Multiple Choice Questions(MC:択一問題)の正解率は上がってきたんだけど、Task-based Simulation(TBS:事例形式問題)は、問題の意図がつかめず、手も足も出ないよ。
TBS問題はどう対策したらいいのか知りたいよ。
TBS問題は、多くの受験生が厚い壁に感じるけれど、配点の50%(ISCは40%)を占める、まさに合否を分ける最重要分野だよね。
MCで固めた知識を「使える武器」に変える応用力が問われるため、その対策は避けて通れないよ。
TBS問題とはどんな問題なのか、どう解けばいいのか解説するので、TBS問題を得点源にしてね。
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1.TBS問題(事例形式問題)とは?
まずは、TBS問題(Task-based Simulation:事例形式問題)について確認しておきましょう。
TBS問題(事例形式問題)とは、ケーススタディー。
トピックの調査や権威ある文献の引用、定義や用語の照合、仕訳の作成などが求められるストーリーのある問題です。
(1)TBS問題が出題されるテストレット
TBS問題(事例形式問題)は、テストレット3・4・5で出題されます。
テストレット(問題群)の出題形式
- テストレット1と2:Multiple Choice Questions(択一問題)
- テストレット3、4、5:Task-based Simulation(事例形式問題)
(2)TBS問題が出題される目的
AICPAは、USCPA受験者の学習能力・処理能力・思考プロセスをテストするため、このTBS問題(事例形式問題)を出題しています。
TBS問題では、状況に応じて知識を応用する能力が試されるわけです。
TBS問題は、Blueprintsでいうと、Evaluation(評価)、Analysis(分析)、Application(応用)といった高いスキルと理解が求められる問題に該当します。
Blueprintsについては、こちらの記事を参考にしてください。
Blueprintsのスキルレベルについては、こちらの記事を参考にしてください。
(3)TBS問題の配点割合
TBS問題のスコアは、FAR・AUD・REG・BAR・TCPでは総得点の50%、ISCでは総得点の40%です。
ISCのみ配点割合が異なります。
TBS問題の配点割合は50%と高いため、合格するかどうかはTBS問題のスコアに左右されると言えます。
MC問題(択一問題)の対策ばかりしてTBS問題の対策をしないと、不合格になる可能性が高まります。
(4)TBS問題のダミー問題の割合
TBS問題には、採点されないダミー問題(採点されない問題)が含まれています。
TBS問題は、FAR・AUD・BAR・TCPでは7問、REGでは8問、ISCでは6問出題されますが、そのうち1問はダミー問題と考えられます。
注意:新試験での正確なダミー問題数はAICPAに教えてもらえていません。
ですが、試験開始前の画面の記載では、1問のように見えます。
どれがダミー問題かは本番で解いていても通常は分からないです。
ただ、解きにくい問題・いままで見かけない問題であることが多いです。
なので、ダミー問題にハマってしまうと、なかなか解けなくて時間をかけすぎてしまう可能性があります。
たとえ解けたとしても採点されない(合否に影響しない)ので注意が必要。
ダミー問題については、こちらの記事を参考にしてください☟
2.全科目に共通するTBS対策の鉄則
すべての科目のTBS問題に共通する学習法と解き方の原則を押さえましょう。
これらはTBS問題攻略の揺るぎない土台となる考え方です。
(1)MC問題とTBS問題は切り離さない!
「MC問題を完璧にしてからTBS問題に取りかかろう」と考えているなら、今すぐその計画を修正してくださいね。
それは最も非効率な学習法です。
MC問題で得た知識を忘れかけた頃にTBS問題を始めても、知識の定着は望めません。
MC問題とTBS問題の学習は往復運動です。
MC問題で基礎的な知識をインプットし、その知識をTBS問題で応用してみる。
そこで見つかった知識の抜け漏れや理解の曖昧な部分を、再度MC問題やテキストに戻って補強する。
このサイクルを繰り返すことが、知識を深く定着させる唯一かつ最短の道です。
そして、間違えた際には「なぜ間違えたのか」「どの知識が欠けていたのか」を自分の言葉で言語化する癖をつけてください。
これが学習の精度を飛躍的に高めます。
(2)型やパターンを覚えて出題者の意図を見抜く!
