【USCPAキャリア】監査法人

USCPAならば、新卒でBIG4大手監査法人の監査職で採用されるか?

困った君
困った君
自分は大学生だよ。

USCPA(米国公認会計士)だったら、BIG4の監査職で新卒採用してもらえるのかな。

調べても分からなくて困ったな。

どこ
どこ
どこは、ワシントン州のUSCPA(米国公認会計士)で、BIG4の監査職の経験があるよ。

大学生の方から、USCPAの新卒採用に関するご相談をいただくことが増えたよ。

よくいただくご相談に関して、この記事でお答えしていくことにするね。

 

1.BIG4監査法人の監査部門の採用の種類

大学生の方から、「USCPAなら、BIG4の監査職で新卒採用してもらえるのか?採用してもらえるなら、USCPAを受けたい」というご相談を多く受けます。

残念ながら、ご相談をしてくる大学生の方の中で、BIG4のUSCPAの新卒採用について、ご自分で調べたことがある方はいませんでした。

恐らく、どう調べればいいのか分からないのかと思いますので、調べ方のヒントをお伝えします。

 

BIG4監査法人は、Webサイト上に「採用」のページを設けています。

監査部門の採用の場合は、以下の3つ(正確には、2つプラス1)に大きく分かれます。

BIG4監査法人の監査部門の採用

  1. 日本の公認会計士の「定期採用」
  2. 転職者の「中途採用」
  3. 新卒の「トレーニー採用」

 

(1)日本の公認会計士の「定期採用」

まずは、日本の公認会計士の「定期採用」があります。

日本の公認会計士の場合は、受験者の大半が学生または既卒の社会人経験の無い方で、試験に合格した後は、すぐに監査法人に就職する場合が多いです。

ですので、日本の公認会計士試験の合格発表があったタイミングで、合格者を一挙に「定期採用」します。

 

(2)転職者の「中途採用」

つぎに、転職者の「中途採用」があります。

USCPAは、この「中途採用」となります。

USCPAの場合は、受験者の大半が社会人経験のある方で、試験に合格したあとすぐ、もしくは、しばらくしてから、キャリアアップを狙って転職する場合が多いです。

USCPAは合格するタイミングも、転職するタイミングもバラバラですので、合格者を個別で「中途採用」することになります。

USCPAに合格した大学生の場合は、社会人経験が無く、厳密には「中途採用」ではないのですが、採用のプロセスとしては、こちらの「中途採用」となります。

よって、Webサイト上の「採用」のページでも、「中途採用」の方を確認することになります。

 

(3)新卒の「トレーニー採用」

最後に、新卒の「トレーニー採用」があります。

日本の公認会計士だけではなく、USCPAも対象となってきます。

「トレーニー」を設けているのは一部のBIG4に限定されていますので、アテにならないかと思います。

どこが働いていたBIG4でも、「トレーニー」などという制度はありませんでした。

 

2.BIG4監査法人の監査部門の採用の募集要項

具体的に、各BIG4監査法人における監査部門の採用の募集要項について見ていきましょう。

BIG4監査法人の中途採用のページ

  1. KPMGあずさ
  2. EY新日本
  3. PwCあらた
  4. Deloitteトーマツ

 

BIG4監査法人は、日本全国に事務所を構えており、事務所ごとに人材募集をしています。

USCPAの場合は、日本の公認会計士よりも採用される事務所が限定されると考えた方がいいでしょう。

USCPAを採用する場合は、英語を使用する業務であることが多く、英語を使用するような外資系企業などのクライアントは、大都市にオフィスを構えていることが多いからです。

日本の公認会計士の場合は、主要都市の事務所で人材募集がされていますが、USCPAの場合は、大都市の事務所でのみ人材募集がされる場合が多いです。

 

(1)KPMGあずさ

あずさ監査法人の会計監査部門の応募条件(東京事務所の場合)を見てみましょう。

あずさ監査法人監査部門採用

応募条件は以下の通りです。

応募条件

  • 公認会計士 および 公認会計士論文式試験全科目合格者 またはUSCPA および USCPA試験全科目合格者

職務の経験者以外でも、以下の要件があればチャレンジ可。

  • 何事にも前向きに取り組む方
  • 論理的な思考力、理解力がある方
  • 対人コミュニケーション能力がある方

「USCPA および USCPA試験全科目合格者」となっていますので、USCPAのライセンスを取得していなくても、USCPA試験に全科目合格していれば応募できるということですね。

