でも、会計や経理の英語なんてわからないよ。どうやって勉強したらよいのか分からなくて困ったな。
どのように会計や経理の英語を勉強すると良いと思うのか、お話していくね。

ステップ1:会計用語の英語を覚える
会計・経理の英語を勉強する場合、会計用語の英語を覚えることから始めましょう。
会計・経理といった専門分野では、会計用語が分からないと話になりません。
ですが、通常の英語の勉強をするだけでは、会計用語の英語は覚えられません。
たとえば、TOEICの勉強を通して、ある程度はビジネス英語の単語を理解していたとしても、TOEICは会計に特化した英語の試験ではないので、会計用語の英語はほとんど覚えられません。
会計用語の英語をまとめましたので、参考にして覚えてしまってください。
会計用語の英語まとめ




会計用語の英語を覚えることについて、説明を付け加えていきます。
(1)「基本的な会計用語の英語」を覚える
まずは、「基本的な会計用語の英語」を覚えましょう。
たとえば、「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」などの財務諸表を英語で何というかわかりますか?
「借方」や「貸方」は?「資産」「負債」「資本」は?
「仕訳」「転記」「試算表」「元帳」「総勘定元帳」「精算表」などの、決算までに必要な会計用語は?
「基本的な会計用語の英語」を最初にまとめて覚えてしまうと、その後が楽です。
「基本的な会計用語の英語」を覚えるのが、会計・経理の英語の勉強のスタート。

(2)「勘定科目の英語」を覚える
つぎに、「勘定科目の英語」を覚えていきましょう。
英文経理で仕訳をする際、勘定科目は英語です。
勘定科目の英語が分からないと、最初から苦労することになります。
最初から全部を覚えようとすると大変ですので、日常の仕訳でよく出てくる勘定科目から覚えるようにすると良いでしょう。
たとえば、「現金」「売掛金」「買掛金」「未払費用」「売上」「給料」「旅費交通費」といった勘定科目はよく出てくるので、早めに覚えてしまいましょう。
勘定科目の英語を覚えていれば、英文財務諸表を読めるようになりますし、会計や経理の実務でやりとりする英語メールが理解できるようになります。
「勘定科目の英語」を覚えると、英文経理の仕訳で困らないし、会計や経理関連の英文が読みやすくなる。

(3)「実務で使う会計用語の英語」を覚える
さらに、「実務で使う会計用語の英語」も覚えてしまいましょう。
勘定科目がベースで、勘定科目に追加して、関連した会計用語も覚えていきます。
たとえば、「売掛金」という勘定科目に関連して、「売掛金残高」「売掛金明細」「売掛金の消込」「売掛金の回収」といった会計用語の英語も覚えていきましょう。
そうすることで、会計や経理の実務で書く英語メールで、会計的な言い回しが分からず困ることがなくなります。
「実務で使う会計用語の英語」を覚えると、会計や経理関連の英文が書きやすくなる。

(4)「実務で使う会計英語の略語」を覚える
「実務で使う会計英語の略語」も覚えておくと良いでしょう。
社内文書や、海外子会社の経理担当者との英語メールのやりとりなどで、会計英語の略語は頻繁に出てきます。
会計英語の略語が分からないと、何が書かれているか理解できないことにもつながります。
ちなみに、会話では会計英語の略語はあまり使われませんので、困るのは主に書面です。
たとえば、「Account Receivable」を「AR」とするのは一般的なことです。
「BS」「PL」「GL」「Dr.」「Cr.」「GL」「CGS」「SGA」などは、知っているのが当然との認識で、経理担当者の間で話は進んでいきますので、覚えておく必要があるでしょう。
このような「当然知っているだろう」というレベルの会計英語の略語は、書面だけではなく、会話でも使われるので注意が必要です。
「実務で使う会計英語の略語」を覚えておくと、会計や経理関連の人たちが当然のように略語を使ってきたときでも安心。

