USCPA転職の軸|決め方3ステップ(最優先+捨てる条件)

転職で成功させたいんだけど、何をどうしたらいいのかわからなくて困ったな。

転職で成功した一番の理由は、転職活動の最初に「転職の軸」を決めたことだと思っているよ。
この記事では、USCPA合格後の転職で迷子にならないための「USCPAの転職の軸」の作り方を、3ステップで解説するね。
まだUSCPAではない場合
まず、USCPAを目指しましょう。
「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPAになりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
自分の実体験を元に、USCPAの転職も記載しています。
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1.転職で成功できないUSCPAが意外と多い!
結論。
USCPA合格後の転職がうまくいかない人は、能力や資格よりも「転職の軸」が決まっていない(弱い)ことが原因になりがちです。
(1)よくあるUSCPA転職沼ストーリー
実は「転職の沼」にハマって転職で成功できないUSCPAが多いです。
USCPA試験に合格!
USCPAに挑戦したのは転職したいから。
なので、さっそく転職活動を開始!
うまく転職活動が進まない。
そもそも、どんな会社が自分が望む会社かよくわからない。
いつの間にか転職するのが目的に。
早く転職活動を終わらせたいので、内定をもらった会社になんとなく入社。
やりたいことができないし、思っていたのと違う!
USCPAも評価されないし・・・。
USCPAを取ったのに転職で活かせなかった!
USCPAは意味がなかった!
USCPA合格者の中には、合格したら転職すると決めてはいるものの、具体的なキャリアプランがまったくない方が意外と多いです。
せっかくUSCPAに合格したのに、USCPA合格後の転職で沼にハマり、結局は転職に失敗し、もったいないことになっています。
(2)USCPA転職沼の原因はだいたいこれ
転職活動で「年収」や「知名度」に振り回されているケースをよく見ます。
もちろん、年収や知名度が悪いわけではありません。
ただ、それが「自分にとっての最優先」かどうかが曖昧だと、判断基準がブレて迷子になります。
最近USCPAに合格した方が転職活動についてツイートしていましたので、気になってツイートをチェックしていました。
そのUSCPA合格者の方は、応募先企業から提示された「年収」と、応募先企業の「知名度」にこだわっていました。
また、応募先企業に色々と言われて、振り回されてもいました。
この方は、現在の勤務先の不平不満をたくさんツイートしていましたので、第三者からすると、この方が本当は何を望んでいるのかよく理解できました。
なぜそれが解消できる転職先を探さないのか不思議。
転職の成功は「年収が上がる」だけでも「大企業・一流企業・有名企業に入る」だけでもないはずです。
「年収」や「知名度」は、本当にあなたにとって大切なことなのでしょうか?
まず自分が優先したいことを明確にしないと「年収」と「知名度」という、わかりやすいものだけで応募先企業を決めることになってしまいます。
そして、転職先でまた不平不満を言い、再転職につながる可能性が高まるわけです。
USCPAが転職の沼にハマらず、転職で成功するにはどうしたらいいのでしょうか。
大事なことなので、次で整理します。
USCPAのキャリアについては、こちらの記事も参考にしてください。
USCPAキャリア全体像まとめ(USCPA資格の活かしかた)
2.USCPAが転職で成功するには「転職の軸」を決めること!
結論。
転職活動の「最初」にやるべきことは、自己分析でも応募でもなく、「転職の軸」を決めることです。
転職すると決めてから実際に転職するまでの流れは、一般的に次の通りです。
転職までの流れ
- 転職すると決める
- 「転職の軸」を決める (←ここが最重要)
- スケジュールを立てる
- 「自己分析」をする
- 情報収集をする
- 応募書類を作成する
- 面接を受ける
- 内定が決まる
- 退職手続きを進める
- 転職する
この中で断トツで大切なのは「転職の軸」を決めることです。
「転職の軸」とは?
- 転職で実現したい最優先事項は何か?
- そのためには、何を捨てても良いか?
