USCPAとCFAは、どちらも国際的に評価される資格です。

どちらも英語で学ぶ資格であり、会計・財務・金融に関わるキャリアを考える人から比較されることがあります。

ただし、最初に結論をいうと、USCPAとCFAは似た資格ではありません。

 

USCPAは、会計・監査・税務・内部統制・経理財務に強い資格です。

CFAは、投資分析・資産運用・企業価値評価・ポートフォリオ管理に強い資格です。

 

つまり、USCPAは「会社の数字を正しく作る・読む・監査する・管理する」資格に近く、CFAは「会社や市場を分析し、投資判断につなげる」資格に近いです。

 

そのため、USCPAとCFAは「どちらが上か」で選ぶ資格ではありません。

自分がどんなキャリアを目指すかで選ぶ資格です。

 

会計・監査・経理財務・FAS・FP&Aを目指すならUSCPA。

投資分析・資産運用・証券・ファンド業界を目指すならCFA。

M&A、バリュエーション、投資寄りの経営企画など、会計と金融の両方が求められる領域を目指すなら、USCPAとCFAのダブルライセンスも選択肢になります。

 

ただし、CFAは学習負担が重い資格です。

USCPA合格者全員におすすめする資格ではありません。

この記事では、USCPAとCFAの違いを、難易度、キャリア、ダブルライセンスの相性まで比較します。

 

 

USCPAとCFAはどっち?

 

目次(見たい項目へ)

1. USCPAとCFAの違いを一言でいうと

USCPAとCFAの違いを一言でいうと、次の通りです。

 

資格 一言でいうと 強い分野
USCPA 会計を軸にキャリアを広げる資格 会計・監査・税務・経理財務
CFA 投資分析を深める資格 投資分析・資産運用・企業価値評価

 

同じ「財務諸表」を扱う資格でも、USCPAとCFAでは見ている方向が違います。

USCPAは、企業の会計情報を正しく理解し、財務報告や監査、内部統制、経理財務に活かす資格です。

一方、CFAは、財務諸表や市場情報を使って、企業価値や投資判断を考える資格です。

 

同じ数字を見ていても、「その数字が正しく作られているか」を見るのがUSCPA、「その数字をもとに将来価値をどう判断するか」を見るのがCFAです。

ここを理解しないまま、「どちらが難しいか」「どちらの方が年収が高いか」だけで比較すると、資格選びを間違えやすくなります。

 

(1)USCPAは「数字を作る・監査する・管理する」資格

USCPAでは、財務会計、監査、税務、ビジネス法、内部統制などを学びます。

 

たとえば、同じ売上高を見ても、USCPA的には次のように考えます。

  • 収益認識は適切か
  • 期間帰属は正しいか
  • 返品・リベート・値引きの処理は適切か
  • 内部統制上の問題はないか
  • 財務諸表に正しく表示されているか

 

つまり、USCPAは「会社の数字を正しく扱う力」を身につける資格です。

この力は、監査法人だけでなく、外資系企業の経理財務、事業会社の決算、内部監査、FAS、FP&Aなどでも活かしやすいです。

 

(2)CFAは「数字を分析し、投資判断に使う」資格

一方、CFAでは、財務諸表分析、株式、債券、デリバティブ、ポートフォリオ管理、企業価値評価、倫理などを学びます。

 

同じ売上高を見ても、CFA的には次のように考えます。

  • 売上成長は持続可能か
  • 利益率は改善するか
  • 将来キャッシュフローにどう影響するか
  • 株価はその成長を織り込んでいるか
  • 投資対象として割安か割高か

つまり、CFAは「会社や市場を分析し、投資判断につなげる力」を身につける資格です。

 

CFAが活きやすいのは、アセットマネジメント、証券会社、投資銀行、ファンド、リサーチ、ポートフォリオ管理などの領域です。

 

(3)比較すべきは「難易度」より「使い道」

USCPAもCFAも、簡単な資格ではありません。

しかし、難易度だけで比較しても、あまり意味がありません。

大事なのは、その資格をどの仕事で使うのかです。

 

会計・監査・経理財務を軸にするなら、USCPAの方が自然です。

投資分析・資産運用を軸にするなら、CFAの方が自然です。

資格の優劣ではなく、キャリアとの相性で考えましょう。

 

2. USCPAとは?会計・監査・経理財務に強い資格

USCPAは、米国公認会計士資格です。

ただし、日本で「USCPA」と言う場合、USCPA試験合格者を含めて広く使われることがあります。

 

