「USCPAと税理士、どっちを目指すべき?」

「税理士試験を続けるか、USCPAに切り替えるか迷っている」

「会計系の資格を取りたいけど、自分にはどちらが合っているのかわからない」

このように悩む人は多いです。

 

USCPAも税理士も、どちらも会計系の専門資格です。

ただし、目指せるキャリアはかなり違います。

ざっくり言うと、海外・外資・監査法人・グローバル経理を目指すならUSCPA、国内税務や独立開業を目指すなら税理士です。

 

私はUSCPAとしてキャリアを広げてきた立場なので、外資・監査法人・グローバル経理・海外勤務を目指すなら、USCPAはかなり相性がいいと感じています。

一方で、日本の税務を専門にしたい人や、将来的に独立開業したい人には、税理士の方が向いています。

 

この記事では、USCPAと税理士の違いを、難易度・勉強時間・年収・キャリア・独立・ダブルライセンスの観点から比較します。

最初に結論をいうと、社会人がキャリアアップ目的で会計資格を取るなら、私はUSCPAの方が現実的だと考えています。

 

ただし、これは「税理士よりUSCPAの方が上」という意味ではありません。

税務を本気でやりたい人には、税理士の方が向いています。

逆に、税務に強いこだわりがなく、外資・監査法人・グローバル経理などにキャリアを広げたいなら、USCPAの方が選びやすいです。

 

資格名だけで選ぶと、けっこう危ないです。

「税理士の方が有名そうだから」

「USCPAの方が英語でかっこよさそうだから」

このくらいの理由で決めると、勉強がきつくなったときに踏ん張れません。

 

大事なのは、その資格を取ったあとに、どんな仕事をしたいかです。

それでは、USCPAと税理士の違いを見ていきましょう。

 

スキマ時間に音声で確認したい方は、USCPAどこチャンネルのUSCPAと税理士、どっちを目指すべき?難易度・年収・キャリアを比較をどうぞ。

 

目次(見たい項目へ)

1.USCPAと税理士の違いをざっくり比較

まず、USCPAと税理士の違いをざっくり整理します。

 

細かい試験制度を見る前に、まずは「どんなキャリアを目指す資格なのか」を押さえておくとわかりやすいです。

 

USCPAと税理士の違い

 

図解のとおり、USCPAは海外・外資・監査法人・グローバル経理と相性がよく、税理士は国内税務・会計事務所・独立開業と相性がよい資格です。

 

それぞれの違いを表にすると、次のようになります。

 

比較項目 USCPA 税理士
主な強み 英語・会計・監査・グローバル会計 日本の税務・申告・独立
向いている人 外資、監査法人、海外、グローバル経理を目指す人 税務、会計事務所、独立を目指す人
試験言語 英語 日本語
試験分野 財務会計、監査、税法、ビジネス、ITなど 簿記論、財務諸表論、法人税法、所得税法、消費税法など
キャリア 監査法人、外資系企業、グローバル企業、FAS、コンサル 税理士法人、会計事務所、事業会社税務、独立
独占業務 日本では基本的になし 税務代理・税務書類作成・税務相談
独立との相性 単独では弱め 強い
英語・海外との相性 強い 資格単体では国内税務寄り
社会人の短期集中 しやすい 長期戦になりやすい

 

ここで大事なのは、USCPAと税理士は、上下関係で比べる資格ではないということです。

どちらがすごいかではなく、どちらが自分のキャリアに合っているかで選ぶべきです。

 

たとえば、外資系企業で英語を使って働きたいならUSCPAが向いています。

監査法人、FAS、グローバル企業の経理、海外勤務を目指す場合も、USCPAは相性がいいです。

 

一方で、日本の税務を専門にしたいなら税理士です。

法人税、所得税、相続税、消費税などを扱い、将来的に独立開業したいなら、税理士の方が明らかに向いています。

特に税理士には、税務代理・税務書類の作成・税務相談という独占業務があります。これはUSCPAにはない大きな強みです。

 

