IFRS検定は、2026年6月1日から「IFRS Certificate試験」に名称変更されました。

試験形式・難易度・受験料に変更はありませんが、アビタスの講座名も「IFRS Certificate試験対策講座」に変更されています。

 

IFRS検定講座は必要なのでしょうか。

結論から言うと、IFRS検定講座が必要かどうかは、会計知識の有無と、学習目的によって変わります。

 

簿記2級程度の会計知識がある人、経理・監査の経験がある人なら、独学でも進められる可能性があります。

一方で、IFRSを初めて学ぶ人、財務会計の基礎に不安がある人、短期間で合格を狙いたい人は、講座を使う選択肢もあります。

大事なのは、講座を使うかどうかより、自分に合った方法でIFRSを体系的に学べるかです。

 

講座は必須ではありません。

ただし、学習範囲を整理し、講義や問題演習を通じて理解を進めやすくする道具としては有効です。

 

IFRS検定の具体的な勉強手順よりも、この記事では「独学でよいのか、講座を使うべきか」という判断に絞って解説します。

 

私は過去にアビタスのIFRS検定講座を受講しました。

当時、BIG4監査法人でIFRS適用企業やIFRS関連業務に関わる中で、IFRSを体系的に学ぶ必要性を感じたからです。

私自身は、当時アビタスのIFRS検定講座を受講して役立ったと感じています。

 

ただし、講座が必要かどうかは、会計知識・目的・予算によって変わります。

この記事では、IFRS検定講座は必要なのか、独学と講座の違い、講座を使った方がいい人、独学でよい人、講座選びのポイントを解説します。

 

IFRS検定講座は必要?
目次(見たい項目へ)

1.IFRS検定は講座なしで独学できる?

IFRS検定は、講座なしでも独学できるのでしょうか。

会計知識がある人なら独学も可能です。

ただし、会計初学者やIFRSを初めて学ぶ人にとっては、独学だけだと難しく感じる可能性があります。

 

(1)会計知識がある人なら独学も可能

簿記2級程度の会計知識がある人、経理経験がある人、監査経験がある人なら、IFRS検定は独学でも進めやすいです。

IFRSは国際会計基準ですが、土台になるのは財務会計です。

財務諸表、収益、費用、資産、負債、減損、リース、連結などの基本が分かっていれば、IFRSの論点も理解しやすくなります。

独学のメリットは、費用を抑えられることです。

また、自分のペースで進められるのもメリットです。

一方で、教材選び、学習範囲の整理、問題演習、復習まで自分で管理する必要があります。

 

(2)会計初学者には講座も選択肢

会計初学者がいきなりIFRS検定を独学するのは、少しハードルが高いです。

IFRS以前に、財務会計の基礎でつまずく可能性があるからです。

たとえば、収益認識、リース、金融商品、減損、連結、開示などは、会計の基本が分かっていないと理解しにくいです。

会計の基礎に不安がある人は、まず簿記や財務会計の基礎を確認した方がよいです。

そのうえで、IFRS検定講座を使うか、独学で進めるかを判断しましょう。

 

(3)講座は必須ではなく、学習を整理する道具

IFRS検定講座は、必須ではありません。

講座を使わないと合格できない、というものではありません。

ただし、講座を使うことで、学習範囲や順番を整理しやすくなります。

IFRSは論点が多いので、独学だと「どこから勉強すればいいのか分からない」と感じることがあります。

講座は、そこを整理する道具です。

講座を使うかどうかは、自分の会計知識、学習経験、使える時間、予算で判断しましょう。

 

2.IFRS検定の独学と講座の違い

IFRS検定は、独学でも講座でも合格を目指せます。

ただし、独学と講座では、学習の進め方が違います。

 

IFRS検定、独学と講座の違い

 

(1)学習範囲の整理

独学の場合、自分で学習範囲を整理する必要があります。

IFRS検定では、収益認識、リース、金融商品、減損、連結、表示・開示など、さまざまな論点が出てきます。

独学でも学べますが、最初は全体像をつかみにくいです。

一方で、講座を使うと、試験範囲に沿って学習内容が整理されていることが多いです。

何をどの順番で学べばよいか分かりやすい点は、講座のメリットです。

 