厳密には、CPAと名乗れるのは、試験合格だけでなく、州ごとのライセンス要件を満たして登録した人です。

USCPA試験は、現在、AUD・FAR・REGの3つの必須科目と、BAR・ISC・TCPから選ぶ1つの選択科目で構成されています。

 

(1)USCPAで学ぶ内容

USCPAで学ぶ主な内容は、次の通りです。

 

分野 学ぶ内容 活かせる場面
財務会計 財務諸表、会計処理、開示 経理、監査、FAS
監査 監査手続、内部統制、監査報告 監査法人、内部監査
税務・ビジネス法 米国税法、ビジネス法、コンプライアンス 税務、海外対応
選択科目 BAR・ISC・TCPから選択 FP&A、IT監査、税務専門職など

 

USCPAの強みは、会計を軸にしながら、キャリアの選択肢を広げやすいことです。

 

監査法人だけでなく、外資系企業、事業会社の経理財務、FAS、FP&A、内部監査、会計コンサルなどでも活かしやすい資格です。

また、英語で会計を学ぶため、外資系企業やグローバル企業との相性もあります。

海外本社へのレポーティング、英語の財務諸表、海外子会社とのやり取りなど、英語と会計の両方が必要な場面では、USCPAで学んだ知識が役に立ちやすいです。

 

(2)USCPAが向いている人

USCPAが向いているのは、次のような人です。

  • 会計・監査・経理財務を軸にキャリアを広げたい人
  • 外資系企業やグローバル企業で働きたい人
  • 監査法人、FAS、会計コンサルに興味がある人
  • FP&Aや管理会計に進みたい人
  • 英語で会計を理解できるようになりたい人
  • 投資専門職よりも、企業の財務・会計実務に近い仕事をしたい人

 

特に、すでに経理や監査の経験がある人にとっては、USCPAは職歴との相性がよいです。

資格単体で勝負するというより、実務経験に英語と会計の専門性を足すイメージです。

 

(3)USCPAが向いていない人

一方で、USCPAが向いていないケースもあります。

 

たとえば、次のような人です。

  • 投資分析や資産運用を専門にしたい人
  • 株式・債券・ポートフォリオ管理を深く学びたい人
  • 会計実務よりも、マーケットや投資判断に強い関心がある人

 

もちろん、USCPAでもFASやバリュエーション、M&A関連の会計寄りポジションでは活かせます。

ただし、純粋に投資分析や資産運用を仕事にしたいなら、CFAの方が直接的です。

 

USCPAは、投資専門職を目指す資格というより、会計を軸にキャリアを広げる資格と考えた方がよいです。

 

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3. CFAとは?投資分析・資産運用に強い資格

CFAは、Chartered Financial Analystの略です。

日本語では「CFA協会認定証券アナリスト」と説明されることが多いです。

よく「米国証券アナリスト」と呼ばれることもありますが、CFAはアメリカ国内だけの資格というより、グローバルな投資専門職資格として理解した方が正確です。

 

CFA Instituteによると、CFA Programの3つのレベルを完了するには3〜4年かかり、各レベルの推奨学習時間は300時間です。

また、CFA charterholderになるには、少なくとも4,000時間の関連実務経験を36か月以上で満たす必要があります。

 

(1)CFAで学ぶ内容

CFAで学ぶ主な内容は、次の通りです。

 

分野 学ぶ内容 活かせる場面
財務諸表分析 財務諸表を使った企業分析 リサーチ、投資分析
株式・債券 株式評価、債券評価、金利リスク 運用、証券、ファンド
デリバティブ・オルタナティブ 金融商品や代替投資の分析 投資銀行、運用
ポートフォリオ管理 資産配分、リスク管理、運用戦略 アセットマネジメント
倫理 投資専門職としての倫理 金融専門職全般

 

CFAの強みは、投資・金融分野での専門性の高さです。

CFAでは、企業の財務諸表を読むだけではなく、その企業をどう評価するか、投資対象としてどう見るか、ポートフォリオの中でどう扱うかまで考えます。

この点が、USCPAとの大きな違いです。

 

(2)CFAが向いている人

CFAが向いているのは、次のような人です。

  • 投資分析や資産運用を仕事にしたい人
  • アセットマネジメント、証券会社、投資銀行、ファンド業界に興味がある人
  • 株式・債券・ポートフォリオ管理を深く学びたい人
  • 企業価値評価やバリュエーションに関心がある人
  • 会計実務よりも、金融・投資判断に関心が強い人

 