TBS問題は、一見すると複雑で無限に新しい問題が作られるように感じますが、実際には違います。
出題者もゼロから無限にクリエイティブな問題を作成できるわけがないですよね。
総合問題であっても頻出の「型」や「パターン」が存在します。
模試やReleased Questions(リリース問題、過去問)などを解いていくと
「この問題はテキストで見たあの問題に似ている」
「この資料の構成は模試で解いたパターンだ」
という既視感(デジャヴ)が得られるようになります。
この感覚が身につけば、本番の試験でも焦らず、落ち着いて問題の核心が見つけるようになりますよ。
(3)見立てで情報を狩りに行く!
TBS問題を解く際、問題文や膨大な添付資料を受け身でただ読むだけでは、情報の大海に溺れてしまいます。
合格者が実践しているのは、能動的な姿勢で情報を「狩りに行く」アプローチです。
たとえば、「連結」の問題であれば、「親子会社の個別財務諸表や内部取引の資料があるはずだ」といったように、見立てながら必要な情報を探しにいくのです。
さらに一歩進んで、資料の「意図」まで読み解きましょう。
同じメールでも、その背景を理解すれば読み解くスピードは格段に上がります。
「上司のメールなら『報告』や『指示』、取引先のメールなら『請求』『訂正』『キャンセル』の可能性が高い」といったように、文書のコンテクストを読む力を鍛えるのです。
ただし、この力は、各論点の仕訳や会計処理を正確にイメージできる、盤石なMC問題の知識があって初めて可能になります。
(4)資料が多い場合、タイムマネジメント術を駆使する!
特に添付資料が多い問題では、戦略的な情報整理が不可欠です。
このようなテクニックを参考にしてください。
➀メモ用紙の活用
試験本番で配布されるメモ用紙に、資料番号(1, 2, 3…)と、それぞれの資料の要点やキーワード(例:「1. 上司メール 」「2. 子会社BS」)を箇条書きで一覧化します。
これにより、膨大な情報の中で迷子になるのを防ぎ、思考を整理できます。
➁ゴールから逆算し「不要な情報」を切り捨てる
まず問題が「何を問うているか」というゴールを正確に把握します。
そして、その答えを導き出すために不要な資料を先に切り捨ててしまいましょう。
受動的に探すのではなく、能動的に捨てる意識が時間を大幅に節約します。
③英文読解の基礎体力
読解速度そのものを上げることも必須です。
毎日10分、疲れた勉強終わりの10分でやるのがコツです。
IRS(米国内国歳入庁)のサイトや会計基準の原文などを読み、SVOC(主語・動詞・目的語・補語)構造を意識しながら要約するトレーニングを試してみてください。
読解スピードと情報整理能力が同時に向上します。
(5)苦手克服には、1問全分解してみる!