なので、まずは次のように考えるとわかりやすいです。

海外・外資・監査法人・グローバル経理ならUSCPA。

国内税務・会計事務所・独立開業なら税理士。

この違いを押さえるだけでも、かなり判断しやすくなります。

 

2.USCPAと税理士の難易度・勉強期間を比較

次に、難易度と勉強期間を比較します。

ここは気になる人が多いですよね。

 

結論からいうと、どちらも簡単ではありません。

ただし、難しさの種類が違います。

 

USCPAは、英語で会計・監査・税法・ビジネスを学ぶ難しさがあります。

税理士は、1科目ごとの専門性が高く、長期戦になりやすい難しさがあります。

 

(1)USCPAは英語で会計を学ぶ試験

USCPA試験は英語で出題されます。

ここでハードルを感じる人は多いです。

 

ただ、USCPA試験で必要なのは、ネイティブのような英語力ではありません。

どちらかというと、英語で会計の問題を読める力です。

会計英語に慣れるまでは大変ですが、出題形式に慣れてくると、ある程度パターン化できます。

 

USCPA試験は、現在は必須科目と選択科目に分かれています。

必須科目は、次の3科目です。

  • FAR:Financial Accounting and Reporting
  • AUD:Auditing and Attestation
  • REG:Taxation and Regulation

選択科目は、次の3科目から1科目を選びます。

  • BAR:Business Analysis and Reporting
  • ISC:Information Systems and Controls
  • TCP:Tax Compliance and Planning

 

AICPA公表の2025年累計合格率を見ると、FARは42.12%、AUDは48.21%、REGは63.12%、BARは41.94%、ISCは67.79%、TCPは77.65%です。

もちろん、合格率だけで「簡単」とは言えません。

USCPAは英語試験ですし、日本人受験生にとっては受験資格や単位取得の確認も必要です。

ただ、働きながら短期集中で合格を目指しやすい試験制度ではあります。

 

USCPAの難易度について詳しく知りたい方は、USCPAの難易度を解説した記事も参考にしてください。

USCPAの難易度は高い?合格率・勉強時間・英語力からわかりやすく解説
USCPAの難易度は高い?合格率・勉強時間・英語力からわかりやすく解説USCPA(米国公認会計士)の本当の難易度は?合格率・勉強時間・英語力・科目別のしんどさを、実際に合格したUSCPAがわかりやすく解説。日本の公認会計士・簿記1級との比較も整理します。...

 

(2)税理士は1科目ずつ積み上げる長期戦

税理士試験は、原則として5科目合格が必要です。

試験科目は、会計学に属する簿記論・財務諸表論の2科目と、税法に属する科目から選択する3科目です。

 

税理士試験は科目合格制で、一度に5科目すべてを受験する必要はありません。

合格科目は生涯有効です。

これは大きなメリットです。

1回で全科目に合格する必要がないので、仕事をしながら1科目ずつ進めることができます。

 

一方で、これが長期化しやすい理由でもあります。

1年に1科目ずつ合格しても5年。

途中で不合格の年があれば、さらに時間がかかります。

 

もちろん、税理士試験に何年もかけることが悪いわけではありません。

税務の専門家として本気でキャリアを作るなら、時間をかける価値はあります。

ただし、社会人が「会計資格で早めにキャリアを変えたい」と考える場合、税理士試験はかなり長い道のりになりやすいです。

 

(3)どちらの大変さなら続けられそうかで考える

USCPAと税理士は、難しさの方向性が違います。

 

比較項目 USCPA 税理士
難しさ 英語で会計を学ぶ難しさ 1科目ごとの深さと長期戦
学習期間 短期集中しやすい 長期化しやすい
合格後の方向性 外資・監査法人・グローバル経理 税務・会計事務所・独立
向いている人 英語に抵抗がない人 国内税務を深くやりたい人

 

USCPAは、英語に抵抗がある人には大変です。

税理士は、長期戦が苦手な人には大変です。

どちらが楽かではなく、どちらの大変さなら続けられるかで考えた方がいいです。

 