CFAは、会計そのものを学ぶ資格というより、会計情報や市場情報を使って、企業価値や投資判断を考える資格です。

 

(3)CFAが向いていない人

CFAは、かなり投資・金融に寄った資格です。

そのため、次のような人には重く感じる可能性があります。

  • 経理財務や監査を中心に考えている人
  • 投資分析や資産運用への関心がそこまで強くない人
  • 「USCPAの次に何か取ろう」くらいの感覚の人
  • 短期間で成果が見えやすい資格を求めている人

 

CFAは、投資・資産運用の世界に進みたい人には強い資格です。

しかし、経理財務や監査を中心に考えている人が、無理に取る資格ではありません。

 

「USCPAに合格したから、次はCFAも取った方がよい」と単純に考えるのは危険です。

CFAは、目的がはっきりしている人向けの資格です。

 

4. USCPAとCFAの比較表

USCPAとCFAを比較すると、次のようになります。

 

USCPAとCFAの比較
比較項目 USCPA CFA
主な分野 会計・監査・経理財務 投資分析・資産運用
試験構成 4科目制 Level I〜IIIの3段階
学習の進め方 1科目ずつ攻略しやすい 3レベルの長期戦
向いている業界 監査法人、外資経理、FAS 運用、証券、投資銀行、ファンド
強み キャリアの汎用性 投資分野の専門性
注意点 受験資格・単位要件がある 投資への明確な関心が必要

 

USCPAは、会計を使う幅広い仕事に活かしやすい資格です。

監査法人、外資系企業、事業会社の経理財務、FAS、FP&A、内部監査、会計コンサルなど、活用できる領域が広いです。

 

一方、CFAは投資・金融分野で専門性を示しやすい資格です。

資産運用、投資分析、リサーチ、ポートフォリオ管理、バリュエーションなどに関心がある人には相性があります。

 

比較すべきなのは、難易度やステータスではなく、キャリアとの相性です。

会計キャリアを目指す人にとっては、USCPAが自然です。

投資キャリアを目指す人にとっては、CFAが自然です。

M&Aやバリュエーションなど、会計と金融の両方が必要な領域なら、両方を学ぶ意味があります。

 

5. USCPAとCFAはどっちが難しい?

USCPAとCFAは、どちらも簡単な資格ではありません。

ただし、難しさの種類が違います。

 

観点 USCPA CFA
難しさの種類 科目ごとの範囲が広い 長期戦で投資専門性が深い
学習計画 科目別に立てやすい レベル別に長期計画が必要
向いている人 短期目標を区切って進めたい人 投資分野を長く深く学びたい人

 

USCPAは、4科目を1つずつ攻略していく資格です。

科目ごとの範囲は広いですが、1科目ずつ学習し、合格を積み上げられるため、社会人でも計画を立てやすい面があります。

 

一方、CFAはLevel I、Level II、Level IIIの3段階を順番に突破する資格です。

CFAは、Levelが進むにつれて、単なる知識の暗記だけではなく、分析や応用が求められます。

 

そのため、短期的に資格取得を目指しやすいのはUSCPAです。

一方で、投資専門性を長期的に深める覚悟が必要なのはCFAです。

 

ただし、難易度だけで選ぶと失敗しやすいです。

大事なのは、「どちらが難しいか」ではなく、どちらが自分のキャリアに必要かです。

 

6. キャリア別に見るUSCPAとCFAの選び方

この記事で一番大事なのは、ここです。

 

USCPAとCFAは、資格そのものを比較するより、どのキャリアで使うのかで考えた方が判断しやすいです。

「会計ならUSCPA、投資ならCFA」という大きな整理はありますが、実際のキャリアではもう少し細かく見た方がよいです。

 

(1)経理財務・外資系企業ならUSCPA

経理財務や外資系企業を目指すなら、USCPAの方が相性がよいです。

 

経理財務では、財務諸表、会計処理、決算、内部統制、税務、管理会計など、会計を軸にした知識が求められます。

外資系企業では、英語でのレポーティングや、海外本社とのやり取りが発生することもあります。

このような環境では、英語で会計を学ぶUSCPAはわかりやすい強みになります。

 

CFAの投資分析の知識も無駄にはなりませんが、経理財務の実務に直結するのはUSCPAです。

そのため、経理財務・外資系企業・グローバル経理を目指すなら、まずUSCPAを考えるのが自然です。

 

(2)監査法人・内部監査ならUSCPA

監査法人や内部監査を目指すなら、USCPAが向いています。

 

