今後、USCPAのライセンスを維持していくべきか困ったな。
ライセンスは永久に有効ではなくて、定期的に更新しなくてはならないのだけれど、お金も時間もかかるから、必要が無いなら維持していくかどうか悩むよね。
ライセンスが必要なくなった際には、失効(Lapse)ではなく、一時的な無効化(Retire)という手段があるから、見ていこうか。
USCPAのライセンスは取得して終わりではなく、ライセンスを維持するため、継続教育(CPE:Continuous Professional Education)を受け、定期的に更新料を払って、ライセンスを更新する必要があります。
USCPAのライセンスの維持・更新については、こちらを参考にしてください☟



監査法人で働いている際は、USCPAのライセンスを保持していると、名刺に「USCPA(米国公認会計士)」と肩書が書け、クライアントからの信頼が得られますので、ライセンスを持っている価値が大きいです。
ですが、事業会社だと、特にUSCPAのライセンスがダイレクトに役に立つ場面がなく、せっかくライセンスを取っても、大変な思いをしてライセンスを維持していく必要があるのか、悩むことになります。
どこも、現在勤務中の事業会社では、名刺に「USCPA(米国公認会計士)」との肩書は書かれておらず、人事部と入社面接に立ち会った直属の上司くらいしか、どこがUSCPAであることを知りません。
ライセンスを保持していてもあまり意味がないため、今後ライセンスをどう扱うべきか調べました。
その結果、ライセンス取得後の取り扱いとしては、以下の3つあることが判明しました。
ライセンス取得後の取り扱い
- ライセンスを更新する(Renew)
- ライセンスを失効させてしまう(Lapse)
- ライセンスを一時的に無効化させる(Retire)
一度ライセンスを失効させると、再度復活させるのは大変なので、今後ライセンスが必要になる可能性を考えると、失効(Lapse)は避けた方が良いでしょう。
ですので、ライセンスが必要でなくなった場合は、ライセンス維持の手間暇を避けつつ、再度復活させるのが容易な一時的な無効化(Retire)が選択肢として考えられます。
どこの場合は、本業ではライセンスは必要ないのですが、複業(ブログも含める)でUSCPAと名乗りたいため、このままライセンスを維持・更新することにしました。
ですが、このような選択もあることを知っておくと安心だと思いますので、一緒にライセンスの一時的な無効化(Retire)について見ていきましょう。
今回の記事は、ワシントン州のライセンスの一時的な無効化(Retire)に関する情報です。
他の州に関しては、各州の会計士委員会のサイトをご確認ください。
1.ライセンスの一時的な無効化(Retire)とは?
ライセンスがしばらく必要ではない場合、ライセンスを一時的な無効化(Retire)させることができます。
ワシントン州の場合、ライセンスを維持するためには、継続教育(CPE)にて3年で120単位、1年あたり最低20単位を取得し、230ドルを払い、更新手続きをする必要があります。
ですが、一時的な無効化(Retire)させると、この継続教育(CPE)と更新手続きが不要となります。
そして、復活させるのも簡単です。
一時的な無効化(Retire)には、所定の手続きが必要です。
手続きをせずに、継続教育と更新手続きをしない場合、ライセンスは、「怠慢(Delinquent)→失効(Lapsed)→取消(Cancelled)」というステイタスをたどります。
詳しくは、ワシントン州会計士委員会のサイトの「一時的な無効化(Retirement)」項目もご覧ください☟
- USCPAのライセンスがしばらく必要ではない場合、一時的な無効化(Retire)させると、維持・更新をしなくてすむようになります。
- 再度ライセンスが必要になった場合、すぐに復活させられます。
2.ライセンスを一時的な無効化(Retire)させるとどうなるのか
ライセンスを一時的な無効化(Retire)させるとどうなるのでしょうか。
ライセンスを一時的な無効化(Retire)させた場合
- USCPAと名乗れなくなる。
- ステイタスが「Retired」になる。
ライセンスが必要ではないので一時的な無効化(Retire)させるのだと思うので、USCPAと名乗れなくなるのは問題ないかと思います。
また、ライセンスのステイタスが、当然、「Licensed」から「Retired」に変わります。
「ワシントン州CPA Search」で、ステイタスの確認ができます。
自分のライセンスのステイタスは、ワシントン州CPA Searchで確認ができます☟

