【USCPA試験】勉強中

USCPA試験 BECのWC(ライティング)まず知っておきたい概要と勉強法

困った君
困った君
USCPA(米国公認会計士)試験のBECの勉強をしているよ。

BECのWC(Written Communication :記述式問題)が苦手で困ったな。

どこ
どこ
どこは、USCPA(米国公認会計士)の資格を持っているよ。

BECだけWC(記述式問題)が出題されるけど、日本人のUSCPA受験者の中には、苦手としてしまっている人も多いようだね。

まず、WCはどのような問題が出題され、どのように解答すれば良いかを理解し、次に、WCの勉強法を見ていくことにしようね。

 

USCPA受験生の方から、英語が苦手でBECのWC(Written Communication: 記述式問題)ができなくて困っているとのご相談を受けます。

USCPA予備校のWC対策の講義を聴き、WC対策のテキストを読み、WCの論点はなるべく覚えたのですが、本番では初見の問題ということもあり、何も書けなくなってしまうとのことです。

USCPA予備校が提供しているWC対策だけではWCができるようにならないとのことで、どうしたらよいか考えました。

アメリカ人のUSCPA合格者が発信している動画(日本人のUSCPA合格者が発信していることは、あまり参考にならないため)を色々と観て、その結果、WCに対するアドバイスに共通点があることが分かりました。

ですので、アメリカ人のUSCPA合格者による、WCに対するアドバイスの共通点をまとめてご紹介することにします。

さらに、どのようにWCの勉強をすれば良いかについても補足していきます。

1.WCの概要

BECのみ、4択問題(MCQ)と総合問題(TBS)以外に、記述式問題(WC)が出題されます。

WCの特徴

  1. スコア比重は15%である(MCQ:50%、TBS:35%、WC:15%)。
  2. 5番目(最後)のテストレットで3問出題される。
  3. 出題される3問のうち1問は、Pretest Question(採点されない問題)である。
  4. コンピューターの自動採点である。
  5. 合格を左右するような点数の場合のみ、人(CPA)が個別に読んで採点する。

 

(1)WCのスコア比重は15%

WCは、日本人のUSCPA受験者たちが苦手としがちですが、BECのスコアに占める比重は15%であります。

全く何も書けないと合格(75点以上必要)が難しくなってしまうでしょう。

 

(2)出題される3問のうち1問は採点されない

3問のうち1問は採点されませんが、どれが採点されないかは試験中にわかりませんので、3問とも解答する必要があります。

この問題が採点されないと予測して、白紙で終えるのはやめましょう。

 

(3)コンピューターの自動採点

コンピューターの自動採点ですので、コンピューターが「正しい」と判断するような書き方ができれば、高いスコアが出せます。

コンピューターの自動採点とはいえ、精度が高いので、単にキーワードを箇条書きで羅列しても高いスコアは出せません。

きちんとした構成で質問に答え、キーワードを入れつつ理由を補足し、ある程度のボリュームがあれば、高いスコアが出せます。

 

(4)合格を左右する点数の場合、人が採点

通常はコンピューターの自動採点ですが、合格を左右する点数の場合は、人が個別に読んで採点すると言われています。

読んで判断するのは、CPAの有資格者です。

複数のCPAで読み、平均値がスコアに採用されます。

 

2.WCの問題について

BECのWCでは、どのような問題が出題されるのか、見ていきましょう。

BECのWCの問題

  1. あなたは誰で、誰に書くのか?
  2. 何を書くのか?
  3. 何のために書くのか?
  4. どのように書くのか?

 

(1)あなたは誰で、誰に書くのか?

以下のような立場で、以下のような人に宛てて文章を書くことが求められます。

あなたは誰(Who)で、誰に(To Whom)書くのか?

  1. 監査人・CPA・コンサルタントとして、クライアントに書く
  2. 監査人・経理担当者として、上司に書く
  3. 経験が長い監査人(Senior)として、自分より経験が浅い監査人(Junior)に書く
  4. 経理担当者として、他のスタッフに書く
クライアントや同僚に対して、アドバイスできる立場で書く

 

(2)何を書くのか?

