知りたい君
知りたい君
USCPA(米国公認会計士)試験の勉強を始めたよ。

USCPA試験の合格率ってどのくらいなのか知りたいな。

合格率が高くて、受けたらお得な時期ってあるのかな?

日本の受験生は英語で受験するから、合格率がかなり低かったりする?

USCPA予備校ごとの合格率も気になるな。

どこ
どこ
どこは、ワシントン州のUSCPA(米国公認会計士)だよ。

USCPA試験は75点以上で合格する試験だから、合格率はあまり気にしすぎなくていいと思うんだけどね。

2025年の日本の受験生の合格率は49.9%で、世界全体の52.5%と大きな差はないよ。

科目や時期、USCPA予備校によって合格率には差があるけれど、数字だけを見て「簡単」「難しい」と判断しないことが大切。

最新データをもとに、USCPA試験の合格率(Pass Rate)について、徹底解説するね。

 

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USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」記事も参考にしてください。

USCPA(米国公認会計士)の始め方ロードマップ|何から始める?【5ステップ】
USCPA(米国公認会計士)の始め方ロードマップ|何から始める?【5ステップ】USCPA(米国公認会計士)になりたい人のためのUSCPA始め方ロードマップ。最初に潰す壁と一手→今日やること2つで何からを解決。始め方5ステップで、予備校比較・州選び・費用/英語の不安まで整理します。...

 

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USCPA試験の合格率を音声で知りたい方は、USCPAどこチャンネルの関連動画もどうぞ。

 

目次(見たい項目へ)

はじめに:USCPA試験の合格率(Pass Rate)は「気にしすぎない」のが正解

USCPA試験は「合格率が高い資格」とよく言われます。

一方で、

  • 「USCPA合格率って本当はどのくらい?」
  • 「日本の受験生だけだと、合格率は低いの?」
  • 「USCPA予備校の合格率はどのくらい違うの?」

という質問も非常に多いです。

 

USCPA試験の合格率(Pass Rate)は、AICPAが四半期ごとに公表しており、年度・科目・四半期によってかなり変動します。

過去の合格率を見ても、かなり上下していることが分かります。

 

ただし、AICPAの説明では、USCPA合格率は

  • 「試験が簡単か難しいか」ではなく
  • 「受験者がどれだけよく準備していたか」

を反映するものとされています。

 

つまり、

  • 合格率が高い=試験がぬるい

ではなく、

  • 合格率が高い=しっかり準備してきた人が多かった

ということです。

 

過去にさかのぼって見ていくと、USCPA試験の合格率の変動にはある程度の傾向があります。

ですが、このことを理解していれば、「合格率が高いときに自分も受験しよう」という的外れな受験計画は立てなくなるでしょう。

 

「USCPA試験はいつ受けると合格率が高くてお得?」という質問をいただくことがありますが、しっかり対策した受験生が多ければ、結果として合格率が高くなるだけです。

合格率を上げたかったら、あなたもしっかり対策すればいいだけですね。

「合格率に惑わされないのが吉」です。

 

とはいえ、やっぱり合格率は気になると思います。

そこでこの記事では、最新のUSCPA合格率を「世界全体」「国別」「日本の受験生」「予備校別」「科目別」「四半期別」で整理したうえで、

  • USCPA合格率をどう解釈すればいいか
  • 合格率に振り回されないための考え方

までお伝えします。

 

USCPA試験の難易度USCPA試験の勉強時間が気になる方は、こちらの記事を参考にしてくださいね。

USCPAの難易度は高い?合格率・勉強時間・英語力からわかりやすく解説
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1.結論:USCPA合格率は「ざっくり2人に1人」、日本の受験生は49.9%

最初に、この記事の要点だけをまとめておきます。

 

USCPA合格率のざっくり結論

 

世界全体のUSCPA合格率

→ここ数年はおおむね50%前後

 

2025年度の日本の受験生のUSCPA合格率

→49.9%(世界全体52.5%と大きな差はない)

 

USCPA予備校別の合格率(直近のデータ)

  • アビタス:79.2%
  • TAC:52.2%
  • CPA会計学院:公表なし
  • プロアクティブ:50%~52.2%(データ時点まで)

*予備校ごとに集計対象や集計期間などが異なるため、単純比較はできません。

 

よくある誤解として、

「日本の受験生のUSCPA合格率は、公式に出ている数字よりずっと低い」

という話が出てきますが、少なくとも最新の公式データではそうなっていません

2025年の日本の受験生の合格率は49.9%で、世界全体の52.5%と大きな差はありません。

英語で受験する日本の受験生だからといって、合格率が極端に低いわけではないことが分かります。

 

そして一番大事なのは、

合格率がどうであっても、「自分が合格するかどうか」は自分の準備次第

というシンプルな事実です。

「USCPA合格率が高いタイミングだけを狙う」という発想にはあまり意味がありません。

 

合格率は、試験の難易度そのものを表す数字というより、そのときの受験生がどれだけ準備できていたかも反映する数字です。

ですので、合格率はあくまで参考情報として見ておきましょう。

 

 

2.最近のUSCPA試験の合格率

ここからは、最近のUSCPA試験の合格率を科目別・四半期別に見ていきます

AICPAが公表している合格率をもとに、数値は小数点以下を四捨五入しています。

 

(1)2026年のUSCPA合格率

2026年のUSCPA試験の合格率は、Q1とQ2だけ出ています(9月時点)。

科目 Q1 Q2 Q3 Q4 累計
FAR 43% 42% 43 %
AUD 48% 49% 48%
REG 67% 67% 67%
BAR 41% 46% 44%
ISC 67% 68% 67%
TCP 79% 80% 80%

 

2026年Q1の合格率

2026年Q1の合格率は、2025年Q4と比べて、多くの科目で合格率が上昇しました。

FARとBARは40%台前半と低水準。

一方、REG・ISCは60%台後半、TCPは約79%と高い水準でした。

選択科目では、BARとTCPで大きな差が続いています。

 

 