どうしても手も足も出ない苦手なTBS問題にぶつかったら、「1問全分解」という特訓が絶大な効果を発揮します。
これは、1つの問題を徹底的に分解し、その構造を丸ごと理解するトレーニングです。
具体的には、苦手なTBS問題を1つ選び、本文、資料、解答根拠のすべてを日本語に訳します。
その上で、「これはインボイス(請求書)だな」「これは上司への内部報告メモだ」といったように、各資料の書式や役割を特定し、どの情報がどのように解答に結びつくのか、データの流れをマッピングします。
この作業をたった1問やるだけでも、書類の「型」が頭に入り、他の類似問題への応用力が劇的に向上します。
3.科目別TBS問題の攻略法
ここからはFAR、AUD、REGの3科目に特化したTBSの攻略法を見ていきましょう。
(1)FAR:すべての基礎は「仕訳」にあり
FARのTBS問題、特に連結、銀行勘定調整表、棚卸資産、固定資産といった主要論点では、仕訳を迅速かつ正確に書けるかどうかが直接得点に結びつきます。
必ず仕訳は書きだしましょう。
頭の中だけで考えず、必ず仕訳を書き出し、その仕訳がBS・PLにどう反映されるかを常に意識することが大事です。
もし、仕訳を書かないと、根本的な理解が曖昧なままになってしまう可能性が高まります。
そもそも、思考の過程はすべて残しておきましょう。
最終的な回答だけではなく、そこに至る途中計算や調整表も書くことで、思考の過程を整理できます。
また、ケアレスミスも防げます(暗算や脳内計算で解いてしまうと、ケアレスミスを誘発しますよ)。
FARの受験対策はこちらも参考にしてください。
FARでは仕訳が大事と言いますが、合格者であってもその意味を理解していない人が多く感じています。
仕訳は全部書けるようにした方がいいの?もぜひ参考にしてください。
(2)AUD:FARの知識が武器になる
AUDのTBS問題、特に近年増加している分析的手続(比率分析など)の問題では、FARで培った会計知識がそのまま武器になります。
BS・PLの構造や仕訳の動きをイメージできなければ、そもそも数値をどこから引っ張ってくればよいかわからないですよね。
「FARで学んだ知識がAUDで直接活かされる」という意識は、絶対に忘れないでください。
あと、AUDには特有の思考フローがありますので、意識してください。
AUD特有の思考フロー
1. 問いの特定: まず「何を問われているか」を特定する(例:売上の網羅性(Completeness)のアサーションを確かめたい)。
2. 期待値の作成と比較: 与えられた情報(過年度データや業界平均など)から期待値を自分で作り、実績との間に生じている差異を明確にする(これが分析の出発点)。
3. 仮説と検証: なぜその差異が生じたのか仮説を立て、それを検証するための追加手続(例:売上計上前後の出荷記録の確認)を考える。
4. 結論の提示: 最終的に、思考を論理的に整理する。比率を計算して終わりではなく、そこから導かれる結論までを明確にすることが求められる。
「アサーション → 手続 → 証拠 → 結論」という流れですね。
この一連の流れを意識することで、TBS問題が解きやすくなると思います。
AUDの受験対策はこちらも参考にしてください。
本当に、USCPA試験のAUDのTBS問題のようなことを、実務でやるのかと思うかもしれません。
本当にこのようなことを監査法人の監査手続きでやっていましたよ。
監査調書には以下の4つを書くのですが、そのまま同じですよね?
- Objective(目的)
- Procedure(手続)
- Result(結果)
- Conclusion(結論)
ちなみに、手続きと結果は、一致するように書いていきます。
新人USCPAがBIG4大手監査法人について知っておくべきこと5選にも書いているので、参考までに。
(3)REG:暗記と「フォーム慣れ」が鍵
REGのTBS問題では、実際の税務申告書(フォーム)の穴埋め問題が頻出です。
IRSの公式サイトなどで実際のフォームを見て、どこに何が記載されているのか、その構造に日頃から慣れておくことが最も効果的な対策です。
学習の進め方としては、以下のようなことが挙げられます。
まず、知識を入れる「引き出し」を先に作りましょう。
細かい数値を覚える前に、テキストでBasis計算や所得区分といった知識の骨格(引き出し)を先に作ってください。
全体像という「整理棚」があって初めて、細かい知識は正しく収納されます。
税法は確定申告の一連の流れといったストーリーで、ビジネス法は図解で体系的に理解するのが鉄則です。
それから、暗記範囲を正しく見極めましょう。
頻繁に変わる税率や控除額は、問題文で与えられることがほとんどです。