(2)講義で理解しやすいか

独学では、教材を読んで自分で理解する必要があります。

会計知識がある人なら進められますが、IFRS特有の考え方でつまずくこともあります。

講座では、講義を通じて論点を説明してもらえます。

文章だけでは分かりにくいところも、講義で聞くと理解しやすい場合があります。

特に、IFRSを初めて学ぶ人には、講義形式の方が取り組みやすいことがあります。

 

(3)問題演習のしやすさ

IFRS検定では、問題演習が重要です。

テキストを読むだけでは、分かったつもりになりやすいからです。

独学の場合、自分で問題集や練習問題を探す必要があります。

講座の場合、問題演習や解説がセットになっていることが多く、学んだ内容を確認しやすいです。

ただし、講座を受けるだけでは不十分です。

講義を聞いた後に、自分で問題を解き、間違えた論点を復習する必要があります。

 

(4)費用と時間の違い

独学は、費用を抑えやすいです。

市販教材や公式情報を使えば、講座より安く学習できます。

一方で、教材選びや学習計画に時間がかかることがあります。

講座は費用がかかります。

ただし、学習範囲や順番が整理されているため、迷う時間を減らせる可能性があります。

費用を抑えたいなら独学。

学習範囲を整理して短期で進めたいなら講座。

このように考えると分かりやすいです。

 

3.IFRS検定講座を使った方がいい人

IFRS検定講座は、全員に必要なわけではありません。

ただし、次のような人には講座が向いています。

 

IFRS検定講座を使った方がいい人

 

(1)IFRSを初めて学ぶ人

IFRSを初めて学ぶ人は、講座を使うメリットがあります。

IFRSは、日本基準やUSGAAPと考え方が違う部分があります。

いきなり細かい論点に入ると、全体像が見えにくくなります。

講座を使うと、IFRSの全体像から主要論点まで順番に学びやすいです。

 

(2)会計知識に不安がある人

財務会計の基礎に不安がある人も、講座を使う選択肢があります。

IFRS検定では、会計の基本理解が必要です。

会計用語や財務諸表の見方があいまいだと、IFRSの内容を理解するのに時間がかかります。

講座では、基礎から整理して説明されることもあるため、独学より進めやすい場合があります。

ただし、会計初学者の場合は、IFRS検定講座の前に簿記や財務会計の基礎を確認した方がよいです。

 

(3)短期合格を狙いたい人

短期間で合格を狙いたい人も、講座を使うメリットがあります。

独学だと、教材選びや学習範囲の整理に時間がかかることがあります。

講座を使えば、試験範囲や学習順序が整理されているため、効率よく進めやすいです。

ただし、短期合格には自分で勉強する時間も必要です。

講座を申し込むだけで合格できるわけではありません。

 

(4)学習範囲を整理してほしい人

IFRSは論点が多いです。

収益認識、リース、金融商品、減損、連結、開示など、どれも重要です。

独学だと、どこを重点的に学ぶべきか迷うことがあります。

学習範囲を整理してほしい人には、講座が向いています。

講座を使うことで、どの論点をどの順番で学ぶかが見えやすくなります。

 

4.IFRS検定を独学で進めてもよい人

一方で、講座を使わなくてもよい人もいます。

IFRS検定は、会計知識がある人なら独学でも十分に進められる可能性があります。

 

(1)簿記2級レベルの会計知識がある人

簿記2級程度の会計知識がある人は、独学でも進めやすいです。

財務諸表、収益、費用、資産、負債、減価償却、引当金、連結などの基本が分かっていれば、IFRSの論点を理解しやすくなります。

もちろん、IFRS特有の考え方は別途学ぶ必要があります。

ただ、会計の基礎がある分、独学でも取り組みやすいです。

 

(2)経理・監査経験がある人

経理や監査の経験がある人も、独学で進めやすいです。

実務経験があると、IFRSの論点を仕事と結びつけて理解しやすいからです。

たとえば、収益認識、リース、減損、連結、開示などは、経理や監査の実務とつながりやすいです。

実務で会計処理や財務諸表に触れている人なら、独学でも理解しやすいでしょう。

 