以下の2つの文書どちらかについて、文章を書くことになります。

何(What)を書くのか?

  1. ビジネスメモ(Business Memorandum)
  2. ビジネスレター(Business Letter)
どちらを書くかは、ヘッダーを見れば分かる

 

(3)何のために書くのか?

何のために書くかについては、主に3つに分かれるでしょう。

何のために(For What)書くのか?

  1. 問題を解決させるため:問題は?→原因は?→解決策は?
  2. 機能を説明するため:定義は?目的は?→メリットは?→条件は?
  3. AとBを比較するため:AとBの概要は?→Aの特徴は?Aのメリット・デメリットは?Aの条件は?→Bの特徴は?Bのメリット・デメリットは?Bの条件は?
3つのうちどれを書くかは、問題文を読んで自分で判断する

 

(4)どのように書くのか?

以下のように書くといいでしょう。

どのように(How)書くのか?

  1. 問題の状況に関連するように
  2. 論理的に
  3. フレンドリーな調子で良いが、プロフェッショナル感は出して
  4. その文書を読むのが会計の専門家ではない場合は、あまりにもテクニカルすぎないように
会計専門家らしく書く

 

以上、BECのWCで、あなたは誰で、誰あてに、どのような文書を、何のために、どう書くかが分かったと思います。

BECのWCの問題

クライアントや同僚にアドバイスできる立場で、①問題解決、②機能説明、③比較のために、①メモ、または、②レターを、専門知識を用いて論理的に書く。

 

アメリカ人のBEC合格者の多くが言っていたのは、「きちんとした構文で書くことの大切さ」でした。

「High Schoolでライティングの勉強をしたと思うけど、そんな感じで、きちんとした構文で書かないといけないよ」などと言っていました。

アメリカ人でも、このようなきちんとした文章を書くのは難しいようで、日本人がネイティブではないからWCが苦手なのかと思いましたが、難しいのはアメリカ人でも同じなようです。

 

3.WCの解答について

BECのWCでは、どのように解答していくか、見ていきましょう。

 

(1)書く手順

アメリカ人のBEC合格者が、WCを書く手順について分かりやすく説明をしていたので、それを参考にします。

WCを書く手順

  1. 何が求められているかを理解するために、与えられた状況を注意深く読む。
  2. 求められていることに答えるため、書くべきアイデアを考える(アイデアは2つか3つにする)。
  3. アイデアに基づいて文章を作る。
  4. 1段落につき1アイデアとして、それぞれのアイデアに関する文章を1つの段落にまとめていく。
  5. 自分が書いた解答を上から下まで通して読み、修正が必要なら直す。
  6. スペルチェック機能で、スペルミスがないか確認する(スペルチェック機能は過信せず、自分の目でも要確認)。
2つか3つのアイデアを書く(2つか3つの段落になる)

 

アメリカ人の合格者のアドバイスで多かったのは、意外にも、「書き始める前に、深呼吸をしなさい。(Take a deep breath.)」でした。

慌てて書き始めないで、まずは落ち着くようにとのことですね。

 

そして、解答についてのアドバイスの共通点は、以下となります。

解答についてのアドバイス

  1. 何を書くかブレーンストーム(Brainstorm)する。
  2. 2つか3つのアイデアを決める。
  3. 1アイデアにつき1段落とし、それぞれの段落の最初の1文(かなめとなる文)を書く。
  4. アウトラインを決める。
  5. 肉付けしていく。

BECのWCの解答

一人会議をして、どんなアイデアを書くか決めて、そのアイデアを1文で書き、話の展開を決めたら、あとは情報を足していく。

 

(2)文章の構成

そして、文章の構成ですが、以下のようにします。

WCの文章の構成

  1. 導入(Introduction):1段落
  2. 本論(Body):2~3段落
  3. 結論(Conclusion):1段落
全部で4つか5つの段落(本論の段落は、1段落あたり4つから7つの文章を含む)