一方で、何年も変わらない基礎的なルール(例:Basis計算の原則や一部の限度額など)は、自分で暗記しておく必要があります。
どこまでが与えられ、どこからが自力で覚えるべき範囲なのかを意識して学習しましょう。
REGの受験対策はこちらも参考にしてください。
4.TBS問題の種類と解答の手順
TBS問題の種類は、大きく分けると主に以下の5つです。
実際は複合型などもあり、簡単には分類できないので参考にするにとどめてください。
主なTBS問題(事例形式問題)
- Research(リサーチ):新USCPA試験では出題なし
- Document Review Simulations (DRS:資料レビュー)
- Matching(マッチング)
- Fill-in-the-Blank(穴埋め)
- Journal Entries(仕訳)
1つ1つ詳しく見ていきます。
(1)Research(リサーチ):新USCPA試験では出題なし
Research(リサーチ)問題について見ていきましょう
注意:新USCPA試験では出題はありませんが、念のため残しておきます。
①Research(リサーチ)問題とは
Research(リサーチ)問題とは、ある状況が与えられ、「Authoritative Literature(権威ある文献)」で調べ、そのシナリオに当てはまる条文を引用することが求められます。
検索ツールを使う練習さえしておけば、試験本番では検索し、条文番号を入力するだけですので、そこまで難しくはないでしょう。
②Research(リサーチ)問題の解答の手順
リサーチ問題の解答の手順については、以下の記事が詳しいです。
(2)DRS(資料レビュー)
DRS(Document Review Simulations:資料レビュー)問題について見ていきましょう。
①DRS(資料レビュー)問題とは
DRS(資料レビュー)問題では、リアルな文書とそれを裏付ける資料が提供され、選択肢のリストから何をするか判断することが求められます。
文書には、下線が引かれた単語、フレーズ、センテンス、あるいはパラグラフが含まれています。
修正する必要がある場合とない場合があります。
下線部をクリックすると、選択肢のリストが表示。
どのような編集が必要か選択することになります。
選択肢
- 修正
- 削除
- 既に正しい(何もしなくていい)
完答するには、タスク内の下線付きのテキスト部分をすべてクリックし、何らかの選択をする必要があります。
Document Review Simulations (DRS)問題は、4科目すべてで出題されます。
②DRS(資料レビュー)問題の解答の手順
DRS(資料レビュー)問題を解答する際は、文書と資料のタイトルを読み、何を求められているのか、どのような情報があるのかを確認しましょう。
それから、下線部の各項目と、各解答の選択肢もよく読みましょう。
必要に応じて簡単なメモを取りながら、解答の選択肢を要約しておくといいでしょう。
提示された様々な項目を把握し、最も関連のある情報に絞っていきましょう。
- 下線部を修正する必要がない場合も、その選択肢をリストから選択する必要がある。
- 答えが選択されていない場合、修正する必要がなく正しかったとしても、不正解として採点されてしまうので注意が必要。
(3)Matching(マッチング)
Matching(マッチング)問題について見ていきましょう。
①Matching(マッチング)問題とは
Matching(マッチング)問題とは、5から10個の用語や取引を、対応する定義や数字と一致させることが求められます。
シナリオが与えられ、シミュレーションで問われていることが具体的に解説。
質問の答えのセルをクリックすると、答えのリストが表示され、その中から選ぶことができます。
Matching(マッチング)問題は、他のタイプのTBS問題と組み合わさって複数のパートからなるシミュレーションを作成することもあり得ます。
とはいえ、答えが用意されているので、そこまで難しくないでしょう。
このMatching(マッチング)問題は、4科目すべてで出題されます。
②Matching(マッチング)問題の解答の手順
Matching(マッチング)問題を解答する際は、説明をよく読み、何を求められているのか確認することが非常に重要。
例えば、選択肢の使用回数の制限などが記載されていることが多いです。
何度でも使用できる場合もあれば、1度しか使用できない場合もあります。
また、選択肢は、必ずすべて読みましょう。
ほぼ正しい選択肢を選んでしまうと、他に最適な選択肢がある可能性があります。
