米国公認会計士(USCPA)の年収は?年収アップのコツをUSCPAが教えます!
「USCPA 年収」で検索する人が本当に知りたいのは、だいたいこの3つでしょうね。
- USCPAの年収は結局いくら?(日本で通用する話で)
- どうしたら年収1,000万円に届く?(必要条件・順番・年数)
- 求人票のどこを見れば「当たり案件」を見抜ける?(採用される職務経歴書)
この記事では、この3つについて全部まとめてUSCPAであるどこが答えます。
結論から言うと、USCPAは「資格だけで年収が上がる魔法」ではありません。
でも現実として、年収が上がる職務(USGAAP/連結/開示/内部統制/FP&Aなど)に入りやすくなる「入場券」なのは間違いないですよ。
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USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。
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- まず結論:USCPAの年収は?
- 1.USCPAのBIG4監査法人での年収
- 2.USCPAの事業会社での年収
- 3.実際例:求人から見るUSCPAの年収
- 4.年収1,000万円超の求人に共通する条件(USGAAP/連結/開示/英語/職位)
- 5.USCPA向け求人票で実際に出るキーワード(日本語/英語)
- 6.USCPAでも不採用となる場合(NG)→採用となる場合(OK)
- 7.職務経歴書に書くべき「成果物」の書き方
- 8.「未経験→1,000万円」のロードマップ(1年目~5年目)
- 9.結局これ:USCPAの年収アップのコツ
- 10. 転職エージェント・USCPA予備校への質問テンプレ
- USCPAの年収に関するFAQ(よくある質問)
まず結論:USCPAの年収は?
USCPAの年収レンジは、「勤め先×職位×英語・成果物」で決まります。
日本で「USCPAの平均年収」を断定するのは難しいです。
USCPA保有者だけを切り出した、公的な年収統計が基本的にないためです。
なので、実務でブレない見方はこのようになります。
- 監査法人(BIG4など):職位テーブルで上がる。マネージャー到達で1,000万円が視野、さらに上で1,200万~、2,000万~も現実的。
- 事業会社(特に外資・上場・金融・総合商社・IT):同じ職種でもレンジが跳ねる(英語+国際会計+マネジメントで一気に伸びる)
- 「1,000万円帯」の求人:共通してUSGAAP/連結/開示/英語/職位(マネージャー以上)が頻出。これは求人票にそのまま書かれている。
目安としての周辺データも比較用にご紹介しますね。
- 日本の給与所得者の平均給与は478万円(最新公表ベース)。
- 業種平均は、金融500万円/メーカー429万円/総合商社479万円/IT・通信466万円。
- 米国の会計・監査(Accountants and Auditors)の中央値は81,680ドル(約1,300万円)。
ここから逆算すると、USCPAで年収を伸ばす勝ち筋はハッキリします。
「平均年収が高い職種」×「平均年収が高い業界」×「英語&国際会計&成果物」です。
USCPAの年収を分析するには、➀監査法人(BIG4)ルートと、➁事業会社ルートの大きく2つに分けると理解がしやすいです。
同じUSCPAでも、どちらのルート(または行き来)を選ぶかで、年収の伸び方が変わるからです。
USCPAの年収
- USCPAのBIG4監査法人での年収
- USCPAの事業会社での年収
それぞれについて見ていきましょう。
1.USCPAのBIG4監査法人での年収
まず、USCPAがBIG4監査法人で働く場合の年収について見ていきましょう。
ここは「職位ゲーム」なので、構造を押さえるのが最優先。
USCPAのBIG4監査法人での年収
- BIG4監査法人での職位ごとの年収の目安は?
- BIG4監査法人でのUSCPAと日本の公認会計士(JCPA)の年収差はある?
- USCPAとしてBIG4監査法人に転職すると年収アップするか?
(1)BIG4監査法人での職位ごとの年収の目安は?