2026年Q2の合格率

2026年Q2の合格率は、FARを除く5科目でQ1と同水準または上昇しました。

特に、BARは41%から46%へ大きく上昇。

一方、FARは43%から42%へ低下し、6科目で最も低い合格率となりました。

 

 

(2)2025年のUSCPA合格率

2025年のUSCPA試験の合格率は、以下の通りです。

科目 Q1 Q2 Q3 Q4 累計
FAR 42% 44% 43% 40% 42%
AUD 44% 49% 50% 49% 48%
REG 62% 64% 66% 61% 63%
BAR 38% 47% 39% 40% 42%
ISC 61% 72% 67% 67% 68%
TCP 75% 81% 77% 77% 78%

 

ざっくり見ると、

  • FAR:年間42%で、低い水準
  • AUD:年間48%で、50%前後
  • REG:年間63%で、比較的高い水準
  • BAR:年間42%で、選択科目の中では低い
  • ISC:年間68%で、高い水準
  • TCP:年間78%で、6科目の中で最も高い

という構図です。

 

特に選択科目は、BARの42%に対してTCPは78%と、大きな差がついています。

ただし、合格率だけを見て「TCPは簡単」「BARは難しい」と判断することはできません。

選択科目は、受験生が自分の得意分野や実務経験を踏まえて選ぶため、受験者層の違いも合格率に影響していると考えられます。

 

 

2025年Q1の合格率

2025年Q1は、2024年Q4と比べて、FAR・BAR・ISC・TCPの合格率が上昇しました。

特に目立つのは、選択科目の差です。

  • BAR:38%
  • ISC:61%
  • TCP:75%

 

BARの合格率の低さ、TCPの合格率の高さは相変わらず目立ちます。

ここまで差がつくと、BARを選ぶ受験生が減っていきそうだと感じます。

 

 

2025年Q2の合格率

2025年Q2は、全体的に合格率が上昇しました。

過去のデータを見ると、Q2とQ3は合格率が比較的高くなる傾向があり、2025年Q2もその傾向が見られます。

 

特に選択科目が上昇し、

  • BAR:47%
  • ISC:72%
  • TCP:81%

となりました。

ISCは72%、TCPは81%と高い一方、FARは44%で、引き続き低い水準です。

 

 

2025年Q3の合格率

2025年Q3は、選択科目の合格率がQ2からそろって低下しました。

特にBARは47%から39%へ大きく低下し、再び30%台となりました。

ISCも72%から67%、TCPも81%から77%へ低下しています。

ただし、ISCとTCPは低下後も、それぞれ67%・77%と高い水準を維持しています。

 

 

2025年Q4の合格率

2025年Q4は、選択科目はQ3と大きく変わりませんでしたが、必須科目は全体的に低下しました。

特に、REGが66%から61%へ5ポイント低下。

一方、AUDは49%、REGは61%で、REGは低下したとはいえ60%台を維持しています。

選択科目では、BAR40%、ISC67%、TCP77%と、BARとISC・TCPの差が引き続き大きい結果となりました。

 

 

(3)2024年のUSCPA合格率(注:新試験初年度)

2024年のUSCPA試験の合格率は、以下の通りです。

科目 Q1 Q2 Q3 Q4 累計
FAR 42% 41% 40% 37% 40%
AUD 45% 47% 48% 44% 46%
REG 63% 63% 63% 61% 63%
BAR 43% 40% 40% 34% 38%
ISC 51% 58% 62% 56% 58%
TCP 82% 76% 73% 72% 74%

 

2024年は新試験制度が始まった初年度です。

従来のBECがなくなり、新たにBAR・ISC・TCPの3つの選択科目がスタートしました。

 

ざっくり見ると、

必須科目

  • FAR:年間40%で、低い水準
  • AUD:年間46%で、40%台半ば
  • REG:年間63%で、比較的高い水準

選択科目

  • BAR:年間38%で、6科目の中でも低い
  • ISC:年間58%
  • TCP:年間74%で、非常に高い

という結果でした。

 

特に目立ったのが、選択科目のBAR・ISC・TCPで大きな差がついたことです。

ただし、選択科目は受験生自身が選ぶため、単純に「TCPは簡単、BARは難しい」とは判断できません。

 

TCPの合格率がこれだけ高くなった背景には、

  • 2023年の時点でBECを受験しないと決め、
  • 早い段階からTCP対策を始めていた受験生がいた

ことも影響していると、AICPA側から説明されていました。

 

実際、AICPAは2024年Q1について、TCP受験生はBARやISCの受験生より全体として準備ができていたと説明しています。

つまり、「TCPだけが異常に簡単だった」というより、準備万端の受験生が集まりやすかったと考えるのが自然です。

 

 

2024年Q1の合格率

2024年Q1の合格率は驚きましたね。

新しく始まった選択科目のうち、

BAR:43%、ISC:51%、TCP:82%

と、初回から大きな差が付きました。

特にTCPが82%を超えたのは、予想していなかった方も多かったのではないでしょうか。

 

2024年Q2の合格率

2024年Q2の合格率は、Q1と比べて全体として大きな変化はありませんでした。

TCPは82%から76%へ低下したものの、依然として高い水準。

一方、ISCは51%から58%へ上昇しました。

選択科目では、Q2でもBAR・ISC・TCPの合格率に大きな差が見られます。

 

2024年Q3の合格率

2024年Q3の合格率は、Q2と比べると大きな変動はありませんでした。

ISCは58%から62%へ上昇し、TCPは76%から73%へ低下しています。

選択科目は受験者層が四半期によって変わる可能性もあるため、数ポイントの上下だけで試験難易度が変わったとは判断できません。

 

2024年Q4の合格率

2024年Q4の合格率は、6科目すべてで合格率が低下しました。

特に目立ったのが、FARとBARです。

FARは36.8%、BARは33.7%まで低下しました。

 

FARは2004年にFARという科目ができて以来(CBT試験になって以来)、最低の合格率とのことで、米国の受験生・有識者がかなり騒いでいました。

FARは新試験になってもそれほど試験内容が変わっていなくて、試験範囲が減って、しかも応用的な内容がBARに移ったのに、なぜこんなに下がるのかわからないと。

 

