会計・経理職の英語勉強法|英文経理に必要な4ステップを解説
会計・経理の仕事で英語を使えるようになりたい。
英文経理や外資系経理に興味がある。
でも、何から勉強すればいいのかわからない。
そんな方も多いと思います。
会計・経理職が英語を身につける場合、いきなり英会話から始めるよりも、まずは会計英語の基本用語を覚えることが大切です。
会計や経理の仕事では、日常英会話よりも、財務諸表、勘定科目、請求書、支払い、決算、レポーティングなどに関する英語がよく使われます。
そのため、一般的な英語学習だけではなく、会計・経理の実務に合った順番で勉強するのがおすすめです。
この記事では、会計・経理職が英語を身につけるための勉強法を、4ステップで解説します。
英文経理や外資系経理に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
この記事でわかることは、次のとおりです。
- 会計・経理職が英語を勉強する順番
- 英文経理に必要な会計英語の基本
- 勘定科目・実務用語・略語の覚え方
- 英文メールや英会話に進むタイミング
- USCPAや転職相談を活用するタイミング
会計・経理職が英語を勉強する場合、ただ英語を勉強するだけではなく、仕事で使う英語から優先して学ぶことが大切です。
順番を間違えると、英語学習に時間をかけているのに、なかなか実務で使えるようにならないことがあります。
まずは、会計・経理の仕事でよく使う英語から身につけていきましょう。
会計・経理職が英語を勉強するなら順番が大事
会計・経理職が英語を勉強する場合、やみくもに英単語や英会話を勉強するよりも、仕事で使う英語から優先して学ぶ方が効率的です。
たとえば、経理実務では次のような英語がよく出てきます。
- Accounts Receivable(売掛金)
- Accounts Payable(買掛金)
- General Ledger(総勘定元帳)
- Trial Balance(試算表)
- Invoice(請求書)
- Payment(支払い)
- Closing(月次決算・決算)
- Financial Statements(財務諸表)
こうした英語は、英文メール、請求書、会計システム、決算資料、レポーティング資料などでよく使われます。
つまり、会計・経理職が英語を勉強するなら、まずは仕事で出てくる会計英語から覚えるのが近道です。
英会話や資格の勉強は、その後に広げていくと無理なく進められます。
会計・経理職の英語勉強法4ステップ
会計・経理職が英語を身につけるなら、次の4ステップで進めるのがおすすめです。
- 会計英語の基本用語を覚える
- 勘定科目・実務用語・略語を覚える
- 英文メールを書けるようにする
- 英語で話す練習をする
いきなり英会話から始めるのではなく、まずは会計・経理の仕事で使う英語に慣れることが大切です。
ここからは、それぞれのステップを詳しく見ていきます。
ステップ1:会計英語の基本用語を覚える
最初に取り組みたいのは、会計英語の基本用語です。
会計・経理の仕事で英語を使う場合、一般的なビジネス英語だけでなく、会計特有の英語表現を知っておく必要があります。
たとえば、次のような用語です。
- Assets:資産
- Liabilities:負債
- Equity:純資産・資本
- Revenue:収益
- Expenses:費用
- Profit:利益
- Cash:現金
- Inventory:棚卸資産
- Depreciation:減価償却
- Financial Statements:財務諸表
これらは、英文会計や英文経理の土台になる用語です。
まずは、財務諸表や会計処理でよく出てくる基本用語から覚えましょう。
会計英語の基本用語については、こちらの記事で詳しくまとめています。
英文会計の基本用語集|初心者が覚えたい会計英語をわかりやすく解説
ステップ2:勘定科目・実務用語・略語を覚える
基本用語に慣れてきたら、次は勘定科目、実務用語、略語を覚えていきます。
会計・経理の英語では、正式名称だけでなく、略語もよく使われます。
たとえば、売掛金は Accounts Receivable といいますが、実務では AR と略されることが多いです。
買掛金は Accounts Payable ですが、AP と略されます。
総勘定元帳は General Ledger ですが、GL と呼ばれることが多いです。