ステップ2:ビジネス英語メールを書く
会計用語の英語をある程度覚えていれば、会計・経理の英文を読むことは難しくなくなっていると思います。
ですので、次の段階としては、会計・経理の英文を書いてみると良いでしょう。
海外子会社などとメールでのやりとりがある場合は、練習を兼ねて積極的にメールを出してみるといいでしょう。
海外子会社などとメールでのやりとりが無い場合は、メールを書く必要が発生する場面を想定して、架空の相手にメールを書いてみると英文を書く練習になります。
今までに覚えた会計用語を駆使して、ビジネス英語メールのフォーマットに沿って、メールを書いてみましょう。
今はビジネス英語メールを書く機会が無いとしても、実際にそのような機会が将来発生したときに、スムーズに書けるようにしておきましょう。
ビジネス英語メールのフォーマットに沿って、会計・経理の仕事で発生する場面を想定して、ビジネス英語メールを書いてみる。


ステップ3:ビジネス英語を話す
会計・経理の仕事で発生する場面を想定した英語メールが書けるようになっていれば、話すのもできるようになっているはずです。
とはいえ、書くのと同じで、話すのも練習が必要です。
書くのは自分のペースでかまわないのですが、話すのは相手がいるので、瞬発力も鍛えていく必要があります。
海外子会社などと電話会議やオンライン会議でのやりとりがある場合は、練習を兼ねて積極的に会議に出席させてもらうといいでしょう。
海外子会社などとやり取りが無い場合は、メールを書くのとは違い、本物の相手がいた方が良いです。
ですので、オンライン英会話学校などを利用することを考えましょう。
特に、mytutor(マイチューター)というオンライン英会話学校には、職業別プログラムがあり、ピンポイントで会計・経理コースがあるのでおすすめです☟
『税額控除を英語で説明できますか? 仕事で必要な英語とは・・・』

オンライン英会話学校などを利用して、会計・経理の仕事で発生する場面を想定して、英語で話してみる。

また、本格的に勉強がしたいなら、英語コーチングを利用するのもおすすめ。

ステップ4:「会計×英語」の資格を取る
会計用語を覚えて、ビジネス英語メールを書いてみて、ビジネス英語を話す、という3つのステップを経てきたあなたなら、会計・経理の英語は、既にかなりマスターできていると思います。
ですので、キャリアップを狙って、「会計×英語」の資格を取ることを考えてみても良いのではないでしょうか。
(1)BATIC(国際会計検定)
まずは、BATIC(国際会計検定)から始めるのがおすすめです。
BATIC(国際会計検定)は、スコア制ですので合否はなく、取得した得点により、3つの称号(「初級(Entry)レベル」「中級(Middle)レベル」「上級(Advanced)レベル」)のどれかが与えられます。
上級レベル(90%以上のスコア)が取れれば、「会計×英語」のセンスがあると言えます。
BATIC(国際会計検定)の情報については、こちらをご覧ください☟

(2)USCPA(米国公認会計士)
さらに、BATIC(国際会計検定)で「会計×英語」の基礎が身についたら、米国公認会計士(USCPA)に挑戦してもいいでしょう。
米国公認会計士(USCPA)は、日本で取れる「会計×英語」の資格としては、最高峰です。
米国公認会計士(USCPA)の資格を持っていると、転職で高い評価が得られますし、転職をしなくても、英語で会計・経理の仕事をする際に、知識が役に立ちます。
USCPA(米国公認会計士)の情報については、こちらをご覧ください☟

ステップ1から3まで実行できたなら、BATIC(国際会計検定)やUSCPA(米国公認会計士)といった「会計×英語」の資格を取ることを考えてみる。
以上、「会計・経理の英語の勉強法 実務で使える英語を身につける【4つのステップ】」でした。
「会計×英語」の資格を取るところまで、がんばってみようかな。
でも、コツコツと会計用語を覚えて、書いたり、話したりしてアウトプットしていけば、実務で使えるレベルに到達するよ。
「会計×英語」を自分の専門としていきたいなら、米国公認会計士(USCPA)の資格を取るのがおすすめだよ。チャレンジしてみてね。
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BATIC(国際会計検定)
BATICは2022年11月28日に終了しました。
ですが、公式テキストと公式問題集での英文会計の学習は依然としておすすめです。
BATICの公式テキスト・公式問題集
USCMA(米国公認管理会計士)、EA(米国税理士)
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USCMAとEAの詳細情報
国際会計資格 USCPA・USCMA・EAの比較、どれを取るといいのか?

簿記検定
USCPAと簿記検定の比較
USCPA(米国公認会計士)と簿記検定、どっちが役に立つのか?

公認会計士
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USCPAと公認会計士の比較
USCPA(米国公認会計士)とJCPA(日本の公認会計士)の試験の違い