BIG4監査法人では、以下のように職位が上がっていきます。
アソシエイト→シニアアソシエイト→マネージャー→シニアマネージャー→ディレクター→パートナー
職位が上がると、責任範囲(レビュー・マネジメント・提案・売上責任)が増えるので、年収も段階的に上がっていきます。
つまり、監査法人では「職位に乗る=年収が上がる」が最重要。
BIG4監査法人での職位ごとの年収の目安は以下の通りです。
| 職位 | 年次(入所からの年数) | 年収目安 |
| パートナー | 15年目以上 | 2,000万円以上 |
| ディレクター | 12年目から15年目 | 1,200万円~2,000万円 |
| シニアマネージャー | 9年目から12年目 | 1,000万円~1,200万円 |
| マネージャー | 6年目から9年目 | 800万円~1,000万円 |
| シニアアソシエイト | 3年目から6年目 | 600万円~850万円 |
| アソシエイト | 1年目から3年目 | 450万円~600万円 |
入所してアソシエイトになり、約3年で職位が1つずつ上がっていく感じ。
マネージャーになると、1,000万円が見え始める感じですね。
これは残業代とボーナスを含んでいません。
繁忙期だと、月給にかなりの額の残業代が追加されることになります。
ちなみに、どこの場合ですが、繁忙期は基本給と同じくらい残業代がついた月もありました。
(2)BIG4監査法人でのUSCPAと日本の公認会計士(JCPA)の年収差はある?
BIG4監査法人では、USCPAの年収は日本の公認会計士の年収と差があります。
どこの場合ですが、アソシエイトの時点で、USCPAの年収は日本の公認会計士の年収より50万円低かったです。
とはいえ、BIG4監査法人でUSCPAの評価がJCPA(日本の公認会計士)の評価より劣るというわけでは決してありません。
この50万円の年収の差は、「資格手当」の違いのようなものだと理解しています。
BIG4監査法人では、税理士科目合格者や、日本の公認会計士試験受験中などの、無資格者も働いていました。
そのような無資格者は、USCPAよりさらに50万円年収が低いと聞いていました。
BIG4監査法人での年収の差
JCPA(日本の公認会計士)の年収>USCPAの年収>資格無保持者の年収
差はそれぞれ50万円ずつ?
よって、先ほど紹介したBIG4監査法人での職位ごとの年収の目安から50万円を引いた額が、USCPAの年収になると考えていいと思います。
注意:USCPAと日本の公認会計士と年収に差がないBIG4監査法人もあるようです。
X(旧Twitter)でそのように教えてくださった方がいました。
どこが勤務していたBIG4では差がありましたが、年収50万円の差でしたので、差があるとしても、それほど大きな差ではないので、気にする必要はないと思います。
(3)USCPAとしてBIG4監査法人に転職すると年収アップする?
USCPAとしてBIG4監査法人に転職した場合、年収アップするとは限りません。
なぜなら、転職時点での年収に寄るからです。
USCPAはバックグラウンド・合格時の年齢がバラバラです。
BIG4監査法人の場合、入所後は前職のポジションは考慮されず、基本的に一番下のアソシエイトから始まります。
前職の年収は考慮されることがなく、全員一律にアソシエイトの年収から始まると考えていいです。
つまり、前職で既に高いポジション、かつ、高年収だった人の場合は、BIG4監査法人へ転職することで年収が下がる可能性がかなり高いです。
BIG4への転職で年収がアップする?
既に高年収の場合も多いので、BIG4への転職で年収が下がる可能性はある。
ですが、BIG4で数年頑張って、それから転職すれば、次の事業会社ではレンジが変わって、年収がアップしやすいです。
BIG4は「年収を伸ばすための踏み台」として合理的になりえます。
- 監査法人で得るもの:連結/開示/内部統制/監査調書/英語案件/レビュー&マネジメント
- 事業会社が欲しいもの:まさにそれ(=年収が高いポジションに直結)
どこが勤務していたBIG4監査法人の監査職の場合ですが、20代のUSCPA合格者しか採用していませんでした。
20代なので、前職の年収がそこまで高かった人はいませんでした。
ですので「転職の結果、年収が大幅に下がった」と言っていたUSCPAの同僚はいなかったです。
監査法人の年収や転職の詳細については、以下の記事も参考にしてください。
USCPAがBIG4監査法人で出世するコツ(パートバーになれる?)