一方、選択科目については、TCPは依然として高く、BARの合格率が大きく下がったので、差が大きいまま。

もはやBARを受験したいと思う人がいなくなってきています(特に米国の受験生の場合)。

2024年を通してみると、FAR・BARの低さと、TCPの高さが大きな特徴だったと言えるでしょう。

 

 

補足:2024年の合格率に関する予測と実際

2024年1月から新USCPA試験が開始。

試験科目が変わりましたし、BAR・ISC・TCPについては、2024年Q1が初めての合格率となったわけです。

 

ただ、AICPAのCPA Exam Teamの担当者によれば、2024年の合格率について次のように言われていました。

2024年の合格率予想

  1. FARとREGの合格率:上がる(FARとREGの一部の内容が減ったため)
  2. AUDの合格率:変化なし(AUDの内容は旧試験とほぼ変わらないため)
  3. BAR・ISC・TCPの合格率:2023年の合格率と同じくらいになる(自分のスキルに合った分野を選ぶため、準備ができているはずだから)。

 

2024年Q1のAICPAによる合格率予想と実際を比較すると、このようになります。

2024年1QのUSCPA試験の合格率予想と実際

 

予想と実際が大きく外れたのは、BARとTCPですね。

特に、TCPはここまで上がることは想定していなかったと思います。

 

2023年の時点でBECを受験しないと決めた受験生がTCP対策を始めたので、準備に時間をかけられた。

なので、合格率が高いのも不思議はないということのようです。

 

 

 

AICPAの公式が出ましたが、TCP受験生はBAR受験生やISC受験生より準備ができていたので合格率が高かったということのようです。

TCPが簡単だから合格率が高いわけではないので、個人的には、合格率の高さだけを理由にTCPを選ぶ人が増えないでほしいと思います。

 

USCPA試験の選択科目の選び方については、こちらを参考にしてください。

USCPA試験の選択科目(BAR・TCP・ISC)選びかた4選
【2026年】USCPA試験の選択科目(BAR・ISC・TCP)の選び方4選【2026年】USCPA試験の選択科目(BAR・ISC・TCP)の違いと選び方4パターンをUSCPAどこが徹底解説。学びたい内容・キャリア・予備校・試験難易度の4つの軸から、自分に合ったUSCPA選択科目の決め方がわかります。...

 

(4)2023年のUSCPA合格率

2023年のUSCPA試験の合格率は、以下の通りです。

科目 Q1 Q2 Q3 Q4 累計
AUD 47% 48% 46% 46% 47%
BEC 57% 59% 55% 38% 57%
FAR 42% 43% 44% 40% 43%
REG 59% 60% 59% 55% 59%

 

2023年は、旧試験制度の最後の年でした。

2024年からCPA Evolutionが始まり、BECが廃止されることが決まっていたため、制度変更前に受験を進める受験生が増えた年でもあります。

 

特に注目したいのが、BECの合格率です。

BECの合格率は、2023年Q4で38%まで急落しました。

AICPAは、USCPA試験の合格率について、試験が時期によって簡単・難しくなるのではなく、受験生の準備状況が反映されると説明しています。

2023年Q4のBECは、制度変更前に受験する人が集中した特殊な時期だったことも踏まえてみる必要があります。

 

 

2023年Q1の合格率

2023年Q1の合格率は、AUD47%、BEC57%、FAR42%、REG59%でした。

この時点では、BECの合格率に大きな変化はありませんでした。

ただし、2024年からBECが廃止されることが決まっていたため、今後の駆け込み受験による影響には注目していました。

 

2023年Q2の合格率

2023年Q2の合格率は、Q1から大きな変化はありませんでした。

BECは57%から59%へ上昇し、REGも60%。

AUD48%、FAR43%と、全体として比較的安定していました。

 

2023年Q3の合格率

2023年Q3の合格率も大きな変化はありませんでしたが、BECは59%から55%へ低下しました。

2024年の制度変更が近づき、受験者層にも変化が出始めていた可能性があります。

 

2023年Q4の合格率

2023年Q4の合格率は、BEC・FAR・REGで低下しました。

中でも驚いたのがBECです。

Q3の55%から、Q4は38%まで急落しました。

2024年からBECが廃止されるため、最後の受験機会に受験生が集中した時期です。

AICPAも、CPA Evolutionを前に2023年は駆け込み受験が増えたと説明しています。

これだけ受験者層が大きく変われば、合格率も大きく動き得るという分かりやすい例だと思います。

 

(5)2022年のUSCPA合格率

2022年のUSCPA試験の合格率は、以下の通りです。

科目 Q1 Q2 Q3 Q4 累計
AUD 46% 49% 49% 47% 48%
BEC 57% 62% 60% 60% 60%
FAR 45% 46% 44% 41% 45%
REG 60% 61% 62% 56% 61%

 

2022年は例年通り、

  • Q2・Q3の合格率が高くなり、
  • Q4でやや下がる

という「四半期ごとの季節性」があらわれています。

 

ただし、四半期ごとの合格率の違いは、試験自体が簡単・難しくなったことを意味するものではありません。

受験者の準備状況や受験者層の違いも含めて見る必要があります。

 

 

2022年Q1の合格率

2022年Q1の合格率は、AUD46%、BEC57%、FAR45%、REG60%でした。

FAR・AUDは40%台、BEC・REGは50%~60%台という、旧試験ではよく見られた水準です。

 

2022年Q2の合格率

2022年Q2の合格率は、4科目すべてでQ1より上昇しました。

BECの合格率62%で通常通りになりました。

 

2022年Q3の合格率

2022年Q3の合格率も、特に変な動きをしている科目はないです。

試験内容の変更の影響がなく、十分に準備ができた受験生が多かったということではないでしょうか。

 

2022年Q4の合格率

2022年Q4の合格率は、FARとREGの低下が目立ちました。

FARは44%から41%へ、REGは62%から56%へ低下しました。

 