USCPAでは、監査手続、内部統制、リスク評価、監査報告などを学びます。

監査法人で働く場合、財務諸表が適切に作成されているか、会計基準に沿っているか、内部統制に問題がないかを確認する力が必要です。

内部監査でも、業務プロセスや統制の有効性を見る力が求められます。

 

CFAは投資分析に強い資格なので、監査そのものとはやや距離があります。

監査法人、内部監査、内部統制のキャリアを考えているなら、CFAよりUSCPAの方が直結しやすいです。

 

(3)FAS・バリュエーションならUSCPAを軸にCFAも候補

FASは少し分けて考える必要があります。

FASといっても、財務デューデリジェンス、バリュエーション、M&Aアドバイザリー、事業再生など、仕事の中身は幅広いです。

 

財務デューデリジェンスや会計論点が中心なら、USCPAが活きやすいです。

対象会社の財務諸表を読み、会計処理や正常収益力、運転資本、偶発債務などを見るため、会計知識が重要になるからです。

 

一方、バリュエーションや投資判断に近い仕事では、CFAの知識も活きます。

将来キャッシュフロー、割引率、資本コスト、企業価値評価など、投資分析に近い論点が増えるからです。

 

そのため、FASを目指すなら、まずUSCPAを軸にしつつ、バリュエーションや投資分析まで深めたい場合にCFAを検討するのが現実的です。

 

(4)FP&A・経営企画なら仕事内容による

FP&Aや経営企画も、USCPAとCFAのどちらが向いているかは仕事内容によります。

 

予算管理、実績分析、管理会計、事業部門との数値管理が中心なら、USCPAの知識が活きやすいです。

一方、投資判断、資本政策、M&A戦略、事業ポートフォリオの見直しなどに近づくほど、CFAの知識も意味を持ちます。

 

つまり、FP&Aや経営企画では、USCPAかCFAかを職種名だけで決めない方がよいです。

実際の業務が、会計・管理会計寄りなのか、投資判断・資本市場寄りなのかで判断した方がよいです。

 

(5)資産運用・証券・ファンドならCFA

資産運用、証券会社、ファンド、投資銀行、リサーチなどを目指すなら、CFAが向いています。

 

この領域では、財務諸表を読むだけでなく、企業価値を評価し、投資判断に結びつける力が求められます。

株式、債券、デリバティブ、ポートフォリオ管理など、CFAで学ぶ内容が仕事に近くなります。

 

USCPAの会計知識も基礎として役立つことはあります。

ただし、投資分析や資産運用を本気で目指すなら、CFAの方が直接的です。

 

金融・投資キャリアに進む意思がはっきりしているなら、USCPAよりCFAを優先する選択も十分ありです。

 

7. USCPAとCFAのダブルライセンスは意味がある?

USCPAとCFAのダブルライセンスは、意味があります。

ただし、意味がある人は限られます。

USCPAとCFAの両方が活きるのは、会計と投資分析の両方が求められる仕事です。

 

USCPA+CFAが向いている人

 

(1)ダブルライセンスが活きやすい領域

USCPAとCFAのダブルライセンスが活きやすいのは、次のような領域です。

  • M&A
  • FAS
  • バリュエーション
  • PE
  • 投資銀行
  • 投資寄りの経営企画
  • 財務分析を重視するCFO候補ポジション

 

たとえばM&Aでは、対象会社の財務諸表を読み、会計上のリスクを把握し、正常収益力を見極め、将来キャッシュフローを考え、企業価値を評価する必要があります。

USCPAの知識があれば、会計処理、財務諸表、監査、内部統制、税務リスクを理解しやすくなります。

CFAの知識があれば、企業価値評価、資本コスト、投資判断、資本市場の考え方を深めやすくなります。

 

つまり、USCPAとCFAを組み合わせると、企業を「会計」と「投資」の両面から見やすくなります。

これは、会計だけ、投資だけでは見えにくい論点を拾いやすくなるということです。

 

(2)ダブルライセンスのメリット

USCPAとCFAを両方学ぶメリットは、会計と金融の言語をつなげやすくなることです。

 

会計の知識だけでは、企業価値評価や投資判断まで踏み込みにくいことがあります。

一方、投資分析の知識だけでは、財務諸表の会計処理や監査上の論点を見落とすことがあります。

 

両方を学ぶことで、次のような視点を持ちやすくなります。

  • 財務諸表の数字がどう作られているか
  • 会計処理が企業価値にどう影響するか
  • 将来キャッシュフローをどう見るか
  • 投資判断に使える数字かどうか
  • M&Aやバリュエーションでどのリスクを見るべきか