(3)自分で教材を選べる人

独学では、教材選びが重要です。

試験範囲に合っているか、主要基準を体系的に学べるか、問題演習ができるかを確認する必要があります。

自分で教材を選び、学習計画を立てられる人なら、独学でも進めやすいです。

一方で、教材選びで迷う人は、講座を使った方が楽かもしれません。

 

(4)問題演習まで自分で進められる人

IFRS検定では、問題演習が欠かせません。

テキストを読むだけでは、知識が定着しにくいです。

独学する場合は、問題演習まで自分で進める必要があります。

間違えた問題を復習し、関連する論点をテキストで確認する。

この流れを自分でできる人なら、独学でも進めやすいです。

 

5.講座を選ぶときのチェックポイント

IFRS検定講座を選ぶ場合は、知名度だけで決めない方がよいです。

自分に合うかどうかを確認しましょう。

 

(1)試験範囲に対応しているか

まず確認したいのは、試験範囲に対応しているかです。

IFRSは基準改訂があります。

古い教材や古い講座だと、現在の試験範囲とズレる可能性があります。

講座を選ぶときは、いつの試験範囲に対応しているかを確認しましょう。

 

(2)主要基準を体系的に学べるか

IFRS検定では、主要基準を体系的に学ぶことが大事です。

収益認識、リース、金融商品、減損、連結、企業結合、開示など、実務でも重要な論点が多いです。

講座を選ぶときは、これらを体系的に学べるか確認しましょう。

 

(3)問題演習ができるか

講座を選ぶなら、問題演習ができるかも確認したいポイントです。

講義を聞くだけでは、知識は定着しにくいです。

問題を解くことで、自分の弱点が分かります。

問題演習や解説があるかは、必ず確認した方がよいです。

 

(4)教材が古くないか

IFRSは改訂があります。

そのため、教材が古くないかは重要です。

中古教材や過去の講座資料を使う場合も、内容が古くなっていないか確認しましょう。

安く済ませようとして古い教材だけに頼ると、かえって遠回りになる可能性があります。

 

(5)費用に見合うか

講座には費用がかかります。

そのため、費用に見合うかを考えましょう。

講義、テキスト、問題集、模擬問題、サポート内容などを見て、自分に必要なものが含まれているか確認します。

会計知識がある人なら、講座なしでも進められる可能性があります。

一方で、独学で迷う時間を減らしたい人には、講座費用を払う価値があるかもしれません。

 

6.アビタスIFRS検定講座を受講して感じたこと

私は過去に、アビタスのIFRS検定講座を受講しました。

当時は、BIG4監査法人でIFRS適用企業やIFRS関連業務に関わる機会があり、IFRSを体系的に学ぶ必要性を感じていました。

自分で本を買って勉強しようとしたこともあります。

ただ、IFRSは独学だと全体像がつかみにくく、基準ごとのつながりも分かりにくいと感じました。

そのため、講座を使って学ぶことにしました。

 

(1)IFRSを体系的に学びやすかった

講座を使ってよかったのは、IFRSを体系的に学びやすかったことです。

IFRSは、基準ごとに論点が分かれています。

独学だと、どの基準から学ぶべきか迷うことがあります。

講座では、主要論点を順番に学べたので、全体像をつかみやすかったです。

 

(2)日英併記・具体例が役に立った

当時受講した講座では、日英併記や具体例が役に立ちました。

IFRSは英語の基準なので、日本語だけでなく英語の表現も知っておくと理解しやすい場面があります。

特に、監査法人やグローバル企業で働く場合、英語の会計用語に触れる機会があります。

日英併記で学べると、実務で英文資料を見るときにも役立ちます。

また、具体例があると、基準の考え方を理解しやすいです。

 

(3)問題演習しやすかった

講座を使うメリットの一つは、問題演習しやすいことです。

IFRS検定では、テキストを読むだけでは不十分です。

問題を解いて、自分が理解できていない論点を確認する必要があります。

講座に問題演習があると、学んだ内容を確認しやすいです。

間違えた問題を復習することで、知識も定着しやすくなります。

 

(4)講座が合うかどうかは人による

私自身は、当時アビタスのIFRS検定講座を受講して役立ったと感じています。

ただし、講座が必要かどうかは人によります。

会計知識がある人なら、独学でも進められます。

一方で、IFRSを初めて学ぶ人や、短期間で合格を狙う人には、講座が役立つ可能性があります。

また、講座内容や料金は変わることがあります。

特定講座を受講する場合は、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

 