試算表は Trial Balance ですが、TB と略されます。
このように、会計・経理実務では、正式名称と略語の両方に慣れておく必要があります。
勘定科目の英語を覚える
まずは、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書に出てくる勘定科目の英語を覚えましょう。
たとえば、次のような勘定科目です。
- Cash:現金
- Accounts Receivable:売掛金
- Inventory:棚卸資産
- Fixed Assets:固定資産
- Accounts Payable:買掛金
- Sales:売上高
- Cost of Goods Sold:売上原価
- Selling, General and Administrative Expenses:販売費及び一般管理費
勘定科目の英語を知っていると、英文の財務諸表や会計システムを読みやすくなります。
勘定科目の英語一覧については、こちらの記事を参考にしてください。
勘定科目の英語一覧|BS・PL・キャッシュフローの会計用語を分類して解説
実務フロー別に会計英語を覚える
英文経理では、単語だけでなく、実務の流れとセットで覚えることも大切です。
たとえば、売上・請求、売掛金、買掛金、支払い、決算、固定資産、棚卸資産、連結などの流れで覚えると、実務で使いやすくなります。
- Invoice:請求書
- Billing:請求
- Collection:回収
- Vendor:仕入先
- Payment:支払い
- Accrual:未払計上・発生主義
- Reconciliation:照合
- Closing:決算
- Reporting Package:レポーティングパッケージ
実務フロー別の会計英語については、こちらの記事で詳しく解説しています。
会計・経理の英語略語を覚える
外資系企業や英文経理では、略語もよく使われます。
たとえば、次のような略語です。
- AR:Accounts Receivable(売掛金)
- AP:Accounts Payable(買掛金)
- GL:General Ledger(総勘定元帳)
- TB:Trial Balance(試算表)
- BS:Balance Sheet(貸借対照表)
- PL / P&L:Profit and Loss Statement(損益計算書)
- CF:Cash Flow(キャッシュフロー)
- FY:Fiscal Year(会計年度)
- YTD:Year To Date(年度初めから現在までの累計)
- COGS:Cost of Goods Sold(売上原価)
略語は、メール、資料、会議、レポーティングで出てくることがあります。
会計・経理で使う英語略語については、こちらの記事で一覧にしています。
会計・経理で使う英語略語一覧|AR・AP・GL・TBの意味を解説
ステップ3:英文メールを書けるようにする
会計英語の用語に慣れてきたら、次は英文メールを書けるようにしましょう。
会計・経理の仕事では、英語で長い文章を書くよりも、実務に必要な内容を簡潔に伝えることが大切です。
たとえば、次のような場面で英文メールを使うことがあります。
- 請求書を送る
- 支払い予定を確認する
- 入金状況を確認する
- 資料の提出を依頼する
- 残高確認をする
- 月次決算の締切を連絡する
- レポーティング資料の提出を依頼する
英文メールでは、難しい表現を使う必要はありません。
正確で、わかりやすく、失礼のない文章を書ければ十分です。
たとえば、次のような表現は経理実務で使いやすいです。
- Please find attached the invoice. (請求書を添付いたします)
- Could you please confirm the payment status? (支払い状況をご確認いただけますでしょうか)
- We would appreciate it if you could send us the supporting documents. (証憑書類をお送りいただけますと幸いです)
- Please let us know if you have any questions. (ご不明点がございましたらお知らせください)
最初は、よく使う英文メールの型を覚えるのがおすすめです。
毎回ゼロから英作文するのではなく、請求、支払い、確認、依頼、督促など、場面ごとのテンプレートを作っておくと実務で使いやすくなります。
