【USCPAキャリア】監査法人

【体験談】USCPAが見た!監査部屋では何が起きていた?

知りたい君
知りたい君
USCPAに合格したら監査法人で監査の仕事がしたいよ。

でも、往査中の監査人って、なんだか謎が多いよね。

監査部屋で何が起きているのか知りたいな。

どこ
どこ
そうだよね、監査部屋にこもって何をしているのか、疑問だよね。

Big4大手監査法人で監査をしていたUSCPAのどこが、監査部屋で起きていたことを話していくね。

1.監査部屋でしていたこと

まずは、監査部屋でしていたことについて話します。

四半期レビュー、中間監査、期末監査とやることは違いますが、たとえば、期末監査の場合だと、各々が担当する勘定科目が事前に決められていますので、その検証を黙々とすることになります。

3人での往査だと、1番年次が低いスタッフが、難しい論点のない科目、たとえば、現預金、前払費用、未払費用、固定資産(新規取得や除却)や、PL科目のうちSG&A(販管費)などを担当していました。

そして、2番目の年次のスタッフが、難しい論点のある科目、たとえば、固定資産の減損、PL科目のうち本業にかかる売上などを担当していました。

さらに、一番年次が上のスタッフ(インチャージ)が、税金科目や他のスタッフが作成した監査調書のレビューをしていました。

クライアントにもよりますが、銀行残高確認状や売掛金残高確認状の送付数がかなり多い場合、返信の有無や相違の有無を確認するだけのスタッフがヘルプで来たり、引当金が正しく計上されているか検証するだけのスタッフが投入されたりしました。

2.監査で困ったできごと

つぎに、監査で困ったことについて話します。

監査の仕事をしていて、特につらいことはなかったのですが、ちょっとした困ったできごとはありました。そんなできごとを5つご紹介します。

(1)お手洗いになかなか行けない

クライアントによっては、監査部屋とお手洗いの間にセキュリティーチェックが設けられていて、セキュリティーカードがないとお手洗いに行けなかったりします。

そのような会社は、セキュリティーが厳しく、セキュリティーカードを監査人に貸してくれないことがあります。

そうなると、お手洗いに行くたびに、どなたか社員さんにセキュリティーカードを借りなくてはなりません。

男性の監査スタッフは、出勤前とランチの後の2回お手洗いに行けば済んでしまう人も多かったのですが、どこは2時間くらいごとにお手洗いに行きたくなるタイプなので、1日2回くらいは「お手洗いに行きたいです!」と社員さんに宣言して、セキュリティーカードを借りていました。

自由にお手洗いに行けないというのは、地味にめんどくさいことでした。

(2)服装とやることが見合っていない

プロフェッショナルな監査人としてふさわしい、スーツにヒールで、クライアントの会社に行っていました。

ですが、重いファイルを運んだり、大量のコピーやスキャンをするため長時間立っていたりして、「ジャージにスニーカーで働いた方がいいのでは?」と思うことが多々ありました。

監査部屋として使っている部屋が、通常は応接室として使っている部屋で、おしゃれだけど暗めの間接照明だけ、おしゃれだけど座り心地がいまいちの椅子だったりします。

そこで軽いけど画面が小さいラップトップで長時間作業すると、目が疲れるし、肩も凝ります。

もう少し服装が楽だとまだましなのにとよく思っていました。

往査中に監査部屋でやっていることは、泥臭い作業が多いので、服装はきっちりとしていなくても、本当はいいのではないでしょうか。

(3)雑談が多いメンバーばかりで作業が進まない

毎日、一日中、少ないメンバーで狭い部屋にこもって監査手続きをするので、メンバー同士が非常に仲良くなっていきます。

そうなると、昨夜観たテレビの話から、今日食べたいランチ、週末に行きたい観光スポットまで、幅広く雑談が繰り広げられたりします。

監査手続きが計画よりかなり遅れている場合は、そこまでのんびり話していられませんが、切羽詰まっていない場合は、雑談が続き、作業ができなかったりします。

特に女性が多い現場だと、何でも言い合えて議論が活発になるという良い点もありましたが、雑談ばかりで一向に手が動いていないということもありました。

クライアントの目も、上司の目も届かない監査部屋では、やるときはやるけれど、のんびりすることも可能な環境でした。

(4)裕福な監査スタッフが多くて、なにかとお金がかかる

大学在学中に公認会計士に合格して、ストレートで監査法人に入所してきたスタッフは、家がお金持ちのスタッフが多く、しかも実家住まいだと、金遣いが荒かったです(たぶん、忙しさからくるストレスの影響もあったのだと思いますが)。

