IFRS検定は日本語と英語どっちで受けるべき?違いと選び方を解説
IFRS検定は、2026年6月1日から「IFRS Certificate試験」に名称変更されました。
試験形式・難易度・受験料に変更はありません。
IFRS検定は、日本語でも英語でも受験できます。
では、日本語受験と英語受験のどちらを選ぶべきなのでしょうか。
結論から言うと、合格を優先するなら日本語受験が現実的です。
一方で、英語でIFRSを学びたい人、英語の会計用語に慣れたい人、USCPA合格者で、英語学習も兼ねたい人は、英語受験も選択肢になります。
ただし、英語受験にしたからといって、転職で大きく有利になるとは考えない方がよいです。
英語で受験するメリットは、資格としての評価よりも、英語でIFRSを学ぶ経験そのものにあります。
IFRS検定の日本語受験では、受験言語は日本語、試験形式は120分・60問の選択式、合格基準は正答率60%と案内されています。
英語受験は、ICAEWの「IFRSs learning and assessment programme」を利用する形です。
この記事では、IFRS検定の日本語受験と英語受験の違い、どちらを選ぶべきか、英語受験が向いている人、注意点を解説します。
1.IFRS検定は英語でも受験できる?
IFRS検定は、日本語だけでなく英語でも受験できます。
ただし、日本語受験と英語受験では、申込方法や学習スタイルが異なります。
日本語受験は、日本のIFRS検定公式サイトから申し込む形です。
一方、英語受験は、ICAEWのIFRSs learning and assessment programmeを利用する形になります。
(1)日本語受験と英語受験がある
IFRS検定というと、日本では日本語受験をイメージする人が多いと思います。
日本語受験では、日本語で試験を受けられます。
そのため、IFRSの内容理解に集中しやすいです。
一方で、英語受験では、教材も試験も英語です。
英語でIFRSを学びたい人にとってはメリットがありますが、合格だけを考えると負担は増えます。
IFRSそのものが専門的なので、そこに英語の負荷が加わるからです。
(2)英語受験はICAEWのプログラム経由
IFRS検定の英語受験は、ICAEWのIFRSs learning and assessment programmeを利用する形です。
つまり、英語受験は「試験だけを受ける」というより、英語でIFRSを学び、その理解度を確認するプログラムと考えた方が近いです。
英語でIFRSを学びたい人には向いています。
ただし、教材も試験も英語になるため、英語で会計を読む力が必要です。
(3)日本語受験はIFRS検定公式サイトから申し込む
日本語で受ける場合は、日本のIFRS検定公式サイトから申し込みます。
試験を日本語で受けられ歌目、合格を優先するなら現実的な選択肢です。
IFRSの内容そのものに集中できるからです。
英語力にかなり自信がある人でない限り、まずは日本語受験を検討する方がよいでしょう。
2.IFRS検定の日本語受験と英語受験の違い
日本語受験と英語受験では、主に次の点が違います。
| 比較項目 | 日本語受験 | 英語受験 |
|---|---|---|
| 受験言語 | 日本語 | 英語 |
| 学習言語 | 日本語中心 | 英語 |
| 申込方法 | IFRS検定公式サイト | ICAEW公式サイトなど |
| 向いている人 | 合格を優先したい人 | 英語でIFRSを学びたい人 |
| 学習負担 | 比較的軽め | 英語負担が増える |
| メリット | IFRS理解に集中しやすい | 英語会計に慣れやすい |
(1)受験言語の違い
一番大きな違いは、受験言語です。
日本語受験は、日本語で問題を読み、日本語で選択肢を選びます。
英語受験は、英語で問題を読み、英語で解答します。
IFRSの内容を理解していても、英語表現に慣れていないと、問題文の読み取りに時間がかかります。
そのため、英語受験ではIFRSの知識だけでなく、英語で会計を読む力も必要です。
(2)申込方法の違い
日本語受験は、日本のIFRS検定公式サイトから申し込みます。
英語受験は、ICAEWのIFRSs learning and assessment programmeを利用する形です。
英語受験を検討する場合は、ICAEW公式サイトで最新の申込方法、料金、利用期間などを確認しましょう。
