか」のイメージ作りから必要。
- 聞いたことがある内容なのに、英語用語のせいであいまいになってしまう。
- 似たような選択肢を英語で読み比べるのがキツイ。
③REG
米国税法+ビジネス法の科目です。
個人所得税(Form1040)、法人税、パートナーシップ、Sコープ、商法、倫理などが出ます。
NASBAの調査では、REGが一番大変と思っている受験生は、そこまで多くも少なくもないようです。
どこの感覚としては、REGは覚えることが多く、難しくはないのですが、勉強している間は少しつらかったです。
法律はあまり面白く感じなかったのと、アメリカの税法って今後活かせるのかと疑問だったというのがあります(結果的にですが、あとになって契約書を読んだり、米国本国から来る税務申告書を理解するのにすごく役に立ったので、勉強しておいてよかったです)。
理屈より、語呂合わせや歌を作って、試験のためだけに覚えて乗り切った感のある科目です。
とはいえ、暗記すれば合格できるため、何度も不合格になっているという人は知らないです。
恐らく、日本人の受験生の中では、勉強自体は少し大変でも、合格するのは大変ではない科目だと思います。
会計士受験経験者であっても、日本の税法や商法とは考え方が違う部分も多く、「h知っているようで知らない」論点が続きます。
文章量が多く、数字の流れを追うのが大変ですし、全体像をつかまないまま暗記に走ると、理解不足になりがちなところが狙われるので、しっかり失点します。
REG(税法・ビジネス法)
- 合格率は60%台とかなり高い。
- ただし、法律・税務用語に慣れていないと「専門用語の難しさ」で一気にしんどくなる科目。
- Form1040などを軸に、全体の流れを押さえると一気にラクに。
- 全体像を押さえてから細かい論点を暗記しないと、頭が整理されていなくて問題が解けない状態に。
(2)選択科目(BAR/ISC/TCP)の難易度
選択科目の難易度を解説します。
選択科目については、USCPA試験の選択科目(BAR・TCP・ISC)選びかた4選を参考にしてください(ここではあまり触れません)。
➀BAR
FARの延長線上で、「財務報告+経営分析+開示」を扱う科目。
高度な会計処理、開示、比率分析、データの読み取りなどが中心です。
合格率は30%台後半から40%代前半と、選択科目の中で最も低いです。
FARの延長線上にある内容も多く、会計基準の理解が浅いとキツイです。
なぜなら、計算して終わりではなく、その数字の意味が問われるからです。
会計士論文の財務諸表分析に近いです。
どのくらい難しく感じるかについては、FARが難しいなら、BARも同じくらいは難しいと感じると言っていいでしょう。
➁ISC
会計とIT・内部統制の交差点。
実務プロセス、IT環境、アクセス管理、ITGC、サイバーリスクなどを扱います。
合格率は50%から60%台で、高くも低くもないです。
ただし、まだ受験する人が少なかったので、今のところはそこまで合格率はアテにならないです。
6科目中ISCのみMC問題の出題割合が60%(他の科目は50%)であり、さらに必要なスキルレベルは低めなので、暗記で乗り切れる問題が多いです。
ただし、AUDの内部統制と頭の中でリンクできていないとつまずきます。
「このITGCが壊れると、どんな誤謬・不正につながるか」という因果関係をAUDの知識とセットで考えられないと、選択肢の良しあしが判断しづらくなります。
どのくらい難しく感じるかについては、実務経験などでIT・内部統制周りの基礎知識があれば、BARよりは取り組みやすいでしょう。
③TCP
REGの発展版として、ビジネスとオーナー側の税務・タックスプランニングを扱う科目。
法人・パートナーシップ・Sコープ、事業形態の選択、相続・贈与、インセンティブ設計などが出題されます。
合格率は70%台で、非常に高いです。
REGと違って、ビジネス法は出題されず、税法しか出題されません。
単に税額が小さいだけではなく、法令順守・職業倫理の観点からも妥当かどうかを問われます。
会計士論文の租税法の「計算+コメント」をコンパクトに英語でやるイメージです。
どのくらい難しく感じるかについては、REGの税法でしっかり基礎を固めていないと、一気にきつくなります。
各科目の特徴と試験対策については、こちらの記事を参考にしてください。
必須科目
選択科目
3.勉強時間から見たUSCPA試験の難易度
さらに、勉強時間からUSCPA試験の難易度を見ていきましょう。
(1)合格までの勉強時間の目安
予備校や合格者のデータを総合すると、USCPA合格までの勉強時間は「トータルで1,000時間~1,500時間」と言われることが多いです。
どこは1,000時間くらいで、少な目でした。
それは、1年のうち3分の2は終電で帰るような日々になっていたので、勉強時間を多く確保するのが難しく、効率的・効果的な勉強法をとっただけです。
イメージとしては、
- 仕事、子育て、学校と両立しながら
- 平日:1時間~2時間
- 休日:3時間~5時間
を1年~1年半くらい続けると、現実的に4科目合格が見えてきます。
(2)どのくらのペースで進めればいい?