 

4.WCでの注意点について

WCで注意すべきことがあります。アメリカ人のBEC合格者が言っていた共通点を挙げていきます。

 

(1)内容に関する注意点

まずは、内容に関する注意点です。

WCでの内容に関する注意点

  1. トピックと関係なかったり、明らかに違法なアドバイスだとスコアは得られないこと。
  2. 出題される3問のうち1問は、Pretest Question(採点されない問題)である。通常、一番難しいのがPretest Questionと言われているので(注:本当かは不明)、一番最初に3問すべてを確認し、一番簡単だと思う問題からとりかかること。
  3. 減点方式なので、自信がないことを書いたり、不必要なことをダラダラ書くと、スコアが下がる可能性が高まること。
  4. 内容よりも、作文スキルが重要視される。トピックから外れていなければ、ある程度のスコアが取れること。
  5. 本論だけを書くのではなく、導入→本論→結論という構造で書くのが高得点を取るために必要なこと。

 

(2)文章に関する注意点

つぎに、文章に関する注意点です。

WCでの文章に関する注意点

  1. 文法(三単現のS、be動詞がis?are?、代名詞がit?they?など)
  2. 句読点(ピリオド、セミコロン、コロン、カンマの使い方)
  3. 語法(SNSだけで使うような言葉は使わない)
  4. 大文字(文頭、固有名詞などは大文字)
  5. スペル(タイプミスなど)

文章を書く際に間違いやすいポイントが挙げられていましたが、中学英語レベルのことだったりして、「ネイティブでも気をつけないと間違えるのね」と驚きました。

よく考えたら、日本人も、日本語の文章を間違えて書いたりしますから、同じですね。

 

5.WCの勉強法

アメリカ人のBECの合格者たちは、CPAレビューコースのWC教材で勉強していると話していましたが、「1つの教材では足りなくて、色々な教材をやった」などと言っている人が数人いました。

どうやら、アメリカ人の受験者も、WCの勉強には苦労しているようです。

CPAレビューコースのWC教材以外で、おすすめされていたのは以下の2つでした(参考までに)。

  1. AICPAのサンプルテストで練習
  2. 文法が合っているかを確認するため、Grammarlyというサイトを利用

 

それでは、日本人の受験者は、どのようにWCの勉強をすればよいでしょうか。

大きく分けると以下の2つだと思いますが、アウトプットの文章を書く練習はアメリカ人の受験者より多く時間をかけることになると思います。

WCの勉強法

  1. インプット:論点の理解と暗記
  2. アウトプット:文章を書く練習

 

(1)インプット:論点の理解と暗記

WC対策テキストなどで論点の勉強をしていただくことになります。

論点を丸暗記をする必要はないですが、キーワードは英語で言えるようになっておく必要があるでしょう。

おすすめとしては、マインドマップを論点ごとに書いておくことです。

論点ごとにキーワードを挙げていき、キーワード同士をどんどんつなげてマップを作ります。

論点の理解にもつながりますし、論点の理解ができているので、覚えやすいです。

ちなみに、本番で論点のキーワードが出てこなくなってしまったときも、連想で思いついたワードをマインドマップでつなげていくと、何らかのアイデアが湧いてくるのでおすすめです。

 

(2)アウトプット:文章を書く練習

覚えたこと論点を盛り込みつつ、実際に文章を書いていきます。

実際にパソコンのWordなどでタイピングすると良いでしょう。

ビジネスライティングのスキルを身に着けつつ、スムーズに文章が書けるようにしていきます。

書く練習

  1. テンプレートを作成する(パターン別にテンプレートを用意しておく)
  2. テンプレートを使って、時間をはかって実際に書いてみる
  3. 解答例を見て、真似したい表現方法、覚えておきたいフレーズをまとめる
  4. 上手く書けなかったものは、Googleで検索して表現を学び、まとめる
  5. 隙間時間に、まとめたものを覚える

 

①テンプレートを作る

テンプレートを作るのが、最初のステップかと思います。

テンプレートの例を挙げますが、ご自分でテンプレートを作ると覚えやすいので、あくまでも参考にするだけにしてください。

例:ビジネスレターのテンプレート

Dear CEO,

Thank you for letting me assist you.