 

このような視点は、M&A、FAS、バリュエーション、投資寄りの経営企画では強みになります。

ただし、資格を2つ持っていること自体よりも、その知識を実務でどう使えるかの方が重要です。

 

(3)ただし、USCPA合格者全員にCFAは不要

ここは大事です。

 

USCPAとCFAの両方を取れば、たしかに会計と金融の両方を学べます。

でも、強みになることと、全員に必要なことは別です。

 

USCPAとCFAを両方取るには、かなりの時間とエネルギーが必要です。

資格を増やせば自動的に市場価値が上がるわけではありません。

市場価値を決めるのは、資格だけでなく、実務経験、英語力、業界経験、職務内容、転職タイミングです。

 

USCPAとCFAのダブルライセンスは、M&A、FAS、バリュエーション、PE、投資分析など、会計と金融の交差点に進みたい人に向いています。

経理財務や監査を中心にするなら、USCPAだけでも十分に活かせる場面は多いです。

 

USCPA合格後のダブルライセンス全体を比較したい方は、USCPAと相性のいいダブルライセンスを比較の記事も参考にしてください。

USCPAとのダブルライセンスにおすすめの資格は?取得後に狙いたい組み合わせを解説
USCPAとのダブルライセンスにおすすめの資格は?取得後に狙いたい組み合わせを解説USCPAとのダブルライセンスにおすすめの資格・学位を解説。日本の公認会計士、税理士、社労士、IFRS Certificate試験(旧:IFRS検定)、USCMA、CIA・CISA、MBAなど、取得後に狙いたい組み合わせを目的別に整理します。...

 

8. USCPA合格後にCFAへ進むべき人・進まなくていい人

USCPA合格後にCFAを目指すのは、キャリア次第ではありです。

ただし、誰にでもおすすめではありません。

 

「USCPAに合格したから、次はCFAも取れば強そう」という考え方だけで進むと、かなり重く感じる可能性があります。

ここでは、USCPA合格後にCFAへ進むべき人と、進まなくてもよい人を分けて考えます。

 

(1)CFAへ進むべき人

USCPA合格後にCFAへ進むのが向いているのは、次のような人です。

  • FASやバリュエーションに進みたい人
  • M&Aや投資分析に関わりたい人
  • 会計だけでなく、企業価値評価まで深めたい人
  • ファンド、PE、投資銀行、アセットマネジメントに興味がある人
  • FP&Aや経営企画の中でも、投資判断や資本市場寄りの仕事をしたい人

 

USCPAで財務会計を学んでいると、CFAの財務諸表分析に入りやすい面があります。

財務諸表の構造、利益とキャッシュフローの違い、会計上の見積り、資産・負債・資本の考え方などに慣れているからです。

 

そのため、USCPA合格者は、CFAの一部領域を理解しやすいと感じる可能性があります。

特に、財務諸表を読むことに抵抗がない人は、CFAの財務諸表分析に入りやすいでしょう。

 

(2)CFAへ進まなくてもよい人

逆に、次のような人は、CFAまで取らなくてもよいケースが多いです。

  • 経理財務を中心にキャリアを作りたい人
  • 監査法人や内部監査に進みたい人
  • 会計コンサルや決算支援を中心に考えている人
  • 投資分析や資産運用に強い関心がない人
  • 「次に何か資格を取ろう」という理由だけでCFAを考えている人

 

CFAは会計だけの資格ではありません。

株式、債券、デリバティブ、オルタナティブ投資、ポートフォリオ管理、経済、倫理なども学びます。

そのため、USCPAに合格していても、CFA対策ではかなり追加学習が必要です。

 

「USCPAを持っているからCFAも簡単」ということはありません。

会計の土台があることは有利ですが、それだけでCFA全体をカバーできるわけではないです。

 

(3)USCPA合格後の選択肢はCFAだけではない

USCPA合格後にさらに学ぶなら、CFAだけが選択肢ではありません。

IFRS Certificate試験、USCMA、CIA、MBAなども候補になります。

 

会計基準を深めたいならIFRS Certificate試験。

管理会計やFP&A寄りならUSCMA。

内部監査やガバナンスならCIA。

経営全体を学びたいならMBA。

 

大事なのは、資格を増やすことではありません。

自分のキャリアに必要な知識を選ぶことです。

 

9. USCPAとCFAで迷ったときの判断基準

USCPAとCFAで迷ったら、資格名のかっこよさや、難易度の高さだけで選ばない方がよいです。

次の順番で考えると、かなり整理しやすくなります。

 