どのくらいのペースで勉強をすればいいのでしょうか。
例として、1年で合格したい場合のざっくりイメージです。
- 1,200時間÷12か月=100時間/月
- 100時間/月÷4週間=25時間/週
週25時間ペースで勉強していけば、1年合格も十分に現実的です。
正直なところ、最低でも週20時間は勉強していただきたいです。
それ以下だと、忘却曲線に抗えず、忘れる量が覚える量を上回っていきます。
非常に非効率で、必要な勉強時間が無駄に伸びていくからです。
USCPA試験の難易度は、「試験そのものの難しさ」より、「勉強時間をコンスタントに確保できるか」にかなり左右されると言えます。
仕事・家事・学校が忙しいので、勉強できないと言い訳をすると合格できませんよ(ひまな人などいないので、忙しいのはみな同じです)。
USCPAの勉強時間については、詳しくはUSCPAの勉強時間は1,000時間って本当?USCPAが実際の勉強時間を解説!を参照してください。
週20時間の勉強時間の確保の方法はUSCPAの勉強時間を確保する方法 【やらないことリスト作成が効果的】を参考にしてください。
【USCPA合格戦略】週20時間の学習時間を捻出する具体的な方法でも解説しています。
4.必要な英語力・会計知識から見た難易度
USCPA試験は、米国の会計の試験で、英語で会計の問題に答える必要がありますので、英語力と会計知識の両方が必要となります。
どのくらいの英語力と会計知識が必要かに関しては、たとえば、アビタスの公式サイトに以下のように書かれています。
アビタスサイトの英語力と会計知識の説明
TOEIC400点~500点レベルから合格可能です。
会計初学者の方でも学習可能です。
英語力はTOEIC400点から500点ですのでハイスコアでなくても、最初から会計の知識がなくても大丈夫ということですね。
(1)勉強開始時点では高い英語力は不要
USCPA試験の英語そのものは、非常にシンプルで、高度な表現はほとんど出てきません。
- 大学入試レベルの英文をしっかり読めた人
- しばらく英語から離れていても「やり直す覚悟」がある人
であれば、USCPA試験の勉強を進めながら十分戦えます。
普段英語に触れていなくて、英語を忘れてしまっているとしても、USCPA試験の勉強をしていくうちに思い出すでしょう
よって、TOEICの勉強などをUSCPA試験のためにわざわざ始める必要はないです。
「USCPA試験のために、まずTOEICの勉強から」は遠回りになりやすいので、おすすめしません。
そもそもTOEICとは別の試験で対策としては効果的ではないですし、そのままTOEICの勉強から戻ってこれない人まで発生しますので。
USCPA試験の英語の勉強法については、こちらも参考にしてください。
(2)会計知識も「ゼロスタート」でOK
また、簿記検定を受けたことがない場合も、USCPA試験用のテキストで一から会計を学べば間に合います。
- 簿記2級・1級を先に取る
よりも
- USCPA用の教材で直接インプットする
方が、時間効率は高いケースが多いです。
簿記検定の勉強も、USCPA試験のためにわざわざ始める必要はないと思います。
アビタスの場合であれば、英文会計入門がUSCPA試験本講座の前段階として用意されているので、それをしっかりやった方がいいですよ。
アビタスの英文会計入門については、こちらを参考にしてください。
英文会計入門の勉強法と単位認定試験までの勉強時間【アビタス受講生用】
(3)本当に必要なのは「会計×英語」を嫌にならない感覚
USCPA試験で一番大事なのは、
- 会計を英語で学ぶことをそこまで苦痛に感じないこと
- 多少わからない単語があっても、文脈で推測しながら読み進められること
です。
TOEICや簿記検定のスコアが高くても、
- 英語で会計を読むのが苦痛
- 会計の話になると拒否反応が出る
という人には、USCPA試験の難易度は一気に跳ね上がります。