(4)Fill-in-the-Blank(穴埋め)
Fill-in-the-Blank(穴埋め)問題について見ていきましょう。
①Fill-in-the-Blank(穴埋め)問題とは
Fill-in-the-Blank(穴埋め)問題は、答えが用意されておらず、自分で計算し、あらかじめ指定されたセルに数字を入力することが求められます。
例えば比率など、何らかの数値を計算して解答します。
- フィールドに値を入力または貼り付け。
- 貼り付けは、コピーボタンか、ショートカットキーでできる。
- 入力された値は自動的にフォーマットされる。
- 0から9以外の文字、小数点、数字の前のマイナス記号、数字を囲んだ括弧は自動的に破棄される。
- 解答ボックスが整数で設定されている場合は、解答が最も近い整数に丸められるため、小数点も破棄される。
Fill-in-the-Blank(穴埋め)問題は、他のタイプのTBS問題と組み合わさって複数のパートからなるシミュレーションを作成することもあり得ます。
自分で計算する必要があることから、TBS問題の中で一番難しいかもしれません。
このFill-in-the-Blank(穴埋め)問題は、4科目すべてで出題されます。
②Fill-in-the-Blank(穴埋め)問題の解答の手順
Fill-in-the-Blank(穴埋め)問題を解答する際は、説明をよく読み、何を求められているのかを確認することが大事です。
特に、四捨五入、負の数、その他の解答の扱いについての説明には注意しましょう。
(5)Journal Entries(仕訳)
Journal Entries(仕訳)問題について見ていきましょう。
①Journal Entries(仕訳)問題とは
Journal Entries(仕訳)問題は、1つまたは複数の仕訳を行うことが求められます。
シナリオが与えられ、仕訳が必要かどうかを判断し、必要な場合は仕訳をします。
仕訳が不要と思われる場合は、仕訳テーブルの上にある「入力不要」チェックボックスを選択すると、仕訳表がグレーアウトして無効になります。
勘定科目欄から勘定科目を選択し、対応する金額を適切な欄(借方または貸方)に入力します。
金額を自分で計算しなくてはならないので、TBS問題の中では比較的難しいでしょう。
このJournal Entries(仕訳)問題は、FARかAUDで出題されます。
②Journal Entries(仕訳)問題の解答の手順
仕訳作成では、どのような順番で勘定科目や金額を行うかは重要ではありません。
順番ではなく、正しい勘定科目に金額が一致しているかどうか、すべての勘定科目・金額が存在するかどうかで評価されます。
そして、必ず適切な欄(借方または貸方)に入力することが重要です。
アビタス問題集のTBS問題では仕訳の順番が違うことでエラーが出てしまうことがありますが、本番はそのようなエラーは出ません。
5.TBS問題で使えるツール
TBS問題は単純ではないため、AICPAは、TBS問題を解くためのツールをいくつか用意しています。
これらのツールに慣れていないと、本番になってから、いつ、どのように使用するか考えることになってしまうため、試験時間を無駄にしてしまうでしょう。
ですので、TBS問題を解く練習をする際は、ツールの使い方も併せて練習しましょう。
TBS問題で使えるツール
- Calculator(電卓)
- SPREADSHEET(ほぼエクセル)
- Exhibits(添付資料)
- Highlight(ハイライト)
1つ1つ簡単にご説明していきます。
(1)Calculator(電卓)
基本的な計算(足し算、引き算、掛け算、割り算)には、この電卓を使用するといいでしょう。
長い計算や複数のパートからなる計算には、Excelを使用するのがいいでしょう。
(2)SPREADSHEET(ほぼエクセル)
USCPA試験では、SPREADSHEETが使用できます。
ほぼエクセルと同じです。
SPREADSHEETの詳しい機能は、こちらを参考にしてください↓
(3)Exhibits(添付資料)
解答する上で必要な情報を含む、追加のデータソースです。
添付資料には、メモ、BSやPL、プレスリリースなど、さまざまな形態があります。
そのため、様々な種類の資料から情報を抽出する練習をすることが重要です。
(4)Highlight(強調表示)
添付資料の中で、カーソルを使ってテキストを強調表示すると、それをマークするオプションが表示されます。
複数の添付資料の情報を把握するため、強調表示ツールを活用するといいでしょう。
補足:Authoritative Literature(権威ある文献)→新USCPA試験からなし