この「Status」がライセンスのステイタスです。
一時的な無効化(Retire)した場合は、ステイタスが「Retired Licensee」に変わります。
2022年6月時点では、ステイタスごとの人数は以下の通りです。
- 有効なライセンスを保持:約2万2千人
- ライセンスを失効:約9千人
- ライセンスを一時的に無効化:約4千人
USCPAのライセンスを一時的な無効化(Retire)させると、USCPAと名乗れなくなります。
3.ライセンスを一時的な無効化(Retire)させる方法
前述の通り、ライセンスを一時的な無効化(Retire)させるには、所定の手続きが必要です。
手続きは、ライセンス更新の手続きと同じく、ワシントン州ライセンスマイページから行います。
ログインすると、「WHAT DO YOU WANT TO DO?」の中に、一時的な無効化(Retire)という項目があるので、クリックし、「Retirement Application」という申請画面を開きます。
実際に、ライセンスを一時的な無効化(Retire)させないので(させたことがないので)、手続きを最後まで示せないのですが、いくつか質問に答えるだけで、手間はかからないでしょう。
いつか、一時的な無効化(Ritire)させる機会がありましたら、この記事も更新します。
ワシントン州会計士委員会の公式サイトの「Retirement」には、申請画面の記入をすることしか記載がありませんので、何かほかに要求されることはないと思います。

ライセンスの一時的な無効化(Retire)の申請は、オンラインでできます。
4.ライセンスを一時的な無効化(Retire)させた後、復活させる方法
ライセンスを一時的な無効化(Retire)させた後、復活させる場合も、所定の手続きが必要です。
一時的な無効化(Retire)のあと、ライセンスを復活させる手続き
- 継続教育(CPE)で120単位取得する
- 一時的な無効化(Retire)からの復活費用230ドルを支払う
- 継続教育(CPE)の書類を添えて、申請書を提出する
つまり、ライセンスの更新と手続き自体は同じと思ってよいでしょう。
申請書が承認されてから24時間から48時間後に、ライセンスのステイタスが更新されるそうですので、ライセンスを復活させるのに、手間も時間もかからないと考えてよいでしょう(ただし、120単位は事前に取得しておく必要はありますが)。
ライセンスの一時的な無効化(Retire)からの復活は、ライセンスの更新手続きとほぼ同じです。
申請が承認されたら、2日くらいでライセンスが復活します。
5.まとめ
さいごに、簡単にまとめておきます。
まとめ
- ライセンスの一時的な無効化(Retire)は、ライセンスを保持する意味がなくなったけれど、また必要になる可能性を考え、失効(Lapse)させたくないときに有効な手続きです。
- 一時的な無効化(Retire)の手続きをしておけば、その間、継続教育で単位を取得したり、更新料を払う必要がなくなります。
- 一時的な無効化(Retire)の手続きも、一時的な無効化(Retire)からの復活の手続きも、オンラインで行え、手間暇がかかるものではありません。
以上、「USCPAライセンスの一時的な無効化(リタイア)とは?一時的な無効化の方法は?」でした。
失効させてしまうと「手続きをさぼってライセンスが無効になりました」という、ちょっと恥ずかしいステイタスが世界中に公開されてしまうよ。
それだったら、一時的な無効化の手続きをして、「今はライセンスにお暇をあげています」というステイタスの方が、周りの人にも説明がつきやすくていいと思うよ。
転職のためにUSCPAを取得する場合、早めに転職活動を始めるのが、転職成功のポイントです。
どこがBIG4大手監査法人に転職したときに、お世話になった転職エージェントです。
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