7.IFRS検定講座より先に考えたいこと

IFRS検定講座を申し込む前に、先に考えたいことがあります。

それは、なぜIFRSを学ぶのかです。

 

(1)なぜIFRSを学ぶのか

IFRS検定講座を受ける前に、なぜIFRSを学ぶのかを考えましょう。

資格を取りたいから。

仕事で必要だから。

連結決算や海外子会社管理に関わるから。

監査法人でIFRS案件に関わるから。

外資経理に進みたいから。

目的によって、講座が必要かどうかも変わります。

資格欄に書くためだけなら、費用対効果を慎重に考えた方がよいです。

一方で、実務でIFRSを使うなら、体系的に学ぶ価値があります。

 

(2)実務でIFRSに触れる予定があるか

IFRS検定は、IFRSを使う人ほど役立ちます。

そのため、実務でIFRSに触れる予定があるかを考えましょう。

IFRS適用企業、連結決算、海外子会社管理、監査法人のIFRS案件、外資経理などに関わるなら、IFRSを学ぶ意味があります。

一方で、IFRSを使う予定がないなら、今すぐ講座を受ける必要はないかもしれません。

まずは、自分の仕事やキャリアでIFRSが必要かを確認しましょう。

 

(3)会計キャリア全体ならUSCPAも選択肢

IFRS検定は、IFRS知識を補強する検定です。

一方で、会計キャリアの選択肢を広げたいなら、USCPAも選択肢です。

USCPAは、財務会計、監査、税務、ビジネスを広く学ぶ資格です。

監査法人、外資経理、グローバル企業、会計アドバイザリーなど、幅広いキャリアと相性があります。

IFRSだけを学びたいならIFRS検定。

会計キャリアの土台を作りたいならUSCPA。

このように目的で分けて考えるとよいです。

IFRS検定とUSCPAの違いについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

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(4)資格取得前にキャリアの方向性を確認する

IFRS検定講座を受ける前に、キャリアの方向性を確認しておくのもおすすめです。

特に、すでに経理・財務・監査の経験がある方は、今の経験でIFRS適用企業、外資経理、連結決算、海外子会社管理の求人を狙える可能性があります。

資格を取る前に、自分の市場価値や狙える求人を確認しておくと、勉強の目的がはっきりします。

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8.まとめ:IFRS検定講座は必須ではないが、合う人には有効

IFRS検定講座は、必須ではありません。

会計知識がある人なら、独学でも進められる可能性があります。

一方で、IFRSを初めて学ぶ人、会計知識に不安がある人、短期合格を狙いたい人には、講座が役立つこともあります。

 

独学と講座の違いは、学習範囲の整理、講義の有無、問題演習のしやすさ、費用です。

費用を抑えて自分のペースで進めたいなら独学。

学習範囲を整理して、講義や問題演習を使って進めたいなら講座。

このように考えるとよいです。

 

私は過去にアビタスのIFRS検定講座を受講し、当時は役に立ったと感じています。

ただし、講座が必要かどうかは、会計知識、目的、使える時間、予算で判断しましょう。

 

まず考えるべきなのは、「どの講座を使うか」ではありません。

自分の仕事やキャリアで、IFRSを学ぶ必要があるかです。

 

迷ったら、まずは自分の会計知識と学習目的を確認しましょう。

会計知識があり、自分で教材選びと問題演習まで進められるなら、独学でも十分に狙えます。

一方で、IFRSを初めて学ぶ人、学習範囲を整理して短期で進めたい人には、講座が向いています。

 

IFRS検定の概要や難易度を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

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すでに経理・財務・監査の経験がある方は、資格取得前にキャリアの方向性を確認しておくのもおすすめです。

今の経験で外資経理・連結決算・IFRS関連求人を狙えるのか、一度確認してみるとよいでしょう。

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一方で、会計・監査・ビジネスの土台を広く作りたい方は、USCPAも有力な選択肢です。

IFRS検定とUSCPAで迷っている方は、まずUSCPAの受験資格や試験制度を確認しておくと、自分に合う選択肢を判断しやすくなります。

 

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