MENU
【USCPA試験】勉強中

USCPA試験 リサーチ問題 これだけは知っておきたい基礎知識と対策

困った君
困った君
もうすぐ、USCPA(米国公認会計士)試験のFARを受験するよ。

リサーチ問題とかいうのが出題されると聞いたけど、何をしたらいいのか分からなくて困ったな。

リサーチ問題の対策はしなくてもいいかな。

どこ
どこ
どこは、USCPA(米国公認会計士)の資格を持っているよ。

リサーチ問題は、BEC以外の、FAR、AUD、REGの3科目で出題されるよ。

対策に時間をかける必要はないけど、何もしないのは良くないよ。

一緒にリサーチ問題について最低限のことを知って、対策をしておこうね。

USCPA受験生の方から、リサーチ問題の対策についてご質問をいただきました。

BEC以外の、FAR、AUD、REGの3科目で、リサーチ問題が出題されるわけですが、1科目目の受験科目であるFARの本番の試験で、きちんと解けるのか心配とのことでした。

FARで一度リサーチ問題に慣れてしまえば、その後のAUDやREGの試験で出ても大丈夫だと思います。

ですので、特に、1科目目のFARの受験が迫ってきた方の不安が少しでも減るようにと思い、この記事を書いています。

 

1.リサーチ問題の基礎知識

まず、リサーチ問題の基礎知識を見ていきましょう。

 

(1)リサーチ問題とは

リサーチ(Research)問題とは、与えられた参考資料(データベース)から、必要な情報を検索することが求められる問題形式です。

ある状況が生じた際に、その処理について規定している基準を参考資料(データベース)から探し、その基準番号を解答します。

つまり、グーグル検索と同じと考えてよく、検索したいキーワードを入力して、情報を探し当てるわけです。

 

リサーチ問題は、テストレット3、4、5のTask-based Simulation(事例形式問題)の1つとして出題されます。

USCPA試験4科目全てで出題されるのではなく、AUDFARREGの3科目でのみの出題で、BECでは出題されません。

ちなみに、BECでリサーチ問題が出題されないのは、科目の性質上、基準を参照して情報を探し当てるというものではないからだそうです。

 

各科目でのリサーチ問題の出題数は、最低1問、多くて2問です。

2問の場合は、1問はダミー問題で、採点されないとのアメリカ人USCPA合格者のコメントを見つけましたが、AICPAの正式なものではないので、確信が持てていません(確信が持てたら、追記します)。

アビタスは、リサーチ問題の配点を6点から12点と予想しています(どこは、2問のうち1問はダミー問題なら、6点くらいではないかと、予想します)。

そこそこ配点が大きいので、最初からリサーチ問題を捨てるのはやめた方がいいでしょう。

 

(2)リサーチ問題が出題される目的

そもそもですが、なぜ、リサーチ問題などという、変わった形式の問題が出題されるのでしょうか。

2004年にUSCPA試験がコンピューター形式に移行したことで、会計関連の参考資料から必要な情報を探してこられるかを試すために、このリサーチ問題が導入されました。

つまり、USCPA試験では、会計基準・監査基準・税務基準をいかに記憶しているかだけではなく、必要な時に自分で検索をして情報を見つけられるかにも重点を置いていると言えます。

 

実際にCPAとして働き始めたら、このような情報検索スキルは非常に大切です。

というのは、現実世界で、CPAは日常的に使用する基準は記憶していますが、それ以外の追加情報は、ネット検索で情報を探し当てているからです。

なので、USCPA試験対策としてだけではなく、実務家として働き始めたときのために、情報検索スキルは身につけておくといいと思います(日本の会計基準を探すときにも、応用できます)。

 

2.リサーチ問題の出題内容

つぎに、リサーチ問題ではどのような問題が出題されるのか、見ていきましょう。

 

(1)リサーチ問題の画面

サンプルテスト(FAR、テストレット4)のリサーチ問題の画面です。

 

テストレット3、4、5のTask-based Simulation(事例形式問題)では、電卓のタブ(「CALC」)、エクセルタブ(「EXCEL」)、情報タブ(「AUTH. LIT.」)、ヘルプタブ(「HELP」)などが上位に表示されます。