(6)2021年のUSCPA合格率

2021年のUSCPA試験の合格率は、以下の通りです。

科目 Q1 Q2 Q3 Q4 累計
AUD 49% 50% 47% 45% 48%
BEC 62% 63% 62% 60% 62%
FAR 47% 43% 48% 40% 45%
REG 59% 59% 63% 58% 60%

 

2021年7月にAUD・BECの試験内容が変わり、

  • AUD・BEC:負担増
  • FAR・REG:負担減

となったため、2021年Q3・Q4のAUD・BECの合格率がやや低めに出ています。

 

 

2021年Q1の合格率

2021年Q1の合格率は、2020年Q1の合格率と大きな差異はありません。

 

2021年Q2の合格率

2021年Q2の合格率は、2020年Q2の異常に高い水準から通常の水準に戻りましたが、FARは43%まで低下しました。

理由については、不明です。

調査しましたし、AICPAに問い合わせもしましたが、AICPAからは返事がありませんでした(何かを問い合わせても分かるときは返事がくるので、返事がないのは分からないから?)。

 

2021年Q3の合格率

2021年Q3の合格率は、AUDが47%、BECが62%で、いずれもQ2から合格率が低下していますが、2021年7月の試験内容の変更による影響だと考えられます。

2021年7月の試験内容の変更では、AUDとBECについては、増加した項目が多く負担が重くなったため、準備が間に合わなかった受験生もいたことでしょう。

ちなみに、FARとREGについては、増加した項目が無く、削減した項目のみで負担が軽くなりましたので、合格率に影響はなかったようです。

 

2021年Q4の合格率

2021年Q4も、AUD45%、BEC60%と、Q2より低い水準が続きました。

そして、FARも40%まで低下しています(なぜなのかは不明です)。

 

(7)2020年のUSCPA合格率

2020年のUSCPA試験の合格率は、以下の通りです。

科目 Q1 Q2 Q3 Q4 累計
AUD 48% 65% 57% 48% 53%
BEC 62% 77% 70% 61% 66%
FAR 46% 63% 56% 44% 50%
REG 55% 75% 66% 58% 62%

 

2020年は、新型コロナの影響でかなり特殊な年でした。

ロックダウンなどの影響で、

  • 勉強時間を確保しやすくなった
  • 通勤・出張など、勉強時間を奪う予定が減った

こともあり、Q2・Q3の合格率が大きく上昇しました。

特にQ2は、4科目すべてで非常に高い合格率となっています。

 

この年だけを見て「USCPAの合格率はいつも60~70%台」と考えるのは危険です。

2020年は特殊要因のある年として、ほかの年とは分けて見る必要があります。

 

 

2020年は、4科目とも前年より高い合格率となりました。

特にQ2・Q3は高く、Q2は過去10年でも非常に高い水準でした。

BECはQ1の62%から、Q2には77%まで上昇しています。

 

2020年の合格率上昇には、新型コロナによる生活環境の変化が大きく影響したと考えられています。

世界各地でロックダウンが行われ、受験生にとっては通勤や外出などが減り、勉強時間を確保しやすい状況になりました。

AICPAによれば、2020年Q2は合格率が上がっただけでなく、受験生のスコア自体も高かったとのことです。

MC問題・TBS問題・WC問題でも、通常より良い結果が出ていたとされています。

 

2020年は特殊な年だったため、これから受験する方にとっては、そのまま参考にできるデータではありません。

ただ、過去の合格率を比較するときに誤解しないよう、なぜ2020年だけ高かったのかを知っておくことには意味があります

そのためあえてこの年のデータも残しています。

 

 

3.国別のUSCPA合格率:日本の位置づけ

続いて、国別のUSCPA合格率を見ていきます。

 

最新の国別データは2025年度です。

なお、NASBAの国別データは国籍ではなく、受験者が申告した自宅住所(Home Address)をもとに分類されています。

そのため、この記事では「日本人」ではなく、基本的に「日本の受験生」と表記します。

 

(1)2025年度の国別USCPA合格率:日本は49.9%

最新の国別の合格率は2025年度のものです。

2020年度から2023年度までは合格率が非公開でしたが、2024年度から再び公表されています。

 

USCPA受験者数が多い10か国の2025年の合格率は次の通りです(米国を除く)。

国名 合格率 受験者数
インド 54.6% 5,606名
日本 49.9% 3,463名
韓国 54.2% 1,378名
カナダ 50.7% 783名
サウジアラビア 48.7% 626名
台湾 55.4% 442名
中国 60.9% 347名
UAE 43.4% 296名
ヨルダン 48.4% 195名
エジプト 61.8% 161名

 

NASBAの2025年データでは、日本は受験者3,463人、合格率49.9%で、受験者はインドに次ぐ2位です。

 

ポイントは、

  • 日本は、米国を除く国別データでは、インドに次いで受験者数が多い
  • 2025年の日本の受験者数は3,463人で、前年比12.0%増
  • 日本の合格率49.9%は、世界全体の合格率52.5%大きな差はない

という点です。

 

「日本の受験生は英語で受験するから、世界全体よりかなり合格率が低いのでは?」と思う方もいるかもしれません。

ですが、最新の公式データを見る限り、日本だけ極端に合格率が低いという状況ではありません

 

(2)2018年度の国別USCPA合格率(参考値)

少し古いですが、2018年のデータも参考として残しておきます。

 

国名 合格率 受験者数
日本 43.1% 1,852名
インド 41.7% 1,378名
中国 50.5% 1,283名
韓国 48.3% 988名
カナダ 51.8% 327名

 

2018年当時の日本の受験者数は、1,852人、合格率は43.1%でした。

2025年は、受験者数3,463人、合格率49.9%なので、2018年と比べると受験者数は大きく増え、合格率も上がっています。

 

ただし、2024年にはCPA Evolutionによる大きな試験制度変更があり、2018年と2025年では試験制度そのものが異なります。

そのため、単純な比較はできませんが、日本の受験生の規模や合格率がどのように変化してきたのかを見る参考値として、2018年のデータも残しておきます。

 