逆に、
- 会計・英語のどちらか一方が得意
- どちらもそこそこだけど、嫌いではない
という人は、時間さえかければかなり戦いやすい資格です。
- 英語力はTOEIC、会計知識は簿記検定で目安が示されることが多いです。
- TOEICは会計のトピックなどほとんど出てきませんし、簿記検定の出題内容とUSCPA試験の出題内容はあまり重複していません。
- USCPA試験は、英語で会計が理解できるかが問題であり、TOEICや簿記検定ができるからといって、USCPA試験も合格できるとは限りません。
- 大事なのは、「英語×会計」が嫌ではないかです。
米国公認会計士(USCPA)は英語に苦手意識があっても大丈夫?を参考にしてください。
- USCPA試験の学習開始時点では高い英語力は必要ではない。
- 会計知識は一から身につければよい。
- 会計を英語で勉強するのが苦痛ではないかが大事。
- USCPA試験に不合格になる人は、自分の英語力の低さや、初めに会計知識がなかったことを不合格の理由にするが、それは単なるいいわけで、単なる勉強時間不足なことが大半。
- USCPA試験の勉強を始めてから、TOEICの勉強や簿記検定の勉強を始めると、USCPA合格まで遠回りになるのでやめた方がいい。
USCPA試験に必要な英語力と会計知識については、こちらを参考にしてください。
5.日本の公認会計士試験との難易度比較
(1)試験制度の違い
USCPA試験と日本の公認会計士試験を比較してみます。
| USCPA試験 | 日本の公認会計士試験 | |
| 試験日 | 自由に決められる。年間を通じてほぼいつでも受験可。 | 既に決められている。短答式が年2回、論文式は年1回。 |
| 試験科目数 | 必須科目3科目、選択科目1科目(計4科目) | 短答式4科目、論文式6科目 |
| 試験形式 | どちらかというと暗記系。選択問題+シミュレーション。記述答案は無し。 | 記述式・論述式中心。思考力・表現力も重視。 |
| 試験勉強のスタイル | 1科目ずつ勉強 | 全科目一度に勉強 |
| 合格までの勉強時間 | 1,000時間~1,500時間程度 | 3,000時間~4,000時間 |
| 合格率 | 科目別40%~60% | 最終合格率は7.4% |
➀USCPA試験の方が受験しやすい
まず、試験日ですが、USCPA試験は、自分で好きな時に受験できます。
一方、日本の公認会計士試験は、自分の都合で決められるわけではありません。
➁USCPA試験の方が勉強しやすい
つぎに、試験科目と試験形式ですが、USCPA試験は、必須科目3科目と選択科目1科目でどちらかというと暗記系です。
一方、日本の公認会計士試験は、短答式4科目と論文式6科目と多いですし、計算問題も多いです。
③USCPA試験の方が合格しやすい
さらに、合格までに必要な勉強時間と合格率ですが、USCPA試験は1,000時間から1,500時間の勉強時間で合格率は40%~60%。
一方、日本の公認会計士試験は3,000時間~4,000時間の勉強時間で合格率は7.4%です。
USCPA試験は、日本の公認会計士試験より
- 受験しやすい
- 勉強しやすい
- 合格しやすい
と3つ揃っていますね。
USCPA試験と日本の公認会計士試験との比較については、こちらも参考にしてください。
- USCPA試験の方が、日本の公認会計士試験より、受験しやすい
- USCPA試験の方が、日本の公認会計士試験より、勉強しやすい
- USCPA試験の方が、日本の公認会計士試験より、合格しやすい
(2)「どちらが難しい?」に対する結論
試験としての難しさ(合格率・要求される勉強時間)だけ見れば、日本の公認会計士試験の方が明らかに合格が大変です。
ですが、USCPA試験も「会計×英語」ということもあり、日本の公認会計士試験とは別の難しさはあります。
そもそも、USCPA試験は、受験生のレベルが高いので、合格率が高いということもありますし。