働きながらUSCPAを目指すイメージを知りたい方は、USCPAと仕事を両立する勉強法の記事も参考になります。

社会人が無職にならずUSCPAの勉強と仕事を両立する方法
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私なら、外資・監査法人・グローバル経理を目指す社会人には、USCPAをすすめます。

理由はシンプルです。

キャリアの方向性と、資格の評価がつながりやすいからです。

 

3.キャリアで比較|海外・外資ならUSCPA、国内税務・独立なら税理士

USCPAと税理士を比較するときに、一番大事なのはキャリアです。

試験の難易度だけで選ぶと失敗します。

資格は取って終わりではありません。

取ったあとに、どんな仕事につながるかが大事です。

 

(1)USCPAが向いているキャリア

USCPAが向いているのは、次のようなキャリアです。

  • 監査法人
  • 外資系企業の経理
  • グローバル企業の経理
  • 連結決算
  • 開示
  • FP&A
  • FAS
  • 会計コンサル
  • 内部監査
  • 海外勤務
  • 海外転職

 

海外や外資系のキャリアに興味がある方は、USCPAの海外キャリアを解説した記事も参考になります。

USCPAの海外就職体験談|タイで現地採用されるまでと面接のコツ
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USCPAは、英語と会計を組み合わせられる資格です。

そのため、英語を使う会計ポジションと相性がいいです。

 

たとえば、外資系企業の経理では、英文会計資料を読んだり、海外本社とやり取りしたり、英語のシステムやマニュアルを使ったりすることがあります。

グローバル企業では、海外子会社の決算資料を確認したり、連結決算や開示に関わったりすることもあります。

 

監査法人でも、USCPAは評価されやすいです。

特にBIG4などでは、英語を使う監査案件やグローバル企業の監査に関わるチャンスがあります。

 

ただし、日本の監査法人で法定監査の王道キャリアを目指すなら、日本の公認会計士が第一候補です。

この記事では、あくまでUSCPAと税理士を比較した場合に、監査法人との相性はUSCPAの方が高い、という意味で整理しています。

 

もちろん、USCPAを取っただけで自動的に外資や監査法人に入れるわけではありません。

ただ、会計・監査・英語の基礎があることを示せるので、キャリアチェンジの武器にはなります。

 

私自身、USCPAを取ったことで、監査法人や海外・外資系のキャリアがかなり現実的になりました。

だから、税務に強いこだわりがない人が「会計資格でキャリアを広げたい」と考えるなら、USCPAはかなり相性がいいと思っています。

 

(2)税理士が向いているキャリア

税理士が向いているのは、次のようなキャリアです。

  • 税理士法人
  • 会計事務所
  • 事業会社の税務部門
  • 国内税務
  • 相続税
  • 事業承継
  • 中小企業支援
  • 独立開業

 

税理士の強みは、なんといっても日本の税務です。

法人税、所得税、消費税、相続税など、日本の税金に関する専門家として働けます。

 

また、税理士には独占業務があります。

税務代理、税務書類の作成、税務相談は、税理士の大きな強みです。

この点はUSCPAにはありません。

 

USCPAは、日本で税務申告を代理する資格ではありません。

なので、日本の税務を本業にしたい人や、将来的に自分の事務所を持ちたい人には、税理士が向いています。

 

(3)資格ではなく、やりたい仕事から選ぶ

USCPAと税理士は、キャリアの方向性がかなり違います。

 

目指すキャリア 向いている資格
外資系企業で働きたい USCPA
英語を使って会計の仕事をしたい USCPA
監査法人に行きたい USCPA
グローバル経理をやりたい USCPA
海外勤務を目指したい USCPA
税務を専門にしたい 税理士
会計事務所で働きたい 税理士
将来独立したい 税理士
相続税や事業承継をやりたい 税理士
国内の中小企業を支援したい 税理士

 

ここを間違えないことが大事です。

「なんとなく会計資格がほしい」だけで選ぶと、あとでズレます。

英語を使ってキャリアを広げたいのか。

日本の税務を専門にしたいのか。

まずはここを決めましょう。

 