(3)「日本の合格率は極端に低い」はもう当てはまらない

以前は、「日本のUSCPA受験生は合格率がかなり低い」と言われることがありました。

実際、古いデータを見ると、現在より合格率が低かった時期があります(多くの人が参照していたのは、2014年のデータ)。

 

また、日本の受験生について、科目別・初受験/再受験・年齢別などの詳しいデータは長い間更新されていなかったため、古いデータがそのまま引用され続けてきた面もあります。

 

ですが、最新の2025年データでは、

  • 日本の合格率:49.9%
  • 世界全体の合格率:52.5%

となっています。

日本の方がやや低いものの、「日本だけ極端に低い」と言えるほどの差ではありません

 

大事なのは、

自分は自分。しっかり準備をすれば合格できる試験

ととらえて、合格率の数字に振り回され過ぎないことです。

 

  1. 日本の受験者数は3,463人で、インドに次いで受験者数が多い。
  2. 2025年の日本の合格率は49.9%で、世界全体の52.5%と大きな差はない。
  3. 国別データは国籍ではなく、受験者が申告した自宅住所をもとに分類されている。
  4. 「日本だけ合格率が極端に低い」という見方は、最新データに当てはまらない
  5. 合格率よりも、自分が合格できるだけの準備をすることが大切。

 

 

4.日本のUSCPA試験の合格率の詳細(科目別・初受験/再受験・性別・年齢)

日本の2025年度のUSCPA受験者数は3,463人、合格率は49.9%でした。

ここからは、日本の受験生に絞って、科目別・初受験/再受験・性別・年齢別の合格率を詳しく見ていきます。

 

(1)科目別:AUD・ISCは40%前後、TCPは80%超

日本のUSCPA受験者の科目別USCPA合格率(2025年度)は以下の通りです。

 

試験科目 合格率 受験者数 平均スコア
FAR 47.6% 2,062人 69.2点
AUD 40.7% 1,269人 70.7点
REG 64.2% 1,052人 75.2点
BAR 46.4% 890人 72.7点
ISC 40.6% 104人 72.4点
TCP 81.2% 330人 80.7点

 

2025年の日本の受験生では、ISCが40.6%、AUDが40.7%と低く、TCPは81.2%と非常に高い合格率になっています。

必須科目だけを見ると、AUDの40.7%が最も低く、FARの47.6%より6.9ポイント低い結果でした。

一方、REGは64.2%と、必須科目の中では高くなっています。

選択科目ではさらに差が大きく、BAR46.4%、ISC40.6%に対して、TCPは81.2%でした。

 

なお、この公式データだけでは、なぜ日本のAUD合格率が低いのかまでは分かりません。

ただ、受験生を見ていると、AUDは73点・74点当たりで足踏みし、再受験が続く方をよく見かけます。

 

AUDは沼りやすいと言われており、対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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AUDはギリギリ不合格(73点とか74点の壁が超えられない)になる人が多いので、そのような人が合格率を押し下げていると推測します。

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また、選択科目は受験者数にも差があります。

2025年の受験者数は、BAR890人、ISC104人、TCP330人です。

特にISCはまだ受験者数が少ないため、合格率だけを単純に比較しすぎない方がいいでしょう

 

(2)初受験 VS 再受験:再受験の合格率は14.6ポイント低い

初受験と再受験の合格率の差が大きいのも、日本の受験者の特徴の1つでしょう。

 

合格率 受験者数 平均スコア
初受験 56.6% 2,735人 72.9点
再受験 42.0% 1,806人 70.5点
平均 49.9% 3,463人 71.8点

 

数字を見ての通り、

  • 初受験の合格率:56.6%
  • 再受験の合格率:42.0%

で、14.6ポイントの差があります。

 

再受験する際には、次のような状態になっていないか確認してみてください

  • 不合格になった理由の分析が甘い
  • Performance Reportを読んでない
  • 弱点をつぶさず勢いで再受験してしまう

といったパターンが考えられます。

 

不合格になったときこそ、

  • Performance Reportをしっかり読み込む
  • 原因を言語化する
  • 必要な勉強量を冷静に積み直す

という工程が非常に重要です。

 

不合格の場合は、Performance Reportが発行されるので、それを見てしっかり対策をしてから再受験をしましょう。

Performance Report(パフォーマンスレポート)でのUSCPA再受験対策
Performance Report(パフォーマンスレポート)でのUSCPA再受験対策USCPA試験不合格で再受験対策をする受験生は必見!再受験で合格するには「Performance Report(パフォーマンスレポート)」の活用が必須。「Performance Report(パフォーマンスレポート)」の有効活用の方法を伝授。...

 

(3)男女別:男性51.3%、女性46.6%

日本のUSCPA受験者について、男女別の合格率が公表されていますので、ご紹介します。

 

合格率 受験者数 平均スコア
男性 51.3% 2,291人 72.4点
女性 46.6% 1,058人 70.3点
不明 52.5% 114人 72.0点
平均 49.9% 3,463人 71.8点

 

2025年は、男性の合格率が51.3%、女性が46.6%で、4.7ポイントの差がありました。

平均スコアも、男性72.4点、女性70.3点となっています。

 

ただし、このデータだけから性別そのものが合否に影響しているとは言えません。

年齢や受験科目、初受験/再受験など、受験者の背景が異なる可能性があるためです。

そのため、男女別の数字は参考程度に見ておけばいいでしょう。

 

(4)年齢別:若い方がUSCPA合格率が高い!