どこがアサインされたクライアントはほぼ外資系企業だったので、六本木、赤坂、麻布近辺にオフィスがあることが多く、高級なレストランでランチになることが多かったです。

ランチで2千円から3千円ということもしょっちゅうで、さらに残業食で2千円、食事代だけで1日5千円かかることも珍しくありませんでした。

裕福なスタッフばかりで、たまには千円以下の安めのレストランで食べようということになることはなく、エンゲル係数は上がり続けました。

一日狭い部屋にこもって監査をしているので、外に出られるランチの時くらい、素敵な空間で美味しいものを食べたくなるのは仕方がなかったのかもしれません。

(5)仕事帰りに飲みに行けない

監査法人支給のパソコンを持って通勤していたので、パソコンをなくしたらと思い、仕事の帰りに飲みに行くことは避けていました。

酔っぱらってタクシーの中にパソコンを置き忘れるという事件が、監査法人内でも時々起きていましたので、自分はそのような事件を起こしたくないため慎重になっていました。

そもそも、監査が早く終わることはないので、飲みに行けるような時間に帰れず、飲みに行く体力も残っていなかったことが多かったのですが。

3.監査で困ったクライアント

さらに、監査で困ったクライアントについて話します。

監査の仕事をしていて、クライアントに困ったこともありました。そんな困ったことを5つご紹介します。

(1)英語ペラペラ、会計知識ゼロの経理担当者

どこのクライアントが外資系企業だったからかもしれません。

外国人のCFOが英語ができるだけの人を経理担当者として採用してしまい、会計の知識がまったくない方が経理を担当しているというパターンが多々ありました。

謎な決算修正仕訳を切っていたり、意味不明な残高(マイナス残など)になっている勘定科目が多く、質問しても、何を質問されているかもわからないという経理担当者の方もいました。

一から経理業務の指導をして、監査をしに来たのか、簿記の先生をしに来たのかわからなくなっていたこともありました。

(2)人の入れ替わりが多く、過去のことを知る人が皆無

外資系企業は、ステップアップの転職をする方が多く、昨年監査担当をしてくださった経理担当者が、翌年には既にいないということが多かったです。

引継ぎをするという文化も日系企業と違ってあまりないのか、前年の監査のことは何も聞いていないという後任者も多かったです。

後任者よりも、こちらの監査人の方が会社の経理に詳しかったりするので、ここぞとばかりに過去の経理処理はどうだったのか、反対に聞かれたりしました。

一からまた説明になるのですが、改めて質問をされて、それはそれで新しい発見があったりしましたので、時間はかかりましたが決して悪いことばかりではありませんでした。

(3)監査にかける時間を減らそうとしてくる

これは老舗の日系企業がクライアントだったときですが、「先生!お弁当を用意したので、召し上がってください」「お茶菓子を用意したので、休憩してください」と監査部屋からなるべく連れ出されることがありました。

ちなみに、外資系企業がクライアントだと、ランチの時間なども放置されますし、先生と呼んでくる経理担当者もいません(笑)。

お気遣いもあったのだと思いますが、監査にかける時間が減れば、質問や指摘事項などが減ると思われていたようでした。

結局のところ、決められた監査手続きが終わらないと、監査も終わらないので、どこたちの残業時間が増えただけでした。

(4)監査部屋の確保を忘れたり、監査対応者が休暇に出てしまう

監査をあまり重要視していないのか、往査期間をお知らせしても、監査部屋を確保しそびれたり、監査対応者が休暇でいなかったクライアントもありました。

監査部屋が確保されていなくて、仕方なく倉庫のようなスペースで監査手続きをしたり、監査対応をしてくれる予定だった経理担当者に代わって、他の部の社員さんに対応してもらうことになったりしました。

監査に余計な時間がかかることになり、結果として翌年の監査報酬の請求額が高くなったりします。

お互い合意して決めた往査期間中は、作業場所と対応者の確保はしっかりとしていただいた方がいいですね。

(5)デートに誘ってきたり、プライベートな連絡先を聞き出そうとする

普通の会社と同じで、監査法人のスタッフ側も、クライアントの経理担当者側も、若手が多いので、恋愛に発展することがあります。

ただ、往査中にあからさまにアプローチをしてこられると、監査の進行に影響が出ます。

クライアントの受付の女性が監査人のプライベートな連絡先を聞き出そうとしている場面など、ときどき目撃しました。

恐らく、公認会計士は将来が有望だと思われている(?)からかもしれませんが、もてている監査人も多かった気がします。

ちなみに、女性の監査人はもてないです。

もてていたののは、監査法人でアシスタント業務をしている総務、人事、経理といった女性たちで、法人内の監査人と恋愛や結婚にいたった人も多数出ていました。

 

以上、「【体験談】USCPAが見た!監査部屋では何が起きていた?」でした。

知りたい君
知りたい君
監査部屋でそんなことが起きているんだね。

でも、困ったことを挙げている割には、あまり困っていない気がするんだけど(笑)。

どこ
どこ
ははは、そうなんだよね。

監査法人での往査って、まるで大学の学園祭みたいな感じだったよ。

若くないと体力的に厳しいけど、色々な人と働けた経験は貴重だったよ。

USCPAに合格したら、監査法人で働くという経験をぜひしてほしいなあ。

どこが監査法人の内定を得たときにお世話になった転職エージェント☟

【管理部門特化型エージェントNo.1のMS-Japan】

USCPAの合格前から、監査法人の採用情報をもらったり、相談にのってもらったりしていました。

監査法人への転職を少しでも考えているなら、ぜひ連絡をしてみてください。

ABOUT ME
どこ
ワシントン州USCPA(米国公認会計士)。USCPAの立場から、USCPA試験、USCPAのキャリア、USCPAの人生設計について書いています。BIG4大手監査法人監査人→米国企業経理職@バンコク→大手グローバル企業連結決算担当。