4.年収で比較|資格そのものより、どこで働くかが大事

USCPAと税理士を比較するとき、年収も気になりますよね。

ただし、ここは少し注意が必要です。

 

「USCPAの方が年収が高い」

「税理士の方が稼げる」

と単純には言えません。

年収は、資格そのものよりも、どこで働くかで大きく変わります。

 

(1)USCPAは年収アップを狙いやすい市場と相性がいい

USCPAは、次のような市場と相性がいいです。

 

  • 外資系企業
  • 監査法人
  • FAS
  • 会計コンサル
  • グローバル企業
  • 英語を使う経理ポジション

 

これらの市場は、経験やポジションによって年収アップを狙いやすい傾向があります。

 

特に、英語と会計を両方使える人材は、日本ではまだ多くありません。

「英語ができる」

「会計がわかる」

「監査や内部統制も理解している」

この組み合わせは、転職市場で評価されやすいです。

USCPAは、この組み合わせを示しやすい資格です。

 

ただし、USCPAを取っただけで年収が自動的に上がるわけではありません。

USCPAを評価してくれる職場に移って、はじめて年収アップにつながりやすくなります。

USCPAを活かした転職について詳しく知りたい方は、USCPAの転職戦略を解説した記事も参考にしてください。

USCPAの転職戦略|年収を上げる「軸ずらし」5ステップ
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(2)税理士は勤務か独立かで変わる

税理士の場合、勤務税理士か独立税理士かで年収の考え方が変わります。

税理士法人や会計事務所で勤務する場合、安定したキャリアを作りやすいです。

一方で、独立して顧問先を増やせれば、大きく稼げる可能性もあります。

 

税理士の強みは、独立との相性です。

日本の税務は継続的なニーズがあります。

法人税、消費税、所得税、相続税など、税務のニーズが急になくなることは考えにくいです。

 

ただし、独立すれば必ず稼げるわけではありません。

営業、顧客対応、差別化、事務所運営など、資格以外の力も必要です。

ここは冷静に見た方がいいです。

 

(3)資格を取った後の転職戦略が重要

USCPAも税理士も、資格を取っただけで人生が自動的に変わるわけではありません。

大事なのは、資格をどう使うかです。

 

たとえば、USCPAを取ったのに、USCPAが評価されにくい職場に残り続けたら、年収は大きく変わらないかもしれません。

税理士科目に合格しても、税務経験を積めない職場にいると、キャリアにつながりにくいです。

 

資格は、キャリアを変えるための切符です。

でも、切符を持っているだけでは目的地には着きません。

どの電車に乗るか。

つまり、どの職場に行くかが大事です。

 

USCPAにするか、税理士にするかで迷うなら、今の自分の経験でどんな求人が狙えるかを知っておくと判断しやすいです。

資格選びは、勉強時間だけで決めるより、転職市場から逆算した方が失敗しにくいです。

 

会計・税務・USCPAのキャリアで迷うなら、会計・経理系に強い転職エージェントに相談してみるのも1つの方法です。

たとえば、レックスアドバイザーズの無料転職相談なら、USCPA・税理士・会計系キャリアの方向性を相談しやすいです。

 

特に、次のような人は一度相談してみる価値があります。

  • USCPAを取った後の転職先を知りたい
  • 税理士試験を続けるか迷っている
  • 税理士科目合格をどう活かせるか知りたい
  • 会計・経理・税務で年収を上げたい
  • 監査法人やFASに興味がある
  • 自分の市場価値を確認したい

 

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5.USCPAと税理士、結局どっちがおすすめ?

ここまで比較してきました。

 

結論としては、次のとおりです。

独立開業や国内税務を本気でやりたいなら税理士。

外資・監査法人・グローバル経理・海外キャリアを目指すならUSCPA。

 

迷ったら、資格名ではなく「やりたい仕事」から逆算して考えるのがおすすめです。

 

USCPAと税理士、どっちを選ぶべきか?