USCPA試験の科目合格では応募はできないようです。

 

(2)EY新日本

EY新日本監査法人の監査部門の応募条件(東京事務所の場合)を見てみましょう。

新日本監査法人監査事業部

応募条件(スタッフの場合)は以下の通りです。

応募資格

日本公認会計士資格、または公認会計士論文式試験全科目合格者
米国公認会計士資格、または全科目合格者
論理的な思考力、コミュニケーション能力のある方
事業会社での経理実務経験があれば尚可

「米国公認会計士資格、または全科目合格者」となっていますので、USCPAのライセンスを取得していなくても、USCPA試験に全科目合格していれば応募できるということですね。

USCPA試験の科目合格では応募はできないようです。

 

(3)PwCあらた

PwCあらた監査法人の監査部門の応募条件(東京事務所の場合)を見てみましょう。

「募集職種」には監査部門での採用はなく、「個別カジュアル面談会」という形で掲載されていましたので、それを参照します。

あらた監査法人監査カジュアル面談登録資格

応募条件は以下の通りです。

登録資格 Qualification

(必要なスキル・経験)
以下のいずれかに該当する方
・日本公認会計士、日本会計士試験全科目合格者、USCPA資格保持者
・金融機関で、経理・財務・IT関連・内部監査等の経験を有する方 ※一般事業会社等でのご経験の場合は、USCPA科目合格から
・監査法人での監査経験・アドバイザリー業務経験を有する方
・金融機関や大手企業向けのIT支援業務経験をお持ちの方

(あれば望ましい資格など)
・ビジネスレベルの英語力をお持ちの方

「USCPA資格保持者」となっていますので、基本的には、USCPA試験に全科目合格し、USCPAのライセンスまで取得していることを想定しているのでしょう。

また、「一般事業会社等でのご経験の場合は、USCPA科目合格から」となっていますので、経理・財務・IT関連・内部監査などの実務経験があれば、科目合格でも応募が可能なようです。

 

(4)Deloitteトーマツ

Deloitteトーマツ監査法人の会計監査業務の応募条件(東京事務所の場合)を見てみましょう。

トーマツ監査部門採用

応募資格は以下の通りです。

応募資格

【必須要件】
①もしくは②に該当する方
①日本の公認会計士(日本の公認会計士論文式試験合格者を含む)
②米国公認会計士資格(USCPA)の資格保持者であって、日商簿記2級以上の知識・経験のある方

【以下のご経験・スキルがあれば尚可】
■監査法人、会計事務所等における監査実務経験
■上場企業等における経理実務経験
■語学力(ビジネスにおける英語の使用経験 等)

「米国公認会計士資格(USCPA)の資格保持者であって、日商簿記2級以上の知識・経験のある方」とありますので、基本的には、USCPA試験に全科目合格し、USCPAのライセンスまで取得していることを想定しているのでしょう。

また、日商簿記2級以上の知識・経験のある方とありますので、日商簿記2級に合格しておくのが無難そうです。

 

比較:各BIG4監査法人の監査部門の採用の募集要項

どの事務所か、どの監査部門かによって、多少は採用の募集要項が変わってくるかもしれませんが、各BIG4監査法人の東京事務所の監査部門の募集要項を比較してみます。

BIG4監査法人名 募集要項
KPMGあずさ USCPAのライセンスを取得していなくても、USCPA試験に全科目合格していれば応募可。
EY新日本 USCPAのライセンスを取得していなくても、USCPA試験に全科目合格していれば応募可。
PwCあらた
  1. USCPAのライセンスがあれば応募可。
  2. また、経理・財務・IT関連・内部監査などの実務経験があれば、USCPA試験の科目合格でも応募可。
Deloitteトーマツ USCPAのライセンスがあり、日商簿記2級レベルであれば応募可。

 

ただ、USCPAのライセンスが必要であるように見えても、USCPA試験に全科目合格しており「入所後にUSCPAのライセンスを取る」と言えば、応募できるのではないかと個人的には思います。

 

3.BIG4監査法人の監査部門の新卒USCPAの採用

BIG4監査法人の監査部門で、中途での(転職希望の)USCPAを採用しているのかは分かっていただけたと思いますが、新卒のUSCPAを採用しているのかがあいまいだと思います。