転職ですべてをかなえるのは無理なので、優先事項を決め、取捨選択することが必要です。
「転職の軸」が決まっていないと、転職は失敗すると言い切っていいでしょう。
だからこそ次で、「転職の軸」の決め方を具体的に解説します。

USCPA合格者が「転職の軸」が決まっていないことで「転職の沼」にハマっているのを見ると、もったいないと思ってしまう。
なかなか内定が出ず、転職活動を早く終えたくて、最後は「内定を得る」のが目的になってしまって。
「実現したいことをかなえる」のが、転職する理由だったはずなのにね。
3.「転職の軸」を決定するための3ステップ(決め方)
「転職の軸」をどう決めればよいのか、決め方を解説していきますね。
「転職の軸」決定の3ステップ
- 「理想とする未来」をイメージする
- 「理想とする未来」と「現在」を比較し違いを挙げる
- 「違いを小さくできること」を優先順位で並べる
「違いを小さくできること」のうち、自分の行動でできることが「USCPAに合格すること」です。
USCPAに合格することで「違いを小さくできる手段」を手に入れました。
なので、それを利用し、実際に「違いを小さくできる場所」にシフトするため転職するわけです。
ステップ1:「理想とする未来」をイメージする
まずは、「理想とする未来」をイメージしてみましょう。
「理想とする未来」の例
- とにかくお金持ちになって、リッチな生活がしたい。
- お金はなくてもいいので、家族と過ごす時間が多くほしい。
- 趣味や副業など、好きなことをする時間がほしい。
「理想とする未来」がイメージしにくい場合は、「絶対に避けたい未来」を考えてみてもいいと思います。
ステップ2:「理想とする未来」と「現在」を比較し違いを挙げる
つぎに、「理想とする未来」と「現在」を比較し、違いを挙げてみましょう。
もし違いがなかったり、違いがあっても大して重要ではなかったり、今の職場でも「理想とする未来」にたどり着けそうなら、転職は不要かもしれません。
違いがあれば、以下のように、具体的に1つ1つ書き出してみましょう。
「理想とする未来」と「現在」の違いの例
- 家族と旅行に行く時間がほしいが、休日出勤や単身赴任などでずっと行けていない。
- 子どもに将来留学させたいので、この10年で1,000万円貯金しておきたいが、今の年収では確実に無理。
- 毎日筋トレがしたいけど、深夜残業が多くて平日の夜はジムに行く時間がまったく取れない。
ステップ3:「違いを小さくできること」を優先順位で並べる
さいごに、「違いを小さくできること」を考え、優先度が高い順に並べてみましょう。
具体的にどうすれば、「理想とする未来」に近づけるのでしょうか。
ここで注意。
改善ポイントは大量に出ます。
ですが、全部は取れません。
だからこそ、優先順位(=軸)が必要です。
転職で改善できるポイントは、以下のようにたくさんあります。
「違いを小さくできる」会社の例
お金・条件
- 年収が高い
- 福利厚生が充実している
働き方(時間・場所)
- 有給休暇取得率が高い
- フレックスタイムなど時間の融通がきく
- ワークライフバランスを重視する
- 完全リモートワーク制
- 勤務地が自宅に近い
- 転勤が絶対ない
環境・カルチャー
- 管理職に女性が多い
- 子育てと両立している女性が多い
キャリア・成長
- 部下をつけてくれる
- スキルが身につく
- 規模が大きい
- 知名度がある
全部がかなえられる会社は存在しないので、自分の優先度が高いことがかなえられる会社を選ぶ必要があります。
どれなら我慢できるのか(捨ててもいいもの)も、併せて明確にしましょう。
どうしても決めにくい人へ:「成功の五角形」
「転職の軸」を決めるのが思ったより難しければ、漫画『エンゼルバンク』も参考になります。
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特に「成功の五角形」を書いてみることをおすすめします。
持ち点を合計25点とし、以下の5つについて、「現在」と「理想とする未来」に点数をつけます。
- 給料
- やりがい
- 労働時間
- 将来性
- 安定性
よくある誤解は、転職で持ち点を25点より増やせると考えてしまうことです。
転職は、持ち点を25点より増やすことではなく、持ち点の配点を変える「チューニング」です。
4.USCPA転職の軸:転職先タイプ別の「軸サンプル」
これだけだと、「軸の作り方」がフワッとしているかもしれないので、USCPA転職に寄せて具体化しますね。
これは単なる例であって、正解ではありません。
ポイントは、この3セットです。
- 最優先(Must)
- 捨ててもいいもの(割り切り)
- 求人の見分け方(チェック)+地雷(NGサイン)
(1)監査法人(BIG4を含む)を狙う場合の軸
向いている人の前提:
「会計・監査の専門性」「監査経験の市場価値」「早い成長」を優先したい人。
=短期のラクさより、監査経験で中長期の選択肢を増やしたい。
最優先(Must)例
- 監査経験を積み、会計の専門性で市場価値を上げたい
- 大規模クライアントや上流の論点に触れたい
捨ててもいい(割り切り)例
- 繁忙期のワークライフバランス(短期は割り切る)
- 完全リモート/勤務地固定(必須にしない)
求人の見分け方(チェック)
- 監査「だけ」か、IFRS・内部統制・アドバイザリーも触れられるか
- クライアント規模/業界の幅(経験の凡庸性が出る)
- 学べる環境か(レビュー体制、研修、アサイン方針)
地雷(NGサイン)
- 「教育」「レビュー体制」が薄く、属人的に回っている
- 異動・アサインが完全に運任せで、希望が通らない
(2)アドバイザリー/コンサル寄りの軸
向いている人の前提:
「課題解決」「変化の速さ」「裁量」「プロジェクト型」が好きな人。
=会計知識を「解く力」に変えて、課題解決側に寄りたい。
最優先(Must)の例
- 課題解決の経験を増やし、意思決定に近い場所で価値を出したい
- スピード感のある環境で伸びたい
捨ててもいい(割り切り)例
- 最初から完璧なワークライフバランス(一定の波は許容)
- 職種名のキレイさ(実態が伴うか重視)
求人の見分け方(チェック)
- 何を支援するのかが具体的か(例:不正調査/内部統制/会計アドバイスなど)
- アサインの実態は(営業寄り?実務寄り?)