 

図解のように、外資系企業・監査法人・海外勤務・グローバル経理を目指すならUSCPAが向いています。

一方で、税務・会計事務所・独立開業・相続税などに関わりたいなら、税理士の方が向いています。

これが基本です。

 

(1)USCPAがおすすめな人

USCPAがおすすめなのは、次のような人です。

 

  • 英語を使って働きたい
  • 外資系企業に転職したい
  • 監査法人に行きたい
  • グローバル企業の経理をやりたい
  • 連結決算や開示に関わりたい
  • FASや会計コンサルに興味がある
  • 海外勤務や海外転職を目指したい
  • 短期集中でキャリアを変えたい
  • 会計×英語で市場価値を上げたい

 

こういう人には、USCPAが向いています。

特に、社会人がキャリアアップ目的で会計資格を取るなら、USCPAはかなり現実的です。

 

もちろん、英語で勉強する大変さはあります。

受験資格や単位の確認も必要です。

 

でも、外資・監査法人・グローバル経理を目指すなら、学んだ内容がキャリアに直結しやすいです。

「税務を専門にしたい」というより、「会計を軸にキャリアの選択肢を広げたい」という人には、USCPAの方が合いやすいです。

 

USCPAが自分に合っているか迷う場合は、まずアビタスの無料説明会で、受験資格・必要単位・学習期間を確認しておくと安心です。

USCPAは、出願州によって受験資格が違います。

必要な会計単位やビジネス単位も、人によって変わります。

ここを自己判断で進めると、遠回りになることがあります。

まずはアビタスの無料説明会で、自分がUSCPAを目指せる状態なのか確認しておきましょう。

 

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(2)税理士がおすすめな人

税理士がおすすめなのは、次のような人です。

 

  • 日本の税務を専門にしたい
  • 法人税や相続税を深く学びたい
  • 会計事務所で働きたい
  • 税理士法人でキャリアを作りたい
  • 中小企業の経営者を支援したい
  • 将来的に独立開業したい
  • 国内税務の専門家として生きていきたい
  • 長期戦でもコツコツ続けられる

 

こういう人には、税理士が向いています。

 

税理士は、国内税務において非常に強い資格です。

特に、独立したい人にとっては大きな武器になります。

税務代理、税務書類の作成、税務相談という独占業務がある点も、USCPAにはない強みです。

 

ただし、税理士試験は長期戦になりやすいです。

税務を本気でやりたい気持ちがあるか。

ここはよく考えた方がいいです。

 

(3)迷う人は、USCPAから検討してもいい

もし、どちらにも強いこだわりがないなら、私はUSCPAから検討してもいいと思います。

理由は、社会人のキャリアアップに使いやすいからです。

 

USCPAは、外資・監査法人・グローバル経理・FAS・海外勤務など、キャリアの選択肢を広げやすいです。

また、税務に限定されないので、合格後の進路も比較的広いです。

 

一方で、税理士は国内税務に強い分、方向性がはっきりしています。

税務を本気でやりたい人にはいいですが、まだキャリアの方向性が定まっていない人には、少し重い選択になることもあります。

 

もちろん、USCPAにも向き不向きはあります。

英語に強い拒否感がある人には、かなり大変です。

でも、英語を使うキャリアに少しでも興味があるなら、USCPAは検討する価値があります。

 

6.USCPAと税理士のダブルライセンスはあり?

次に、ダブルライセンスについてです。

 

USCPAと税理士のダブルライセンスは、キャリアによってはかなり強い組み合わせです。

ただし、全員におすすめではありません。

ここは、かなり冷静に考えた方がいいです。

 

USCPAと税理士のダブルライセンスはありか

 

図解のとおり、USCPAは英語・会計・監査・グローバルキャリアに強く、税理士は国内税務・申告・独立・税務相談に強い資格です。

両方を持つと差別化しやすい一方で、時間もお金もかかります。最初から全員が目指す必要はありません。

 

(1)USCPA×税理士は弱点を補える組み合わせ

USCPAと税理士は、強みが違います。

USCPAは、英語・会計・監査・グローバルキャリアに強いです。

税理士は、日本の税務・申告・独立に強いです。

つまり、ダブルライセンスにすると、お互いの弱点を補えます。

 