(3)費用・教材の違い
日本語受験では、日本語の教材や講座を使って学習し、日本語で試験を受けることができます。
英語受験では、ICAEWの英語教材を使う形になります。
ただし、費用や内容は変わる可能性があります。
受験前には、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
(4)受験しやすさの違い
合格を優先するなら、日本語受験の方が受験しやすいです。
理由はシンプルで、IFRSの内容理解に集中できるからです。
英語受験は、IFRSの知識に加えて英語読解の負担があります。
英語が得意な人には問題ありませんが、英語に不安がある人にとっては、かなり負担になります。
「IFRSを理解しているのに、英語で読めなくて間違える」ということも起こりえます。
(5)合格証明書の違い
日本語受験と英語受験で、合格証明書の発行元や記載内容がどう異なるかは、最新の運用によって変わる可能性があります。
そのため、証明書の扱いについては、受験前に公式情報を確認した方が安全です。
ただし、少なくとも「英語受験にすれば転職で大きく有利になる」とまでは考えない方がよいです。
英語受験の価値は、証明書そのものより、英語でIFRSを学ぶ経験にあります。
もちろん、英語でIFRSを学んだ経験は、英語資料を読む仕事では役立ちます。
ただし、「英語受験の方が証明書として圧倒的に有利」とまでは言いにくいです。
3.IFRS検定は日本語と英語どちらで受けるべき?
IFRS検定を日本語と英語のどちらで受けるべきかは、目的によって変わります。
(1)合格を優先するなら日本語受験
合格を優先するなら、日本語受験がおすすめです。
IFRSは、それ自体が専門的な会計基準です。
日本語で受験しても、収益認識、リース、金融商品、減損、連結、開示など、学ぶ内容は簡単ではありません。
そこに英語の負担を加えると、必要な勉強時間も増えやすいです。
そのため、まず合格したい人、効率よくIFRS検定に合格したい人は、日本語受験を選ぶ方が現実的です。
(2)英語でIFRSを学びたいなら英語受験
英語でIFRSを学びたい人には、英語受験も選択肢になります。
たとえば、次のような人です。
- 英語で会計を読むことに慣れている人
- USCPA合格者・学習経験者
- 外資系企業で働いている人
- 海外子会社管理に関わる人
- 英語資料を読む機会が多い人
- 英語学習も兼ねたい人
英語受験では、IFRSの内容だけでなく、英語の会計用語にも慣れることができます。
将来的に英語で会計資料を読む仕事をしたい人にとっては、学習効果があります。
(3)英語受験だから特別に有利とは限らない
英語受験を選んだからといって、転職や海外就職で特別に有利になるとは限りません。
大事なのは、英語で受験したかどうかより、IFRSを理解しているか、実務で使えるかです。
もちろん、英語で学んだ経験は、面接で話せる材料にはなります。
ただし、資格そのものの評価が大きく変わるというより、英語資料を読める実務力とセットで評価されると考えた方がよいです。
4.IFRS検定の英語受験が向いている人
IFRS検定の英語受験は、全員におすすめできるわけではありません。
英語受験が向いているのは、英語で会計を読む目的がはっきりしている人です。
(1)英語で会計を読むことに慣れている人
英語で会計を読むことに慣れている人は、英語受験を検討してもよいです。
IFRSの英語表現は、日常英語とは違います。
専門用語も多く、会計の知識がないと読みづらいです。
すでに英語の財務諸表、会計マニュアル、英文契約書、監査調書などに触れている人なら、英語受験にも取り組みやすいでしょう。
(2)USCPA合格者・学習経験者
USCPA合格者やUSCPA学習経験者は、英語で会計を学ぶことに慣れている人が多いです。
そのため、IFRS検定の英語受験も選択肢になります。
ただし、USCPA試験で学ぶのは主にUSGAAPです。
IFRSとは違う部分もあります。
USCPAに合格していても、IFRS特有の考え方は別途学ぶ必要があります。
(3)外資系企業・海外子会社管理で英語資料を読む人
外資系企業や海外子会社管理の仕事では、英語の会計資料を読む場面があります。
たとえば、海外子会社の財務諸表、英文会計ポリシー、連結パッケージ、英文メールなどです。