リサーチ問題で参照する参考資料は、情報タブ(「AUTH. LIT.」)である「Authoritative Literature(権威ある文献)」になります。

 

Authoritative Literature(権威ある文献)」を検索して、提示された問題を解決する適切な文献を見つけるようにとのシナリオが提示されます。

そして、適切な基準番号を空欄のボックスに入力して解答することになります。

例えば、FARの場合、ASC(Accounting Standard Codification)につき、どのトピック・サブトピック・セクション・パラグラフなのか、それぞれ4つの空欄のボックスに入力することで解答となります。

 

(2)リサーチ問題で参照する基準

Authoritative Literature(権威ある文献)」で検索できる、各科目で参照する基準は以下の通りです。

リサーチ問題で参照する基準

  1. FAR: FASB Codification
  2. AUD: AICPA Professional Standards 、PCAOB Auditing Standards
  3. REG: Internal Revenue Code

Blueprintsの各科目のパートにも、どの基準を参照(Reference)するか記載があります。

 

①FARで参照する基準

FARでは、FASB Codificationを参照します。

FASB Codification: FASB(財務会計基準審議会)が定める全ての基準書

参考リンク☟

FASB Codification

トピックは3桁で、規則に従って番号が付けられていますので、自分で探すことも可能です。

FASB Codificationのトピックの番号(3桁)

  1. 100番台:General Principles
  2. 200番台:Presentation
  3. 300番台:Assets
  4. 400番台:Liabilities
  5. 500番台:Equity
  6. 600番台:Revenue
  7. 700番台:Expenses
  8. 800番台:Broad Transactions
  9. 900番台:Industry

 

②AUDで参照する基準

AUDでは、「AICPA Professional Standards」または「 PCAOB Auditing Standards」を参照します。

  1. AICPA Professional Standards:AICPAが発行する監査及び証明業務の基準書
  2. PCAOB Auditing Standards:PCAOBが発行する上場企業に適用される倫理及び独立性に関する基準書

問題のシナリオから、上場企業ではないと考えられるときは、「PCAOB Auditing Standards」は参照せず、「AICPA Professional Standards」だけ参照します。

参考リンク☟

Auditing Standards

Standards for Attestation Engagements

PCAOB Auditing Standards

 

AICPA Professional Standardsについては、最初に監査かどうかを確認して、監査なら「AU-C」の監査基準、監査ではないなら「AR-C」の会計及びレビューか「AT-C」の保証業務基準になると考えると解答が楽かと思います。

AICPA Professional Standardsの内容

  1. U.S. Auditing Standards ☜監査基準
  2. U.S. Attestation Standards ☜保証業務基準
  3. Accounting and Review Services ☜会計及びレビュー業務

 

③REGで参照する基準

REGでは、Internal Revenue Codeを参照します。

Internal Revenue Code:関税を除くすべての連邦税を規定する法典で、United States Code(「米国法律集」)のTitle26にある

参考リンク☟

Internal Revenue Code

 

参考までに、Internal Revenue Codeについても内容を記載しておきます。

Internal Revenue Codeの内容(訳は参考まで)

  1. Subtitle A: Income Taxes(所得税)
  2. Subtitle B: Estate and Gift Taxes(遺産および贈与税)
  3. Subtitle C : Employment Taxes(雇用税)
  4. Subtitle D: Miscellaneous Excise Taxes(その他の物品税)
  5. Subtitle E: Alcohol, Tobacco, and Certain Other Excise Taxes(アルコール、たばこ、その他の物品税)
  6. Subtitle F: Procedure and Administration(手続きおよび管理)
  7. Subtitle G: The Joint Committee on Taxation(課税に関する協議会)
  8. Subtitle H: Financing of Presidential Election Campaigns(大統領選挙キャンペーンの資金調達)
  9. Subtitle I: Trust Fund Code(信託基金に関する法)
  10. Subtitle J: Coal Industry Health Benefits(石炭産業の健康保険)
  11. Subtitle K: Group Health Plan Requirements(グループ健康保険の要件)

 

(3)リサーチ問題の基準のタイトル

リサーチ問題の基準のタイトルについても見ておきましょう。

ASC、AU-C、IRCは、基準のタイトルです。

FARとREGに関しては、既に基準のタイトルが書かれているので、悩むことはないでしょう。

 