正直に言うと、新卒のUSCPAでの採用は難しいと思った方が良いと思っています。

 

(1)BIG4で働いていたとき、新卒のUSCPAはいなかった

どこは、BIG4監査法人の監査部門で働いていた経験があります。

監査部門にはUSCPA自体はたくさん所属していましたが、新卒のUSCPAは一人もいませんでした。

USCPAに関しては、新卒採用の動きが無く、30代以上も採用していなかったので、採用時に25歳から29歳のUSCPAしかいなかったです。

追記(2021年11月22日):どこが働いていたBIG4監査法人の人事の方に、新卒のUSCPAの採用状況について質問をしましたが、新卒のUSCPAの採用はしておらず、今までも採用の実績はないそうです。

ちなみに、他のBIG4監査法人についても、人事の採用担当の方にお問い合わせをさせていただきましたが、現在は新卒のUSCPA採用はしていないそうです。

 

(2)BIG4からすると、新卒のUSCPAを採用するメリットはあまりない

新卒のUSCPAというのは、新卒の日本の公認会計士試験合格者とも、社会人経験のあるUSCPAともどっちつかずで、採用のプロセスが確定されていません。

よって、個別での採用対応となってきますが、新卒の日本の公認会計士試験合格者や社会人経験のあるUSCPAよりも、何か大きなウリがないと、BIG4監査法人としても、わざわざ採用しようと思えないわけです。

社会人経験のあるUSCPAであっても、海外で働いた経験があったり、英語力がネイティブ並みに高かったり、事業会社での経理経験(年次決算まで一人でできるなど)のある、20代の若手しか採用していませんでした。

単にUSCPA試験に合格しただけで、あまり英語力が高くなかったりすると、「USCPAより日本の公認会計士試験合格者を採用した方が手っ取り早い」と思われてしまうでしょう。

 

(3)新卒のUSCPAなら、「トレーニー採用」などを狙う?

新卒のUSCPAが採用される可能性があるのは、EY新日本監査法人の「トレーニー採用」や「監査アシスタント採用」などになるのかと思います。

ただし、日本の公認会計士試験やUSCPA試験に合格していることが採用の条件にはなっておらず、他の無資格者と一緒の採用プロセスになってくるので、どこまでUSCPA試験合格がプラスに働くかは分かりません。

 

(4)新卒のUSCPAなら、アドバイザリーや中小監査法人に応募する?

監査職でなくアドバイザリー職や、BIG4監査法人ではなく中小監査法人であれば、話は別となります。

BIG4監査法人での監査にこだわらなければ、新卒のUSCPAでも採用される道はあるかもしれません。

 

(5)「USCPAを取って新卒でBIG4で監査」は検討の余地アリ

監査法人で働いたことのない人がネットに書いている「USCPAを取って、新卒で監査法人で監査をするのがおすすめ」というのは、あまり鵜呑みにしない方がいいと思います。

「新卒で監査法人で監査がしたいけれど、日本の公認会計士は合格できる自信がないので、USCPAはどうか」というご相談が非常に多いのですが、「USCPAの新卒だと難しいと思う」とお返事していること、さらに言えば、大学生にはUSCPAはおすすめしていないことをここでお伝えして、当記事は終わりにします。

 

 

以上、「USCPAならば、新卒でBIG4大手監査法人の監査職で採用されるか?」でした。

困った君
困った君
BIG4監査法人で監査がしたかったら、新卒の場合は、やはりUSCPAより日本の公認会計士の方が採用されやすいよね。

日本の公認会計士の勉強をするか考えてみるよ。

どこ
どこ
USCPAならば、BIG4監査法人の監査職で新卒採用されるかというと、そんなに簡単ではないと思うよ。

無資格者よりは、少しは採用時にプラスに評価されるくらいだと思った方がいいよ。

あくまでも、USCPAという資格は、日本では国家資格ではなく、単なる公的資格の扱いで、実務経験にプラスして評価されるものなので、そのことは理解しておいた方がいいと思うよ。

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ワシントン州USCPA(米国公認会計士)。USCPAの立場から、USCPA試験、USCPAのキャリア、USCPAの人生設計について書いています。BIG4大手監査法人監査人→米国企業経理職@バンコク→大手グローバル企業連結決算担当。
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