日本のUSCPA受験者の年齢別の合格率も公表されていますので、ご紹介します。

 

合格率 受験者数 平均スコア
21歳以下 60.1% 83人 74.6点
22歳、23歳 56.0% 270人 72.8点
24歳、25歳 52.2% 437人 72.0点
26歳、27歳 52.7% 504人 72.3点
28歳、29歳 52.8% 453人 72.8点
30歳以上 47.0% 1,915人 71.2点
平均 49.9% 3,463人 71.8点

 

全体として、若い方がUSCPA合格率が高い傾向が見て取れます。

2025年は、21歳以下の合格率が60.1%なのに対し、30歳以上は47.0%となっています。

ただし、年齢が上がるほど一直線に合格率が下がるわけではなく、24歳~29歳までは52%台でほぼ同じ水準です。

 

これは、

  • 年齢が上がるほど仕事や家庭での役割が増え
  • 勉強時間を確保しづらくなる

という、ある意味わかりやすい理由によるものです。

AICPAも理由をそのように解説しています。

 

これは日本の受験者だけの傾向ではなく、受験者全体に言えることです。

「年齢が高いと頭が悪くなるから」ではなく、物理的な時間とエネルギーの問題と考えるのが健全でしょうね。

また、30歳以上の受験者が1,915人と、かなり多いことが分かりますね。

 

 

5.USCPA予備校ごとのUSCPA合格率(アビタス・TACほか)

教育訓練給付制度の対象となっているUSCPA講座では、講座詳細ページに受講修了者のUSCPA合格率などが掲載されています。

 

現時点で対象になっているのは、

  • アビタス
  • TAC

の2校です。

 

プロアクティブは、過去に対象だった時期がありました。

CPA会計学院は対象ではありません。

 

USCPA予備校ごとのUSCPA試験の合格率をご紹介します。

USCPA予備校 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度
アビタス 47.1% 68.0% 72.4% 79.2%
TAC 52.5% 54.1% 52.6% 52.2%
プロアクティブ 50.0% 52.2% N.A. N.A.

 

いずれも「教育訓練給付制度」の講座詳細ページに掲載されている数値です。

ただし、受講修了者を対象としたデータであり、各予備校の全受講生の合格率ではありません

 

(1)アビタス:直近のUSCPA合格率は79.2%

アビタスは、直近数年で高い合格率を出しています。

教育訓練給付制度のアビタスのUSCPA講座詳細のデータを見てみましょう。

 

アビタスのUSCPA合格率
  • 令和3年度:68.0%
  • 令和4年度:72.4%
  • 令和5年度:79.2%

 

「アビタスの合格率は18%」などと根拠なく書いているブログがあります。

それを読んだ受験生が、そのブログをSNSで拡散。

そして、それを読んだフォロワーさんから「本当か?」とDMで問い合わせが来たりします。

同じ問い合わせが多いです。

 

もちろん、受講修了者を対象としたデータという前提はあります。

それでも、少なくとも公表されているデータを見る限り、「アビタスの合格率は18%」という話とは大きく異なります。

数字だけ見れば、かなり高い合格率です。

 

(2)TAC:合格率は50%台で安定

TACのUSCPA試験の合格率についても、教育訓練給付制度のTACのUSCPA講座詳細のデータを見てみましょう。

TACのUSCPA合格率

TACのUSCPA合格率は、

  • 令和3年度:54.1%
  • 令和4年度:52.6%
  • 令和5年度:52.2%

とほぼ一貫して50%超で推移しています。

受験率が高いのが素晴らしいですね(ちょっと母数が少ないですが)。

 

(3)プロアクティブ:データが出ている期間は50%超

プロアクティブのUSCPA試験の合格率についても、教育訓練給付制度のプロアクティブのUSCPA講座詳細のデータを見てみましょう。

プロアクティブUSCPA試験の合格率

令和3年度は52.2%です。

TACと同じく、受験率が高いのが素晴らしいですね(こちらも、ちょっと母数が少ないですが)。

令和4年度以降は、新規募集停止などもあり、教育訓練給付制度のデータはありません。

 

 

6.科目別のUSCPA合格率推移(2016年から2025年まで)

ここからは、各科目の長期的な合格率の流れをざっくり押さえておきます。

 

USCPA必須科目

2016年から2025年までの合格率を比較すると、このようになります。

合格率 AUD BEC FAR REG
2016年 46% 55% 46% 48%
2017年 49% 53% 44% 47%
2018年 51% 59% 46% 53%
2019年 51% 60% 46% 56%
2020年 53% 66% 50% 62%
2021年 48% 62% 45% 60%
2022年 48% 60% 45% 61%
2023年 47% 57% 42% 58%
2024年 46% NA. 40% 63%
2025年 48% NA. 42% 63%

 

注1:2017年に大きな試験変更があり、十分に準備ができなかった受験者が多かったことにより、いったん合格率が下がっています(同様のことが2011年の試験変更でも起きています)。

注2:2020年は、新型コロナにより外出規制などの影響で、合格率が通常より高くなりました(外出せず勉強できたということですね)。少し特殊な年であったことに留意してください。

注3:2023年は、2024年からの新試験を前に駆け込み受験が増えました。特にBECは2023年で終了するため、Q4には合格率が38%まで低下しています。AICPAも、2023年にはCPA Evolutionを避けるため受験が集中したと説明しています。

注4:2024年は、新試験開始年で、FARは40%まで低下しました。CPA Evolutionによって試験内容や受験者層が変わっているため、過年度との単純比較には注意が必要です。

 

USCPA選択科目

2024年から選択科目が導入されました。

2025年までの合格率は以下の通りです。

合格率 BAR ISC TCP
2024年 38% 58% 74%
2025年 42% 68% 78%

 

(1)AUDのUSCPA合格率の推移

過去のUSCPA試験のAUDの合格率は、以下の通りです。

合格率
2016年 46%
2017年 49%
2018年 51%
2019年 51%
2020年 53%
2021年 48%
2022年 48%
2023年 47%
2024年 46%
2025年 48%

 

AUDの合格率は、長期で見ると

  • 45~53%のレンジでゆらぎつつ、
  • 近年はほぼ50%弱あたりで安定

していると言ってよさそうです。

 

(2)BECのUSCPA合格率の推移(2023年まで)

BECは2024年からの新試験で廃止になりましたが、過去の推移も参考までに残しておきます。

合格率
2016年 55%
2017年 53%
2018年 59%
2019年 60%
2020年 66%
2021年 62%
2022年 60%
2023年 57%
廃止 データなし

 

  • 60%前後で4科目中トップクラス
  • 2020年Q2の77%等、コロナ禍の影響でさらにはねた時期もあり
  • 2023年は年間では57%でしたが、Q4は駆け込み受験の影響もあり38%まで急落