AUDに関しては、自分で基準のタイトルを選ぶ必要があります。

どんなタイトルがあるのか事前に知っておけば、安心でしょう。

AUDで選べる基準のタイトル

  1. ET
  2. BL
  3. CS
  4. QC
  5. PR
  6. PFP
  7. CPE
  8. PCAOB
  9. TS
  10. VS
  11. AU-C: U.S. Auditing Standards ☜監査基準
  12. AR-C: Accounting and Review Services ☜会計及びレビュー業務
  13. AT-C: U.S. Attestation Standards ☜保証業務基準

恐らく、解答のほとんどが「AU-C」の監査基準になるのかと思います(アビタスの練習問題なども、ほとんどが「AU-C」だと思います)。

 

(4)リサーチ問題の例

各科目のリサーチ問題の例を見ていきます。

基本的にはあるシナリオが提示され、「この状況に最も当てはまる条文を基準から選びなさい」という出題形式です。

①FARの問題の例

FARでは「棚卸資産の評価に、どのようなコストを含めるべきかを示す適切な会計基準を探しなさい」といった問題が出題されます。

②AUDの問題の例

AUDでは「監査メンバーの一人が“網羅性”というアサーションの理解ができていないので、参考になる監査基準を探しなさい」といった問題が出題されます。

③REGの問題の例

REGでは「財産の売却やその他の処分によって実現される金額を決定する税務基準を探しなさい」といった問題が出題されます。

 

3.リサーチ問題の解きかた

それから、リサーチ問題の解きかたについて、見ていきます。

 

(1)リサーチ問題を解く手順

リサーチ問題を解く手順は、以下の通りです。

リサーチ問題を解く手順

  1. シナリオを注意深く読み、問題で何が求められているのかを理解する。
  2. キーワードを考える。
  3. Authoritative Literature(権威ある文献)」を開き、適切な「Source」(参照する基準)を選ぶ。
  4. サブフォルダ―のリストを見て、すぐに条文にたどり着けそうな場合は、リストから直接探し、たどり着けそうにない場合は検索して探す。
  5. 解答となるパラグラフをみつけたら、メモ用紙に基準番号をメモする。
  6. メモ用紙を見ながら、基準番号を解答ボックスに入力する(入力ミスを防ぐため)。
  7. 緑色のチェックマークが付き、正しく入力されたことを確認する(チェックマークは解答が正しいという意味ではなく、正しい桁数で入力できたという意味です)。

リサーチ問題を解く手順ですが、サブフォルダーのリストからすぐに条文にたどり着けそうか、たどり着けなさそうかで、手順が変わってきます。

サブフォルダーのリストを見て、すぐにどこに解答となる条文があるのかわかるならば、わざわざ検索をする必要はありません。

直接探した方が早いからです。

すぐにどこに解答となる条文があるのかわからないならば、検索することになります。

 

(2)リサーチ問題の検索方法

リサーチ問題の検索方法は、以下の通りです。

リサーチ問題の検索方法

  1. Authoritative Literature(権威ある文献)」を開き、適切な「Source」(参照する基準)を選ぶ。
  2. 検索ボックスにキーワードやフレーズを入力し、虫眼鏡をクリックする。
  3. 検索結果があまり多くない場合は、検索結果のうち最初の10個ほどをざっと見て解答をみつける。
  4. 検索結果が多すぎたり、解答が見つからなかった場合は、「Advanced Search(詳細検索)」で絞り込んで検索する。

科目ごとに、「Source(参照する基準)」は違いますので、最初に対象を絞りましょう。

「Select Sources」で選べるSource

  1. All Sources☜使わない
  2. AICPA Professional Standards ☜AUDで選ぶ
  3. PCAOB Auditing Standards ☜AUDで選ぶ
  4. Internal Revenue Code ☜REGで選ぶ
  5. FASB Codification ☜FARで選ぶ

「リサーチ問題で参照する基準」で前述した通りです。

最初からたくさんのキーワードを入力するのはやめましょう。

まずは、3つから4つくらいのキーワードで検索するといいでしょう。

検索の結果何もヒットしなかった場合は、キーワードを変えて、検索しなおします。

 

