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【USCPAキャリア】監査法人

USCPAがBIG4大手監査法人を辞める際の留意点

USCPAがBIG4大手監査法人を辞める際の留意点
困った君
困った君
USCPA(米国公認会計士)試験に全科目合格したよ。

監査法人の採用面接を受けるから、将来のキャリアプランを考えているよ。

監査法人で働き続けるのではなく、いつか事業会社に転職したいと漠然と考えているんだけど、いつ転職するのがいいのか分からなくて困ったな。

どこ
どこ
どこは、USCPA合格後、Big4大手監査法人で監査を担当していた経験があるよ。

どこも、入所前から、しばらく働いたら辞めようと思っていて、辞める基準をあらかじめ決めていたんだよ。

辞め方は大事だから、一緒に考えてみようか。

監査法人で働いているUSCPAは、大きくは2つのパターンに分けられます。

監査法人で働いているUSCPAのパターン

  1. 監査法人は単なる「踏み台」。転職が前提。経歴に箔をつけるために入所。
  2. 監査法人でずっと働きたい。出世もしたい。

今回は、①の人を対象とした内容です。

②の人は、ぜひ、監査法人で働き続けてトコトン出世して、殿上人(パートナー)になってしまってください(笑)。

どこは、①の人でした。

監査法人は「会計の修行の場」ととらえて、できうる限りの会計・監査の知識と経験を身につけようと、貪欲に勉強し、業務に取り組みました。

そして、監査法人を辞めるタイミングが来たと考えたとき、次のステップ(海外就職)に移りました。

どのタイミングで監査法人を辞めるかは考え方によって違うと思うのですが、辞めてから後悔しないことが非常に大事でしょう。

ですので、監査法人を辞めるタイミングと、監査法人を辞める前にしておいた方が良いことについて見ていこうと思います。

USCPAがBIG4大手監査法人を辞める際に留意すべきこと

  1. 監査法人を辞めるタイミング
  2. 監査法人を辞める前にしておいた方が良いこと

1.監査法人を辞めるタイミング

どこは、USCPA試験に合格後、Big4大手監査法人で監査人として働いていました。

どこが所属していたのは、外資系企業が主なクライアント、日本の公認会計士とUSCPAの割合はほぼ同じ(50%ずつ)といった部署でした。

(1)日本の公認会計士の場合

日本の公認会計士は、終了考査に合格して公認会計士登録が済み、シニアアソシエイトに昇格して、インチャージ(現場監督)を何社か経験したところで、独立したり、実家の事務所を引き継ぐため田舎に帰ったり、海外留学したりと退所していきました。

ですので、日本の公認会計士は、ある程度同じようなタイミングで、同じような理由で辞めていった感じがします。

退所後に驚くような進路を選んだ人はいませんでした(覚えている限り)。

(2)USCPAの場合

一方、USCPAですが、辞めるタイミングも、辞める理由もみごとにバラバラです(笑)。

早い人だと入所して1か月後にはいなくなっていました(早すぎ!そして、どこに行ったのか誰もわからない!)。

USCPAは、平均して3年くらいで辞めていきました。

入所して3年目に周りを見まわしたら、同期(10名)は半分以下(自分を入れて4人)になっていました。

辞めた理由は、「激務でもう疲れた」「監査に飽きた」などのネガティブな理由から、「高給で有名企業からオファーが来た」などのポジティブな理由、「忙しさが嫌になっていたところに、タイミングよく転職のオファーが来た」といった合わせ技など、さまざまです。

ちなみに、USCPAの同期の一人は、多忙を理由に監査法人を辞め、転職活動を開始。

すぐに外資系企業に好待遇で転職。

ですが、その外資系企業が転職後ほどなく倒産し、キャリアプランが特になかったため、その後はしばらく路頭に迷っていました。

「元監査人だったのに、入社前にその企業の財務チェックをしなかったのか!?」というツッコミはさておき(笑)、キャリアプランがないまま辞めると、たとえUSCPAであっても、次の転職でなかなかうまくいかないものだと思い知りました。

(3)正解:ポジティブかつ明確な理由で決める

監査法人を辞めること自体はかまわないのですが、後悔しないためには、ポジティブな理由で辞めた方が良いでしょう。

ですので、「こうなったら辞める」と言える基準をあらかじめ決めておいた方が良いと思っています。

このポジティブかつ明確な理由で辞めれば、次の転職面談でも、きちんと考えている人だという印象が与えられますし、もちろん自分のキャリア形成にも役立ちます。

USCPAが監査法人を辞める場合

  1. ポジティブな理由で辞めるタイミングを決めましょう。
  2. 「こうなったら辞める」と言える基準を決めておきましょう。

2.監査法人を辞める前にしておいた方が良いこと

監査法人を辞める前にしておいた方が良いことについて見ていきましょう。

特に大事なのは、前述の通り、「こうなったら辞める」という基準を決めておくことでしょう。

監査法人を辞める前にしておいた方が良いこと

  1. 「こうなったら辞める」という基準を決める。たとえば、以下の2つにYESと答えられたら辞めることにする。☞監査法人ではできないことがしたくなったのか?☞監査法人でやり残したことはないか?
  2. 監査法人を辞めると決心してから、周りへの配慮を忘れない

(1)「こうなったら辞める」という基準を決める

「こうなったら辞める」という基準は、監査法人の入所前にある程度は考えておくべきことですが、監査法人で働きながら、考えが変わっていくものだと思うので、入所後も随時見直しましょう。

それでは、例として2つの基準を挙げます。「こうなったら辞める」という基準は、ご自身でよく考えて決めてください。

①監査法人ではできないことがしたくなったのか?