こうした仕事に関わる人にとって、英語でIFRSを学ぶことは実務にもつながります。
英語受験を選ぶ価値があるのは、このように実務とつながる場合です。
(4)英語学習も兼ねたい人
IFRS検定の英語受験は、英語学習も兼ねたい人にも向いています。
ただし、英語学習だけが目的なら、IFRS検定の英語受験は効率がよいとは言いにくいです。
IFRSは会計基準なので、英語だけでなく会計知識も必要になります。
英語学習とIFRS学習を同時に進めたい人には合いますが、英語が苦手な人が無理に英語受験を選ぶ必要はありません。
5.IFRS検定の英語受験で注意したいこと
IFRS検定の英語受験にはメリットがあります。
ただし、注意点もあります。
(1)IFRSそのものが難しい
まず、IFRSそのものが簡単ではありません。
IFRSは、国際的な会計基準です。
収益認識、リース、金融商品、減損、連結、開示など、専門的な論点が出てきます。
日本語で学んでも難しい内容です。
英語受験では、それを英語で学ぶことになります。
(2)英語で読む負担が増える
英語受験では、英語で教材を読み、英語で問題を解きます。
会計英語に慣れていない人にとっては、かなり負担が大きいです。
IFRSの内容は理解しているのに、英語での表現が分からずに迷う可能性もあります。
合格を最優先するなら、日本語受験を選んだ方が安全です。
(3)合格を急ぐなら日本語の方が効率的
短期間で合格したい人には、日本語受験の方が向いています。
英語受験は、IFRSの勉強に加えて英語読解の負担があるからです。
英語で学ぶことに目的があるならよいですが、合格だけを考えるなら日本語受験が効率的です。
(4)費用や申込方法は最新情報を確認する
英語受験を検討する場合は、費用や申込方法を必ず公式サイトで確認してください。
ICAEWのプログラム内容や料金は変更される可能性があります。
また、日本語受験も、試験日程や受験料が変わる可能性があります。
受験前には、必ず最新情報を確認しましょう。
6.IFRS検定の英語受験を検討するときの確認ポイント
英語受験を検討する場合は、ICAEW公式サイトで最新情報を確認しましょう。
プログラム内容、料金、利用期間、教材、評価試験の形式は変更される可能性があります。
日本語受験についても、IFRS検定公式サイトで試験日程、申込期間、受験料、受験方法を確認してください。
大事なのは、どの講座を使うかより、自分にとって日本語受験と英語受験のどちらが合っているかです。
合格を優先するなら日本語受験。
英語でIFRSを学びたいなら英語受験。
この軸で判断しましょう。
7.まとめ:合格優先なら日本語、英語でIFRSを学びたいなら英語
IFRS検定は、日本語でも英語でも受験できます。
合格を優先するなら、日本語受験が現実的です。
IFRSの内容に集中できるため、効率よく学びやすいからです。
一方で、英語でIFRSを学びたい人、英語の会計用語に慣れたい人、USCPA合格者・学習経験者、外資経理や海外子会社管理に関わる人は、英語受験も選択肢になります。
ただし、英語受験だから特別に有利になるとは限りません。
英語受験の価値は、証明書そのものより、英語でIFRSを学ぶ経験にあります。
特別な目的がなければ、日本語受験を選ぶ方が現実的です。
IFRSそのものが専門的なので、まずは内容理解に集中した方が合格には近づきやすいです。
英語受験は、英語でIFRSを学ぶ目的がはっきりしている人向けの選択肢です。
IFRS検定の概要や難易度を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
IFRS検定の勉強方法を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
外資経理、海外子会社管理、連結決算などで英語資料を読む仕事を目指すなら、今の経験でどの求人を狙えるか確認しておくのもおすすめです。
すでに経理・財務・監査の経験がある方は、資格取得前にキャリアの方向性を確認しておくとよいでしょう。
レックスアドバイザーズに無料転職相談する<
一方で、英語と会計を組み合わせて会計キャリアを広げたいなら、USCPAも有力な選択肢です。
IFRS検定とUSCPAで迷っている方は、まずUSCPAの受験資格や試験制度を確認してみるのも一つです。
アビタスのUSCPA無料説明会に申し込む