通常の検索で解答が見つからなかった場合は、「Advanced Search(詳細検索)」で検索しましょう。

「Advanced Search」での検索指定

  1. All of these words:すべての単語(順番は問わない)
  2. This exact phrase:すべての単語(順番どおり)
  3. Any of these words:1つ以上の単語(順番は問わない)
  4. None of these words:すべての単語を除く

単語は、単数と複数の違いでも、検索結果が変わってきますので、正確に入力しましょう。

 

また、検索結果が表示されると、画面の左側に「Table of Contents」が表示されます。

探しているものに近いけれど、ちょっと違うと思われる場合に、「Table of Contents」の前のフォルダや後ろのフォルダが、探してるものという可能性があるので、確認してみるといいでしょう。

 

4.リサーチ問題の注意点

さいごに、リサーチ問題に関する注意点を見ていきます。

リサーチ問題に関する注意点

  1. 事前に練習して、リサーチ問題に慣れておく
  2. 基準書を理解しておく
  3. 時間配分を決めておく

 

(1)練習してリサーチ問題に慣れておく

リサーチ問題は、事前に練習しておきましょう。

リサーチ問題を実際に体験するには、AICPA提供のサンプルテストを解いてみるといいでしょう。

参考資料(データベース)の参照先

  1. FARとAUD:NTS(受験票)が有効な間(6か月間)、AICPA提供のProfessional Literature materialが参照できるので、NASBAにアクセス権を申請しましょう。
  2. REG: FindLawLegal Information Instituteが使えると思います。

サンプルテストについては、以下の記事を参考にしてください☟

USCPA試験 サンプルテスト(Sample Tests)で解き方に慣れるサンプルテスト(Sample Tests)は、AICPAが提供しているUSCPA試験の準備ツールです。USCPA試験を受験する前にサンプルテストをやって、試験の形式に慣れておくといいと思いますので、詳しくご説明していきます。...

 

(2)基準書を理解しておく

基準書はある程度理解しておくといいでしょう。

そうすれば、わざわざ検索をしなくても、直接探しに行くことができ、時間が節約できます。

また、普段の勉強で基準書を参照するクセを付けておけば、USCPA予備校のテキストや問題集で分からないことが出てきたときに、自分で原典を確認できます。

さらに、実務でも基準書の理解は役に立つことでしょう。

 

(3)時間配分を決めておく

時間配分を事前に決めておくといいでしょう。

この時間配分の時間とは、試験前のリサーチ問題の対策の時間と、試験中のリサーチ問題を解く時間の両方です。

 

リサーチ問題の対策に時間をかけすぎるのはやめた方がいいでしょう。

また、試験中にリサーチ問題に時間をかけすぎて、他の問題が解けなくなる事態も避ける必要があるでしょう。

試験中にリサーチ問題にかけられるのは、せいぜい5分から10分です。

 

まずは、各テストレットの解き初めに、リサーチ問題が出題されているかを確認し、リサーチ問題があったら、そのテストレットの一番最後に解くことにします。

たとえば、10分間リサーチ問題に取り組んだけれど、適切な基準番号が見つからない場合は、検索して一番上に表示された基準番号を書いてしまうか、一番これだと思われる基準番号を書いて終わりにしてしまいましょう。

 

 

以上、「USCPA試験 リサーチ問題 これだけは知っておきたい基礎知識と対策」でした。

困った君
困った君
リサーチ問題について、どのような問題が出題されて、どのように解答すればよいのか分かったよ。

事前にサンプルテストに挑戦して、リサーチ問題に慣れておくことにするよ。

どこ
どこ
おそらく、FARとREGのリサーチ問題は、事前に練習しておけば、本番では困らないと思うよ。

AUDに関しては、事前に練習しても、本番でうまく条文が見つけられないかもしれないね。

他の問題を解く時間が無くなると困るので、どのくらいの時間をかけても見つけられなかったら諦めるのか、事前に決めておいた方がいいね。

リサーチのスキルは、USCPA試験だけではなく、実務でも役に立つから、この機会にリサーチスキルを磨いてみてね。

ABOUT ME
どこ
ワシントン州USCPA(米国公認会計士)。USCPAの立場から、USCPA試験、USCPAのキャリア、USCPAの人生設計について書いています。BIG4大手監査法人監査人→米国企業経理職@バンコク→大手グローバル企業連結決算担当。
こちらの記事もおすすめ