- 成果の定義が明確か(評価があいまいだと消耗しやすい)
地雷(NGサイン)
- 「何でもやります」系で実態が曖昧、成果も評価も不透明
- 「提案だけ」で終わり、実務で強みが積み上がらない
(3)事業会社(経理・財務・FP&A)寄りの軸
向いている人の前提:
「事業に近い」「数字で意思決定にかかわる」「長期で改善」をやりたい人。
=数字を作るだけじゃなく、数字で動かす側に行きたい。
最優先(Must)例
- 事業に近い数字(管理会計・予実・投資判断)に触れたい
- 決算だけでなく、業務改善や仕組み作りで価値を出したい
捨ててもいい(割り切り)例
- 短期の年収最大化(中長期の成長優先)
- 「監査だけの専門性」にこだわり過ぎない
求人の見分け方(チェック)
- 業務範囲が「決算だけ」で終わらないか(企画・分析・改善があるか)
- 事業部との距離(会議、レポート先、意思決定への関与)
- システム・仕組み(ERP、BI、業務フロー改善の余地)
地雷(NGサイン)
- 経理が「作業部隊」で、改善・分析・仕組み作りが一切ない
- 属人化が強く、引継ぎも整備されていない
(4)内部監査・内部統制寄りの軸
向いている人の前提:
「ガバナンス」「リスク」「再現性のある仕組み」「落ち着いた環境」を重視する人。
=派手さより、企業の「守り」を強くする価値を大事にしたい。
最優先(Must)例
- ガバナンス領域で専門性を作りたい
- 安定した環境で、長期で仕組みを整えたい
捨ててもいい(割り切り)例
- 派手さ/短期の刺激
- スピード勝負の案件連発
求人の見分け方(チェック)
- 内部監査が「形」だけになってないか(経営からの位置づけ)
- 指摘→改善の実行力があるか(改善が回る組織か)
- 海外子会社や英語対応の有無(志向に合うか)
地雷(NGサイン)
- 指摘は出すが改善が回らず、年中同じ論点を繰り返す
- 内部監査が「孤立」していて、影響力がない
(5)英語・海外要素の軸
向いている人の前提:
「英語を使う環境」「多国籍の仕事」を優先したい人。
=英語を勉強するのではなく、業務で使って成果を出す環境がほしい。
USCPAの相性が出やすい領域です。
最優先軸(Must)例
- 英語使用頻度が高い環境(会議・資料・メール)で働きたい
- 多国籍環境で、会計・監査の共通言語を活かしたい
捨ててもいい(割り切り)例
- 日本語だけで完結する安心感
- 国内だけのキャリア設計
求人の見分け方(チェック)
- 英語使用頻度(どの業務で、どのくらい)
- 英語だけでなく「何の業務」で価値を出すか(決算/統制/分析など)
地雷(NGサイン)
- 「英語必須」なのに、実態は年1メール程度
- 英語は使うが、業務が単純でスキルが積み上がらない
(6)働き方(WLB・リモート・転勤なし)を最優先にする場合
向いている人の前提:
家庭・健康・副業など、人生側の優先事項が明確な人。
=成果は出すが、生活を壊さない設計を最優先にしたい。
これも立派な軸です。
最優先(Must)例
- 残業上限、休日、勤務地固定、転勤なし
- 生活の再現性(ルーティンが守れる)
捨ててもいい(割り切り)例
- ブランド(知名度)
- 短期の年収最大化
求人の見分け方(チェック)
- 平均残業だけでなく、繁忙期の実態が確認できるか
- リモートのルール(週何回、例外、出社圧)
- 属人化が強くないか(結局忙しくなる)
地雷(NGサイン)
- 「残業少な目」だが、繁忙期は限りなく増える
- ルールはリモートでも実態は出社圧が強い
以上、かなりザックリなので、ご自分で考えてみてくださいね。
たとえば、AIチャットで壁打ちして、深掘りしてみてもいいと思います。
FAQ:転職の軸に関するUSCPAからのよくある質問
Q1:USCPAに合格したのに転職がうまくいきません。なぜ?