USCPAのBIG4転職必勝法(採用されるコツ)
2.USCPAの事業会社での年収
つぎに、USCPAが事業会社で働く場合の年収について見ていきましょう。
事業会社は「職位テーブル」よりも、職種の選び方と会社のタイプで年収が決まりやすいです。
事業会社の年収は、外資系か日系か、職種(役割)と業界(市場単価)の2つで、同じUSCPAでもレンジが変わります。
USCPAの事業会社での年収
- 「外資系企業」か「日系企業」かで年収が大きく違う
- 「職種(役割)」と「業界(市場単価)」で年収が大きく違う
(1)「外資系企業」か「日系企業」かで年収が大きく違う
事業会社については、外資系企業と日系企業で大きく年収が違います。
外資系企業は、会計・ファイナンスを職能(Profession)として扱い、ジョブで給与が決まることが多いです。
よって、USCPAも会計のプロフェッショナルとして扱ってきます。
一方、日系企業は、部署ローテーションや総合職要素が残りやすいです。
よって、USCPAは資格手当をつけるくらいで、「加点」止まりになることが多いからです。
よって、USCPAの年収も、外資系企業の方が日系企業より高くなりがち。
外資系企業でのUSCPAの年収>>>日系企業でのUSCPAの年収
特に、仕事で英語が必要ではない場合、日系企業ではUSCPAより簿記2級を高く評価したりします(これは悲しい!!!)。
年収に大きな違いが出ますので、USCPAが高く評価される企業を選ぶ必要があります。
「外資系企業に行け」とは言いません。
ですが「外資的な評価軸(職務定義・成果物・英語・国際会計)を取りに行くと、年種が伸びる」ということは、念頭に置いていただきたいです。
(2)「職種(役割)」と「業界(市場単価)」で年収が大きく違う
年収は何で決まるのかというと「職種」と「業界」です!
「職種」と「業界」で年収が大きく異なってきます!!
高い年収を得るには、高い年収が得られる「職種」と「業界」に身を置く必要があります。
「職種」が同じでも、「業界」の市場単位で年収が変わりますよ。
年収=「職種」×「業界」
高い年収が得られる「職種」と「業界」に就くことが大切!
USCPAが高い年収が得られる「職種」と「業界」について見ていきましょう。
①USCPA資格が活かせる「職種」の平均年収
USCPA資格が活かせると考えられる「職種」の平均年収トップ10は、以下の通り。
| 順位 | 職種 | 職種分類 | 平均年収 |
| 1 | 戦略/経営コンサルタント | 専門職 | 724万円 |
| 2 | 業務改革コンサルタント(BPR) | 専門職 | 688万円 |
| 3 | 内部監査 | 企画/管理系 | 670万円 |
| 4 | リスクコンサルタント | 専門職 | 668万円 |
| 5 | 経営企画/事業企画 | 企画/管理系 | 632万円 |
| 6 | 会計専門職/会計士 | 専門職 | 630万円 |
| 7 | 内部統制 | 企画/管理系 | 600万円 |
| 8 | 財務 | 企画/管理系 | 568万円 |
| 9 | 会計コンサルタント/財務アドバイザリー | 専門職 | 567万円 |
| 10 | 管理会計 | 企画/管理系 | 553万円 |
上表は、USCPAの資格が活かせそうな職種だけ選んだ中でのランキングです。
全職種の平均年収は409万円。
USCPAの資格が活かせそうな職種だけでは、10位の「管理会計」でさえ553万円。
よって、USCPA資格があれば、転職で平均年収の高い職種につき、年収アップにつながる可能性が高くなるでしょう。
平均年収が高いのは、コンサルタントでしょう。
コンサルタントの平均年収
- 戦略/経営コンサルタント:724万円
- 業務改革コンサルタント(BPR):688万円
- リスクコンサルタント:668万円
- 会計コンサルタント/財務アドバイザリー:567万円
とはいえ、コンサルタントは、USCPAを取っただけで簡単に就けるわけではありません。
たとえば、どこの同僚のUSCPAは、まずは監査法人で経験を積み、知識を身につける。
そして、自信がついてから、コンサルタントに転職をするパターンが多かったです。
最初からコンサルタントに就けないとしても、他の職種で経験を積んでからステップアップすればいいでしょう。
②平均年収の高い「業界」は?