たとえば、USCPAが税理士資格を取れば、日本国内で税務を扱いやすくなります。

独立開業の選択肢も広がります。

 

一方で、税理士がUSCPAを取れば、英語・海外・外資・国際税務・グローバル案件に強くなります。

国内税務だけでなく、国際的な会計・税務の領域に広げやすくなります。

 

この組み合わせは、たしかに強いです。

ただし、強いからといって、最初から全員が目指すべきとは思いません。

 

(2)最初からダブルライセンスを目指す必要はない

USCPAと税理士のダブルライセンスは魅力的です。

でも、時間もお金もかなりかかります。

 

USCPAだけでも大変です。

税理士だけでも大変です。

その両方を取るとなると、かなりの覚悟が必要です。

 

なので、最初から「USCPAも税理士も両方取ろう」と考えるより、まずは自分のキャリアに必要な方を1つ選ぶのがおすすめです。

外資・監査法人・グローバル経理に行きたいなら、まずUSCPA。

国内税務・独立を目指すなら、まず税理士。

そのうえで、次のステップとしてもう一方を取るか考えれば十分です。

 

資格は、集めればいいわけではありません。

キャリアに効く順番で取ることが大事です。

 

(3)USCPAが税理士資格を取ると強いケース

USCPAが税理士資格を取ると強いのは、次のようなケースです。

 

  • 国内税務も扱いたい
  • 将来的に独立したい
  • 中小企業向けの支援をしたい
  • 国際税務に強くなりたい
  • 日本企業の海外展開支援をしたい
  • 会計・税務・英語を組み合わせたい

 

USCPAは、日本では税務の独占業務を持っていません。

そのため、国内税務で独立したいなら、税理士資格がかなり強くなります。

USCPAとして英語や会計の知識を持ちつつ、税理士として国内税務も扱える。

これは、他の会計・税務人材との違いを出しやすいポイントです。

特に、国際税務や海外展開支援、外資系企業の日本法人支援などでは、USCPAと税理士の組み合わせは強いです。

 

ただし、USCPA合格後に税理士試験を始めるのは簡単ではありません。

かなり長期戦になる可能性があります。

「独立したい」

「税務も本気でやりたい」

という明確な理由がある人向けです。

 

(4)税理士がUSCPAを取ると強いケース

税理士がUSCPAを取ると強いのは、次のようなケースです。

 

  • 英語を使う仕事を増やしたい
  • 外資系企業の税務・経理に関わりたい
  • 国際税務に強くなりたい
  • 海外子会社や海外取引に関わりたい
  • グローバル企業の案件を増やしたい
  • 税務だけでなく会計・監査の知識も広げたい

 

税理士は国内税務に強い資格です。

そこにUSCPAを加えると、英語・会計・監査・グローバルの要素が加わります。

これはかなり差別化になります。

 

特に、税理士がUSCPAを持っていると、「国内税務だけでなく、海外や英語にも対応できる人」という印象になります。

会計事務所や税理士法人でも、国際案件に関わるチャンスが広がる可能性があります。

 

ただし、USCPAは英語試験です。

税理士試験とは勉強の方向性が違います。

税理士試験の延長ではなく、別の試験として取り組む必要があります。

 

(5)ダブルライセンスは強いが、順番が大事

ダブルライセンスを考えるなら、順番が大事です。

 

現在の状況 おすすめの考え方
まだどちらも持っていない まずキャリアに直結する方を選ぶ
外資・監査法人・海外志向 まずUSCPA
国内税務・独立志向 まず税理士
税理士で国際案件を増やしたい USCPAを追加検討
USCPAで国内税務・独立も考えたい 税理士を追加検討
なんとなく強そうだから両方取りたい いったん保留

 

「なんとなく最強そうだからダブルライセンス」

これは危険です。

 

資格試験は、時間もお金も体力も使います。

ダブルライセンスは強いですが、目的がないと消耗します。

まずは、自分のキャリアに必要な資格を1つ選びましょう。

 

7.税理士試験からUSCPAに切り替えるのはあり?