ステップ4:英語で話す練習をする
会計英語の用語を覚え、英文メールにも慣れてきたら、英語で話す練習をしていきましょう。
ただし、最初から流ちょうに話す必要はありません。
会計・経理職の場合は、まず自分の業務について英語で説明できるようになることが大切です。
たとえば、次のような内容を英語で説明できると実務で役立ちます。
- 自分の担当業務
- 月次決算の流れ
- 請求書処理
- 支払い処理
- 売掛金や買掛金の管理
- 残高照合
- レポーティング業務
- 監査対応
英会話の練習をする場合も、一般的な日常会話だけでなく、自分の仕事に近いテーマで練習すると効果的です。
たとえば、次のような言い方を練習しておくとよいです。
- I am responsible for accounts payable. (私は買掛金を担当しています)
- I prepare monthly closing entries. (月次決算の仕訳を作成しています)
- I reconcile the general ledger balance with supporting documents. (総勘定元帳の残高と証憑資料を照合しています)
- I prepare reports for the regional finance team. (地域のファイナンスチーム向けにレポートを作成しています)
英語を話す練習では、完璧な文法よりも、相手に伝わることを優先しましょう。
会計・経理の業務内容を英語で説明できるようになると、英文経理や外資系経理の仕事でも対応しやすくなります。
英文経理・外資系経理を目指すなら求人も確認しておく
英語を勉強している方の中には、英文経理や外資系経理に興味がある方もいると思います。
その場合は、英語を勉強するだけでなく、実際にどのような求人で英語が求められているのかを確認しておくのがおすすめです。
英語を使う経理職といっても、求められる英語力は求人によって異なります。
英文メールが中心の求人もあれば、海外拠点との会議や英語でのレポーティングまで求められる求人もあります。
そのため、自分が目指したい仕事でどの程度の英語力が必要なのかを知っておくことも大切です。
求人を見ると、求められる英語力のレベルや、評価されやすい会計・経理経験がわかりやすくなります。
たとえば、外資系経理や英文経理では、次のような経験が求められることがあります。
- 月次決算
- 年次決算
- 売掛金管理
- 買掛金管理
- レポーティング
- 英語でのメール対応
- 海外拠点とのやり取り
- 会計システムの使用経験
- USCPAなどの会計資格
すぐに転職するつもりがなくても、自分の経理経験や英語力がどのような求人につながるのかを知っておくと、今後の学習方針を決めやすくなります。
USCPAや会計・経理職に強い転職エージェントに相談すると、今の経験で狙える求人や、伸ばした方がよいスキルを確認しやすいです。
英文経理・外資系経理に興味がある方は、レックスアドバイザーズの無料転職相談を活用してみるのもおすすめです。
\外資系経理の求人を探す/
会計英語を体系的に学ぶならUSCPAも選択肢
会計英語をさらに体系的に学びたい場合は、USCPA(米国公認会計士)の学習も選択肢になります。
USCPAでは、会計、監査、税務、ビジネス法などを英語で学びます。
そのため、財務諸表、会計処理、内部統制、監査、税務、ビジネス法などに関する英語に自然と触れることができます。
会計英語を単語だけで覚えるのではなく、会計の考え方とセットで学びたい方には相性がよいです。
特に、次のような方はUSCPAを検討してもよいと思います。
- 会計英語を体系的に学びたい
- 英文財務諸表を読めるようになりたい
- 外資系経理やグローバル経理にキャリアを広げたい
- 海外でも通じる会計資格に興味がある
- 経理職として専門性を高めたい
ただし、USCPAは受験資格、単位要件、費用、学習スケジュールを最初に確認しておくことが大切です。
特に、学歴や会計単位によって受験までの準備が変わります。
USCPAに興味がある方は、まずはアビタスの無料説明会で、受験資格、必要単位、学習内容、費用の目安を確認してみるのがおすすめです。
\USCPAの情報を得る/
USCPAの始め方については、こちらの記事を参考にしてください。