平均年収の高い「業界」を見ていきます。
「業界」の平均年収額を知るのが目的ではなく、どの「業界」の平均年収が高いのかを知るための目安としてください。
平均年収トップ10の「業界」は、以下の通り。
| 順位 | 業界 | 平均年収 |
| 1 | メーカー | 453万円 |
| 2 | 金融 | 448万円 |
| 3 | 総合商社 | 446万円 |
| 4 | IT/通信 | 444万円 |
| 5 | メディカル | 426万円 |
| 6 | 建設/プラント/不動産 | 418万円 |
| 7 | インターネット/広告/メディア | 407万円 |
| 8 | 専門商社 | 406万円 |
| 9 | サービス | 369万円 |
| 10 | 小売/外食 | 353万円 |
「メーカー」「金融」「総合商社」「IT/通信」といった業界の平均年収が高いことがわかります。
順位1位の「メーカー」と順位10位の「小売/外食」では、平均年収の差は100万円もあります。
ですので、たとえば、「管理会計」という職種を選んだ場合。
「小売/外食」よりも「メーカー」の「管理会計」職になった方が、年収アップにつながる可能性が高まります。
USCPAが高年収を得るコツ
- USCPA資格を取得し、USCPAとして高い付加価値が提供できる「職種」に就き、成長性の高い「業界」で働くこと。
- USCPAの場合は、コンサルタントが高年収となる。コンサルタントはハードルが高いということなら、他の職種で経験を積んでからステップアップするといい。
- USCPAの場合は「メーカー」「金融」「総合商社」「IT/通信」といった業界を選ぶと、同じ職種でも年収が高くなる。
平均年収を眺めるだけではなく、あなたが狙う職種を年収が高い業界に載せることが大事です。
業界選び・転職戦略については、以下の記事も参考にしてください。
USCPAの転職先6つ(監査法人/事業会社/FASなど)
USCPAのキャリア(資格の活かし方)
3.実際例:求人から見るUSCPAの年収
実際のUSCPAに対する求人から、USCPAの年収を見ていきます。
机上の空論ではなく、MS-JapanというUSCPAの求人を多く抱える転職エージェントのサイトでUSCPAの求人を見ていきます。
検索の結果、USCPAの求人は218件もありました!
USCPAの年収別の求人数は、以下の通りでした。
| 年収 | 求人数 |
| 500万円以下 | 10件 |
| 501万円~600万円 | 11件 |
| 601万円~700万円 | 24件 |
| 701万円~800万円 | 29件 |
| 801万円~900万円 | 21件 |
| 901万円~1,000万円 | 44件 |
| 1,001万円~1,100万円 | 3件 |
| 1,101万円~1,200万円 | 30件 |
| 1,201万円~1,300万円 | 4件 |
| 1,301万円~1,400万円 | 3件 |
| 1,401万円~1,500万円 | 0件 |
| 1,501万円以上 | 39件 |
| 合計 | 218件 |
結果は、年収が901万円~1,000万円の求人が一番多かったです。
年収1,000万円超の求人も多く、USCPA資格があると高年収が得られる可能性が高いと言えるでしょう。
たとえば、以下の求人は、想定年収1,000万円~1,150万円となっています。
USGAAPの知識と経験が求められており、USCPAが高く評価されることが分かりますね。
年収2,000万円の求人も見つかりました。
ただし、年収2,000万円といっても、あくまでも年収2,000万円まで出すというだけだったりします。
提示されている想定年収の幅は広く、下限は低い可能性はあります。
年収2,000万円で内定を勝ち得るには、USCPAの資格だけでは難しいと思います。
ですが、USCPAの資格があることで、年収2,000万円の職に応募するチャンスが得られることはたしかです。
USCPPAの転職エージェント選びについては、こちらを参考にしてください。
4.年収1,000万円超の求人に共通する条件(USGAAP/連結/開示/英語/職位)
年収1,000万円超の求人を見ていると、共通点があることに気が付きます。