という、かなりドラマチックな科目でした。

 

(3)FARのUSCPA合格率の推移

過去のUSCPA試験のFARの合格率は、以下の通りです。

合格率
2016年 46%
2017年 44%
2018年 46%
2019年 46%
2020年 50%
2021年 45%
2022年 45%
2023年 42%
2024年 40%
2025年 42%

 

ほぼ一貫して、

  • 40%台
  • 必須科目の中で最も合格率が低い科目

として君臨しています。

 

出題範囲の広さ・計算量・概念理解の必要性などから、USCPA受験の最大の山場になりやすい科目です。

 

(4)REGのUSCPA合格率の推移

過去のUSCPA試験のREGの合格率は、以下の通りです。

合格率
2016年 48%
2017年 47%
2018年 53%
2019年 56%
2020年 62%
2021年 60%
2022年 61%
2023年 58%
2024年 63%
2025年 63%

 

REGは、長期的には60%前後の比較的高い合格率を維持しています。

 

(5)BARのUSCPA合格率の推移

BARは、2024年1月に新しく設けられた選択科目です。

合格率
2024年 38%
2025年 42%

 

BARの合格率は、2024年38%、2025年42%と、選択科目の中では低い水準が続いています。

 

(6)ISCのUSCPA合格率の推移

ISCは、2024年1月に新しく設けられた選択科目です。

合格率
2024年 58%
2025年 68%

 

ISCの合格率は、2024年58%から2025年68%へ上昇しました。

 

(7)TCPのUSCPA合格率の推移

TCPは、2024年1月に新しく設けられた選択科目です。

合格率
2024年 74%
2025年 78%

 

TCPの合格率は、2024年74%、2025年78%と、2年続けて選択科目の中で最も高くなっています。

ただし、AICPAも説明している通り、合格率が高いからといって「TCPが簡単」という意味ではありません。

受験者の準備状況や、どの受験生がその科目を選んでいるかも影響します。

 

推察:科目ごとの合格率の推移

2016年から2025年までの科目ごとのUSCPA試験の合格率を見てきました。

 

長期的に見ると、合格率は一定ではなく、試験制度の変更や受験者の準備状況などによって上下しています

特に、大きな試験変更があった年やその前後では、合格率が大きく動くことがあります。

 

2011年のUSCPA試験の大きな改正後は、科目ごとの合格率にも差が見られるようになりました。

2011年の改正前は、FAR・AUD・REGでもWC(記述式問題)が出題されていましたが、改正後はこれら3科目からWCがなくなり、BECでWCが出題されるようになりました。

また、FARでは、IFRS(国際財務報告基準)も出題されるようになりました(ただし、2021年に出題されなくなりました)。

 

その後は、BECの合格率が比較的高く、FARの合格率が低い傾向が長く続きました。

日本の受験生には、WC問題を苦手に感じる方も多かったのですが、BECは長年、4科目の中では比較的高い合格率となっていました。

また、FARは出題範囲が広く、長期的に見ても40%台を中心に推移しています。

 

2021年7月にも、大きめの試験内容変更がありました。

この変更では、FARとREGは負担が軽くなった一方、AUDとBECは追加された内容が多く、負担が重くなりました。

その後のQ3・Q4では、AUD・BECの合格率もやや低くなっています。

 

さらに、2023年は、2024年からのCPA Evolution開始を前に、制度変更前に受験を終わらせようとする駆け込み受験が増えました。

特にBECは2023年で終了するため、Q4には合格率が38%まで低下しています。

AICPAも、2023年にはCPA Evolutionを避けるため受験が集中したと説明しています。

 

そして、2024年からは、BECが廃止され、BAR・ISC・TCPの3つの選択科目が導入されました。

選択科目では合格率にかなり差がありますが、AICPAは、たとえば2024年Q1のTCPについて、BARやISCより受験生の準備ができていたと説明しています。

つまり、合格率が高い科目=簡単、合格率が低い科目=難しい、と単純には言えません

USCPAの合格率を見るときは、試験内容の変更だけでなく、その時期にどのような受験生が受けていたのか、どの程度準備できていたのかまで考えてみる必要があります。

 

 

7.四半期別のUSCPA合格率の傾向:Q2・Q3が高くなりやすい理由

さいごに、四半期別のUSCPA合格率の傾向について説明します。

実は、USCPA合格率を四半期別に眺めると、ここ10年ほどで明らかな傾向があるんです。

四半期別のUSCPA試験の合格率の傾向

  1. 四半期でUSCPA合格率が変動する!
  2. Q2とQ3のUSCPA合格率は高くなる!

 

(1)四半期でUSCPA合格率が変動する!

ざっくり言うと、

  • Q1とQ4の合格率が低い
  • Q2とQ3の合格率が高い

という季節性があります。

ただし、これは

Q2・Q3は試験が簡単だから合格率が高い

という話ではなく、

Q2・Q3は準備が間に合った受験生が受験しやすいタイミング

というだけです。

 

(2)Q2とQ3のUSCPA合格率は高くなる!

Q2とQ3のUSCPA試験の合格率が高くなるのには、きちんとした理由があります。

USCPA試験でQ2とQ3の合格率が高くなる理由

  1. Q1は繁忙期で勉強がしにくい(米国の多くの企業は、12月末決算ですね)。
  2. Q1とQ4は年末年始やクリスマスなどのイベントで勉強がしにくい。
  3. Q2は繁忙期が終わり、勉強に時間が取れるようになる。
  4. Q2は大学を卒業したばかりの受験者が、大学の授業に時間がとられないようになる(米国の大学は、9月から5月までの学期制で、5月に卒業ですね)。
  5. Q3はQ2から試験の準備をしてきた受験者の準備が十分に整う。

合格率が季節変動するのは、米国の決算スケジュールや大学の学期制の影響ですね。

 

日本の受験者の皆さんだと、3月決算の会社にお勤めの場合も多いでしょうし、大学の卒業も3月です。

それに、大学生の受験者の皆さんは、在学中に並行して勉強すると思うので、卒業とはあまり関係ない気もします。

つまり、日本の受験者の皆さんだけの合格率の統計を取ると、AICPAの公表の合格率と傾向が違ってくるでしょう。

 

参考にすべきは、

「自分の忙しさの波」と「USCPA受験時期」の関係を意識してスケジュールを組む

ということでしょうね。

合格率動向以前に、非常に大事な戦略になります。

 

「Q2とQ3は合格率が高いことから分かる通り、簡単になるので、受験はQ2かQ3にしましょう」とアドバイスをしていたUSCPA合格者がいました。

大きな誤りなので、注意してください。

 

 

FAQ:USCPA合格率に関するよくある質問

USCPA試験の合格率に関してよくいただく質問にお答えします。

 

(1)USCPA全科目「一発合格」する人の割合はどのくらい?