- 「日本の公認会計士の代わりにUSCPAで妥協」
- 「日本の公認会計士試験で不合格だから、USCPAにする」
とバカにすると苦労します。
「自分のキャリアや働き方に合う方を選ぶ」という発想が健全ですよ。
6.簿記1級との難易度比較
簿記1級との比較もしてみましょう。
(1)出題範囲と深さの違い
日商簿記検定1級は、
- 日本の会計基準を中心に、かなり深い範囲まで掘り下げて計算させる試験。
- 日本語で受験できるが、計算・仕訳の制度がかなり求められる。
USCPA試験は、
- 財務会計、監査、税法、ビジネス法、IT、経営など範囲がとにかく広い
- 深さよりも「幅広い重要論点を押さえているか」が問われる
- 英語で出題される。
簿記1級は「日本語・計算ガチガチ」。
USCPA試験は「英語・範囲広め・実務寄り」。
(2)難易度のイメージまとめ
簿記1級の方が、「1問1問」は重い。
USCPA試験の方が、「求められる範囲」が広く、「英語の負荷」がある。
よって、
- 「日本語で、会計だけに集中したい」→簿記1級
- 「英語も使いながら、グローバルで使える資格を取りたい」→USCPA
という選び方になるでしょうね。
- 正直に言ってしまうと、USCPA試験は、簿記1級と比べるものではないと思います。
- USCPA試験を受けるのと、簿記1級を受けるのと、どちらがいいかというご質問をいただくのですが、かなりナンセンスで(すみません)、そもそも何のために受けるのか、今後のキャリアをもう一度考えた方がよいと思ってしまいます。
- ただ、既に簿記1級に合格している人が、USCPA試験を受けてみようと思うけれど、合格できるか知りたいから比較したいということでしたら、簿記1級に合格したなら、英語がよほど苦手でなければ合格すると思っています。
- というのは、簿記1級に合格できたくらいの勉強する習慣ができていれば、USCPA試験が少し難しく感じても、合格するまで継続して勉強できると思うからです。
- どこは、USCPA試験を受験した当時は簿記3級しか合格していませんでした(その後、簿記2級に合格、1級までは学習)。
- USCPA試験のFARに関しては、2級の商業簿記と難易度は同じくらいだと思いますので、1級の方が試験自体の難易度は高いと思っています。
- とはいえ、USCPA試験に合格したあと1級の勉強をしたら簡単に感じました。
- これは勉強する順番が影響しているだけで、USCPA試験に挑戦する前に1級の勉強をしたら難しく感じたことでしょう。
- 試験自体の難易度という点では、USCPA試験より簿記1級の方が難しい。
- だが、試験の性質も、資格の性質も全然違うので、USCPAと簿記検定を比較するのはナンセンスだというのが正直なところ。
- 資格の比較は勉強する順番によるところが大きく、どこも、USCPA試験合格前は簿記2級も難しかったが、合格後は簿記1級も簡単に感じた。
7.USCPA試験の難易度ー資格偏差値ランキングから
資格偏差値ランキングからも、USCPAの難易度を見てみましょう。
資格を比較し合っても、本当の難易度は分からないと個人的には思うのですが、「USCPA試験ってどのくらい難しいの?」と誰かに聞かれたときのためのネタとして、こちらに記載しておきます。
資格偏差値ランキングによると、会計や英語関連の資格の偏差値(難易度)は以下の通りです。
各資格の偏差値(難易度)
- 公認会計士:偏差値77ー超難関
- 英検1級:偏差値69ー難関
- BATIC(国際会計検定)コントローラーレベル:偏差値68ー難関
- 日商簿記検定1級:偏差値67ー難関
- 英検準1級:偏差値62ー難関
- USCPA(米国公認会計士):偏差値61ー難関
- BATIC(国際会計検定)アカウンティングマネージャーレベル:偏差値59ー普通
- 日商簿記検定2級:偏差値58ー普通
- TOEIC700点:偏差値57ー普通