よくある原因は3つです。
- 軸がない(年収・知名度だけで判断して迷子)
- 軸はあるが言語化が弱い(面接で再現性が伝わらない)
- 軸と応募先がズレている(「やりたいこと」と実務が一致していない)
まずは、これを作って応募先を絞るのが先です。
- 軸(Must):私は転職で○○○を優先したい
- 捨て条件:そのために×××は手放せる
- 見分け方:獣人表では△△△が書ける会社を選ぶ
Q2:年収を「転職の軸」にしてもいい?
年収を軸にしてもいいと思います。
ただし、年収アップだけだと失敗しやすいことが多く感じます。
- 年収が上がっても、時間・上司・仕事内容が合わないと満足しない
- 年収の根拠(忙しさ・責任の重さ・転勤)がセットのことが多い
年収を軸にするなら、「捨てていいもの/捨てられないもの」も併せて決めておいた方がいいでしょうね。
Q3:USCPAは転職で評価されないって聞きました。本当?
資格だけで勝てるわけではありません。
でも、評価されない原因は、USCPAではなく「どの領域で、どう価値を出すか」が曖昧なことが多いです。
軸(Must)とセットにして、応募先での使い道まで言語化すると強くなります。
Q4:監査法人・コンサル・事業会社、どれがUSCPAにおすすめ?
「おすすめ」より、あなたの軸に合うかだと思います。
- 専門性・成長を優先→監査法人寄り
- 課題解決・裁量を優先→アドバイザリー/コンサル寄り
- 事業に近い意思決定を優先→事業会社寄り
この記事の「転職先タイプ別の軸サンプル」に当てはめて、最優先がどれかで決めてもいいでしょう。
Q5:「転職の軸」が決められません。どうしたらいい?
軸が決まらない人は、だいたい次のどれかです。
- 理想の未来がフワッとしている
- 捨てるのが怖い
- 条件が多すぎる
対処法はシンプルで、
- 避けたい未来を先に書く
- 「成功の五角形」で配点して、上げたい項目トップ2を軸候補にする
- Mustは1~2個に絞る
これで決まると思います。
Q6:「転職の軸」ができたのに、求人を見るとまたブレます。
それは正常だと思います。
求人は「魅力的に見えるように書かれている」ので、誰でもブレます。
対策は、求人を読む前にMustとNGを固定すること。
Mustが満たされない求人は、どれだけ条件が良くても見送る。
これが迷子回避になります。
Q7:面接で「転職の軸」をどう伝えればいい?
この1分テンプレに沿って話すといいと思います。
1分テンプレ
- 理想の未来(こうなりたい)
- 現状との差(いまはここが足りない)
- 軸(最優先はこれ/これは捨てられる)
- 志望先がそれを満たす理由(具体的に)
- USCPAをどう使うか(業務での使い道)
例文(たたき台)
- 私は将来的に、会計だけでなく事業の意思決定に近い場所で数字を使いたいと考えています。
- 現職では○○の経験は詰める一方、意思決定に関わる機会が限られている点がギャップです。
- そのため転職の軸は「事業に近い環境で、英語も使いながら数字で貢献できること」です。
- 御社は○○の点でこの軸に合致しています。
- USCPAで学んだ会計・監査の基礎を、決算・分析・業務改善に活かしていきたいと考えています。
Q8:「転職の軸」を考えた結果、転職しないのもアリ?
もちろんアリだと思います。
「理想と現在の差」が小さいなら、転職は不要かもしれません。
「転職の軸」を考える目的は、「転職すること」ではないので。
以上、「USCPA転職の軸|決め方3ステップ(最優先+捨てる条件)」でした。

転職活動を始める前に「転職の軸」を明確にするのが大切なんだね。

でも、転職で失敗するのはUSCPA資格のせいではなく、「転職の軸」がなかった(弱かった)からだと思うよ。
まだ遅くないので、「転職の沼」にハマりそうなら、いったん立ち止まって「転職の軸」を考えてみてね。