USCPA試験に全科目「一発合格」する人の割合について、公式なデータは公開されていません

そのため正確な割合は分かりませんが、どこが受験生だったときや、その後、受験生を見てきた肌感としては、2割くらいはいるのではないかと思っています。

 

  • 1科目あたりの合格率:ざっくり50%
  • FAR・AUDあたりで1回は落ちる人も多い
  • 一方で、FAR・AUDを一発で抜けた人は、その後の科目もスムーズに進みやすい

 

たとえば、1科目あたりの合格率をざっくり50%として、単純にかけ算してしまうと、全科目一発合格の割合はかなり低く見えます。

ですが、実際には各科目の合否は独立した「50%のくじ」ではありません

 

FARとAUDに一発で合格できるくらい十分に準備している人は、その後のREGや選択科目でも順調に合格することがあります。

逆に、不合格後に勉強法や弱点をうまく修正できず、同じ科目で複数回不合格になる人もいます。

そのため、単純に「50%×50%×……」と計算して、一発合格率を出すことはできません。

 

USCPA試験は、すべての受験生が均等に50%の確率で合否に分かれるわけではありません。

十分に準備できている人は複数科目を続けて合格する一方、不合格後の原因分析や立て直しがうまくいかず、再受験が続くこともあります。

 

重要なのは、

  • 不合格のたびにきちんと原因分析をする
  • 同じ失敗パターンを繰り返さない

という「受験マネジメント力」です。

 

何度も不合格にならないためには、USCPAやってはいけない「NG勉強法」12選!合格できない人の勉強法を早い段階で知っておいてください。

 

(2)USCPA試験は「合格率が高いから簡単」って本当?

結論から言うと、合格率だけを見て「簡単」と言い切るのは危険です。

 

USCPA試験は、誰でもそのまま受験できる試験ではありません。

州ごとに定められた受験要件があり、会計・ビジネスなど一定の大学単位を求められる州もあります。

つまり、一定の条件を満たして受験まで進んだ人たちの中での合格率です。

 

また、日本の公認会計士試験など、受験資格や試験制度が異なる試験と合格率だけを単純比較することもできません。

 

USCPA合格率が40~60%だからと言って「ラクな試験」とは考えず、

  • 自分のバックグラウンド
  • 使える勉強時間
  • 英語・会計の現在地

を冷静に見て、「やれば届く試験」として捉えるのがちょうどよいスタンスです。

 

まとめ:USCPA合格率を「味方」にして、自分の戦略に落とし込む

ここまでUSCPA合格率について、年度別・科目別・国別・日本の受験生・予備校別・四半期別に詳しく見てきました。

最後にもう一度、大事なポイントだけ整理すると

  1. USCPA試験の合格率は、全体ではおおむね50%前後
  2. 2025年の日本の受験生の合格率は49.9%で、世界全体の52.5%と大きな差はない
  3. 科目によって合格率には大きな差があるが、「合格率が高い=簡単」とは限らない
  4. 予備校が公表している合格率は、集計対象や条件が異なるため単純比較はできない
  5. 四半期によって合格率は変動するが、試験そのものが簡単になったり難しくなったりしているわけではない
  6. 最終的には、自分がどれだけ準備できたかが大事

ということになります。

 

合格率のグラフを眺めて心を乱されるより、

  • 自分の仕事・家庭・学業のスケジュール
  • 自分の得意・不得意
  • 勉強に割ける時間

を踏まえて、自分にとってベストな受験計画を組む方が、はるかに合格に直結します。

 

USCPAの合格率は、「自分が受かる確率」を表している数字ではありません。

合格率は参考にはなりますが、それに振り回されず、自分が合格できるだけの準備をすることに集中するのが一番です。

 

 

以上、「USCPA合格率はどのくらい?日本の受験生・科目別・国別データを徹底解説」についてでした。

知りたい君
知りたい君
USCPA試験の合格率が分かったよ。

日本の受験生の合格率が特別低いわけではないということに、なんか励まされたなあ。

Q2とQ3の合格率が高いけど、Q2とQ3は試験が簡単というわけではないんだね。

Q2かQ3で受験しようかなって思ってたから、間違った判断をするところだったよ。

どこ
どこ
USCPA試験は米国の試験で米国の受験者が多く受けるから、合格率も、米国の企業・大学のサイクルの影響を大いに受けているということだね。

色々と合格率について分かったことがあるけど、結局のところ合格するかは、どれだけ準備ができているかにかかっているわけだよね。

自分の環境に影響を与える要因を事前に把握して、できるだけ影響を受けにくい勉強・受験スケジュールを立てることが大事ってことだろうね。

 

USCPAに興味を持った方は、まず受験資格・州選び・必要な費用・勉強時間など、始める前に確認しておきたいポイントを整理しておきましょう。

USCPAを始めるまでの流れは、こちらの記事で詳しく解説しています。

USCPA(米国公認会計士)の始め方ロードマップ|何から始める?【5ステップ】
USCPA(米国公認会計士)の始め方ロードマップ|何から始める?【5ステップ】USCPA(米国公認会計士)になりたい人のためのUSCPA始め方ロードマップ。最初に潰す壁と一手→今日やること2つで何からを解決。始め方5ステップで、予備校比較・州選び・費用/英語の不安まで整理します。...

 

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