「再現性のある成果物が出せるか」です。
条件1:USGAAP(またはIFRS)の実務
求人には「USGAAP knowledge」「USGAAP reporting」「SEC reporting」など、そのまま出ます。
USGAAP(米国会計基準)のスキルが条件となっている求人が多く掲載されている求人サイトもありますよ。
条件2:連結(Consolidation)
連結パッケージ、子会社管理、連結仕訳、プロセス改善など、そのまま出ています。
- 「連結を触った」では弱いです。
- 「連結を回した」と言えるレベルが強いです。
よく誤解がありますが、子会社側で、連結パッケージを作ったことがあるというだけでは、連結をやったとは言えません。
本社側で、連結パッケージをまとめて、連結仕訳を入れるところまでやれば、連結をやったということで評価されます。
条件3:開示(Disclosure)
有報、決算短信、英文開示、注記、監査対応なども、よく出ています。
ここまで行くと、経理の市場単価が上がります。
条件4:英語(読み書き+会議)
英語はペラペラ話せるかよりも、まずはこれ。
- 英文資料を正確に読む
- 会議で結論と根拠を短く言う
- メールを構造で書く(結論→背景→依頼)
条件5:職位(マネージャー以上の役割)
年収1,000万円超は「プレーヤー」より、「リード・レビュー・意思決定」が増えます。
求人票では「Manager/Lead/Reveiw/Stakeholder management」が増えます。
5.USCPA向け求人票で実際に出るキーワード(日本語/英語)
USCPAが狙うべき求人については、求人票を見ればわかります。
求人票は、以下のようなキーワードで検索するといいですよ。
(1)会計・決算(Accounting/Reporting)
会計・決算(Accounting/Reporting)の求人を探したい場合、以下のようなキーワードで探してみましょう。
- 連結決算:Consolication
- 決算早期化:Fast close
- 開示(有報・短信):Disclosure
- 監査対応:Audit support
- 会計方針:Accounting policy
- 米国会計基準/国際財務報告基準:USGAAP/IFRS
- 収益認識:revenue recognition
- リース:ASC842、Leases
- 公正価値:Fair value
- 英文開示:English disclosure
(2)内部統制・SOX(Internal Control)
内部統制・SOX(Internal Control)の求人を探したい場合、以下のようなキーワードで探してみましょう。
- 日本版SOX法:J-SOX
- SOX法:SOX 404
- 業務プロセス:Business process
- ウォークスルー:Walkthrough
- コントロール設計:Control design
- 運用評価:Operating effectiveness
- 改善提案:Remediation
(3)FP&A(経営寄り)
FP&A(経営寄り)の求人を探したい場合、以下のようなキーワードで探してみましょう。
- 予算策定:Budgeting
- 予実管理:Budget vs Actual
- KPI設計:KPI
- 経営層レポート:Executive reporting
- 事業部パートナー:Business partnering
6.USCPAでも不採用となる場合(NG)→採用となる場合(OK)
USCPAであっても不採用となってしまう場合、「やった」というだけで、何を、どの程度、どの成果で がないことが多いです。
NG1:決算を担当しました
漠然とし過ぎているので、何を、どの程度、どの成果でを話しましょう。
OK1:月次決算の締め(売上・費用計上→残高照合)を主担当として回し、締め日程を〇日短縮しました。
NG2:連結に関わりました
漠然とし過ぎているので、何を、どの程度、どの成果でを話しましょう。
OK2:連結パッケージ回収→連結仕訳→注記作成までのプロセスを担当しました(子会社○社、差異分析・是正まで)。
NG3:英語を使った業務経験があります