また、USCPAの試験制度・勉強法・キャリアについては、どこの著書『USCPAになりたいと思ったら読む本』でも詳しく解説しています。
会計・経理職が英語を勉強するときの注意点
会計・経理職が英語を勉強するときは、いくつか注意点があります。
最初から英会話だけをやらない
英語を話せるようになりたいと思うと、最初に英会話を始めたくなるかもしれません。
もちろん英会話も大切です。
ただし、会計・経理の仕事で英語を使いたいなら、まずは会計英語の用語や実務表現を覚える方が効率的です。
会計用語がわからないまま英会話をしても、仕事の内容を説明しにくいからです。
まずは用語、勘定科目、略語、英文メールに慣れてから、英会話に広げていきましょう。
丸暗記だけで終わらせない
会計英語は、単語を丸暗記するだけでは実務で使いにくいです。
たとえば、ARを「売掛金」と覚えるだけでなく、請求、入金、回収、残高確認とセットで覚えると理解しやすくなります。
APも、買掛金、請求書、仕入先、支払いとセットで覚えると実務に結びつきます。
会計英語は、実務の流れと一緒に覚えることが大切です。
自分の業務を英語で説明できるようにする
会計・経理職が英語を使う場合、自分の業務内容を英語で説明できることが大きな強みになります。
たとえば、月次決算を担当しているなら、月次決算の流れを英語で説明できるようにしておくとよいです。
買掛金を担当しているなら、請求書処理や支払い処理を英語で説明できるようにしましょう。
自分の仕事に近い英語から覚えると、実務で使いやすくなります。
会計・経理職の英語勉強法に関するFAQ
会計・経理職は英語を勉強した方がいいですか?
英文経理、外資系経理、グローバル企業の経理に興味があるなら、英語を勉強しておくとキャリアの選択肢が広がります。
日本企業でも、海外子会社対応、英文メール、海外取引、英語の会計システムなどで英語を使うことがあります。
すべての経理職に英語が必須というわけではありませんが、英語ができると任される仕事の幅が広がりやすいです。
会計英語は何から勉強すればいいですか?
まずは、会計英語の基本用語から勉強するのがおすすめです。
Assets、Liabilities、Equity、Revenue、Expenses、Accounts Receivable、Accounts Payable、Financial Statements など、財務諸表や経理実務でよく出てくる用語から覚えましょう。
その後、勘定科目、実務用語、略語、英文メール、英会話へ広げていくと無理なく進められます。
英文経理に英会話は必要ですか?
英文経理では、英文メールや英語資料を読む力が重要になることが多いです。
ただし、外資系企業やグローバル企業では、海外拠点や外国人上司との会議で英語を話す機会がある場合もあります。
最初から完璧に話せる必要はありませんが、自分の業務内容や決算状況を英語で説明できるようにしておくと役立ちます。
会計英語を学ぶなら資格も取った方がいいですか?
必ず資格が必要というわけではありません。
ただ、会計英語を体系的に学びたい場合や、外資系経理・グローバル経理にキャリアを広げたい場合は、USCPAなどの資格学習が役立つことがあります。
資格を目指すかどうかは、今後のキャリアや学習に使える時間、費用を考えて決めるとよいです。
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会計英語や英文経理については、こちらの記事も参考にしてください。
英文会計の基本用語集|初心者が覚えたい会計英語をわかりやすく解説
勘定科目の英語一覧|BS・PL・キャッシュフローの会計用語を分類して解説
会計・経理で使う英語略語一覧|AR・AP・GL・TBの意味を解説
まとめ:会計・経理職の英語は実務に近い順番で勉強しよう
会計・経理職が英語を身につけるなら、実務に近い順番で勉強することが大切です。
まずは、会計英語の基本用語を覚えましょう。
次に、勘定科目、実務用語、略語を覚えていきます。
その後、英文メールを書けるようにし、必要に応じて英語で話す練習をしていきましょう。
英文経理や外資系経理を目指すなら、実際の求人で求められる英語力や経理経験を確認しておくと、学習の方向性を決めやすくなります。
会計英語を体系的に学びたい場合は、USCPAの学習も選択肢になります。
会計・経理職の英語学習は、いきなり完璧を目指す必要はありません。
自分の仕事でよく使う英語から、少しずつ身につけていきましょう。