監査法人というのは非常に恵まれた環境です。

お金をもらって会計のプロに仕上げてもらえる、会計業界では最高峰の職場です。

どんなに忙しくて辛くても、正直、他の会社でも、例えば経理職などでしたら、繁忙期の辛さは、監査法人以上だったりします。

「ワークライフバランスを求めて」といった理由で監査法人を逃げ出しても、逃げ出した先もあまり変わらなかったりします。

ですので、監査法人では自分のやりたいことができそうもない、自分の願いかかないそうもないと確信したら辞めるのが良いかと思います。

本当に監査法人ではだめなのか、監査法人内で希望をかなえる道はないのか、よく考えましょう。

監査法人で働くメリット(念のためデメリットも書いていますが)はこちらを参考にしてください☟

USCPAが監査法人で働くメリット・デメリット
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この素晴らしいメリットを捨てても、監査法人を辞めたいですか?

どこの場合は、監査法人を辞めたのは、海外で働きたかったからです。

法人内の「海外事務所説明会」などには欠かさず出席し、異動希望の海外事務所のスタッフにメールを出したりして裏で交流を続け、海外で働ける機会をうかがっていましたが、当分のあいだ無理だという結論になったので辞めました。

今振り返ると、監査法人で働き続けて昇進をするという道もあったのではと思うことがなくもないのですが、監査法人を辞めたこと自体は、自分の中の基準で決めたことであり、全く後悔はしていません。

②監査法人でやり残したことはないか?

監査法人で「やったことリスト」と「やりたいことリスト」は、辞めるかどうかと関係なく作成しておき、随時更新していきましょう。

辞めると決めるのは、「やったことリスト」を見直してもう十分やったと思え、さらに、「やりたいことリスト」の保留項目がなくなった時です。

ちなみに、監査法人ではなくても、例えば事業会社の経理職の場合も、「やっていることリスト」(業務リスト)は作成・更新しておくのがおすすめです。

日次業務、月次業務、四半期業務、年次業務など、業務を項目別に分け、実施のタイミング、所要時間、提出書類・提出先、プロセス、注意点などをひとまとめにしておくと、引継ぎをする際や、上司へ自分がやっていることをアピールする際に役立ちます(笑)。

「やりたいことリスト」も、「こんなことがやりたい」と上司に話すタイミングがめぐってきた時に、チャンスをものにできるので、併せて用意しておきましょう。

監査での「やったことリスト」の例

  1. 監査経験(クライアント名・業種、クライアント側の担当者名・監査チームの担当者名、担当期間、担当科目、クライアントからの評価・パートナーからの評価、学んだこと、今後気を付けたいことなど)
  2. 監査以外(コンサル業務、研修講師、リクルーティング、CSR活動、語学力・PCスキル・プレゼン力・問題解決力・ビジネスマナー・コミュニケーション能力の獲得など)

「やったことリスト」を見ながら、身につけた経験や能力の「棚卸し」をして、もう監査法人でやりきったと思えるか確認しましょう。

まだやりきっていないことをみつけたら、「やりたいことリスト」に追加し、監査法人を辞めるのは延期しましょう。

  1. 自分がやりたいことは、監査法人ではできない
  2. 監査法人で十分にやりきった
  3. 監査法人でやりたいのに、まだできていなかったことはない

この3つが当てはまったら、監査法人は卒業です!次のステップへ。

(2)監査法人を辞めると決めてから、周りへの配慮を忘れない

監査法人を辞めると決めた方へ。

ポジティブかつ明確な理由で監査法人を辞めると決心したのでしょうから、その決心は応援してもらえることでしょう。

とはいえ、辞めることを伝える時期には気をつけましょう。

繁忙期に、既にアサインが決まっているのに突然辞めるのは、周りに大きな迷惑をかけます。

どこの場合は、法人の決算期末のタイミングで辞めることにし、次のアサインが決まる前に退所の意思を伝えました。

上司は、「きちんと考えた上での退所の意思なら」と快く受け止めてくれましたし、同僚には今後のプランなどを説明し、「いいね!」と言ってもらえました。

元同僚とはいまでも、「この基準は法人内でどんな解釈になってる?」などと気軽に聞けるくらいの関係を保っています。

また、メインのクライアントにも退所のご挨拶をし、「狭い業界だし、またどこかで会うかもね」「またご縁があったらよろしく」と、前向きなお別れができました。

一度言ってみたかったので、定番な言葉をあえて書きますが(笑)、「飛ぶ鳥跡を濁さず」です。

監査法人を辞めると決めてから

  1. 辞める時期には配慮しましょう。
  2. 同僚やクライアントと良い関係のまま退所しましょう。

 

以上、「USCPAがBIG4大手監査法人を辞める際の留意点」でした。

困った君
困った君
自分の中でこうなったら辞めるという基準があると、ちょっとしたことでイヤになって辞めなさそうだよね。

監査法人を辞めるかどうかと関係なく、「やったことリスト」と「やりたいことリスト」を作成・更新するのも大事かも。

どこ
どこ
そうだね、身につけた経験や能力の棚卸しは定期的にした方がいいね。

陳腐化していたら手当てしないといけないし。

自分の軸を大切にして、監査法人で働き続けると自分の軸から外れてしまうと思ったら、監査法人から離れればいいと思うよ。

後悔のない人生が送れるかどうかで進路を選ぶのが正解!

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ABOUT ME
USCPAどこ
ワシントン州USCPA(米国公認会計士)。USCPAの立場から、USCPA試験、USCPAのキャリア、USCPAの人生設計について書いています。BIG4大手監査法人監査人→米国企業経理職@バンコク→大手グローバル企業連結決算担当。