漠然とし過ぎているので、何を、どの程度、どの成果でを話しましょう。
OK3:海外HQとの月次レビュー(英語)で、数値歳の要因と対策を説明。英文メールで会計論点を整理し、合意形成しました。
NG4:内部統制を経験しました
漠然とし過ぎているので、何を、どの程度、どの成果でを話しましょう。
OK4:J-SOXの統制文書化、Walkthgourh、運用評価、改善(remediation)まで一連を担当しました。
7.職務経歴書に書くべき「成果物」の書き方
年収1,000万円超を狙うなら、職務経歴書には「仕事内容」ではなく、「成果物(deliverables)」を書きましょう。
(1)経理/連結/開示 の 成果物
経理/連結/開示については、成果物はこのように書けます。
- 月次決算の締めプロセスを再設計し、締め日程を〇日短縮
- 連結決算(子会社○社)の再分析を標準化し、レビュー工数を○%削減
- 会計方針メモを作成し、監査法人・海外HQと論点を整理して合意形成
- 開示書類(注記)作成のチェックリスト化により、手戻りを○件→○件
(2)内部統制/SOX の 成果物
内部統制/SOXについては、成果物はこのように書けます。
- J-SOXの統制設計・文書化・評価を一気通貫で担当(主要プロセス○本)
- 統制不備の改善計画を策定し、期限内に remediationを完了(再発防止まで設計)
(3)FP&A の 成果物
FP&A については、成果物はこのように書けます。
- 予実差異の要因分解をモデル化し、経営会議向けレポートの作成時間を○%短縮
- KPIを再定義し、部門間で「見る数字」を統一(意思決定の速度を改善)
8.「未経験→1,000万円」のロードマップ(1年目~5年目)
結局、USCPAに合格後、いったい何から経験を積めばいいのかに、年次ベースで答えます。
1年目:まず「締め」と「成果物の型」を手に入れる
たとえば、このようなことを経験していきましょう。
- 月次決算の一部を回す(照合・再分析・改善点出しまで)
- Excel/ERPの基礎を固める(数値の整合性が取れる人になる)
- 成果物の書き方を覚える(前章のテンプレも参考に)
狙う職種:経理(決算)、会計スタッフ
狙う成果物:締め短縮、ミス削減、チェックリスト化など
2年目:連結・開示・内部統制のどれかに「軸足」を置く
たとえば、このようなことを経験していきましょう。
- 連結パッケージ/子会社管理/注記など、上流へ寄る
- SOX/JSOXで「ニッチ」を取る
- 英語は「読む(書類)→書く(メール)→話す(会議)」の順で増やす
狙う職種:連結・開示補助、内部統制、内部監査補助
*内部監査は、平均年種が高めの職種としても示されています。
3年目:リード経験(小さくても良し)を作る
たとえば、このようなことを経験していきましょう。
- 新人教育、レビュー、プロジェクトの部分リード
- 「論点整理→合意形成」をやる(監査対応・HQ対応)
狙う職種:シニア担当
狙う成果物:レビュー工数削減、監査指摘ゼロ、論点メモ
4年目:マネージャーになる要件を先取り
たとえば、このようなことを経験していきましょう。
- 予算・人・スケジュールを持つ
- 経営層向けアウトプット(短く、結論から)
求人票のキーワード(USGAAP/連結/開示/英語/Manager)に沿って、経験を並べ替える。
5年目:1,000万円の勝ち筋に載せる
たとえば、このようなことを経験していきましょう。
- 外資・上場・金融・ITなど、単価が高い業界へ寄せる
- Reporting/FP&A/SOXのいずれかで「主担当」を名乗れる状態にする
- 転職は「運」ではなく、職務要件の充足率で決まる(満たしてから動く)
9.結局これ:USCPAの年収アップのコツ
USCPAが年収をアップさせるコツをまとめると、このようになります。
- 年収が上がる仕事(USGAAP/連結/開示/SOX/FP&A)に寄せる
- 業界単価が高いところに載せる(金融・メーカー・総合商社・ITなど)
- 英語は「会計の仕事で使う英語」に限定して伸ばす
- 成果物で語る(締め短縮/工数削減/監査指摘減/合意形成)
- レビュー・リード経験を作る(小さくてOK)
