今後、USCPAのライセンスを維持していくべきか困ったな。
ライセンスは永久に有効ではなくて、定期的に更新しなくてはならないのだけれど、お金も時間もかかるから、必要が無いなら維持していくかどうか悩むよね。
どこも先日、USCPAのライセンスを更新する時期が来たけど、現職ではUSCPAであることをウリにしていないため、更新しようか迷ったよ。
ライセンスが必要なくなった際には、失効(Lapse)ではなく、一時的な無効化(Retire)という手段があるから、見ていこうか。
USCPAのライセンスの維持・更新については、こちらを参考にしてください☟



今回の記事は、ワシントン州のライセンスの一時的な無効化(Retire)に関する情報です。
他の州に関しては、各州の会計士委員会のサイトをご確認ください。
1.USCPAライセンスの一時的な無効化(Retire)とは?
USCPAのライセンスの一時的な無効化(Retire)とはどのようなものでしょうか?
USCPAのライセンス取得後の取り扱いとしては、以下の3つあります。
USCPAライセンス取得後の取り扱い
- ライセンスを更新する(Renew)
- ライセンスを失効させてしまう(Lapse)
- ライセンスを一時的に無効化させる(Retire)
(1)USCPAライセンスの更新(Renew)
USCPAのライセンスは取得して終わりではなく、ライセンスを維持するため、継続教育(CPE:Continuous Professional Education)を受ける必要があります。
さらに、定期的に更新料を払って、ライセンスを更新(Renew)する必要もあります。
ワシントン州の場合、ライセンスを維持するためには、継続教育(CPE)にて3年で120単位、1年あたり最低20単位を取得し、230ドルを払い、更新(Renew)する必要があります。
(2)USCPAライセンスの失効(Lapse)
更新(Renew)をさぼると、USCPAのライセンスが失効(Lapse)します。
再度復活させるのは大変なので、今後ライセンスが必要になる可能性がある場合は、失効(Lapse)は避けた方が良いでしょう。
(3)USCPAライセンスの無効化(Retire)
もしライセンスが必要でなくなった場合などは、一時的な無効化(Retire)が選択肢になります。
一時的な無効化(Retire)させると、この継続教育(CPE)と更新手続きが不要となりますし、復活させるのも簡単です。
一時的な無効化(Retire)には、所定の手続きが必要です。
手続きをせずに、継続教育と更新手続きをしない場合、ライセンスは、「怠慢(Delinquent)→失効(Lapsed)→取消(Cancelled)」というステイタスをたどります。
ワシントン州会計士委員会のサイトの「一時的な無効化(Retirement)」項目もご覧ください☟
- USCPAのライセンスがしばらく必要ではない場合、一時的な無効化(Retire)させると、維持・更新をしなくてすむようになります。
- 再度USCPAのライセンスが必要になった場合、すぐに復活させられます。
2.USCPAライセンスを一時的な無効化(Retire)させるとどうなるのか
USCPAのライセンスを一時的な無効化(Retire)させるとどうなるのでしょうか。
ライセンスを一時的な無効化(Retire)させた場合
- USCPAと名乗れなくなる。
- ステイタスが「Retired」になる。
USCPAと名乗れなくなるのは、ライセンスが必要ではないので一時的な無効化(Retire)させるのだと思うので、問題ないかと思います。
また、ライセンスのステイタスが、当然、「Licensed」から「Retired」に変わりますが、これも当たり前でしょう。
「ワシントン州CPA Search」にて、USCPAライセンスのステイタスが確認できます。

この「Status」がUSCPAライセンスのステイタスです。
一時的な無効化(Retire)した場合は、ステイタスが「Retired Licensee」に変わります。
2023年6月時点では、ワシントン州のUSCPAのステイタスごとの人数は、以下の通りです。
- 有効なライセンスを保持:約2万3千人
- ライセンスを失効:約1万人
- ライセンスを一時的に無効化:約4千人
ライセンスを失効させてしまっている人が、思ったより多いですね!
どのような理由かは不明ですが、ライセンスを一時的に無効化させている人もそこそこいることがわかります。
USCPAのライセンスを一時的な無効化(Retire)させると、USCPAと名乗れなくなります。
3.USCPAライセンスを一時的な無効化(Retire)させる方法
前述の通り、USCPAのライセンスを一時的な無効化(Retire)させるには、所定の手続きが必要です。
手続きは、ライセンス更新の手続きと同じく、ワシントン州ライセンスマイページから行います。
ログインすると、「WHAT DO YOU WANT TO DO?」の中に、一時的な無効化(Retire)という項目があるので、クリックし、「Retirement Application」という申請画面を開きます。
実際に、ライセンスを一時的な無効化(Retire)させないので(させたことがないので)、手続きを最後まで示せないのですが、いくつか質問に答えるだけで、手間はかからないでしょう。
いつか、一時的な無効化(Ritire)させる機会がありましたら、この記事も更新します。
ワシントン州会計士委員会の公式サイトの「Retirement」には、申請画面の記入をすることしか記載がありませんので、何かほかに要求されることはないと思います。

ライセンスの一時的な無効化(Retire)の申請は、オンラインでできます。
4.USCPAライセンスを一時的な無効化(Retire)した後、復活させる方法
USCPAのライセンスを一時的な無効化(Retire)させたあと、復活させる場合も、所定の手続きが必要です。
一時的な無効化(Retire)のあと、USCPAライセンスを復活させる手続き
- 継続教育(CPE)で120単位取得する
- 一時的な無効化(Retire)からの復活費用230ドルを支払う
- 継続教育(CPE)の書類を添えて、申請書を提出する
つまり、ライセンスの更新と手続き自体は同じと思ってよいでしょう。
申請書が承認されてから24時間から48時間後に、ライセンスのステイタスが更新されるそうです。
よって、ライセンスを復活させるのに、手間も時間もかからないと考えてよいでしょう(ただし、120単位は事前に取得しておく必要はありますが)。
ライセンスの一時的な無効化(Retire)からの復活は、ライセンスの更新手続きとほぼ同じです。
申請が承認されたら、2日くらいでライセンスが復活します。
まとめ:USCPAライセンスの一時的な無効化(リタイア)
USCPAライセンスの一時的な無効化(リタイア)についてまとめると、以下のようになります。
USCPAライセンスの一時的な無効化(リタイア)
- ライセンスの一時的な無効化(Retire)は、ライセンスを保持する意味がなくなったけれど、また必要になる可能性を考え、失効(Lapse)させたくないときに有効な手続きです。
- 一時的な無効化(Retire)の手続きをしておけば、その間、継続教育で単位を取得したり、更新料を払う必要がなくなります。
- 一時的な無効化(Retire)の手続きも、一時的な無効化(Retire)からの復活の手続きも、オンラインで行え、手間暇がかかるものではありません。
一時的な無効化(リタイア)を積極的におすすめしているわけではありませんが、このような選択肢があることを知っておくのは有益でしょう。
以上、「USCPAライセンスの一時的な無効化(リタイア)とは?一時的な無効化の方法は?」でした。
一度失効させてしまうと、復活させるのは大変なので、更新に悩んで失効させてしまうくらいなら、一時的に無効化させておくといいだろうね。
失効させてしまうと「手続きをさぼってライセンスが無効になりました」という、ちょっと恥ずかしいステイタスが世界中に公開されてしまうよ。
それだったら、一時的な無効化の手続きをして、「今はライセンスにお暇をあげています」というステイタスの方が、周りの人にも説明がつきやすくていいと思うよ。

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