注)2024年1月からの新USCPA試験からなくなりました。
検索ツールですので、リサーチ問題ではもちろん必ず使うことになりますが、リサーチ問題以外の他のTBS問題でも使えます。
試験を受ける前に、検索方法を十分に理解しておくことが非常に重要です。
権威ある文献には、次のようなものがあります。
Authoritative Literature(権威ある文献)
- FASB Codification:FASB(財務会計基準審議会)が定める全ての基準書
- AICPA Professional Standards:AICPAが発行する監査及び証明業務の基準書
- PCAOB Auditing Standards:PCAOBが発行する上場企業に適用される倫理及び独立性に関する基準書
- Internal Revenue Code:連邦税を規定する法典
USCPA試験本番で使えるツールについては、以下の記事が詳しいです。
6.TBS問題の注意点
最後に、TBS問題の注意点を見ていきます。
(1)形式に慣れること
一番大切なのは練習して形式に慣れておくことです。
TBS問題には、さまざまなレイアウトやフォーマットがあるので、試験までに少なくとも形式には慣れておく必要があるでしょう。
空欄の埋め方や、答え合わせの方法、検索ツールの使い方など、事前に知っておきましょう。
USCPA予備校の教材で練習するだけではなく、AICPA提供のサンプルテストを解いて理解をしておくといいでしょう。
サンプルテストについては、以下の記事も参考にしてください☟
(2)時間管理を考えること
時間管理を考えることも、非常に大切です。
TBS問題は、膨大な時間を費やせば、最終的に解けるかもしれません。
ですが、本番ではそんな余裕はありません。
TBS問題にかけられる時間の目安
- シンプルな問題:10分から15分
- 少し複雑な問題:25分から30分
TBSの問題を解く際は、目標時間を決めて、それを守りながら勉強しましょう。
本番でも、表示される時計の時間をチェックしながら解きましょう。
科目ごとの本番での時間配分については、こちらを参考にしてください。
(3)問題を解き始めるまでに戦略を考えること
TBSの問題を解く際は、テストレットを開いて初めに、どんな問題が含まれているか1、2分でざっと見て、解く順番と時間配分を決めましょう。
少なくとも、リサーチ問題が含まれているかを確認し、リサーチ問題が含まれていた場合は、そのテストレットの中で最後に解くと決めましょう。
当たり前ではありますが、問題文を注意深く読み、どんな問題なのかを把握してから解き始めることが非常に大切です。
まとめ:正しい戦略でTBS問題を得点源に!
USCPA試験のTBS問題対策を解説してきました。
最後に、合格に不可欠な戦略をもう一度確認しましょう。
- MC問題とTBS問題の往復学習: 知識のインプットとアウトプットを繰り返し、記憶を深く定着させる。
- 問題パターンの把握: 演習を重ねて問題の「型」をつかみ、本番での対応力を高める。
- 科目ごとの特性理解: FARは「仕訳」、AUDは「FAR知識と論理フロー」、REGは「フォーム慣れと体系的暗記」という、各科目の核心を押さえたアプローチを取る。
- 苦手分野の「1問全分解」: 難問は徹底的に分解し、構造を理解することで応用力を養う。
TBSは最初は難しく、時間もかかるため敬遠しがちですが、正しい戦略で練習を重ねれば、必ずやあなたの合格を後押しする得点源になります。
ぜひ自信を持ってTBS問題の壁を突破してください。
以上、「USCPA試験のTBS問題(事例形式問題)の概要と対策【これだけは知っておく】」でした。
戦略をもって、しっかり演習をして得意にするよ。
せっかくMC問題などを通して知識を蓄えていても、TBS問題の形式や使えるツールに慣れていなくて、実力が発揮できなかったらもったいないよ。
だから、事前に練習し、自分なりに必要な情報をどのように得るか、どのくらいの時間を遣って、どう解答していくか事前に決めておいてね。
ある程度パターン化して本番の試験で迷わないようにするのが、TBS問題で得点する近道だと思うよ。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
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どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。
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