税理士試験を勉強している人の中には、USCPAに切り替えるか迷っている人もいると思います。

結論からいうと、キャリアの方向性によってはありです。

ただし、誰でも切り替えた方がいいわけではありません。

 

(1)税務をやりたいなら税理士を続けた方がいい

まず、税務を本気でやりたいなら、税理士を続けた方がいいです。

 

特に、次のような人です。

  • 税理士法人で働きたい
  • 会計事務所で経験を積みたい
  • 将来独立したい
  • 法人税や相続税を専門にしたい
  • 国内税務のプロになりたい

 

この場合、USCPAに切り替えるより、税理士試験を続けた方がキャリアに直結します。

税理士試験は大変ですが、税務の道に進むなら価値があります。

 

(2)キャリアを広げたいならUSCPAはあり

一方で、税務に強いこだわりがないなら、USCPAに切り替えるのはありです。

 

たとえば、次のような人です。

  • 税理士試験が長期化している
  • 税務よりも会計全般に興味がある
  • 外資系企業に行きたい
  • 監査法人に挑戦したい
  • 英語を使う仕事に興味がある
  • 今のキャリアを変えたい

 

この場合、USCPAの方が合っている可能性があります。

税理士試験を続けること自体が目的になってしまっているなら、一度立ち止まった方がいいです。

 

「自分は本当に税務をやりたいのか?」

「それとも、会計資格でキャリアを変えたいのか?」

ここを考えましょう。

 

税務をやりたいなら税理士。

キャリアを広げたいならUSCPA。

この判断でいいと思います。

 

(3)税理士試験の勉強は、USCPAでも無駄にならない

税理士試験の科目合格がある人は、「ここでUSCPAに切り替えたら、今までの勉強が無駄になるのでは?」と思うかもしれません。

でも、完全に無駄にはなりません。

 

簿記論や財務諸表論の勉強は、USCPAのFARにもつながります。

簿記とUSCPAの違いを知りたい方は、USCPAと簿記の違いを比較した記事も参考になります。

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法人税法や消費税法の知識も、会計・税務の理解に役立ちます。

もちろん、USCPAは英語試験なので、別の対策は必要です。

でも、会計の基礎がある人は、USCPAの勉強に入りやすいです。

税理士試験で積み上げたものは、決してゼロにはなりません。

むしろ、「日本の会計や税務を勉強してきた人が、英語とUSCPAでキャリアを広げる」と考えると、かなり自然な選択肢です。

 

8.USCPAを目指すなら、まず受験資格を確認する

USCPAを目指す場合、最初にやるべきことは勉強ではありません。

まず、受験資格の確認です。

 

USCPAは、出願州によって受験資格が違います。

受験資格の考え方を先に確認したい方は、USCPAの受験資格を解説した記事も参考にしてください。

USCPAの受験資格を解説|高卒・短大卒・大学在学中でも受けられる?
USCPAの受験資格を解説|高卒・短大卒・大学在学中でも受けられる?USCPA(米国公認会計士)の受験資格を、学位要件・単位要件・出願州別に解説。高卒・短大卒・大学在学中・理系出身でも受験できる可能性があるのか、USCPAがわかりやすく整理します。...

 

 

 

必要な会計単位やビジネス単位も異なります。

日本の大学を卒業していても、単位が足りないことがあります。

逆に、自分では足りないと思っていても、実は出願できる州が見つかることもあります。

ここは自己判断しない方がいいです。

 

USCPAは、試験勉強に入る前の出願戦略がかなり大事です。

  • どの州で出願するか
  • 単位は足りているか
  • 追加単位が必要か
  • NTSの有効期限はどうか
  • ライセンス登録まで考えるなら、どの州がよいか

こういったことを最初に確認しておく必要があります。

 

だから、USCPAを少しでも検討しているなら、まずアビタスの無料説明会で確認するのがおすすめです。

アビタスについて詳しく知りたい方は、アビタスのUSCPA講座を解説した記事も参考にしてください。

アビタス(Abitus)のUSCPA講座はおすすめ?向き不向き・失敗回避ガイド【5分で判断】
アビタス(Abitus)のUSCPA講座はおすすめ?向き不向き・失敗回避ガイド【5分で判断】アビタスUSCPA講座はおすすめ?どれがいいか迷う方へ。合格者の9割が選ぶ理由や、アビタスの向き不向きを5分で徹底解説!よくある質問(FAQ)で、高い受講料への不安を解消し、失敗しない決断をサポートします。...