- 求人票のキーワードを「自分の経験の言葉」に変換する
- 一人で悩まず、エージェントで市場の答え合わせをする
結局は、年収アップのコツは気合ではなく「設計」であることが分かると思います。
10. 転職エージェント・USCPA予備校への質問テンプレ
具体的に行動を起こしたい人向けです。
- USCPA求人を知るため、転職エージェントに登録
- USCPA学習を始めるため、USCPA予備校の説明会に参加
転職エージェントへの登録・USCPA予備校の説明会参加は、ゴールではなく、情報を取りに行く行為です。
ネット検索すれば出てくるような一般的なことは事前に解決しておき、自分だけに当てはまることを質問するようにしましょう。
(1)転職エージェントへの質問テンプレ(年収アップ目的)
転職エージェントに登録し、質問をする際は、たとえば以下のようなことを聞いてみるといいですね。
- 私の職務経歴書を見た上で、年収が上がる「強み」と「弱み」をそれぞれ3つずつ挙げてください(根拠付きで)。
- 年収1,000万円を目標にした場合、私が狙うべきは「直行型」か「ステップ型」か、理由と想定ルートを提示してください。
- 私の現職(職種・会社規模・業界)だと、次の一手はどこが最短ですか?「入りやすさ×伸びしろ」で候補を3つください。
- 私の経歴で、USGAAP/IFRS・連結・開示・SOX・FP&Aのうち、「もっとも採用側が評価しやすい伸ばし方」はどれですか?(具体例付きで)
- 私の英語力(読む/書く/会議)を前提に、どのレベルのHQ対応を現実的に任せられると見られるかを教えてください。
- 私の経歴だと、面接で必ず聞かれる「弱点」トップ3は何ですか?それに対する通る答え方(型)も教えてください。
- 私の職務経歴書の表現で「落ちる書き方」を3つ指摘して、通る表現にその場で書き換えてください。
- 年収1,000万円の獣人で、私が落ちやすいのは「スキル不足」か「職位不足」か「業界ミスマッチ」か、どれがボトルネックか判断してください。
- 私の希望(年収・働き方・勤務地)を踏まえると、今の市場で捨てるべき条件と絶対に守る条件は何ですか?
- 私が次の90日でやるべきことを、成果物ベース(論点メモ、差異分析の型、英文メールテンプレなど)で3つに落として提案してください。
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(2)USCPA予備校への質問テンプレ
USCPA予備校の説明会に参加し、質問をする際は、たとえば以下のようなことを聞いてみるといいですね。
- 私の生活(仕事・残業・家事)前提で、現実に回る1週間の学習設計を作ってください(平日/週末の時間割まで)。
- 私の弱点(英語、会計、集中力など)を前提に、途中で詰みやすいポイントを3つ挙げて、回避策を具体的に教えてください。
- 受講生データの範囲でいいので、私と近い属性(社会人・会計初学者・英語苦手など)が失速しやすい科目・単元はどこですか?
- 短い英文(USCPAの問題文)を1つ提示して、私が読んだ結果で「合格に必要な英語力」があるか英語力診断してください。
- 選択科目のなかで、私の目的(年収UP・転職)に直結しやすいのはどれで、理由は?
- 教材を回す順番を私向けに固定してください。講義→問題演習→復習の比率と、1周目・2周目・直前期の回し方を具体化してください。
- 私が学習を止める典型パターンを想定して、挫折防止のルール(復習日、遅れのリカバリ方法)を作ってください。
- 私が仕事をしながら受ける前提で、受験・再受験の戦略(受験間隔、落ちた時の立て直し手順)を具体的に提案してください。
- 学習サポート(質問制度・カウンセリングなど)を使う前提で、私が一番効果が出る使い方(頻度・投げ方・タイミング)を教えてください。
- 受講する場合、最初にやることは?最初の7日間だけ、毎日のTO DOも教えてください。
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USCPAの年収に関するFAQ(よくある質問)
USCPAの年収に関して、よくいただく質問はこのようなものです。
Q1:USCPAを取ると年収は必ず上がりますか?