- IFRS検定(国際会計基準検定):偏差値53ー普通
注意:よくこのランキングが参照され話題になるので取り上げましたが、個人的には同意できない点が多々あります。
USCPA(米国公認会計士)が偏差値61というのは、低すぎだと思います。
1科目だけ、たとえばFARだけ合格するのだったら、偏差値61でもいいと思います(それでも低いと思いますが)。
ですが、USCPA試験は4科目あるので、試験の難易度は高くなくても、4科目全部合格するのはそこまで楽ではないと思います。
反対に、BATIC(国際会計検定)のコントローラーレベルは、偏差値68になっていますが、高く評価され過ぎだと思います
どこはBATICの勉強もしましたが、独学で公式テキストと問題集をさらっと勉強しただけでコントローラーレベルに達しています(もちろん、USCPA試験受験前に)。
BATICのコントローラーレベルを取得している方が、USCPAはBATICのコントローラーレベルより簡単だと誤解しないようにしていただきたいので、ここに追記します。
注意:BATICは2021年に新制度となり、コントローラーレベルやアカウンティングマネージャーレベルはなくなり、さらにBATIC自体が廃止されました。
また、英検準1級は偏差値62になっていますが、USCPA試験の英語の方が難しい(専門的)と思うので、それも留意が必要です。
- USCPA試験は、1科目ごとの難易度は高くなくても、4科目異なる科目すべてを1年半以内に合格しなくてはいけないので、全科目合格すること自体の難易度は高いのでは?
- USCPA試験合格者としては、資格偏差値ランキングで、USCPAの難易度は、実際より低い偏差値がつけられていると感じる。少なくとも偏差値68よりは高い。
まとめ:USCPA試験は「戦略次第で十分ねらえる難易度」
USCPA試験の難易度は、「合格しやすいが、決してラクではないです」。
合格率は、科目別40%~60%前後で、受験のチャンスも置いた眼、日本の公認会計士試験(合格率7%台)よりは合格しやすいです。
合格までの勉強時間は1,000時間~1,500時間が目安で、週20時間の勉強時間を確保できれば、1年~1年半で働きながら全科目合格できますよ。
ただし、簡単と油断すると危険です。
正しいイメージと戦略を持てば、USCPA試験は現実的に誰でも合格が狙える難易度です。
最後に、USCPAの難易度を「上げる要因」「下げる要因」を整理しておきます。
- 「会計×英語」をどこまで嫌がらずにできるか
- 1,000時間~1,500時間の勉強時間を、どれだけ計画的に確保できるか
- 自分に合った予備校を選び、勉強法を自分に合うようにチューニングできるか
この3つを押さえれば、合格の確率はグンと高くなり、難易度は下がりますよ
以上、「【USCPAが本音で解説】USCPA試験の本当の難易度は?合格率・勉強時間・英語力から徹底解説」についてでした。
自分に合った勉強法をみつけ、コツコツ勉強し、勉強時間の量と質を確保できれば、合格するのは大変ではなさそう。
一科目も受験することなく挫折して撤退する人も発生しているよ。
でも、日本の公認会計士とは違って、基本を理解していれば全員合格になる絶対評価の試験だから、合格はしやすいよ。
高い英語力がないといけないわけでも、最初から会計知識がないといけないわけでもないので、一から勉強を始めて、コツコツと勉強を続ければ合格できるよ。
試験のしくみとしては合格する難易度は高くないけど、試験自体が簡単というわけではないから、それだけは誤解しないでね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにも USCPA予備校のサポートがほぼ必須となります。
どこ がおすすめする USCPA予備校はアビタス。
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