 

 

USCPAを目指すか迷っている段階でも、受験資格の確認は早めにしておいた方がいいです。

「自分はUSCPAを受けられるのか」

「追加単位は必要なのか」

「どのくらいの期間で合格を目指せるのか」

ここがわかると、判断しやすくなります。

 

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9.資格をキャリアに活かすなら、転職市場も見ておく

USCPAでも税理士でも、資格を取るだけでは不十分です。

大事なのは、その資格をどうキャリアに使うかです。

 

USCPAに合格しても、USCPAが評価されない職場にいたら、年収も仕事内容も大きく変わらないかもしれません。

税理士科目に合格しても、税務経験を積めない職場にいたら、次のキャリアにつながりにくいです。

 

資格は、使ってこそ意味があります。

だから、資格の勉強と同時に、転職市場も見ておくことをおすすめします。

  • 今の経験でどんな求人があるのか
  • USCPAを取ると、どんな選択肢が増えるのか
  • 税理士科目合格だと、どんな職場に行けるのか
  • 監査法人、外資系企業、税理士法人、会計事務所、FAS、経理のどの方向に進めるのか

こういったことを知っておくと、資格の選び方も変わります。

 

会計・税務・USCPAのキャリアで迷うなら、レックスアドバイザーズの無料転職相談を活用するのもおすすめです。

特に、USCPAにするか税理士にするかで迷っている人は、「今の自分なら、どんな求人が狙えるのか」を知っておくと判断しやすいです。

資格選びを、勉強時間だけで決めるのは危険です。

転職市場から逆算して選んだ方が、失敗しにくいです。

 

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まとめ:USCPAと税理士は、目指すキャリアで選ぶ

USCPAと税理士は、どちらも価値のある資格です。

ただし、向いているキャリアは違います。

もう一度まとめます。

 

目的 おすすめ
外資系企業で働きたい USCPA
英語を使って会計の仕事をしたい USCPA
監査法人に行きたい USCPA
グローバル経理をやりたい USCPA
海外勤務を目指したい USCPA
税務を専門にしたい 税理士
会計事務所で働きたい 税理士
独立開業したい 税理士
相続税や事業承継をやりたい 税理士
社会人が短期集中でキャリアを変えたい USCPA
長期戦でも国内税務を極めたい 税理士
ダブルライセンスで差別化したい 目的が明確ならあり

 

独立開業や国内税務を本気でやりたいなら、税理士です。

外資・監査法人・グローバル経理・海外キャリアを目指すなら、USCPAです。

 

ダブルライセンスは強いですが、最初から全員が目指す必要はありません。

まずは、自分のキャリアに直結する方を選びましょう。

 

私は、社会人が会計資格でキャリアを広げるなら、USCPAはかなり現実的な選択肢だと思っています。

英語と会計を組み合わせることで、外資、監査法人、グローバル企業、FAS、海外勤務など、キャリアの幅が広がります。

 

ただし、USCPAを目指すなら、最初に受験資格を確認することが大事です。

そして、資格を取った後は、その資格を評価してくれる職場に移ることも大事です。

 

USCPAを目指すなら、まずはアビタスの無料説明会で受験資格を確認。

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この2つをうまく使うと、資格選びもキャリア設計も進めやすくなります。

 

資格は、人生を変える魔法ではありません。

でも、正しく選んで、正しく使えば、キャリアを変えるかなり強い武器になります。

 

税理士になりたいなら、『税理士になりたいと思ったら読む本』をぜひ参考にしてください。

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