USCPA受験に必要なパソコンスキルとは?CBT(コンピュータ試験)の注意点も

でも、あまりExcelとか得意じゃないし、パソコンもWordとネットを見るくらい・・・。
こんなレベルで、パソコンで受験するUSCPA試験(CBT)を受けても大丈夫なのかな。

USCPA試験は、今は完全にCBT(Computer-Based Test:コンピュータ試験)、つまりパソコンで受験する形式。
この記事では、USCPA受験でどのくらいのパソコンスキルが必要か。
そして、AICPAが公式に示している必要なPC操作、CBTならではのパソコン操作の注意点を、受験生からのよくある質問ベースで解説していくね。
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1.USCPA試験はパソコンでうけるCBT(Computer-Based Test)
USCPA試験は、パソコンの画面上に問題が表示され、その場で解答していくCBT形式です。
昔は、日本の公認会計士試験と同じように、
- 紙の問題冊子
- 鉛筆でマーク
というスタイルでした(しかも、試験日は固定、全員が同じ問題を解いていました)。
ですが、現在は完全にコンピュータベースの試験に移行しています。
そのため、
- USCPA予備校の教材
- 問題演習ソフト
も、パソコン画面で解く前提のものが主流になっています。
多くの予備校が、本試験に近い画面の演習教材を提供しているのは、このためです。
経理・会計系の仕事をしている社会人の方は、ふだんからExcelや会計システムを触っているでしょう。
なので「PC操作が全くできない」という人はあまり多くないと思います。
一方で、こんな相談をよくいただきます。
- 大学生・新卒1年目で、レポート作成以外ではあまりPCを触っていない
- 事務職だけれど、テンキー入力とメールくらいしかしてない
- 50代以上で、タイピングに自信がなく、Excelも最低限の四則演算だけ
「このレベルで、USCPA試験のパソコン操作についていけますか?」という不安ですね。
そこで、AICPA(米国公認会計士協会)が公表している「CPA Examに必要なコンピュータスキル(Computer Skills)」の内容を、日本語でかみ砕いてご紹介します。
2.AICPAが示す「USCPA試験で必要なパソコンスキル」
AICPAの公式見解によると、USCPA試験で必要なパソコンスキルは、どのくらいで、何なのでしょうか。
(1)必要なのは「基礎的なパソコンスキル」
AICPAのFAQでは、CPA Exam(USCPA試験)に必要なコンピュータスキルとして、ザックリ次のように書かれています。
- Basic Computer Skills(基本的なパソコンスキル)だけでよい
- マウスとキーボードの操作に慣れていること
- 基本的なスプレッドシート(表計算)とワープロ(文章作成)の機能が使えること
- 4機能(四則演算)のオンライン電卓が使えること
つまり、
- 毎日 Excelマクロを組んでいるレベル
- ブラインドタッチで爆速タイピング
といった高度なパソコンスキルは不要です。
「マウス・キーボード操作+カンタンなExcel+文章入力」ができれば大丈夫、というスタンスです。
(2)試験画面で「できる必要がある操作」
さらにAICPAは、試験が面(CBT)上でできていてほしい操作として、次のような項目を挙げています。
USCPA試験(CBT)でできる必要があるパソコン操作
- ラジオボタン(丸いチェック)をクリックして、選択肢から解答を選ぶ
- スプレッドシート機能や4機能電卓を使って、標準的な財務計算を行う
- 標準的なショートカットキーを使って、コピー&ペーストを行う
- スクロールバーで長い文章や画面を上下にスクロールできる
- ウィンドウのサイズを変更したり、位置を動かしたりできる
- 文献の中で大事な部分をハイライト(蛍光ペン)できる
参考:新試験で必要がなくなったもの
- メモや手紙のような文章を入力する(Written Communication問題:記述式問題がなくなったため)
- 文献(Authoritative Literature)を検索する(Research問題がなくなったため)
これをUSCPA試験の形式に合わせてまとめると、
MC問題(選択問題)
- 選択肢をクリックして選ぶ
- 計算問題で電卓 or スプレッドシートを使う
TBS(Task-based Simulation:シミュレーション問題)
- 指示に従って表に数値を入力する
- 画面を分割したり、ウィンドウの大きさを変えたり、重要箇所をハイライトする
というイメージになります。
(3)Excelではなく「Spread Sheet」ツールを使う点に注意
AICPAの説明にもある通り、本試験で使うのは「Excelそのもの」ではありません。
- Excelに似たSpread Sheetアプリケーションを使用
- 一部のショートカットや機能はExcelと異なる