(↑挨拶:どんな問題でも同じ)

The purpose of this letter is to ~.

(↑導入:書いている目的☜質問のフレーズを言い換える。)

  1. Firstly, (かなめとなる最初の文). (詳細情報や具体例)
  2. Secondly, (かなめとなる最初の文). (詳細情報や具体例)
  3. Lastly, (かなめとなる最初の文).  (詳細情報や具体例)

(本論:2つか3つのアイデアをキーワードを使って書く)

①問題解決、②機能説明、③比較の3つのどのパターンかにより解答が変わる

In your company’s case, ~.

(↑結論:本論を要約、または、かなめとなる文の言い換え)

Should you have any more concerns regarding this matter, please do not hesitate to contact me.

Best regards,

(↑結び:どんな問題でも同じ)

前述のように、WCの問題は、①問題解決、②機能説明、③比較の3つのパターンがありますので、少なくともこの3つのパターンに合わせたテンプレートを用意しておくと、本番の試験で時間の大幅な節約になるでしょう。

 

②つなぎの言葉を覚える

つなぎの言葉を使うと、論旨の展開が読み手にわかりやすくなります。

たとえば、次のようなつなぎの言葉があります。

つなぎの言葉

  1. 時:before, afterなど
  2. 順序や程度:firstly, basicallyなど
  3. 比較対象:on the other handなど
  4. 逆説:despiteなど
  5. 原因や結果:because of , as a resultなど
  6. 説明:in other wordsなど
  7. 追加:in additionなど
  8. 要約や結論:in summaryなど

 

③WCで使えそうな言い回しを覚える

英作文というのは、一から考えだすものではなく、使えそうな言い回しを暗記しておき、それを使いまわしていくだけだと考えています。

WCで使いたいと思った言い回しがあったら、ストックしていくと良いと思います。

 

④パラフレーズ(言い換え)の技術を身につける

質問文に書かれていることについて書く際も、そのまま文言をコピーするのではなく、パラフレーズ(言い換え)するのが望ましいです。

また、日本語英語になることを避けるためにも、パラフレーズ(言い換え)の技術が必要です。

 

 

以上、「USCPA試験 BECのWC(ライティング)まず知っておきたい概要と勉強法」でした。

困った君
困った君
BECのWCのことが分かってきたよ。

まずはテンプレートで型を決めて、あとは使えそうな言い回しを覚えるね。余裕があれば、パラフレーズ(言い換え)の練習もしてみるよ。

どこ
どこ
WCで大切なのは、2つかな。

まず、文章を書く目的を明確にし、その目的に沿って専門知識、理由・根拠を挙げながら説明をして、きちんと結論を示すこと。

相手が求めている情報を不足なく提供して、満足させてあげるわけだね。

そして、きちんとした構成で、論理的に、ミスのない文章を書くこと。

知性の感じられる、プロフェッショナルにふさわしい文章を書いて、CPAとしての信用を担保するわけだね。

WCは、「あなたは、相手が知りたいことを、相手に合わせて専門用語を使いつつも、自分の言葉でシンプルに、分かりやすく伝えられるかな?」というテストだよね。

「分かりやすく伝えること」を念頭におくと、WCの対策も立てやすいんじゃないかな。

難しい英単語を使う必要はないし、理解しやすいような文章の流れにしたり、つなぎ言葉を使ってあげたりという、読み手を思いやる工夫があると、ハイスコアがもらえるのではないかと、どこは思うよ。

ABOUT ME
どこ
ワシントン州USCPA(米国公認会計士)。USCPAの立場から、USCPA試験、USCPAのキャリア、USCPAの人生設計について書いています。BIG4大手監査法人監査人→米国企業経理職@バンコク→大手グローバル企業連結決算担当。
こちらの記事もおすすめ