(1)会計寄りか、投資寄りか

まず、自分が会計寄りなのか、投資寄りなのかを考えます。

 

会計・監査・経理財務に関心が強いならUSCPA。

投資分析・資産運用に関心が強いならCFA。

ここが一番大きな分岐点です。

 

どちらも財務諸表を扱いますが、目的は違います。

会計を実務で使いたいのか。

投資判断に使いたいのか。

ここをはっきりさせると、かなり選びやすくなります。

 

(2)働きたい場所はどこか

次に、働きたい場所を考えます。

 

監査法人、外資系企業、経理財務、FAS、FP&AならUSCPAが合いやすいです。

アセットマネジメント、証券、投資銀行、ファンド、リサーチならCFAが合いやすいです。

 

「何を勉強したいか」だけでなく、「どこで働きたいか」から逆算すると、資格選びはかなり整理しやすくなります。

 

(3)求人を見ながら考える

資格選びで迷ったら、実際の求人を見てみるのも有効です。

 

会計・経理・財務の求人では、USCPAが評価されやすい場面があります。

投資分析・資産運用の求人では、CFAが評価されやすい場面があります。

 

「資格名」だけで考えるより、「その資格が求められる仕事」を見る方が、判断しやすくなります。

 

USCPAを活かしたキャリアで迷っている方へ

 

USCPAを活かせる求人やキャリアパスを知りたい方は、レックスアドバイザーズの無料転職相談を活用するのもよいでしょう。

資格だけで判断するのではなく、実際の求人を見ながら考えると、USCPAとCFAのどちらが自分に合うか判断しやすくなります。

 

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10. USCPAと他資格も比較したい方へ

USCPAとCFAで迷っている方は、ほかの資格とも比較しておくと判断しやすくなります。

 

たとえば、会計・国際資格寄りで考えるならACCAやIFRS Certificate試験。

管理会計やFP&A寄りならUSCMA。

内部監査やガバナンス寄りならCIA。

経営全体を学びたいならMBA。

 

USCPA合格後にどの資格を組み合わせるかは、キャリアの方向性によって変わります。

 

(1)会計・国際資格寄りで比較したい場合

会計や国際資格との比較をしたい方は、以下の記事も参考になります。

 

ACCAやIFRS Certificate試験は、USCPAと同じく国際的な会計領域と関連があります。

特に、IFRSや国際会計に関心がある人は、CFAよりもこちらの方が近い場合もあります。

 

(2)管理会計・内部監査・ダブルライセンスで比較したい場合

管理会計、内部監査、ダブルライセンスを考えるなら、以下の記事も参考になります。

 

USCPA合格後にどの資格を組み合わせるかは、かなり迷いやすいところです。

CFAが合う人もいますが、USCMA、CIA、IFRS Certificate試験の方が合う人もいます。

 

(3)USCPA合格後のキャリアを考えたい場合

USCPA合格後のキャリアを考えたい方は、資格比較だけでなく、実際のキャリア記事も読んでおくと判断しやすいです。

 

 

資格を選ぶときは、「次に何を取るか」だけではなく、「その資格を使ってどんな仕事をしたいか」まで考えることが大切です。

 

11. まとめ|USCPAとCFAは「どっちが上」ではなく「どっちが合うか」

USCPAとCFAは、どちらも評価される資格です。

ただし、目指す方向はかなり違います。

 

目指すキャリア 向いている資格
会計・監査・経理財務 USCPA
外資系企業・グローバル経理 USCPA
監査法人・内部監査 USCPA
FAS・FP&A USCPAが軸。投資寄りならCFAも候補
投資分析・資産運用 CFA
証券・ファンド・投資銀行 CFA
M&A・バリュエーション USCPA+CFAも候補

 

会計・監査・経理財務を軸にキャリアを広げたいなら、USCPAが向いています。

投資分析・資産運用・証券・ファンド業界で専門性を深めたいなら、CFAが向いています。

M&A、FAS、バリュエーション、投資寄りの経営企画など、会計と金融の両方が求められる領域では、USCPAとCFAのダブルライセンスも選択肢になります。

 

ただし、CFAは学習負担が重い資格です。

USCPA合格者全員に必要な資格ではありません。

 

資格は、集めるものではありません。

自分のキャリアに合わせて選ぶものです。

USCPAとCFAで迷ったら、「どちらがすごいか」ではなく、自分がどんな仕事をしたいのかから考えてくださいね。