- 詳細はAICPAのサンプルテスト内の説明を参照
という扱いです。
2024年1月からの新試験では「Spreadsheet」という名前のツールが画面上に用意されており、そこで四則演算や簡単な関数を使った計算を行うことになります。
- ピボットテーブル
- VLOOKUP
- マクロ
などの高度な機能は一切不要。
四則演算+SUM関数レベルができれば十分です。
本試験で使えるツールの一覧や、詳細な使い方については、こちらの記事も参考にしてください。
3.USCPA試験(CBT)で注意したい3つのパソコン操作ポイント
ここまでで、USCPA試験(CBT)で求められるパソコンスキルの全体像はつかめたと思います。
最後に、「ここだけは知っておかないと本番で焦るポイント」を3つ挙げておきます。
(1)キーボードがUS配列であることを知っておく
USCPA試験を受験するプロメトリックセンターで使用するパソコンは、US仕様です。
つまり、キーボードもUS配列キーボードになっています。
日本で普段使っているのは、ほとんどがJIS配列。
この違いを知らないと、記号キーが見つからずに焦ることがあります。
- 「+」「=」「”」「’」などの位置が微妙に違う
- 「@」「:」「;」の位置もJISとUSでズレている
あらかじめ、JIS配列のキーボードとUS配列のキーボードの違いを把握しておきましょう。
どこが受験生だったときは、アビタスの受験ガイダンスで、キーボードの違いについて聞きました。
「US配列キーボードで記号がみつからずにパニックになる受験生がいる」と聞きました。
それは大変と、帰りにパソコンショップに行って、JIS配列のキーボードとUS配列のキーボードの比較をしたのを覚えています(笑)。
現在は、WC問題がなくなったので、そこまでキーボードを打つ量は減っています。
それでも、少なくともUS配列キーボードであることを知っておけば慌てないでしょうね。
(2)サンプルテストでCBT画面と機能に慣れておく
AICPAは、試験の機能や画面構成を知るため、公式のサンプルテスト(Sample Test)に事前に必ず触れておくよう推奨しています。
サンプルテストでは、
- 本番と同じような画面(CBT画面)
- Spread Sheetツール、電卓、ハイライトなどのツール
- テストレットの進め方
が体験できます。
サンプルテストで最低限やっておきたいこと
- Spread Sheetの挙動(行列の選択、四則演算、簡単な関数)を試す
- ハイライトやコピー&ペーストの操作を確認する
サンプルテストの具体的な使い方は、以下の記事で詳しく解説しています。
また、「試験中にパソコン画面をどう操作していくか」を知っておくには、こちらの記事も読んでおくと安心です。
(3)パソコンで問題を解く練習をしておく
普段からパソコンで問題を解いている人は問題ありません。
ですが、紙の問題集メインで勉強している人は、本番前に次の2つをやっておいてくださいね。
- 長文問題やシミュレーション問題を、PCの画面上で読む
- スクロールしながら条件を確認する練習をする
どこの場合も、
- 普段:ノートパソコン+紙ベースの問題演習
- 本番:プロメトリックのデスクトップのパソコン+US配列キーボード
だったので、1科目目のFARではかなり違和感がありました。
初めての試験で緊張(しかも、グアム受験)。
さらに、この違和感が追い打ちとなり、合格できたものの「100%実力が出し切れたか?」と言われると、せいぜい70%というところでした。
4.パソコンが苦手でもUSCPAに挑戦できる?最低限やっておきたいこと
最後に、よくいただく質問にストレートに答えます。
Q. パソコンが得意ではないのですが、USCPA試験(CBT)は受けられますか?
A. タイピングが遅い・エクセルが苦手くらいなら、対策すれば十分受けられます。
目安としては、次のラインをクリアしていればOKです。
- マウスでボタンやタブをクリックして画面を切り替えられる
- Excel(Spread Sheet)で「=12+34」や「=SUM(A1:A10)」が打てる
- コピー&ペースト(Ctrl+C / Ctrl+V)が使える
- スクロールバーで画面を上下に動かせる
- ウィンドウをドラッグして大きさを変えたり、動かしたりできる
- ハイライト機能で、文章の一部をマーキングできる
簡単なExcel操作は、わからなければ、ChatGPTなどのAIに聞いてみてくださいね。
以上、「USCPA受験に必要なパソコンスキルとは?CBT(コンピュータ試験)の注意点も」でした。

あとは何回かサンプルテストを繰り返して、操作に慣れておくことにするね。

だからこそ、サンプルテストで、CBTの画面に慣れておくだけで、本番で「パソコン操作のせいで落ちる」というリスクはかなり減らせるはずだよ。
USCPA試験受験当日については、こちらも参考にしてください。
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