必ず年収が上がるというわけではありません。
ただし、上がる確率は高められます。
年収が上がる仕事(USGAAP/連結/開示/SOX/FP&A)に寄せて、成果物で証明できる状態を作るのが条件です。
Q2:USCPAの「日本での平均年収」は?
公的には「USCPA保持者のみ」の平均年収は基本的に出ません。
なので、求人レンジと要件(何ができる人がその年収で採用されている)で見るのが現実解となります。
ただし、USCPA予備校のアビタスが、USCPA資格の実態調査は行っています。
アビタスのUSCPA合格者の場合
- 60%が、年収1,000万円超
- 20%が、年収1,400万円以上
- 年収最多層は、年収1,000万円~1,200万円
そして、
- 7割以上が年収増加
- 4人に1人が300万円以上の年収アップ
とのことでした。
Q3:年収1,000万円に近い職種は?
再現性が高いのは、USGAAP/連結/開示/SOX/FP&Aのいずれか。
マネージャー相当の成果物を出せる職種です。
Q4:英語はどのレベルが必要?
「英会話力」より、会計の仕事で英語を回す力です。
読解→メール→会議の順で積めばOK。
Q5:未経験からでも1,000万円に届きますか?
届きます。
ただし、順番が重要です。
1年目は締め、2年目で連結/SOX/FP&Aに寄せ、3年目でリード経験、4~5年目で業界単価の高い場所へ、が王道です。
Q6:監査法人に行くべき?事業会社からでもいい?
どちらでもいいです。
ただ、監査法人は連結・開示・統制が強制的に身につきやすいので、結果的に年収が上がる転職がしやすくなりがちだと思います。
Q7:日本の公認会計士・税理士と比べてどう?
監査法人では役職が上がるとレンジが上がり、マネージャーで800万円~1,000万円と言われています。
比較の本質は資格名ではなく、どの職務(成果物)にいるかです。
Q8:1,000万円の求人でよく落ちる理由は?
「やりました」しか書いてない(範囲・成果・再現性がない)こと。
当記事の「成果物」の解説を参考にしていただければ、改善できると思います。
Q9:転職活動はいつから始めるべき?
早いほどいいです。
今すぐ転職しなくても、求人を見て要件を知るだけで、積むべき経験が明確になります。
Q10:USCPAに挑戦する価値はありますか?(年収面で)
あります。
ただし「資格だけで上がる」ではなく、年収が上がる仕事へ移るための「武器」として使うのが正解です。
以上、「米国公認会計士(USCPA)の年収は?年収アップのコツをUSCPAが教えます!」でした。

ただ、BIG4監査法人への転職だと、これまでの年収によっては年収アップにはならないかもしれないんだね。
そして、USCPAが年収をアップさせるには、どの業界を選ぶのかも大事そうだね。

USCPAが評価される職種を選ぶことが大事だけど、それよりも高い年収が得られる業界で働くことが大切だね。
監査法人への転職は、年収がいっとき下がる可能性があっても、パートナーになるまで出世できれば、年収2,000万円も可能だよ。
それに、監査法人へいったん転職し、そのあと事業会社へ転職すれば、年収2,000万円も夢ではないよ。
どんな求人があるか、USCPA向けの転職エージェントに登録してみてね。
USCPAとして高年収を狙いたいと思ったけど、まだUSCPAではないなら、USCPA予備校の説明会に参加してみてね。
転職エージェントに登録し、早く転職活動を始めるのが転職成功のポイント。
USCPAにおすすめの転職エージェントは「MS-Japan」。
今すぐ転職する気がなくても、登録だけはしておいた方がいいですよ。
希望にあった新規求人や転職可能なおすすめ求人がメールで届きます。
気になる求人をストックしておけば、転職したくなったときに必ず役立ちます!
もし、まだUSCPA(米国公認会計士)になっていない場合。
受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです!
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どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
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